新婚旅行 前編
連続投降3日目、皆とラストが待ってた水着回です。
でも挿絵はありません、ごめんなさい。
というわけでやってまいりました。
「海だー!」
タユカの叫びが周囲に響く。
普段なら注意するところだけど。
「ありがとうねセルア、リゾートに招待してくれて」
「いいのよ、上層部はドリューナルに貸しを作りたいみたいだから」
「え、これ政治的なナニカなの?」
「詳しいことは知らないわ、そこはお互いに専門家の領分になるでしょ」
セルアの言う通り、政治とかサッパリなわたしが考えても仕方ない。
「それにいいのかしら、ラスト相手に今まで通り接するなんて」
「わたしとしては国内での扱いが変わったことにさえキャパオーバーしそうだから、セルアとアルセちゃんにはそのままでいてほしい」
「最悪国際問題になったりしないかしら?」
「わたしがさせない!」
2人はわたしの癒しであってほしいから、圧力かけていくよ。
そしてこんな話を長々としていたくないから。
「海だー!」
わたしも叫ぶ、周囲への迷惑なんて貸し切りだから関係無いのだ!
そして……。
「ついに、この時が来た!」
セルアの国、その最高級リゾート地を独占する。
それだけでも当然テンションが上がるんだけど、ここは海なので!
そう、水着!
しかし一番乗りで着替えが終わってしまった、皆まだいない。
しかも更衣室は全部個室だったから着替える最中の様子も拝めなかったよ……。
ということで待つこと数分、ようやく2人目が来てくれた!
「おお! おぉー……」
来たのはセルア、だったんだけど……。
「何その競技用みたいな水着!」
「何って、泳ぎやすいじゃない」
「そうだけど、ここは競技場じゃなくてリゾート地! 競うんじゃなくて遊ぶんだよ!」
「あら、遊びだって全力で勝ちにいくわよ?」
「素で返された……、それはそれとして普段は下ろしてる髪を括ってるの凄くイイ!」
これだけは言っておかなければならない、セルアの新しい魅力を発見だ。
「そう、ありがとう。 で、ラストお待ちかねの方が来たわよ」
「ちょ、ちょっと。 まだ心の準備が……」
背後から響く愛しい女性の声を受けて振り向く。
心の準備ができてない発言はスルーする。
そこにいたのは……。
「キャー、最高に可愛い!」
「ラストの口からもそんな黄色い声が出るのね」
セルアのコメントはスルーしてすぐさまコルネリアの下へ駆け寄る。
「こんなフッリフリな水着を成人女性に着せるなんて……」
「似合ってて、とっても可愛いよ」
「なら許すわ、ラストに可愛いって言ってもらえるのは嬉しいもの」
素直に嬉しいと言われるのはこっちも嬉しい。
好きが止まらない。
「そのワンピースタイプ、ラストが選んだのよね?」
「そうだよ、お互いにそれぞれの水着をチョイスすることにして」
「マイクロビキニじゃないのは以外だったわ」
「それだけは絶対にやめてと最初に釘を刺したもの」
「否!」
そう思われるのは普段の行いが行いだから仕方ないけど断固として否定する。
「ねえセルア、わたし達女の子なんだよ!」
「え、ええ……」
年齢的に「の子」なのかは横に置いておく。
「だったら水着姿を『エロい』じゃなくて『可愛い』って言われた方が嬉しいに決まってるじゃん!」
「それは否定しないわ」
「水着だってファッションなんだよ、だからわたしは最初からマイクロビキニを選ぶ気は無いの!」
「わたくしも同じことを力説されたわ……」
「ラストにここまで全うなこと言われるともう負けを認めるしかないわね」
ひどい!
「しかし、お互いにということは今ラストが着用してるビキニはドリューナル姫が選んだモノなのですよね?」
「そうだよ、わたしにビキニはボリューム不足だって言ったんだけどさ……」
「一説によればビキニはラストくらいの方が身体のラインを綺麗に見せるそうよ、だから選んだのだけれど」
「とか言って本当はスタイル的に合わないビキニを着て恥じらうラストちゃんが見たかったんだよねー」
おお、アルセちゃんきた!
セパレート型水着が健康的な可愛さを引き立ててる!
あまり口に出すとコルネリアが機嫌を損ねるから心の中でだけ叫んでおく。
「そそそんなわけないでしょう!」
「まあどっちでもいいんだけどねー、あとねラストちゃん」
「え、なに?」
「競技用水着を着たおねーちゃんの良さがわからないようじゃまだまだだね!」
「ぐっ……」
流石終身名誉セルアガチ勢のアルセちゃんだ、言うことが一味違う。
アルセちゃんにとってはあれが最高に綺麗なセルアの姿なんだ。
完全に一本取られた。
「遅いわね、リンナとタユカ」
そう、今回残りのメンバーはリンナちゃんとタユカ。
どんな水着で現れるのか期待が止まらない!
次回が後編になります、また明日お会いしましょう。




