122 リモートワーク希望
ところで、リンちゃんが復活したら、頼みたい魔法があるんだよね。リモートワークができるようになれば、リンちゃんハウスからギルドの仕事ができるようになる!エチゼン達にモグモグしてもらいながら、お仕事が出来たら最高だよね~。
「リリーさん、その魔法は作れないよ」
「私、何も言っていないよ?」
「言ってたよ。魔道具で録音した音声聞かせようか?」
あれ?独り言で言っていた?おかしいなぁ。リンちゃんハウスは居心地が良いから、ここで仕事したい…。
「どうして、リモートワークの魔法ができないの?リンちゃんなら、何でも出来そう」
「まず、私の固有スキルの前提が『私が証明できる』でしょ?てことは、明確にイメージが出来ないといけない。それに、遠隔で意見を伝えるってことは、念話と現像、データセーブに編集機能などなど…。大量の魔法が必要になるんだよ。一つ一つを証明するのにもかなり時間がかかるのに、それがいくつもだよ?証明は多分年単位。証明できたとしても、一生魔法が使えなくなるだろうね」
「すみませんでした…。諦めるから、リンちゃんハウスにいつでも来ていい?」
「問題ないよ。けど、次からはどんな魔法が必要になるか考えてから頼むこと!」
独り言だったんだけれどもなぁ。怒られちゃった。
あれ?そう言えば今、一瞬だけれどもシュガーちゃんがリンから離れたように見えた。
「シュガーちゃんのスキル制御、上手くいっていそうだね」
「まぁね。私が施したのは、使っていくうちに制御が上手くなるのを補助…サポートかな?する術式だから。離れたのは、一時的に魔力を中和したから」
リンちゃんハウスでは、マンドラゴラやワイバーンなど普段は滅多に見ることができない魔物が庭を闊歩している。ここはダンジョンなんだなぁと思いつつ、絶対に手を出せない相手でもある。とは言っても、マンドラゴラって万能薬の元になるくらいだしなぁ。ちょっと試してみようかな。
リモートワーク対応していませんでした…




