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『まぁ、そういうわけで詳細は完全に不明ですね』


「知られていないのも仕方ないし、全部教えてもらうのもなんか違うからな。

これに関してはお前を責めたりはしない」


『ありがとうございます、それと魔力の本登録が完全に終わりました』


「そういやそれの合間に教えてもらってたんだったな……」


『再起動を挟んだ分でかなり時間が掛かってしまいました……

ですがこれでダンジョンの保護機能が起動しました』


「……まさか今までずっと保護がない状態だったのか……?」


『はい、今までありませんでした。

ですがダンジョンマスターというジョブのおかげで今から168時間、つまり一週間の間は他の人から一切発見されず、入られることもありません』


「……まぁ、無事だったしいいか。で、その一週間の間に迎え入れる準備を整えろってことでいいんだな?」


『はい、準備を始める前にジョブと固有の複合能力でダンジョンの対象とする種族が選べることがわかりました。

これは「この種族であればクリアできる」という対象を選ぶことで一部の制限を取り払う能力のようです』


「ああ、そういえば制限に「大半の種族がクリアできるように」ってのがあったな……じゃあそれは人間で」


『了解しました、これにより種族:人間であればクリア可能という条件さえ満たせば条件の達成が可能となりました』


「これならゴブリンだとかウルフだとかがクリアできないギミックでも問題ないんだな?」


『その通りです、ただゴブリンのような亜人くらいまではクリアできるようにしたほうがいいかと……

どこで制限に引っかかるのか判るように』


「そこに関してはそうする……身長1m以上、3m以下を目安にする予定で行くか」


『了解しました、こちらもその条件で支援いたします』


「頼むぞ、ところで今のダンジョンの状態はどうなってるんだ?」


『現在の状態を映します……操作などはタブレット式がいいですか?

 音声式や幻影スクリーン式などもございますが』


「タブレットだな、部屋と机ができたらPC形式も頼む」


『PC式の方は現在、ダンジョンのレベル不足で不可能です。タブレットは今作成しますね』


そういうと目の前に光の塊が出現した。


「お、もうできるのか?」


『作成完了しました、手を出してください。

 固有にアイテムボックス系統を所持しているようなのでボックスへの自動転送、ボックスからの直接召喚機能をつけさせていただきました』


「そりゃ便利だ……すごい軽いな」


見た目は青いカラーの普通のタブレットだな。


『魔力で構成している物なのでマスターや許可のある者以外には触れません』


「なるほどな……で、操作は地球のやつと変わらないっと」


『マスターの記憶から作成させていただきました、形状もその通りに作成いたしました』


「しっくりくると思ったらそのまま再現したのか……

で、アプリは「ダンジョンメイカー」だけなんだな。

起動してダンジョン構成を見るとするか」


〈現在のダンジョンのステータス〉

レベル:1

DP:50,500

〈現在のダンジョンの状態〉

フロア数:1

規模:極小

難易度:失敗不可能

[フロアごとの詳細]


「失敗不可能ってひどいな……

とりあえず今は入口、小部屋、小部屋、この部屋の順で繋がっている。

地面や壁は固い岩で明かりはただの松明か」


『その通りです、ちなみに難易度はそう書くことで「どうにかしなければ終わりだぞ」という事を意識させるためだそうです』


「お、おう……で、DPは多いのか?少ないのか?」


『正直に言います、「出来立てのダンジョン」としては過剰です』


「やっぱか……最初の登録のやつだよな?」


『はい、あとDP500分注がれてたらオーバーして壊れていました……』


「危ないどころじゃないな……ま、とりあえず最初の基盤を整えるぞ」


『わかりました、どのような順番で行きますか?』


「最初にいくつか質問する、そこから決めるぞ。まず……」


質問とその答えはこんな感じだった


Q1,魔力からの変換の上限はどうやったら上がる?また、現状だとどのくらいのペースで注げる?

A1,上限はダンジョンのレベルアップしかない。

レベルは魔力変換、物質変換以外でDPを稼ぎ、総収入が一定以上に達すると上がる。

注ぐのは同じ量なら現状12時間に1回が限度。


Q2,どんな物質でも変換できるのか?

A2,生命活動と意識の概念が無い物であれば可能。

例えば誰かの声を再現するだけの魔道具は可能だが、会話機能がないが自立行動が可能なゴーレム等は不可能。


Q3,DPを使って床を柔らかい土にすることと、明かりを天井からの光に変え、畑を作ることができるか?

A3,可能、ジョブと固有のおかげで小部屋1つならば15000DPでそれにできる。

すでにある小部屋を畑にしたいなら3000DPほど必要。


Q4,小部屋があるなら大部屋もあるのか?

あるならば、それを8割ほど畑にするのに必要なDPは?

A4,ある、DPは小部屋からの改装で35000DP、新規の部屋ならば40000DPになる。


「……ならばまずコア部屋の前に大部屋追加、中央に直線の通路とコア部屋側に空き地を作り、それ以外を畑にする」


『わかりました、この部屋作成で40000DPを消費します。育てる種も作成できますがどうしますか?』


「二十日大根みたいにすぐ育つ奴はあるか?」


『五日大根というのがありますね、マスターの世界に存在する二十日大根とほぼ一緒です。

違いとしてしっかり育てれば5日、ダンジョンならば魔力が豊富なので良質な味になり、倍以上の早さで大量に収穫できます。

こちらの種であれば桑や剪定バサミなどを最低ランクで揃えた場合、合計1000DPで畑全体に蒔く準備ができます』


「じゃあそれで頼む……道具は木製で刃の部分だけ石とかか?」


『了解しました、大部屋の作成と内容の変更などを行います。

道具に関してはそのとおりです。』


そういうと強めの振動が部屋を襲い始めた……

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