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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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154 黒歴史は…

◆リリー視点

「うぅ…ん、給料の支払伝票を持ち込まないと…採用試験問題チェック、会場準備、要チェック受験者をジョンさんに伝えて…間に合わない!」

自分の声で目が覚めた。

「怖い怖い、寝言が怖い!」


あれ?私どうしたんだっけ?

私が寝ているベッドの側では、リンちゃんが怯えているし、タイパンさんは顔が引きつっている。


「えっと、私は情報収集していた時に、背後に何者かの気配を感じて振り返ろうとしたら、薬品の臭いがしたんです。どうしてタイパンさんとリンちゃんがベッドの側にいるのでしょうか…?」


「あ~、なんか道端に倒れてたらしいよ。過労が祟ったんじゃない?」

え?そんな訳無いんだけれど…、リンちゃんの顔をじぃっと見るとスッと顔を逸らした。

「てゆーかさ…なんで!寝てる時に!仕事の事考えてるのかなぁ⁉怖いよ!」


え?何言っているのかしら?リンちゃん…

「普通でしょ。段取り良く動くには、シミレーションしておかないと。リンちゃんは違うの?」

「普通なわけあるかい!とりあえず、仕事の事を考えずに!とっとと寝ろーっっ!」

「寝ていても夢の中で働いているからなぁ…。因みに1番大変だったのが、某S級冒険者が魔物が沢山いる谷で殺気を撒き散らかして、魔物がパニックになって四方八方の町へ逃げ出した時…寝ても覚めても冒険者達がゾンビのようになっているし、死者を出さないように一般市民を避難させないといけなかったし…」


「うぎゃー!黒歴史‼寝ろ‼」

リンちゃんの手がポムっと額に当てられたと思ったら、視界が暗転した。

「リン、睡眠魔法…いつ効果が切れるんだ?」

「半日後くらい?本人の疲労具合にもよるけど」

「リリーさんが目を覚ますまでに、色々と片を付けたいとこだな」

「OK、目を覚ましそうになったら、また睡眠魔法をかけて体調管理しとく」

そんな会話が私が眠っている間にされていた。

リリーさんには、いろいろと内緒にする方向で、事件の後始末をすることになりました。

読んでいただき、ありがとうございます。

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