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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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幼馴染形式バトルその7

昔のカードバトルゲームのキャラクターカード…まさかまだ持っていたなんて…


「このカード君にとってただのお守り程度で預けとって貰えるとは言っていたけれど、本当に僕にとっては救われたお守りのカードだよ。コレがなければ僕は毎日が挫いていたかもしれない…」


「それは過去に何かあったという事なのか?それも俺が知らない間の何かで…」


「うん。でもそれを僕はまだ君に話す気なんてさらさら無いよ。理由は聞かずともわかるよね?」


「え?聞いちゃいけないの?」


「………え?聞きたいの?」


「いや聞きたいというか、何で話す気がないのかなって…」


「そうか〜理解できなかったか〜………うんやっぱり話さないし話してもそう簡単に僕が君に籠絡されるわけにはいかないからね。」


「別に籠絡させるつもりなんてないんだけどな。それで、俺はそのカードを取れば勝ちって事になるのか?」


「そうだね。でも今までの中で今回は本気なつもりだから、僕は君との一対一を御所望するよ。」


「あくまでも…だろ?」


「うんあくまでも一対一……さてじゃあ僕はそろそろ行こうかな。本来なら鬼ごっこを引き続きするのが道理だけど、ここから君は僕を見つけない限りこの勝負は無意味になるから気をつけてね。」


「いやいやそれじゃあ鬼ごっこじゃなくてかくれんぼになるじゃないか。もうこちらで考えた構想と思いっきり真逆すぎてどうやってゲーム形式に乗ればいいかわかんなくなるだろう。」


「そこはまぁ……ゲームでよくあるイレギュラー要素的な。」


「あたかも裏で考えた様な顔をしやがって…というかワザとだとろ…絶対午前中での勝負事は特にコレと言ってどうでもいい感じで勝手にやってただけだろ。」


「失敬な!僕は全てのゲームを攻略したゲームマスターなんだよ。どんなゲームでも絶対にやり遂げるそれが僕なんだ!……まぁ一部のクソゲーは省略するけどね。」


後半若干小声で聞こえにくくかったが、多分クソゲーの奴は省くとか何とか言ったんだろうな。


「とにかくまずはこの僕を見つけてから正式な勝負をする。じゃあ僕はコレでさよならだ。」


東小橋川さんはそう言って屋上から飛び出ていき、またもや最上階から距離のある場所へと飛び移る。


「最早あれは忍者だな。ワイヤー使っての移動手段はもうなんだあれだな…手慣れすぎて何も言えやしない。」


屋上でたまたま訪れた教師達もたまたま発見した東小橋川さを見つけて急いで違う塔へと移動して追いかけていき、俺はそそくさとその場から退場する。


………空き教室


「という事があってだな。全く東小橋川さんには困ったもんだ。」


「それはこっちのセリフだけどな。」


事の顛末を空き教室に戻った俺は蒼脊に屋上であった出来事を話して伝えると何故か本人は不服そうにしていた。まぁ察しはつくんだけども…


「だいぶご機嫌斜めだな。パン美味しくないのか?」


「美味しい美味しくないの問題じゃないんだよ。俺が不服そうにしている理由は別問題というのもう分かってんだろ?」


「え?何の事だ?」


「嘘だろ…この期に及んでしらばくれるのかよ。てか言わなきゃ駄目なやつかコレは?」


「え?一応言ってくれれば…」


「お前に人の心というのが無いのか…ああもういい!お前が屋上で完全に俺の事を忘れて東小橋川と飯を食べていた事は忘れてやるよ。」


「なんだやっぱりそれで機嫌が悪かったのか…他の事が原因と思われていたらどうしようかと思っていたんだが杞憂だったな。」


「いい性格してるな本当に何でお前と友達してるのか分からなくなってくるぞ。」


「まぁそう言うなって、所で何だが…」


「切り替えの速さよ。」


「蒼脊今既に試合が続行されてるわけだが、東小橋川さんの場所の特定とかできたりするか?」


「そんなのスマホのGPSとかで探ればすぐだろう。ID交換しているなら向こう側の特定の位置は容易なはずだ。」


「でもそれは向こう側が位置情報をONにしなければならないというのが条件だ。そんなの絶対にOFFにして隠れているに決まってるだろう。」


「ならしらみつぶしに探すしかないな。アイツの行きそうな所や隠れそうな場所をお前がいち早く特定しないといけなくなる。何せこのゲームでは明らかに東小橋川のルートの方が圧倒的に有利だからな。」


「確かに位置を特定して、何とか追い込んだとしてもそこからワイヤーやら何やらで逃げられてしまっては元も子もないか…」


「だからってそのままやすみやすみに、のばなしというわけでもないだろう。」


「それはそうだが……?なら何か特定できる場所があったりするのか?」


「まぁ恐らくだが…アイツお前に見つけて欲しくて第2の追加ルールを設けたんだろ?ならお前が1番アイツとの接点する場所に現れたりするんじゃないのか?」


「接点する場所……」


「まぁ後の事は俺に任せろ門前払いはしといてやるから。」


「やっぱりお前はもう分かって言ってるんだな。」


「ああ、言っただろ?このゲームには一応俺も関与している。つまりルール追加も想定内だ。」


だとするなら、蒼脊も俺が東小橋川さんにあげたあのカードの事も知っているのか?知っていてわざわざ俺に協力をしてくれている。まぁ焼肉を奢るという餌で釣り上げてはいるが…あまりその辺に関してはチョロいという認識でいいのか…


「門前払いとは言うが具体的にはどうする気なんだ?」


「その辺は気にしなくて問題ない。問題点をあげるならば、まず東小橋川が何処になりを潜めているかが問題だ。まずはそこを暴きだせ。」


そう言って蒼脊は食べ終えたパンの包み紙を丸め込みそのままぐちゃぐちゃにしてゴミ箱へとダストシュートし席を立ち上がる。


「確かにお前の言う通りアイツが潜めている所をどうにかしなければだけど……ここの校内全体を見ていくのはやはり骨が折れるな。」


「なら視野をもう少し狭めてみたらどうだ?」


「広めるんじゃなくて狭めるのか?」


「ああ、アイツだってお前に見つけて貰う為にわかりにくい場所に隠れたりはしないだろう。なら昔因縁とされる場所に似ている場所その辺がお前らにとっては妥当な場所が出てきて見やすくなるんじゃないのか?」


「俺と東小橋川さんが昔に何かしら繋がりのある場所に共通している場所……その場合での隠れる場所に唯一身を隠せる場所……いや待てよその考え自体が間違っているのかも。」


「お?何か妙案が浮かんだか?」


「いや浮かぶと言うよりかは……いやそうだな。思い浮かんだのもありつつ道具が少しばかり必須になるのもあるかもしれない。」


「なら制限時間内にできるという事か?」


「いやそれも多分罠だろ?恐らく俺の読みが当たればな。というかお前大丈夫か?」


「え?何が?」


「何か顔が赤い気がするが…熱でもあるんじゃないのか?」


「いやそんな事はないんだが……まぁ何かあれば直ぐに気付けるだろうし問題ないだろう。」


「いいのかよそれで……けど何かある前に異変が起きたらちゃんとリタイア宣言しろよ。じゃないと悪いままの状態でゲームしても何も面白くないからな。」


「ああ肝に銘じておくよ。」


そしてお互いの役割を担いながら東小橋川さんとの第ニゲームが始まりそれぞれのすべき事をなし決戦へと待つ。


日が傾く頃…


「もうすぐ日が傾く…どうやらそろそろタイムアップかな?はぁ〜やっぱり少しばかり難易度が高かったかな。」


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴った。つまり僕の勝ちという事だね。でもなんだろ?妙な違和感を感じる。僕の勘違いか?


ササ!


「う〜ん、やっぱしずっとこの下に隠れるのも無理があるか。」


凛音は屋上のある階段付近の廊下の下隠し扉の中で誰にも見つからない様に潜む中、ようやくチャイムの音が鳴り出し外へと出る。


「制限時間内つまり放課後までにとは言ってあるけれど、実際には延長戦に近い時間帯もあるんだよね。それに神楽坂君は気付けなかった。残念だよ本当に…」


「ようやく出てくれたか…」


「え!?」


まさかの人の声。その声に林音は勢いよく後ろへ振り返る。


「嘘だろ。まさか僕がこの場所に移動したのと同時に現れてくるなんて…君もここで潜んでいたのかい?」


「ああ、恐らく俺が迷わずに探せる場所があるとするならばここか、下の中庭ぐらいだろうしな。」


「校舎だって幾つかあるんだ。そこを特定するには無理があると思うな。」


「それもその通り…けどそれをするのは俺じゃなくて頼もしい友人がいるんでな。」


「………蒼脊君か、なるほど強い味方をしてくれたもんだね。けど何で蒼脊君が要になるのかな?」


「東小橋川さん。もしかして俺と蒼脊だけでこの学園内を東小橋川さんを探していたと思っていたのか?」


「ええ、そうだと思っていたけれど…違った?」


「そうだな。明確には俺と蒼脊だけで探してはいた。けど、それはあくまでも見せかけ、本当の狙いはまた別でもあるんだ。それは上手く見かけ倒しに成功させる為の手段でもある。」


「見かけ倒し?何を言ってるの?」


「東小橋川さん…最初に俺と蒼脊が追いかけられていたとこのところ覚えてる?遠くから見ていたらわかるよね?」


ああ〜気付いてたんだ。私が双眼鏡を使ってそちらを観察していのを…


「勿論さ、何せ僕は…」


「ああその自慢的な雑談はいいから。」


「ぐっ…ノリが悪いな。まぁ別にいいんだけど…それがどうかしたの?」


「あの時実はその追いかけられていた奴等に一枚噛ませていたんだよ。東小橋川さんを探させる協力をしてほしいって…」


「………へ〜まさかいきなりの仲間交渉をしていたとは…でもそれにはちゃんと見返りが必要になる。ただってわけじゃないんでしょ?」


「ああ。まぁ勝ったらいいものをやるという条件でのんでくれてな。それで四方八方に東小橋川さん探させようやくある場所への特定が可能になった。昔の約束を含めてを思いだしてな。」


「!?そう、そうなんだ。思いだしたんだ。でもそれを思い出した所でタイムアップなんだから意味はないけどね。もう僕の勝ちなんだ。君に勝利はないよ。」


「ああ因みに言い忘れていたんだが、さっき聞こえたチャイム音ここの校舎にしか流れてないぞ。」


「はあ!?どういう事!」

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