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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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128/150

128 大きな組織とは

大通りに入ると、沢山の人たちが歓声を上げながら出迎えてくれた。子供たちも、私達の後ろを手を振りながら笑顔を振りまいて歩いている。マンドラゴラーズ大浴場?プール?のお陰で、肌もピカピカで健康そのものの姿に、出迎えてくれた人たちも安心した様子だった。


「お父さんに肩車されている子、可愛い‼」

「耳を引っ張っているけれど、ご機嫌だね~」

「お父さんに見つけてもらえて、良かったね‼お父さん、すごいよ!」


「だー、だだ・・・、だだっ‼」

『私だけでも出来たよ、早く歩け、馬!…だってよ』

クロが念話を飛ばしてきた。とっさにソルさんの様子を確認したが、変化なし。ソルさんには流石のクロも内緒にしたようだった。


無事にギルドへ到着。子供たちは親や親族達と無事に合流し、本人確認もできた。ソル

とリリの冒険者夫婦が5件分の探索クエストを完了したと報告を行い、報酬も貰えたのだった。


子供たちについては、まずは家族と一緒に最低でも1か月は過ごしてもらい、今後の事を話し合ってもらうことにした。子供たちも興奮していたし、落ち着いたら考えも変わるかもしれないからだ。


「さぁて、これでアンボイナの方に行けるね」

「そうだな。リン、分かっていると思うが親子設定継続中だからな」

「今は周りに盗み見防止・盗聴防止結界してる!」


…思春期真っ盛りの父娘の会話が続いているが、傍目には3歳児のリンちゃんなんだよね。

「これから、どうするのさ?」

リンちゃんの言葉から、これからの方針について、3人で意見を出し合って検討を重ねていく。

「オーラ国での違法薬物の流通経路の調査だな。人身売買組織も絡んでくるかもしれん。ゴルディオイデアを寄生させることが出来ているし、ミエリンほどの冒険者が人質を取られたんだ。相当な組織力を持っていると考えられる」


「そうね…大きな組織力で、国を跨いで活動出来てってなると、選択肢は限られると思うの。何らかのギルドか、教会…」

「どっちも、っていう可能性もあるね」


「教会なら聖水、薬師ギルドならポーション類とか、かしら。どちらから調査してみたい?」

「潜り込むのが簡単なのは、教会だな。建前上は全ての人に門戸を開いている。ちょうどリンが無事に帰ってきた事に感謝の祈りをっていう理由も立つしな。2人とも宗教は何だ?教会に入れないような厳格な奴か?俺は一応、女神教だから教会の信者っていう事になる」


「私は…無宗教に近いけれど、一応精霊教よ」

「この世界の宗教、知らない」

「「少しは勉強しようね(な)」」

読んでいただき、ありがとうございます。

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