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VSサヴァント 決着

毎日連続投降3日目、戦闘決着です。

「ラスト」

「なに、セルア」

「ボネージュポーテンカキャノンを2度も撃ってしまったから私達も限界よ、足手まといにならないよう下がるわ」

「ごめんねー……」

「お、おう」


 なんてこった。

 この場に残ったリーリオだけじゃバリヤーを突破できない。

 ドゥークタードと戦っているメンバーの中から火力があるのをこっちに回して貰うしか。


「君の考えていることはわかるよ、なにせ34回も負けているんだからね」

「33回じゃなかったっけ、34回目っていつ? ってそうじゃない!」


 通信がノイズに、すぐ近くにいるボネージュフラティーノとも繋がらない?


「サヴァントは単独で事を成す存在だからね、当然電子戦装備もある。 君達の通信周波数は解析させてもらった」

「ジャミングか……」

「そういうことだ。 諦めたまえ、例え君でもサヴァントの圧倒的なチカラに対抗する術は無い」

「人を嫁にするとか言い出す男相手に負けを認めたりするわけないだろ!」


 こうなったらエルトレオ王を誰かに回収してもらって撤退した方がいいか。

 それで改めて対抗策を……。


「まだどうにかしようとしているな。 君を追い詰めているのは俺だぞ、アンダス家の生まれで勝利は目前だ」


 なのに、と続ける。


「なぜ俺を見ない!」


 それは多分、悲痛な叫びだったんだろう。

 応えて貰えない片想い、わたしもそうだから気持ちはわかる

 でも……。


「わたしの今の夢はコルネリア様と結婚して子供を産んで一緒の墓に入ることだ、アンタのことは最初から最後まで眼中にないんだよ!」


 こっちだって譲るわけにはいかない。


「けどそれは、君1人の夢だろう?」


 え……?


「君はいつもそうだった、女の子を追いかけてはフられるの繰り返し」

「そ、それは……」

「今回もそうなんだろう?」

「やめて……」


 言わないで。

 本当のことを言わないで。


「現実を突きつけないでよ!」


 わたしの恋が成就したことは一度も無い、それはどうしようもない事実。


「もう疲れただろう、いいじゃないか男でも。 そんなことに拘る方が珍しいんだからさ」

「わたしは」

「さあ、おいで」


 ダメだ、例え報われないとしてもこれだけは譲っちゃいけない。

 でも、勝つことも退くこともできないのにどうしたらいいのかわからない。


「目を覚ましなさい!」


 その言葉と同時に左頬に強い衝撃が走る。

 今わたし殴られたの?

 痛い。


「安心なさい、女の顔をキズモノにした責任はちゃんととってあげるから」


 わたしを殴ったその人はそう言って前に出た。

 一体何を?


「黙って聴いていれば好き勝手言ってくれるわね、しかも的外れなことばかり」

「的外れだと、俺は本当のことしか言ってないよ。 そもそも君は誰なんだ」

「そういえば直接言葉を交わすのは初めてだったかしら、なら教えてあげる」


 コルネリア様は一度深呼吸して。


「我が名はコルネリア・ドリューナル、現ドリューナル王国第一王女にして……ラストのことが好きな女よ!」

「「な、なんだってぇ!?」」

「なんでラストまで驚くのよ」

「いえ、初耳だったもので」


 いつの間にかそんなことになってるなんて思わないじゃん。


「そういうことだからラストは渡さないわ。 あと軍部の名門なんてモノを鼻にかけても無駄よ、わたくしは王族だもの」


 そこマウントとるんだ。


「ラスト、じっとしてなさい」

「コルネリア様?」

「いいから!」

「は、はいっ」


 言われた通り動かずにいるとだんだんコルネリア様が近づいてきて。

 わたしの唇とコルネリア様の唇が、触れた。

 こ、これって。


「そういうことよ、わたくしはラストを好きだっていう証」

「わたしで、いいんですか?」

「もうラスト以外なんて考えられないわ」

「もう、諦めなくていいんですね」

「勿論よ!」


 コルネリア様を抱きしめる。

 良かった。

 わたしが好きでわたしのことを好きだと言ってくれる女性ひとに、やっと出会えた。


「無視するんじゃない、まだ俺の圧倒的優位は変わっていないんだぞ!」

「それはどうかしら」

「何か手があるんですか?」

「そこを見てみなさい」


 コルネリア様が指した先のパネルを見る、そこには。


「凄い、エネルギーゲインがセカンドステージの時の5倍も」

「これがリーリオのサードステージよ、キスをしないと作動しないのが困りものだけれど」

「え、なら最初からしていればよかったんじゃ」

「告白もキスももっと雰囲気のある時と場所でしたかったのよ、初めてだったんだから……」


 か わ い い。

 そんなこと顔を真っ赤にしながら言われたら惚れ直しちゃう。


「よくもこんなムードもない場所と状況を初めてにしてくれたわね、後悔させてあげる!」


 グラーボセイバーを天に掲げる。

 と、そこから今までにないエネルギーの奔流があふれ出した。


「さあ、最後の仕上げよ!」

「はい!」

「「クーコラブラブトランチャータ!」」


 振り下ろす。


「「両想いは、無敵だああああああああ!」」


 ソレはデカブツのバリヤーを最初から無かったかのようにあっさりと貫き、そのまま縦一文字に両断した。


「ふう、ここまで徹底的にフられたのなら俺も新しい恋を探すか」


 2つに別れたデカブツが地に落ち、倒れ込む。

 爆発はしなかった、あとなんか声も聴こえたからエリオッタも多分生きてる。

 本当に諦めてくれるといいんだけど。


「こちらシャーレット、聴こえていて?」

「セルアよ、通信が回復したようね」

「サヴァントの撃破をこっちからも確認したわ、それで戦意を喪失したクーデター軍も投降の意を示してる」

「それってつまりー」

「アタシ達の勝ちってコトダヨ☆」


 これで、終わり。


「さあ帰りましょう、皆の待ってるドリューナル王城へ!」

次回は2章最終回、また明日お会いしましょう

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