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VSサヴァント その2

2章ラストスパート毎日投降2日目です。

 爆炎の向こうからデカブツが姿を現す。

 見たところ損傷は無い、バリヤーは突破できたのか否かも見ただけじゃわからないな。


「耐久限界ギリギリだったね、危ない危ない」


 ダメだったか。

 でも、わざわざあと少しで突破できることを自己申告してくれたのは助かる。


「もう一回だ、次はさっきのに+αを追加したらきっといける!」


 ドゥークタードの相手をしているメンバーから誰か呼ぶのがいいかな。


「そのことについて、非情に申し訳ないのですが……」

「どうしたのクレオ?」

「さっきので全弾撃ち尽くしてしまいまして」

「ええー!?」


 わたしの時もそうだったけど。

 もしかして、開幕ブッパ魔なのか。


「その分、埋め合わせはこの身でいたします」

「いや、男の身体で埋め合わせされても嬉しくないよ」

「そういう意味ではありません」


 ならどういう意味なのか。

 わたしの疑問に対する答えを行動で示すと言わんばかりにネヴンケブラが前に出る。


「チェンジ、弾丸クグーロモードスイッチオン!」

「はい!?」


 わたしの驚きをよそにネヴンケブラが変形していく。

 といっても脚部を格納して代わりに何か出てきた程度だったけど。

 最大の変化は見た目じゃなくて浮いてることか。


「後はお願いします!」


 止める間もなくデカブツに突撃を開始するネヴンケブラ。

 武器を使い切った状態で一体なにを……。


「単機で突撃だと、何を狙っているのかは知らんがやらせん。 対空防御!」


 デカブツの指先にあるクローが射出されネヴンケブラを迎撃しようとする。

 けどそんなモノ当然のようにアンブレイカブルシールドに弾かれ、明後日の方向へ飛んで行った。


「まさか、コイツの狙いは……マズイ!?」


 クレオの狙いがわたしにもわかった、バリヤー同士をぶつけ合わせて相殺する気だ。

 でも、そんなことしたらネヴンケブラも無防備に。


「これで貴方も丸裸だ!」


 ネヴンケブラとサヴァントのバリヤー同士が激突し、激しい火花を散らす。

 お互いのバリヤーが少しづつ剥がれていくが、ひとつ思ったことがある。


「これあの時使われてたら、わたし負けたじゃん!」


 バックファイアを直接叩き込むために背を向けた時このアンブレイカブルシールドを展開したままの体当たりをしていれば勝敗は逆転していたハズだ。


「そう言って貰えると嬉しいですね、あの時どうしたら勝てていたのか。 次同じことをされた時どうしたら負けないのか、これはそのことを考えて追加された機能なのですから!」

「バリヤー発生装置にエラーが、おのれ!」


 デカブツの左腕が振るわれネヴンケブラを弾き飛ばす。

 アンブレイカブルシールドを失った状態で直撃を受けた機体は大きく弾き飛ばされ地面に激突した。


「クレオー!」


 ユキヒコの叫びが通信越しに響く。

 もしユキヒコが叫んでいなければきっとわたしが叫んでいただろう。

 お蔭で冷静になれた。


「行くよユキヒコ、クレオが作ってくれたチャンスなんだ。 今の内にアレを叩く!」

「その、通りです……」

「クレオ、お前無事だったのか!」

「決着をつけるまで死ねないのは、僕も一緒です。 ヤツを倒して、今度こそ……」

「ああ、決着を邪魔するヤツはブッ潰さねえとな!」


 ディヴァースタイレンタにチカラがみなぎる。

 クレオのおかげでバリヤーが消えてる今が最後のチャンス。


「最大火力を叩き込むよ。 アルセちゃん、セルア!」

「りょーかい!」

「ええ!」


 ボムバードバスターとボネージュポーテンカキャノンで一気に終わらせる!


「チャージなどさせるものか!」


 デカブツの砲門が光り出す。

 マズイ、もう使えるようになったのか。


「それはオレ様のセリフだぜ!」


 わたし達の間にディヴァースタイレンタが割って入ってくる。


「こっちの方がタマは早えんだよ!」


 ディヴァースタイレンタのガトリングとエネルギーキャノンが火を噴く。

 さらに両肩のブーメランを抜刀、投擲する。


「ホーミングエネルギー砲の砲門が破壊された!? ふざけるな!」

「ふざけてなんかいねえよ、超大振動剣。 これで終わりだ!」

「まだだ、まだクローが残っている!」


 エリオッタの叫びと同時に片手の残り4本のクローが同時に射出される。


「そんなモンでオレ様がヤレるかぁ!」


 超大振動剣を振るい次々クローを切り落としていくディヴァースタイレンタ。

 

「これで、4つ!」

「忘れたかい、クローは両手にあるんだよ」


 4つ目を切り落とした隙をついて撃ち込まれたクローがディヴァースタイレンタに直撃する。


「ガハッ……」

「愚かなヤツだ、こんな攻撃も見切れないとは」

「愚かなのはどっちだ、オレ様は最初から囮なンだよ!」

「しまった!?」


 デカブツがこっちを向くがもう遅い。

 チャージは完了している。


「ボムバード……」

「「ボネージュポーテンカ……」」

「バスター!」

「「キャノン!」」


 リーリオとボネージュフラティーノの同時砲撃がデカブツに襲い掛かる。

 バリヤーを失ったことで阻むモノなど無いまま本体に着弾した。


「うおおおおおおおお!?」


 デカブツが大きく揺れる。

 しかしそのまま崩れ落ちることはせず、空中で体制を立て直してくる。


「今のは効いたよ。 だがバリヤー発生装置のエラーは解消された、再展開だ!」


 ハッタリを疑ってエネルギーガンを撃ってみたが直前で弾かれた。

 本当に復活したらしい。

 もうチカラづくの突破も中和も不可能だ。

 どうする……?

次回決着になります。

明日もこの時間にファイナル〇ュージョン承認!(しない

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