134 イメージ崩壊
「だだ…(だから言ったでしょ…)」
『極秘クエストの事…女神様だから知っているの?』
『とーぜん!私の一部の信者が関わっているみたいだから、ベシッとやっちゃって!』
『でさ、なんか私の家でクーちゃん歓迎会という名の大宴会やってるんだよね』
『折角、面白い子が祈りの間に来てくれて、美味しいものくれたから、加護あげたの。ダンジョンマスターだっていうから、どんなダンジョンかちょっと行きたいなぁって言ったら、連れて行ってくれて。で、シチフクが宴会するっていうから、参加しちゃった。お酒美味しいね~』
女神様って、女神さまって…こんな感じなの?私は女神教ではないけれど、漠然としたイメージが崩壊したよ。隣でソルさんは機能停止しているし。
『ねぇねぇクーちゃん。この光る玉?みたいなのな~に~?』
『あ、見えるようになった?加護(中)だからね‼それが精霊ちゃん達よ。可愛いでしょ』
『可愛いけどさ…私って傍からみたら、光る芋虫というか…人間懐中電灯というか…。いいけどさ!可愛いし、面白いし!』
『あの…女神様?』
『だめー、クーちゃんって呼んで。まぁ、公の時は許してあげるけど』
『…クーちゃん。一応自己紹介するわ、ソレノドンさんとリリーよ。よろしくね』
『こちらこそ‼ねぇねぇ、極秘クエストのメンバー全員をリンちゃんハウスに呼んで。私も仲間入りしたって挨拶したい!』
リンちゃんハウスで極秘クエスト新メンバー歓迎会が行われ、タイパンさんとスミスさんが機能停止するという珍しい光景が見られた。
「えーはい、女神のクーちゃんが仲間になりました!」
「教会の祈りの間でお祈りをしたら、女神様に会えて、友達になったらしいです…」
「そんでもって、リンの仲間は私の仲間だって事で。極秘クエストの事も知っていて、自分の信者が女神の名前を使って教えに反することをやっているのは許せないそうだ。ただ、直接介入すると世界への影響が大きすぎるから、俺たちに託したいそうだ…」




