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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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107/146

107 馴染んできている

部屋の温度が急激に低下して、空気もどんどん薄くなっていっている…。

ヤバい…意識が…カッパーさんも苦しそうだけれど…

ポヨヨン~ポヨヨン~

次に気づいたときには、私とカッパーさんはスライムのクラゲとギンカの中にいた。


「だ~!(ごめん!つい殺気出した)」

先程まで殺気出しまくりだった方達が心配そうに私達を覗き込んでいた。

リンちゃん、ソレノドンさんに抱っこされている…。

「主達に怒っておいた」

シチフクがリンちゃんの頭の上に乗って、足で踏んでいる。


「だだだ、だだ!(あ、そうそう。主犯格は、我らS級と暗部が受け持つことになったよ!)」

「リン、こっちに来て?抱っこさせて?頬ずりさせてえ?」

「だ(嫌)」

「リンちゃん、反抗期…。ママも抱っこしたい…」

「だ、だ(なら、おんぶ)」


3歳児の温かさと重みを背中に感じると、なんだかホッとした。気絶する前まで、極寒の地にいたからね…。

「主犯格以外の協力者も、なんならお任せしたいなぁ」

「ハイ喜んでぇ!」

「娘~戻って来い~‼」


「なぁなぁ、すっかり家族設定が溶け込んでいるじゃん。このまま偽家族のギルド証は継続させておかね?」

「そうだな、便利な隠れ蓑になりそうだ」

ジョンさんとギルド長がひそひそと会話しているのを、リンちゃんは聞き逃していたのだった。


「ソル、リリー、ミエリンでオーラ国で攫われて教育施設に連れて来られている子供を救出しろ。ミエリンは偶々2人に会って助力を求められたという体で。リン、教育施設の場所は特定出来そうか?」

「もう終わってるよ。クロとワイバーンが見つけた」

「よし、妻と娘よ!出発するぞ。ミエリン、よろしく!」

…ソルさん、すっかり家族設定が板についてしまった。家族に憧れでもあるのだろうか。

『家族』が欲しいソルさん

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