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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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108/163

108 策士

クロとワイバーンが見つけた教育施設は、全部で3か所あった。魔の森に拠点を作るだけあって、要塞のようだ。

「なかなか、守りは固そうでありんすねぇ。派手に破壊すると、子供が怖がってしまうでありんすから、わっちの魔法の出番でありんす。リン、ソルはわっちのフォロー、リリーは子供のケアを頼むでありんす」


「了解、師匠。魔力供給の準備はOKだよ」

「リン、今回は最低限の魔力で攻略するでありんす。『シュワー・フワー・ホワー』を常時、魔力を使うときのイメージは髪の毛1本分を1、2㎝位使うイメージでありんすよ」

「う…は…い…」


最低限の魔力行使で攻略するってどうやるんだろう、ミエリンさんの戦い方が気になるな。リンちゃんは力技一択だし、タイパンさんは正攻法だろう。

「とりあえず、外壁は崩しちゃうね」

「違うでありんす。外壁は、張りぼて状態にするでありんす」

「了解!シュワ―のホワーのフワ―で、髪の毛2㎝分!イメージは…寄生バチ!」

「魔法は目立たないように、霧状にするでありんすよ」

「なら…幼虫が成虫になる直前で霧散っと」


外壁に目立った変化は無いから、砦も異変がない。でも、外壁は張りぼて状態に変わったらしい。

「これで良い⁉」

「上手にできたでありんすね。この後は、ソレノドンの得意技でもある隠密を駆使して、子供の場所を特定・保護するでありんす。保護したら、リンが砦も同じように張りぼてにしていって、最後はワイバーンが砦を破壊。そうすれば、仲間たちにはワイバーンの襲撃情報だけが伝わるでありんす。クロが逃げ出した敵から魔力を吸収して身動き取れないようにしたら、リンちゃんハウスへ連行するでありんす」


「ミエリンはソロで活躍している割には怪我が少ないと思っていたが…策士なんだな」

タイパンさんがしみじみと言っている。

「正攻法や力技だけが戦いではないでありんすよ、ねぇソレノドン」

「まぁ、な。力を持っていない者は、それなりに頭を使わねぇと命がいくつあっても足りないな」


「そうそう、子供がいたら、出来る限りタイパンがリリーの元まで連れてくるでありんすよ」

「なんで⁇」

「顔が良いからでありんす。英雄に見えるでありんす」

「「「…納得…!」」」

王族だからね、すっごくスタイルも顔も良いから。そんな人に助けてもらったら、絶対に嬉しいよね‼タイパンさんが微妙な表情をしているのは気にしな~い。

顔が良いと、お得?

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