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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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学園の有名の1人蕾(つぼみ)琵心(びしん)


「え?外だけでの有名な人じゃなくてこの学園でも有名?」


いや確かにみたまんまプロポーションも抜群出し何よりも皆んなのあこがれお姉さんタイプの様にも見える。でもどうしてこの学園で有名の1人なんだ?


「あ〜どうして私がこの学園で有名な1人なんだって思ったわね。だったら証明みしてあげようか。そうね……例えば。」


蕾先輩は突然席から立ち上がると購買部の方へ行き混雑している人混みの中へ入って行こうとする。


「何で購買部何かに…」


「ああ直ぐに分かると思うぞ。あの先輩そこで座っている2人同様いやそれ以上の人気枠だからな。」


「涼風君〜それって私達に魅力が無いとでもいいたいのかしら?」


「そうね〜そう言う風に聞こえるんだけど、もしかして前からそう思っていたのかしら?」


うわ!怖!コイツら一星の前だとどうしてこんなに顔つきが悪くなるんだよ。てかそんな事一言も言ってねぇだろうに…


「あ、蕾先輩何か売店で買おうとしている。いったい何を買う気なんだ?」


「多分だけど、ここの人気購買部にある1つレアプリンの事ね。」


「何だって?」


「だから!レア・プリン!ここの購買部のプリンって物凄く美味しくて滅多にお目にかかる事ができない特売プリンの事よ!」


「いやそれは分かるんだが…」


「じゃあなんで聞き直したわけ?」


いや顔怖い怖い!単に聞き直したというかそんな事で急激に接近しないでもらえるか?普通に怖いって!


「火花ちゃん落ち着きなさいって。神楽坂君が言いたいのは多分そう言う事じゃないと思うよ。そのレアプリンと琵心先輩がどう繋がってるのかって聞きたいのよね?」


「そ、そう言う事そう言う事!」


「だったらそう言いなさいよね全く。」


うん?この子二重人格なのかな?やたらとコロコロと性格が変わったり変わらなかったりするな。


「見てれば分かるわよフンフン。」


火花は顔でアレを見てみなさいと一星に合図をして一星はその方向へ改めて視線を向ける。


「ごめんね〜もうレアプリンはさっきので売り切れになってしまったのよ。」


「そうなんですか…それはとても残念です。」


「あ、あの!」


「はい?」


「もしかしてレアプリンが欲しいのですか?」


「ええ…でもどうやらさっきので売り切れになってしまったみたいなのよね。残念だけど今回は諦めて…」


「よ、良かったら俺のレアプリン食べてください!」


「え?でもそれさっきの最後のプリンんじゃ?」


「蕾先輩に食べてもらえるなら本望ですよ!なのでよかったら俺のを!」


「おいお前!それは抜け駆けじゃないのか!」


もう1人レアプリンを持っていた男子生徒が琵心にプリンをあげようとする男子生徒に声をかけ何故か妙な修羅場が始まる。


「ちょっとちょっとそれなら私が琵心先輩にレアプリンをあげるわ!」


「え!女の子までまさかの参戦!?」


「ああ〜いっちゃ悪いがあの先輩女子生徒からも人気が高いからな。そっち系の女子がいても不思議じゃねぇと思う。」


「そっち系ってどう言う意味?」


「…………」


「火花ちゃんは別に気にしなくていいのよ。」


若干一名そっち系の意味を理解していない子がいるが敢えてそれに口を出す勇気はない。いや教えた方がいいかもしれんが潔白な女子人気No.1の5人の内の1人がいてもなんら問題はないだろうし何よりもそっち方面に行かなさそうだから別に他言する必要はないな。


「しかし……次から次へと自分がようやく手に入れたらプリンをそこまでして蕾先輩にあげたくなるものなのか?」


「違う違う。ああいうタイプの女子はな大抵の男子…女子は分からんが独占欲が強まるんだよ。ちょっとでもお見知りになりたいならどんな手段でもお近づきになりたいだろ?思春期の男子なら。」


「まぁそうだけど……」


でもアレは確実に無理な気がする。見た感じ何処か遠慮がちというか何か蕾先輩らしくないみたいな。


「…………」


「何か思った様な顔をしているわね神楽坂君。琵心先輩に何か思い当たる事でもあるのかしら?」


「え?ああいやその何というか蕾先輩ってこう男勝り的な所があると言うか俺の勘違いかもしれないけど、何か妙に引っかかるんだよな。蕾先輩何処か遠慮している様にも見える。」


「………それって勘みたいな感じなのかしら?」


「ああそうだとは思うんだが……いや俺と話す時と態度というか何というか違和感を感じるんだよな。何処かしら自分を偽ってるそんな風にもみえる。」


「………」

「………」


ヒューさすがだな一星のやつわりかしそれは当たってると言っても過言じゃないな。つうかそんな洞察力があるならコイツら2人にも少しは察してやれよ…いや無理か1番変わっちまったのは野谷山(のやま)だしな。寧ろ一星とは関係がないと言っても過言じゃないか。


兎川と野谷山は何処か納得のいかない顔をしながら一星の事を睨みつけ、何でそっちは聡いんだと目で訴え続ける。


ゾクゾク!


な、なんだ何か背筋にゾクゾクとするような感覚が…


「ありがとう皆んなでもいいのやっぱり…それは皆んなが並んでやっと手に入れて買えたものだものだから私の為に皆んなが美味しく食べてあげてね。」


そういいながら蕾はレアプリンを蕾にあげようとしていた生徒達を礼儀正しくその場を掻き乱さない様にしながら一星達の所へ自然と戻る。


「とまぁこんな風になるわけなのよ分かるかしら?」


「いえ全然。というかそうなる前提の話が何なのかを聞きたいですね。」


蕾先輩にレアプリンをあげようとしていた人達何か物凄い形相でこちらを睨んでるんだけどやっぱり純粋に貰った方がよくなかったか?


「え〜そう言われてもね。うーんやっぱり私が可愛すぎるのが問題なのかしらね。」


平然と自分を可愛いあざとアピールをする蕾先輩。その蕾先輩に俺はどう反応すればいいか分からず戸惑う。


「……せ、性格はいいんじゃないんですかね?」


「何で疑問系なのかしら〜?」


若干猫撫で声っぽい感じで聞いてくる蕾先輩に少しだけビクつきながら目線を晒し無理矢理話を拗らせる。


「いやいやにしても本当に先輩ってモテるんすね。結構困ってる事とかあるんじゃないんですか?例えば恋愛関係とかで本当は好きな男子がいるのにやたらと告られて困ったりとか。」


「あなたそういう部分には察しがいいのね。でもその通りよ私こう見えてかなりの頻度で告られてくるの…本当に困っちゃうわね。2人とももそうでしょう?」


蕾先輩は目線を兎川と野谷山の方に向けてまるでお互い大変だねと言わんばかりの意思表示みたいなのを示し出すように問いかける。


「私は別にその…そもそも好きな異性の男子なんていませんし…だから告白なんて断り続けてますけどね。と言うよりも蕾先輩の方が異常なんですよ。1日に3回は告られてるってラヴコメ漫画じゃないんですから。」


「さ、3回!?」


「まぁそりゃあ驚いちまうよな。気持ちは分からなくもないぞ一星。うんうん。」


「でも私も週に2、3回告られてはいるけれど…やっぱりアイドルの身だしそう言うのは御法度なのよね。」


ああ俺それ知ってる。アイドルが婚期逃して真っ逆さまに落ちるというジンクス。多分兎川はそのタイプのアイドルになりそう……実際どうなるかは分からんが。


「でももう誰に何回告られたのか覚えてないのよね〜逆にその人達に申し訳がたたなくなっちゃって何というか申し訳ない気持ちになってしまうわね…チラ」


え?何でこっちをチラ見したんだ?何か俺に訴えていたりしてるのか?


「おいおいアンタまさか一星に……いや俺が言う事でもないな」


ガチャン…


蒼脊は自分の食べた食器を手に持ちそのままトレーを下げる場所まで運んでいく。


「お、おい!俺も一緒に…」


「悪いな一星。お前の相談事また今度聞かせてもらうわ。今はどうやらお前にご指名があるみたいだし俺達はこの場から退散退散。」


「え?ちょっどう言う…」


そう言いながらこちらに座っていた2人もいつのまにか食事を終えトレーを下げて続けて蒼脊の後で食器を置いてこうとする。


「はぁ〜まぁ今回は勝手に乱入した私達が悪いからね。蕾先輩に特別に彼を貸してあげます。」


「ありがとうあなた達。でもあくまでもコレは私情だからもしかするとあなた達が思うよりか少しばかり早くなるかもしれないわね。」


「………そうなったらなったで私達は私達のやり方でやりますので大丈夫ですよ。」


な、なんだ?何の話をしているんだこの3人は?


「てか俺も行くよどうせなら4人で一緒に…」


「ごめんねあなたにはちょっと私に付き合って欲しい所があるんだ少しだけ時間もらえるかな?」


「は、はぁ…」


何だかあの3人がよそよそしかったのってこう言う事か…それにさっきの目配り明らかに俺に何か頼みこうとしていたって事なのか?どのみち無理な頼み事なら断るしかないしな。


そうしてギリギリの所で俺と蕾先輩は昼休み俺が移動教室に遅れない様な場所の中庭近くまで移動して何か俺に頼み事をしようとしているのか蕾先輩のお声がかかるのを待つ。


「うーん……あなた何か飲み物飲みたい物とかある?私が良かったら奢るわよ。編入試験合格祝いって事で。」


「そりゃあどうも。じゃあミルクティーお願いします。」


「ふふ、普通に素直なのね。私そう言うの好きよ。」


ぴ!

ガチャコン!


自販機で買ったミルクティーを蕾先輩から受け取りそのまま先輩に何で俺をここへ誘ったのか尋ねる。


「それで頼み事みたいなのがあるんですよね?俺に出来る事なんて大した事じゃないですよ。」


俺は貰ったミルクティーのタブを開けそのまま口につけ喉の奥へと流し込む。


「大丈夫簡単な話だしあなたにも損はないと思うの…1週間…1週間だけ私の彼氏になってくれないかしら?」


ぶーー!!!


その頼み事に俺はつい飲んでいたミルクティーを吐き出し頭の中がてんやわんやとなって今いった言葉をもう一度蕾先輩に聞き直す。

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