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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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113/164

113 恐怖!

ソクズはエルフの儀式の準備をしていた所を攫われたらしい。成人の儀式はエルフの秘儀であり、詳細は話せないという事だったが、オーラ国の郊外で偶々1人でいた時に襲われたと言っていた。


シュガーの家族は商人で、オーラ国までは隊商を組んで移動していたそうだ。きちんと護衛も付いていて、道中は比較的安全だったようだ。オーラ国では1か月の滞在予定で、その後はまた隊商で次の国に移動する予定だったそうだ。広場で家族と商売をしていた時に、ガラの悪い連中に難癖をつけられてしまい家族の目が離れた隙に袋を被せられて攫われたらしい。


2人とも、攫われる前には屋台でクレスペッレを食べて、くじ引きで当たりが出たそうだ。攫われたのはソクズが7日前、シュガーは3日前だったらしい。突然の不幸に泣きわめいたが、1人で狭くて暗い部屋に閉じ込められていたそうだ。『命令に従います』とひたすら言うように強制されており、言わないと水や食料を貰えなかったらしい。


「洗脳の基本ですね。相手を極限まで追い詰めて、自分の言う事を聞いていれば利益があると思わせる…。短期間だったから2人とも洗脳状態にまではなっていなかったんでしょう」

アゲートさんからの解説が入る。

「おはよ~。話、聞いてたよ。うん、うん…そっか…ぶち殺す…」


リン、言っていることは物騒なんだけれど、頭をクロに齧られている状態で言われると、何だかコントを見ているようだ。

「ねぇねぇ!1~6で好きな数字選んで!」

何だか、選ばせたら女の子たちが傷つきそうな未来が見える気がする‼


「あら、男の子のうちの1人が目覚めたみたい」

「え、本当!?良かったぁ…」

「うわぁ‼殺すこロスこ…」


パニックになっているみたい。まずは安心させないと。リン、間違っても変なことしないように。

「ゴルちゃん、集合!体形F!」

な・なに?

「じゃーん!東京タワー!」

リン!そうじゃない!〇本アニメをやっている時じゃ無くって、まずは危険が無いと言わないと。

「次!象さん!」


クロが尻尾でリンの頭をベチっとした。

「リン!クロを鳥にするんだ!ネズミ系獣人にとって、猫型魔獣は天敵だ‼」

「変化!」

ソレノドンさんが的確な助言をしたお陰で、ネズミ系獣人の男の子は正気に戻ったようだ。

ネズミ系獣人に猫は天敵

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