小橋小寧々・私情による学園生徒を巻き込んでの神楽坂一星との改めての勝負
そのまま廊下で少しばかり幼馴染達の名前が偽装した事について色々と話し、とりあえずは何かと自然に寄り添った名前にしようと言う事で幼馴染達の結束したメンバーはそれで上手く俺を騙しながら復讐をなりとげたのだと、途中でドヤ顔になりながら自慢していたのだが…そんな凄い事なのか?まぁ後は東小橋川さんが教室に来るのを待つだけだが…正直来て欲しくない反面もある。
………放課後ホームルーム前
「神楽坂君…」
「あ、さ…野谷山かどうかしたのか?」
うーん、今更だけどもう4人に対して普通の幼馴染の名前で言ってるのに、やっぱり偽善した名前を言い直すのって慣れないな。
「うん、それがね。小寧々ちゃんからこんな通知が来たんだけど…」
[山茶花ちゃんへ、まぁ山茶花ちゃんだけじゃなくて、幼馴染ーズ(1名は除く)皆んなにはこのメッセージが届いてるはずだから、必ず確認するように、何せ放課後にはビック大イベントが始まるんだからね。一応幼馴染ーズの私達にも参加資格は勿論あるか、興味があったら是非参加してみてほしいな(通りすがりの闇の情報業者より)]
「あ、あからさまに不穏しか感じ取れないメッセージ通知だな。何でそんなのがお前達に?」
「多分神楽坂君にも届いてると思うよ。これトリームに来たわけじゃなくて、普通の電話メッセージに来てるから。」
「え…何故そこだけ謎のメッセージ送信なんだ?」
「わ、私にも分からないよ。小寧々ちゃんの考えなんて私達がどう考えても分かんないんだから……分からないんだからね。」
「いやそこ別に言い直さなくても…」
「でも謎よね。突然こんなメッセージなんて送られてきたらただの警戒心にしかならないんだけど…」
「同感だな。小橋に関しては何があっても周りを巻きぞわせる様なやり口で来そうだから俺としても警戒心しかないよ。」
とそんな事を言ってる間に、もうすぐホームルームが始まろうとするのだが、ここでまさかの予想外な人物が登場する。
バン!
「いやいや皆んなくるしゅうないくるしゅうないぞ。」
いやお殿様気分で登場してきやがったよ。あの天才幼馴染…てかホームルームだぞ。いいのかそんな大っぴらに登場してきて…
「うむ!皆んなが言いたい事は分かっておるぞよ……ああ〜やっぱりこの言い方めんどくさいや。」
自分でそう言った設定で出てきておいてもうめんどくさがるって…どんだけあきっぽいんだ。まだそれほど来てから数秒しか経ってないぞ。
「え〜まず、私がここに来た理由なんだけど実はこの一週間の間で特別なイベントを1日だけ行いたいと思ってま〜す。因みに優勝者は私と1日デート兼プラス恋人気分も味わえるから、コレはラッキーイベントだから是非参加してほしいな。」
な、何て非常識な催しのイベントを押し付けてきやがんだあの幼馴染…あからさまに横暴すぎるだろう。というか何で優勝賞品がお前に絞られた選択になるんだ。もっと何か別の優勝賞品とかあるだろう普通。
おおーー!!!
「絶対優勝するぞ!」
「いや俺が優勝する!」
「何言ってんだ俺に決まってんだろ!」
「ぐふふ…どんないやらしい事を頼もうか…くくく」
「うわ…」
若干1名物凄い駄々漏れで即退室しても良いぐらいの不審者野郎がいたんだが、そいつが優勝してしまったらどうなるんだろうか…
「勿論男子じゃなくて、女子にも優勝賞品はあるよ。優勝した女子には私から直々に好いてる男子に自分をメロメロにさせるフェロモン仕様の手解きをしてあげよう。まぁ既に私の事を理解している部分の人達はいるかもしれないけど、生半可な部分は絶対にしないから女子達もできれば参加してほしいかも。」
「………」
も、物凄く胡散臭え!なんなんだ好いてる男子に自分をメロメロにさせる事ができるレクチャーを教えてあげるだ?馬鹿にしてるのにも程々があるだろう。
「いやいやどう考えても優勝賞品があまりにも胡散臭すぎるだろう。そんなのいったい誰が引っかかって参加するって言うんだ…」
「ゴニョゴニョゴニョ…」
え?
何やら山茶花が口でモゴモゴしているがいったい何をモゴモゴしているのかよく聞き取れなくてもう少し間近で近づいてみると…
「絶対私が優勝する。絶対私が優勝する。絶対私が優勝する。」
「おい嘘だろう…」
物凄く呪詛みたいな感じで唱えながら優勝祈願している。あまりにも怖すぎて、宇佐木田さんに声をかけるが…
「ふふ、言ったわね。言ったわね小寧々ちゃん…絶対に後からやっぱりなしって言っても遅いんだからね。後悔しても遅いわよ…」
ああだめだこの2人の幼馴染も、何やら東小橋川さんの毒牙にやられてしまったのか、完全に目の正気が失っている。
「というか何で2人してそこまで、乗っかりがいいんだ。あんなのただのデマだろ。」
「そうか、神楽坂君はまだ小寧々ちゃんがこの学園に対してどう有名になってるのか知らないんだっけ?」
「あれだろ、何でも屋でもありつつ本来のあるべき職柄は恋愛事情を解決する何とか委員なんだろ?あれ?何とか委員であってたか?」
「ええその通りよ。あと恋愛相談実行委員ね。小寧々ちゃんそれで周りからの評判はかなり絶大なのよ。だから誰しもがあの子と仲良くなりたい一緒に帰って話してみたい付き合ってみたいって言う相談事がかなり殺到しているわ。まぁ私としてもお願いはしたかったんだけど…まさかこんな絶大なタイミングがやってくるなんて思いもしなかったわ。」
「へ〜そんなに凄い特殊能力みたいなのがあったんだ小橋のやつ…でもそれって、小橋独雄の能力なのか?アイツの本当の天才的な物ってそれじゃないんじゃないのか?」
「まぁ屋上で話していたなら、もう隠す必要性もないんだけど、小寧々ちゃんはある人物と勝負がしたいが為に不慣れな恋愛に手を出して色々と学んでいったのよ。だから今彼女の考案する優勝賞品は誰しもが欲しがる景品なのは確かね。まぁ自分を差し出しての優勝景品までは想定外だったけれど…」
……それってもしかして俺の事なんじゃ?
宇佐木田さんにそう言った昔の東小橋川さんの過去があったのを聞きもしかしたらと思い視線を向けると彼女はコチラに気付きニヤッとしながら微笑んだ。
「あのあの!因みにそのイベント詳細は!」
「ああ〜ごめんね。詳しい詳細はまだコレからなんだ。でも直ぐに開催されるから期待して待っててね。因みにルールはもう決めてあるか、それを考慮して作戦みたいなのをたてるのをお勧めするよ。」
ん?詳しイベント詳細はまだなのにルールは決まっている?それって大丈夫なのか?
「ルール事態は極簡単、スタートした時点から特別なルールに変わる物を見つけて今あるルール変更があった場合時間以内であれば有効とする。しかしそれはどちらも同じ共通項とする。
周りの妨害や危害等、それをした人にはペナルティーをかす。
協力者はそれぞれ信頼できるものなら何人でもOK。でも協力者と組んでも優勝できるのは1人までだから、コレをどう捉えるかは君達次第だね。
後最後にそこで出場する際で全員が全滅すればそれで終了。そして時間制限まで目標を達していなければそれでも終了とする。」
ざわざわざわざわ
「ルールの内容がどうにも予測できない事ばかりで疑問点ばかりなんだけど…」
教室のクラスメイトが皆と同じくやはりこの催しに対して中々理解できない反応をしているのが多くそれ。代弁して聞き出す。しかし返ってくる答えは…
「それも自分で考えてどう捉えるのかを決めてほしいかな。まぁ私が今言える事はそれだけだからきっと楽しいイベント催しになると思うよ。それじゃあアデュー。」
タタタ!
トン!
えーーーー!!!
突然走り出したかと思えば、説明はし終わったとのタイミングで先生が教室に入ってきて、大きな声で注意するが、そんなのお構いなしに窓から飛び降り全員が響き渡る驚きの声を荒げる。
「ちょっとちょっとここ何階だと思ってるわけ!3階よ3階!普通死ぬわよ!」
「いや待て何か音がしないか?」
「え?音?」
シュルルルルル!!
スパン!
グィーーン!
あ……
あまりにも心臓が悪い行動をした東小橋川さんだったが、何故か上に上がるワイヤーガンを持ってこちらへテヘペロをしながら4階へと上がっていく。
「先生方小橋はワイヤーで4階に上がりました。至急包囲してください。お前達ここで何があったかは分からんが、とりあえず今日のホームルームは無しにする。詳しいことはアイツから聞き出すが、それでも聞かなかった場合は明日問いただすからな。わかったな!」
そういいながら我が担任教師はそそくさとしながら東小橋川さんを追って今日のホームルームが終わり放課後を迎える。
「なんて波瀾万丈な奴…昔はあんなやつじゃなかったのに、いったい何が原因でそうなったんだ。後何でワイヤーガンなんか持っているんだ。皆が驚くのはそこでもあるし何故そう突っ込まない。」
「多分思いっきり外に出た事へのインパクトが強すぎて頭の中がキャパオーバーしちゃったんじゃないのかな?」
「まぁ確かに俺もアイツのしでかす事には色々な事が頭の中でぐるぐると回っていて追いつけない部分がある。」
とは言うのもここでのあの行動はどうにも意味がわからなさすぎる。教室で待っておいてとは言っていたが、どうもそれどころじゃなさそうだし…
一星は机の横にぶら下げていた鞄を手にもって帰る支度をしようとすると…
「あ、いたいたお〜い一星君に火花ちゃんと菟ちゃん。後…」
ガシ!
「ぐえ!な、何すんだ…蕾先輩。」
「あなたも一緒についてくるのよ。あながち傍観者だけじゃないわよね?どうにもここから今すぐ出る仕草が気に食わないからつい手が勝手に…ね?」
「そんな女の勘みたいに言われてもな!あまりにもとばっちりで俺は一瞬あの世へいきかけたぞ。」
「さてそんな冗談はどうでもよくて…」
「する〜やめくんない?心が痛む…」
心が痛むと言う奴は大抵いたまない奴が言うセリフだぞ蒼脊…
「でも何で蒼脊を?」
「ついてくれば分かるわよ。後通常通りの帰り道じゃ少しばかり、トラブっちゃうから裏校門から出るわよ。話はそれからだから…」
なんだ?何か知っていそうな顔をしている美森姉。まぁメッセージが送られてら時点で知ってるかもしれないが、どうにも先の事を見据えてるような発言と動き方をしている。けれど、何故裏校門から出ていく必要が?




