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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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105/148

105 アテナさん

「ん?お前…A級冒険者のソレノドンか?」

気配も無く後ろから声がしたので、思わず飛び上がってしまった。

女性の低いハスキーボイスの恰好が良い声だ。


「あぁ、そうだ。あんた、アテナっていうS級冒険者だろ」

「S級か…そう言われているけれどよ、弱味を握られた、間抜けな冒険者だ」

弱味か…、人は生活していれば家族や友人など大切にしたい人が出来る。守りたいものが増える事が強味にもなれば、弱味にもなる。アテナさんにとっての弱味とは何だろう。


「ソレノドンに娘がいるとは知らなかったな」

「だだだ!だーだっ!だ!(私は娘じゃない!幼児化してるだけ!ソレノドンさんは独身!)」

「あぁ、養女にする予定だから、まだ正式には娘じゃないんだ」

「だだだ…?(何言ってんだよ…?)」


これは軌道修正をしなくては…!

「アテナさん、冒険者ギルドで働いているリリーと言います。この子はS級冒険者のリンが幼児化している姿です。極秘クエストの都合上、私とソレノドンが夫婦で幼児化したリンが娘の家族設定しているんです…‼」

「だー(その通り)」


ソレノドンさんがスッとリンちゃんの前に半分以上折られて何が書いてあるか分からない紙を出した。

「リン、ケーキ買ってやるから、ここに名前を書くんだ」

「だ~?(名前書く欄しか見えないけど?)」

リンが用紙を広げたかと思うと、紙が一瞬にして燃え上がった!


「だだだっだ!(養子縁組の書類やないかい!)」

ソルさん、本当にリンが可愛くて仕方がないんだなぁ…温かい目で2人の今後を見守ろう。


「って、弱味って何さ。それが分かんないと対処のしようがない!」

「戻って来い‼娘~‼」

「リンちゃん、ソルが五月蠅いから3歳児でお願い。あとギルド長達も呼んできて」

「ぶ~‼」


リンがふくれっ面をしながら、召喚魔法を展開。

きっかり10秒後、極秘クエストの全メンバーがリンちゃんハウスに揃ったのだった。

ラーノさん、歯磨きの途中だったんだね…。ごめんね。

読んでいただき、ありがとうございます。

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