幼馴染友好会・最終話
さて色々とごたついちゃったけど、もう呼んでもいいかもね。
「お〜い、いいよ出てきても。」
「え?」
小橋が誰かを呼ぶ声が聞こえいったい誰を呼んだのかを気になって呼んだ方向へ視線を向けると。
「な、何でお前らがここに…」
「えへへ、先程ぶりだねカズっち。」
「………ぐ、偶然だからこれは単なる偶然だから!」
「ふふ、先輩って他の子達とも接点があったんですね。気付きませんでした。」
「いやいやコレはさすがに私としても驚いたな〜何処でこんな有名な2人を見つけてきたのやら…」
「あなた達何でここに…」
「雫ちゃんに萌ちゃんも何でここにいるのかしら。」
それは先程まで色々な所を見てまわる中で出会った、学園の陸上部の2人に、アイドルの有名になりかけてる2人がまさか小橋の声掛けで現れてくるなんて事は想定外な事がおきいったい何がなんだかわけが分からずにいた。
「小橋説明してくれないか?」
「勿論だよ。この人達を呼んだのは紛れもなく私。しかも条件付きって事でここへ呼んだんだ。まぁその条件が神楽坂君絡みなのは言うまでもなかったけどね。」
「はぁ?なんで俺絡みだから言う事がないんだ?他にも何か理由ぐらいあるんじゃないのか?」
「あったとしても君に言った所でどうにもならないよ。コレは彼女達の問題なんだから、それにその条件によって私は彼女達にもこの携帯メーカー装置をつけてもらっていたんだ。」
「はい?じゃあ何かしらあなたの目的はもしかして、本当に恋愛に関する絡みで好感度数値を測る為にやっていたのかしら?」
「うん。だからそう言ってるじゃん。それに君達3人だけが、神楽坂君に対して大きなパラメーターが上がってるってわけじゃないんだよ。今からメッセージにそれぞれの好感度パラメーターの数値を送るからそれを見て欲しいかな。」
ピロリン!
小橋に言われ俺達に小橋の実験された好感度数値の値を見てみると先程までの宇佐木田さんが高いという話から思いっきり振り幅がおかしな人物が1人いた。
「え?何で春野原だけがこんなにパラメーター計数がおかしな事になってるんだ。」
あ〜
一部の人達はあからさまに何かを納得したかの様なあ〜を口にしそれをしてないアイドル2人組はハテナ顔を浮かべながらどう言う事なんだと周りを見渡す。
「どう?コレで納得できたんじゃないかな?そこまで焦ってまで菟ちゃんが気にする様な問題でもないって事が…」
「え?……あ、そ、そうだね!うんそうそう。そういう事だよ神楽坂君。私が神楽坂君の事を好きだなんてそれこそあり得ないんだから。」
自分自ら墓穴を掘り出してどうすんのよ川兎ちゃん。あからさまに今のは気がある言い方でしょうに、それにせっかくのあの子のフォローが無駄に……いえ違うわね。コレは完全に弄ばれてるわよね絶対。
「お、おおそうだな?何故そんなに勢いあまって迫ってくるのかは分からんが、とりあえず誤解というのは理解した。」
「えーー!!そこで素直に理解しないで!」
「宇佐木田さんは俺にどうしろというんだいったい…」
まぁあなたもあなたでその鈍感差にはあまりにも酷いものがあるというのが原因なんだけど、それを本人が自覚なしだったらね〜
「まぁひとまず、この実験の為にそいつらを連れてきただけっていうのはあまりにもあやしすぎる。さっき言った俺関係とか言っていたからその事についてだとは思いたいんだが、それを知る権利はあったりするか小橋?」
「え〜それはないよくないよ神楽坂君。色んな意味で…」
「本当にそうね。あなたね〜よくそんな平然と真顔で聞けるわね。人の心がないのかしら。」
「え?その理由を聞くのもだめなのか?てか何で俺は今貶されてる状況になっているんだ。」
「駄目というよりは察しなさいって言ってるのよ。もう少し女の子の気持ちを汲み取る様な事をコレから練習すべきだと思うわよ一星君。」
僅かに一星君という言い方が少しばかり含みのある言い方に聞こえていたのは気のせいだったと思いたい。多分駄目だしされてる言い方の様に俺は聞こえてしまったから。
「………じゃあこの件に関してはお蔵入りにしたと言う事でいいんだな。俺はこれ以上この恋愛関連に関しては突っ込まんぞ。というか恋愛関連での実験にしてはあまりにも曖昧すぎて理解できん。」
というか色々と俺がコイツらの事情を聞くことであれやこれやと罵声が返ってきたら最早手がつけようがない。なのでとりあえずはこの辺で遮るのが1番だ。
「まぁねコレは私が理解できたらそれだけというだけの話しだったから、神楽坂君達にとっては意味の分からないままで終わったって事になるね。いや寧ろこういう公共の場を作ったことで感謝されるべきなんじゃないかって私は思っているよ。」
「どの口が言うんだどの口が…ってあ!もしかして俺があの時相談した時まさか既に対策じみてたんじゃないよな。」
「まぁそうだね。そうかもしれないかな?」
「そんなあからさまにそうだったかもしれませんみたいな顔をしてももう遅いからな。クソまんまと嵌められたというわけか、そんでもって蕾先輩達もしてやられたという状況に陥ってしまったわけなんだな。」
う〜ん…どうかしら。私達は私達でちゃんとあの子は上手く機転を回してくれたというのがあったりするから、実際にはお互い利用して分もあってイーブンってところなのよね今の所…
「まぁその辺に関して蕾先輩達の解釈にはなるから私がとやかく言う事じゃないかな。まぁ後1人ゲストがいたんだけど、ちょっと家族の事情で帰っちゃったみたいなんだ。何かファミレス喫茶でやたらと何かしでかしたと何とか言ってたような…」
日暮先輩の事か…
京子ちゃんの事ね…
「よし私に関しては色々とサンプルが集まった事だし、ここでの色恋沙汰についてはコレでいいかな。さて残るはフィナーレが待っているんだけど…」
「ちょっと待ってくれるかな?」
小橋がここで一区切りうつようなセリフを放った瞬間、早瀬川から謎の静止の声をかける。
「ん?何だい?」
「今の話の流れで勝手に解決したのは私達としてはまぁ特にこれといって追求する気はないのだけれど、私達が離れて隠れている時に妙な事を聞いてしまったのだけれど…幼馴染というのはどう言う事なのかしら?」
「萌もそれは気になってたかな。4人はその昔からの知り合いなの?」
「幼馴染……ああ、だから蕾先輩は彼を彼氏候補に…」
「ふふふ、またもやそういった事情で私を嫉妬させていくんですね先輩は。」
マジか…さっきの話し聞かれていたのか、幼馴染関係というのは俺達だけの話しだったのを関係のないやつに聞かれると説明が色々とややこしくなるな。……それに1人だけはガチの妙なオーラが出て説明して納得してくれるかどうかわかんないやつがいるぞ。
「う〜ん。そうだな〜私としては神楽坂君との接点がある子達にはちゃんと説明してあげた方がいいと思うんだけど、はてさて幼馴染である神楽坂君達はそれでいいのかどうか…」
「………ふぅ〜そうだな。特に隠す理由も必要もない。俺達が幼馴染関係というの事をお前らに秘密するなんて事じたいも本当ならする必要はないんだ。ただ俺と蕾先輩いや美森姉達との関係に関しては口外は絶対にしないと約束してくれ、コイツらもそれなりに考えて公共の場では本当の名を伏せているんだ。」
それを聞いた上で雫達は頷き一星の幼馴染同士の関係の一部…つまり復讐に関してを除いた点を省いて今の関係性を話し皆それで何とか納得してくれた。
「そ、そうなんだ。あまりズケズケと割り込める立場じゃなかったわね。」
「萌も〜こんかいい話し〜初めてだよ。辛かったよねうさちゃん〜」
「いやそんな風に憐れみなくても…単に再会するまでの道のりが長かっただけだから大丈夫よ本当に。」
「蕾先輩も本当に良かったですね。こうドラマチックな展開で私も少しばかり感動しました。本当なら応援したい立場でもあったりするんですけど、やっぱりまだ色々と萎え切れません。」
「蕾先輩。幼馴染同士でも私絶対に負けませんから。」
「あなた達は何か色々と誤解を生んでしまっているわね。お願いだからまずはそのへんちきな誤解を解いてから話し合いましょうか。」
「………なんだかんだいって、いざ話してみればお互いの相違があるだけであって信頼性までもが失うわけじゃないんだな。」
でも復讐に関しての話しをしてしまえばコイツらはいったいどう思ってくれたのだろうか?俺の味方かはたまた復讐側の幼馴染女子達の味方なのか、コレばっかりは素をあらわさなければいかんともどしがたい結果にはなったりしたのかもしれん。俺はその時どういった感じで場の乱れた環境をしずませる事ができるのだろうか、それはその時にならなきゃ分からんか…
「それじゃあコレでいいんだよね?」
「うんありがとう小寧々ちゃん。」
「?」
なんだ?あの2人だけで別で何か話している?何か小橋から山茶花に手渡してるようにも見えるんだが…ちょっと聞いてみるか。
「おい山茶花いったい小橋から何を受け……え?」
「あ…」
小橋からある何かを受け取ろうとしているのを聞こうとすると、その手には既に俺と山茶花が昼時に食べ合いっこしていたロシアンたこ焼きの写真のやつを受け取っておりどう言う事なのかと思いながらその場で佇む。
「え、え〜とこれはね。その…何と言うか条件としてというか…」
「まさか山茶花お前まで一枚噛んでいたのかこのアトラクションに対して…」
「ち、違うよ!単にただ遊ぶだけじゃ思いでにならないかなっておもって、あの2人には内緒で写真を撮ってもらうよう小寧々ちゃんにお願いしたんだ。」
「いや何を勝手な…うん?写真を撮ってもらうようお願いした?……あ、それじゃああの時のシャッター音もしかして小橋の仕業だったのか!」
道理で山茶花にシャッター音がどうのこうのと聞いても素知らぬ振りをしていたわけだったんだな。
「ん?でも待てよあの時シャッター音がしたのは確か…」
「ええ、勿論よ一星。こんか安易な企みを山茶花だけにできるわけないじゃないの。というより勝手な行動をしてまさか抜け駆けされてるとは思ってもみなかったけれどね。」
「ふふ、それはこっちのセリフでもありますよ美森さん。楽しげに喫茶店での制服でのツーショット……そっちの方が羨ましいです!」
「う〜それを言うなら川兎ちゃんの方が1番羨ましいよ〜家族写真みたいでそっちの方が私いいよ。」
「ええ、本当にね何が悲しくてウェイトレス姿でのツーショット写真を一星と撮らなきゃいけなかったのよ。ある意味予想外すぎてその時の私が1番困り果ててたわよ。」
なんだろう。コイツらやたらと好きがってにやっておいて俺に断らずツーショット写真を小橋にお願いしていただなんて、恥というものがなかったのか。いや条件とか何とか言っていたから既に手をうっての犯行だったんだな。
「なんて下劣な幼馴染達なんだ本当に…」
「うん?あ、もうすぐパレードの時間帯だよ。ほらほら早くしないと間に合わないんじゃないかな?」
「そういえば美森姉まだ最後の何かがあるとは言っていたけれどパレードの事を言っていたのか…というかその事を気にしていないのか写真でやたらとはっちゃけてしまってるんだがどうすればいいんだいったい…」
ガシ!
ガシ!
「じゃあ萌達と一緒にパレードを見にいこう!」
「はいどうせなら勝手に抜けがした蕾先輩たちが悪いんですから今回は私達の特権という事でいいと思います。ね?先輩。」
「え!いや俺の発言権は?」
「ない。」
「ないわよ。」
いや何でそこで、早瀬川と東郷が息を合わせて言うんだ。そこは狂ってるとか言って止めてくれよ。
「ん?あ!一星君が連れ去られてる。」
「やってくれたわねあの子達。こっちの問題がまだ片付けていないというのに…」
「ちょっとあなた達勝手な事をしないでコレは私達の幼馴染による友好会なんだから!あなた達は外野なんだから介入しちゃ駄目よ。」
そんな慌しいみんなを側から見ていた小橋小寧々はやれやれと首を振りながらそれぞれのサンプルを整理しながら片付けていく。
「全く人の気も知らないで、いや違うかな。そもそもあっち側の問題をようやく片付けられた事でこっちのターンがようやくきてくれた事になるのかな。でもこれだけじゃああまりにも不足だな。よいしょ…それじゃあ次は私達から仕掛けるとしますか…ね?そこにいる仮面をつけて自分を装っているもう1人の未解決さん。」
「………」
仮面をつけた女の子はゆっくり仮面を外し視線を真っ直ぐ前へ見ながら楽しそうにする神楽坂と山茶花達の姿を見て少し拳を力強く握りしめながら下唇をかむ。
「………やっぱり裏切り者だよね皆んなは…だから私は私なりのやり方で色々とひっくり返すよそっちの都合上を全てなかったことにしてね。」




