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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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幼馴染形式バトル

パン!パパン!パン!


「やあやあ学生諸君、唐突だが今からイベントを始めていくぞ!」


…………


「あ?昨日の内からいきなり今日にだと…」


朝方登校してきた矢先に謎の打ち上げ音。それと同時に全校内に響き渡る東小橋川さんが話すスピーカー音。


「いやいや当然すぎるだろう。こんなの急すぎてなんの万全の準備すらしていないぞ。」


「それが残念ながら可能になっちまったんだよな。」


「蒼脊。どういう事だ?」


「まぁまずはアイツの話から聞こうじゃないか、聞いた所で昨日の内容自体変わりはないんだがな。」


蒼脊に言われスピーカーから聞こえてくる東小橋川さんからの続きを聞き続けるのだが…本当にあの案を採用したのか?


「それじゃあ昨日説明したルールをもう一度改めて説明して、その上で追加点を加えてのこのイベント形式を言うよ。

最初に言ったルール通り…

スタートした時点から別の場所への変更は不可とする。

周りの妨害や危害等、それをした人にはペナルティーをかす。

おっとこれも忘れていたね特別なルールに変わる物を見つけて今あるルール変更があった場合時間以内であれば有効とする。しかしそれはどちらも同じ共通項とするのもちゃんと付けたさなきゃだね。

で、続きだけど、協力者はそれぞれ信頼できるものなら何人でもOK。でも協力者と組んでも優勝できるのは1人までだから、コレをどう捉えるかは君達次第…

そして最後にそこで出場する際で全員が全滅すればそれで終了。そして時間制限までに目標を達していなければそれでも終了とする。

さて、どれもハードルの高いルールだけど…ここで改めて正式なイベント、ゲームの内容を伝えるよ。

今回のイベントゲームの内容それは学園内での鬼ごっこによる天才との駆け引きゲーム。

これだけ聞いても君達は何の事なのか理解できずにいると思う。という事でそれぞれのモニターを映しだすよ。」


ジョイン!


映しだされるモニター画面そこには各施設、運動場、そして空の映像が映し出され、僅かに遠目ではあるが幼馴染達が映ってるのもあったりした。だけど…


「空での勝負っていったい何があったけか?」


「ああ〜あれは今話題殺到中のParadise skyだな。今回はあそこでのバトル形式にもなっている。だけど、まだあそこには俄かな奴等が多くてな今回は5人程候補を絞って出てもらってるってわけだ。」


「………え?何でみんな仮面なんか付けてるんだ?何かデジャブを感じるんだが…」


「何のデジャブだよ?仮面というよりかは装甲形のヘルメットだな。始まればあれは変形してちゃんと頭部を守る形に変わる。基本は被らなくてもいいスポーツ形式だが、今回ばかりは特別でな、周りの対策防止としてつけてもらっている。」


5人の仮面をつけているParadise sky選手……あそこにあの変な仮面をつけた子がいるのだろうか?確か制服のリボンが一年だったからあの部活に入ってる筈なんだが…いや単に空が飛びたいだけで買ったというのもあるかもしれないし…そもそも一部の場所でしか履いてはいけない決まりにはなってはいるからあの部活に入っているかどうかもわからない。あまり憶測(・・)な考えはやめよう。


「このモニターから映し出される場所は自分達がそれぞれイベントに参加する立ち位置を表しているよ。それとここ以外の場所は主に学園内全体を映しだしていて追いかけっこという形で出ているからそっちの方が色々と大変かもね。因みにその追いかけっこの相手は私になるから、もし私を捕まえようと考えているならそれ相応の準備と体力がいるから覚悟していてね。」


「……立ち位置からのスタートはつまり自分達がその天才達を追いかける場所つまり…水泳なら水泳施設、リレー形式ならグラウンド…空での飛び交い合いなら空中…そして渡り廊下や学内施設か……ん?だすれば、宇佐木田さんの立ち位置はどうなるんだ?」


「ああアイツは今回最終枠にしているんだ。こっちはちょっとしたサプライズでな、お前達に知られるよりかはこちらで設計を立てた方がいいだろ?」


「それはそうかもしれんが…まさか変な事をやろうとしているわけじゃないよな?」


「まさか、寧ろ今回に限ってはとっておきのサプライズだと思ってくれたらいいぜ。」


「サプライズ?」


そんな胡散臭しかないサプライズを俺は今の蒼脊の言葉に信じる事ができずにいた。


「というか、まさか東小橋川さんまでそう言った鬼ごっこの対象に入るとはな。てっきり運動関連は駄目な方かと思っていたんだが…杞憂だったのかな?」


「だろうな。寧ろ今のアイツは何処でも飛び交うモモンガみたいなもんだ。そう簡単に捕まえられるとは思わん方がいいぞ。」


「………だろうな。」


何となくだけど、あのスピーカーから伝わってくる言い方は限りなく楽しみつつありの俺への挑発に恐らく該当している。さー勝負をしよう的な何かの熱血漫画みたいに…


「だけど、私達天才だけが相手だとは思わない事はちゃんと言っておくよ。何せ私達だけで防げるなんて思っていないしできないとも思ってるんだから。」


「おいおい!じゃあこのイベントによる定義はどうなるんだ!それじゃあ勝つにも勝てないだろ!」


「けどそんなの周りからすれば天才の力を持っていない凡人学生にとってはまずたまったものじゃない…だからそれを考慮してコチラにはある道具を幾つか用意させてもらったよ。それぞれ各エリアに何のどの道具によって天才を捕まえるかは君達次第…そして有効活用できるかどうかも君達次第…私達はそう簡単に捕まえられるとは思ってないし捕まるなんて考えすらも今の私達には皆無なんだ。だから全力で捕まえに来なかったら君達は報酬なんてもっての他だし、恥じるだけだから全力で挑んといてね。」


ざわざわざわざわ


まぁ周りからはそんなのできる?無理だよね?というような反感の声もあるが、コレばっかりは俺が何をどうのこうのと言えた側じゃない。道具はともかくアイツらを比較対象にして捕まえるというイベント式にしたのは何せこの俺なんだから。


「まぁコレは強制参加じゃないからね。参加しようがしまいかはコレもまた君達次第…でもそんなの君達にとってはお構いないんじゃないかな?この勝負に勝てば、それなりにいい報酬は貰えるんだよ。私だったら参加していたね。」


口だけは達者な東小橋川さん。成る程無理矢理の参加で何を見せつけたいかは分からんが上手く周りをひきこましたというわけか…


「やっぱり策士だな東小橋川さんは。」


「やれやれ…こっちの鈍感差にはやっぱり鈍感なんだなって言うのは変わりないんだな。」


「何の話だ?」


「いや何も…」


物凄い気になる言い方だが、それをわざとはぐらかす様にして蒼脊は素知らぬフリを通す。そしてここでついにイベント開始の合図が出され、皆が皆優勝できる方へも足を運ぶ。


「ふむ、大まかな内容はそれだけか、結局の所ルールで省いた点をイベントに繋ぐための訂正を行っただけか、イマイチ最後の愛の事とかのやつがよく分からんのだが…そこら辺はヒントぐらい出してくれても良さそうなんだがな。」


「それもいいかもしれんが、あれは多分皆に向けてではなく部分的に向けての発言なんじゃないか?何かとは言えんがな。」


「それよかどうする。お前も勿論参加するんだろ?いや参加しろいいな分かったな?」


「いや本人の意思を尊重しない方向面で話を進めてもらうのやめてくれないか?俺は別でやらないといけんから悪いがパスだ。これでもアイツの組合の中に入っているからな下手な動きはできないんだよ。」


「………へ〜じゃあ下手な動きをしなければ問題ないんだな?」


「ああ下手な動きをしなければな。」


「………」


「………」


周りが行動している最中2人はお互い睨み合いながら行動を移さずまるで蛇の様な睨み合いで固まったまま動こうとはしなかった。


「………焼肉奢りでどうだ?」


「乗った!」


チョロ〜


何とも簡単に買収されてしまう蒼脊さんに俺は本当にこんな奴に味方をつけてもいいものかと思いながら、東小橋川さんのルールの一部に対して味方につけて構わないと言われるのを達成し、コレから各地配置されたある特定の場所へと移動する事となった。


「さてとそれじゃあ勝負しに行くとするか…あまり乗り気じゃないけど、昔の始末はやっぱりやっておかないとどんどん溝が深まってしまうしな。」


「東小橋川は別に気にしてないんだろ?ならそんなに気を張らなくてもいいんじゃないか?」


「口ではな…多分東小橋川さんはあの3人よりも根に持つタイプだ。負けず嫌いなのは昔のまんまだからな。」


「はぁ〜お前の周りの幼馴染女子でまともなやつはいないのか?」


「はは、それは確かにいえるな。正直言ってまさか帰ってこうなるなんて事は昔の俺でも想定していなかったけどな。」


「………はぁ〜それでお前はどうする気なんだ?所定の位置に関してはアイツはバラバラに移動するからコレと言っていい場所なんて分からんぞ。」


「まぁそうだな。ひとまず道具がどんなのがあるか見に行かないか?その用意してある道具によって今後の俺にかかってるかな。」


「運任せかよ。」


「運だよ。何事もゲーム形式は運によって導かれてるからな。」


…………学園職員室


「お、おい何だこの放送は!誰だこんな事をしてるやつは!」


「きっとあの子ね。またこんな勝手な事を…コレで5度目かしら。」


「全く何度注意しても分からんやつだな!やはり一から指導せんといかんじゃないのか?」


「そうはいいますが、彼女にそれをしたら大変な騒ぎになりますし…まず彼女を捕まえた事がないのが、私達教師に至ってはかなりの痛手てはありますね。」


「くそ!とりあえず私は注意しにいくぞ!何人かで包囲すればやつだって行動する動きが止まるはずだ。」


「あちょ!沢島先生!」


そう言いながら何人かの教師達は小寧々を捕まえる為の行為へと移行して小寧々のいる放送室へと向かう。


「ど、どうしましょうか…」


「気にする必要はありませんよ。今更何をどうこうしたってこの学園ではどうあったって5人の天才の手綱を握る事なんて不可能なんですから。私たちは私達でここから注意をしながら様子を伺いましょう。怪我人がでないぐらいまでにはね。」


「は、はぁ〜小萌志先生がそういうなら…」


それにこの問題はおそらくアイツら自身の問題なんだろう。やれやれそれを外野を巻き添えにさせるとは…とんだクレイジーな幼馴染供だ。まぁそれをちゃんと面倒見てなかった私達(・・)がいう事でもないんだがな…

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