138 不安しかない
リンちゃんに、幾つもの称号を付けていたらしい…。加護(中)だけじゃなかったのね。
「そうそう、魔物の皆にも仲良くさせてもらっているわ。シチフクが美味しいご飯を作ってくれるゴーレムを紹介してくれたのよ」
「ゴーレムってリンちゃんハウスに住んでいたんだな…」
「前に拾った。畑を管理してもらっているよ。料理は出来なかったはず…」
「私とシチフクで、教えたわ~!楽勝‼」
何だかゴーレムが魔改造されているような気がするのだが…。
「ねぇねぇ、私も料理してみても良いかしら?女神だからって側近(天使)達がやらせてくれないのよね~」
女神様の手作り料理…って食べても良いんだろうか?
「いいよ~、器具の使い方は分かる?」
「シチフクが分かりやすく教えてくれそう!」
「教える、クレア、要領良い」
それを聞いていたソレノドンさんと私の顔がチベットスナギツネになってしまったのは仕方ないと思う。だって、どう考えたって女神様が料理するものおかしいし、女神さまが作った料理って『聖なる…』みたいになるんじゃないのかな⁈
「そ、それはともかく。まずは判定の儀式を無事に乗り越えないと。下手にクーちゃんの加護がバレると普通に神殿から出られなくなるかも知れなくて。クーちゃん、どうにか加減してもらえないかしら?」
幾つもの加護?称号?が付いているのはリンちゃんだけれど、私達にも加護(小)を付けたってクーちゃん言っていたし。
「ン…そうね。神殿に閉じ込められるのは困るわね。じゃ、変更っと。何に変えたかは、儀式のときのお楽しみね~」
…不安しかないんだが。ソレノドンさんと心の声が一致したと思う。
女神様の手料理って…効能が沢山ありそう(笑)
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