幼馴染友好会・その参
ひとまずゲーセンで妙なハプニングが起こってしまったが…とりあえずはこちらに害が無い形になって良かった。良かったんだよな?
「いや本当に謎だったなあの無理矢理なダンスの誘いは…」
とりあえずここでのゲームセンターでの過ごし方は後にしよう次は憩いの場とされる場所触れ合いワンダーランドへ行くとするか。
近くにある触れ合いワンダーランド俺はすぐ近くにあったその場所へ訪れると色々な動物が息巻いており、最早動物園といっても過言じゃないほどの人気パークみたいなのにもなっていた。
キュ〜
キュ〜
ウキーウキー!
ムシャムシャ…
ピヨピヨ!
ワンワン!
にゃ〜
多種多様な動物達、勿論だがガラスケース越しの向こう側にいる動物は安全の為自由に放されていない動物もいる。猿やペンギン、アザラシにラッコといった大きい動物達は触れ合い監視委員がいないとできない形になっている。
「まぁ触れ合うといってもネコとか犬系にはなるんだけどな。さてまずは癒しの為に猫の方から見ていくかなってうん?」
猫のいる触れ合い場で何処か見た事のある人物を見かけ少し疑問に思ってしまうのだが、まぁ他人の空にの可能性もある為そこへは行かず他の場所へ移動しうとしたのだが…
「いやだ〜もうやめてよ〜!」
「うっ……」
今の声やっぱり…
やはり聞き覚えのある声その先に足を向けると…
「何やってるんだお前…」
「え?あっ……」
何だその会ってしまってはいけない反応は
「こんな所で何してんだ早瀬川。」
悲鳴をあげてやめてほしいという声の正体それは宇佐木田と同じアイドル声優を目指している仲である早瀬川雫…いや本当に何でここにいるんだとツッコミたいんだがもう1人別でツッコミたいやつがいる。
「それにお前も何でいるんだ月見坂萌。」
「あ〜お久しぶり〜ほしっち〜」
久々に聞いたなその名前…てかほしっちに戻ってなくね?
「ひ、久しぶりアンタも元気そうで何よりねってちょっと!そこ引っ掻いちゃダメだってば!」
「あ、ああ…久しぶり。何か物凄く猫に懐かれてなくないか?」
側から見たら物凄く微笑ましい光景なんだが、本人は物凄く猫達の大群に押し寄せられどうしたものかと、追い払おうとしているのかいやいやではなく少し優しい手付きでスカートに爪があてがうのを避けながらどかす。
「何があったらそこまで猫が懐くのか意味不明だな。」
「だよね〜萌もそう思う。でもコレはこれで…」
「ああそうだな。」
「え?」
「何か好きでの絡まれ方で嬉しそう。」
「何か好きでの絡まれ方で嬉しそう。」
「私は困ってるって言ってんのよ!はっ倒すわよアンタ達!」
本気で困ってスカートが今にも破けそうに困っていた早瀬川を助けて、ひとまず触れ合いの場から離脱する俺達……いや俺まだ一回も触れ合ってないんだが、単に退けただけなんだが…
「た、助かった。」
「でもでも本心は嫌がってなかったんでしょシズシズは、普通に寄ってたかって困ってるよりは仕方がないな〜て顔をしながら綻んでたよ。」
キ!
そんなフォローをしたつもりだったのだろうか、早瀬川は月見坂に思いっきりメンチを切る様な目つきで睨みながら威圧をかける。
「ひっ!こ、怖いよ〜カグラっち〜た、助けて〜」
「お前あだ名をどっちかにするか、ちゃんと統一してくれないか?応える方も分からなくなるんだが…」
「え〜いいじゃん!気分って事でコロコロ変えたくなるたちなんだよね〜萌。」
いや知らんがな。
「というかお前ら何でこんな所にいるんだ?もしかして何かの収録か何かか?」
「え?違うけど。」
「え?違うよ。」
「………」
息ピッタリの即答。いや別にその辺に関して疑問を抱く余地はないんだがどうにも納得がな…
「ああ〜じゃああれか、2人で遊びに来たって事なのか?意外にもライバル同士なのに遊びに関してはちゃんとプライベートで分けてるんだな。」
「違うわよ。」
「違うよ〜」
「おいじゃあ何が正解なんだよ。というお前らの目的はいったいなんなんだ?人がせっかく上手く合わせようとしてやってるのに。」
「大きなお世話よ。私達は私達である人物の提案にのってここに来たんだから、アンタにあれこれ悟られて気を使われても嫌だしわざわざ話を合わせる道理はないわよ。」
「シズシズ〜気を使われたら嫌って言う言い方なら、もっと別の言い方があったと思うよ〜それじゃあ逆にほしっちは訝しむと思うな〜」
「全く持ってその通りだな。気を遣う以前にその謎の人物に興味が湧いたわ。いや変に関わるのも嫌だし聞くのはよそう…」
まぁ不自然にコイツらと関わるよりかは自然に溶け込んでいた方が周りの注目は浴びないか…
「てかお前らの知名度ってそこまで高くなかったなまだ。」
「ちょっと、そのディスり方はあんまりじゃないかしら?喧嘩売ってるの?」
「そうだ〜!そうだ〜!萌達を馬鹿にするな〜!」
「お前の場合覇気のある文句の言い方じゃないから、逆に怖くないし、何か何を言ってもお前らに遠慮する事ないなって思い始めてきた。」
「そ、それは私達を中古の女か何かと思ってるわけ!アンタ最低ね!」
「そうだ〜そうだ〜萌達は新品だぞ〜!………ってコレ何の話?」
「…………さ、さ〜ね。」
「自分で勝手に言って勝手に照れて自爆しないでくれるか?恥ずかしいなら変なこと口走るなよ。」
変なことを色々と口走る事でこっちにまで被害が及ぶんだからもうちょっと発言には気をつけて欲しいところはあるが…まぁそんな事を言っても簡単にどうなるわけでもないか。
「ひとまず、何処か服屋っぽいに移動しないか?そのままほつき歩くわけにもいかんしな。」
「え?あ…」
猫達を追い払うのに夢中で気付けなかったのか、今の自分の姿をこちらの持つスマホで写しだして見せると顔を真っ赤にしながら床へかがみ込みながらこちらを睨みつける。
「へ、変態…」
「いや完全に不可抗力だろ。俺に他意はないぞ、てかこういう触れ合いの場でよくスカートで入って来れたな。」
「萌は動物ちゃん達といっぱい遊ぶ為に短パンスカートをはいてきたよ〜どう似合う?似合うかな〜?」
「………」
良くも悪くもない…ないのだが…
「外見が子どもっぽいすぎるからなのかあまり上手い言葉が出てこない…」
「それどう言う意味!しかも何故かショックまで受けているほしっちも意味が分からないよ!」
「何でもいいから!早く代わりのスカート買ってきなさいよ!すぐそこに雑貨屋さんがあるから何でもいいから買ってきて!」
「お、おう…」
確かにこんなどうでもいい事を話してる場合じゃないな早いとスカートを買いにって…
「え!俺がいくのか!」
「アンタ以外に誰が買いにいくのよ!お金なら後で出してあげるから早く買いに行ってちょうだい!」
「それこそ無理難題なんだが!男がスカート買いに行くって1人焼肉より難易度高いよ!てか月見坂が買いに行けばよくないか!」
「本当にそう思ってるわけ?あの子の顔を見て本当にそう言えるわけ?」
「え?」
早瀬川に言われ、月見坂の方へ視線を向けると何やらニヤニヤしながらこちらを見ているのが伺える。え?もしかして何か楽しんでる?というより企んでる?
「………そ、そうだな何か任せたら大変な事が起きそうな気がする。」
「分かったならさっさっと買いに行って、いつまでこんな所に座らせる気なの?」
「おいいきなり態度図太くないか?」
「あ?」
「買いに行ってきます。」
「ちょっと待った!!」
今にも殺されそうな目つきで見てくる早瀬川の圧に耐えられなくなった俺は急いで代わりのスカートか何かを買いに行こうとするが、何故か月見坂が呼びとめる。
「ふふん!実は萌こういう時の為に変えのスパッツと短パンを買っておいたんだ。ねぇ凄いと思わない思わない!ギャフン!」
パチパチ!
「あるならさっさっと出しなさいよこの脳細胞が!」
「キュ〜〜」
哀れなりや月見坂は早瀬川の逆鱗に触れてしまいそのままはっ倒され持っていたスパッツとズボンをとりあげ急いでトイレへ駆け込み着替えをしてくる。うんまぁ何だ…
「買いに行かなくてよかった。」
それから女子トイレで着替えを終わらせた早瀬川が戻りひとまずは目の前の問題を片付ける事ができたのだが…次の問題が生じてくる。
「え〜とお前らはコレからどうするんだ?俺はここでまだ癒しが足りないからいくつか周っていこうと思うんだが…」
「ふん!仕方ないから私も一緒にいってあげるわよ。それにアンタにはまだ話す事があるしね。」
「話す事?俺は別にないんだが…」
「アンタには無くても私にはあるのよ!とりあえずアンタが次に癒されたい?とかいう場所へ移動しながら話すわよ。」
何だろう…これといって本当に話す事なんてないんだがな…
「あ話す事はあの時曖昧な感じで別れてしまったでしょう。だから萌達はほしっちにあの後番組がどうなったのか知りたくないかなって思ってここに来させてもらったんだよ。」
「……ああ〜そういえば確かにそうだな。もう関わりがないから別にいいやと思っていたからあまりきに留めていなかったな。」
寧ろ宇佐木田さんからそれを言って来なかったのが不思議だったが…まぁ何事も無かったって事だったのだろうか?いやでもわざわざコイツらは伝えにきてくれたって感じだし……
「何か進展みたいなのがあったという事なのか?」
「いや待ってくれる!何勝手に話しちゃってるわけなの萌!アンタ口の軽さ半端ないわね!」
「え〜だって勿体ぶったって仕方ないんだもん〜そ・れ・に!」
ガシ!
「おわ!」
「萌あの時のほしっち超かっこよかったからちょっと狙ってたんだよね〜ねえ!今恋人とかいたりするの?」
「はぁ!?」
「はぁ!?」
いや何でお前までもが驚くんだ。俺ならまだしも早瀬川が驚くのが意味が分からん。ああいやそんな事はないか…普通に考えたら声優アイドルがそんな簡単に口に出していいわけじゃないしな。
「アンタ自分が言ってる事がどう言う意味か分かってるわけ?」
「え?単に恋人がいるかどうか聞いてるだけだけど?」
「それが問題ありって事よ、そもそもアンタ菟狙いでしょうに。」
「え!?」
「ぶ〜それとこれとは話しが別だよ〜萌は可愛い女の子もすきだけど、男の子だって勿論好きなんだよ。」
いや人の趣味なんてそれぞれだけど、まさか身近に女好きがいるとは思いもしなかった。
「それを隣で聞いてるそいつは思いっきり驚愕しているんだけど?それでも好意を抱くっていうのかしら?」
「そりゃあ誰だって驚くに決まってるよ〜普通に受け止めらる人なんてまず早々にいないんじゃないかな?」
「くっ!」
「ん〜?どうしたの?何かシズシズっぽくない反応の仕方だね。もしかしてシズシズもほしっち狙いだったり?」
「ふんやすみやすみも大概にしてちょうだい。この時期に男子にうつつを抜かすような事まずありえないし、私はそんな菟の事を騙されているのを確信してまで恋人の嘘をやってる様な男に惚れたりなんかしないわ。」
「言い方に対してあまりの遠慮の無さ…少しはオブラートに包んで言ってくれないか。本人を目の前にして言うセリフでもないと思うぞ。」
「!ともかく誰とどうこうと付き合うのはやめときなさい、コレがマネージャーにバレたら洒落にならないわよ。」
「なら黙って付き合えばいいんじゃない?そういった秘密のランデブー体験萌やってみたかったんだよね〜どう思うほしっち!」
「その前に俺の話を聞いてほしいんだが…」
「それがバレたら大変だって事を言ってんのよ!本当に人の話しを聞かない子ねアンタは!」
「もう五月蝿いな〜だったらシズシズも一緒に付き合ってみればいいじゃん。別に同じ人を好きになっちゃいけないって話はないんだから。」
「だーー!!そうじゃないって言ってるのに〜も〜〜!!」
うん早瀬川の気持ちは十分にわかる。あまりにも人の話を聞かなさ過ぎている月見坂に苛立ちはじめる早瀬川。早瀬川は今後の未来の為に話をしているのに、自分の気持ちを揺らぎない精神で俺と一緒に付き合うという提案をしてくる。最早月見坂の中心で話していると言っても過言じゃないな。
「………何しているのあなた達。」
「あ!」
「………あちゃ〜」
「…………宇佐いや兎川何でここに?」
絶対に見られてはいけない場所に遭遇してしまった宇佐木田川兎。それに俺と早瀬川そして月見坂は戸惑ってしまい何て声をかければいいか分からずにいる。
「ここに神楽坂君がいるのは仕方がないにしても…どうしてあなた達がいるのかな〜雫ちゃんに萌ちゃん。」
「え〜とこれはその何というか…」
「へへ付いてきちゃった。心配だったからどうしても一緒にって、ね?シズシズ。」
「馬鹿もっとはぐらかすような言い方で誤魔化せないのアンタは!」
「あ〜確かに昨日トリームでこの事話してたもんね〜しかも応援もしてくれるって言ってたよね〜なのに2人はどうして神楽坂君の腕を掴んでいるのかしら?」
「あ…」
「えへへ…」
月見坂はともかくいつのまにか片腕を握っていた早瀬川が隣にいたのを目の前にいる宇佐木田さんに気をとられ全く気付かずに話し、今指摘され気付いてしまうが、コレは確かに宇佐木田さんの復讐云々の事を考えると発言に対して怒りがこもるのも無理がない。
「お、落ち着けコレにはそのあれだ!深い事情ってやつがあってだな。」
てか俺が弁明する意味あるのか?何か危険が迫ってるのは俺じゃなくてコイツらの方な気もするんだが…
「わ、私はその単に話を聞かない萌が悪いからコイツから引き離そうとしていただけよ。特にこれといって触りたかったからとかじゃないんだから。」
「萌は触りたかったから触っただけだよ。久しぶりにほしっちと会って嬉しかったのもあるし何より一緒に周れるしね。」
「アンタね〜当初の目的をすっかり忘れてんじゃないわよ。」
前言撤回撤回コイツらに弁明する余地なんてそもそも無かった。というり完全にこちらと合わせてくれない、もうこの時点で終わりだ。
「ふ〜ん、言いたい事はそれだけなんだ。」
言葉に物凄い威圧を込めてこちらへテクテクと歩いてくる宇佐木田さん。まずいこのままじゃ半殺しにさせられちゃうんじゃ…
ポカ!
「え?」
ポカポカポカポカ!
……………
こ、コレはどう言う状況なんだ!
俺の目の前に歩いてきた宇佐木田さんは突然俺の胸に向かって痛くもない拳でポカポカと叩きながら若干膨れっ面の泣き顔をして睨みだす。
「兎川、ど、どうしたんだ?」
「もう!何で勝手に萌ちゃんや雫ちゃんと周ってたりしてたの!私も一緒に周りたかったのに!神楽坂君のバカ!バカ!バカ!」
そ、それだけ!いやそれだけでも微妙に反応に困る対応だな。別にコイツらと周ってたわけじゃないしたまたまそこで遭遇して何かハプニングが起きてそれを今しがた解決しただけなんだが…それを説明しなきゃならんのか…
「え〜とだな兎川実は…」
「ふぇ?」
粗方事情を聞き落ち着きを取り戻す川兎。どうやら納得がいったらしく、ひとまず一星の話を聞いてくれた。
「な〜んだ。それで萌ちゃんと雫ちゃんいたんだ。」
「そうなのよ、本当は私達だけで周るつもりだったんだけど、何の因果かコイツと鉢合わせしてしまったのよね。」
一方的に猫に懐かれながら困っていた奴がいったい何を言うんだ。
「何?」
「いや何も…」
今にも文句があるなら聞くわよと言わんばかりの圧のある何?コレに対していったい誰が本当の事を言えるというんだ。
「けど半分はシズシズが猫ちゃん達に絡まれたせいでもあって見つかったというのもあるんだけどねっていひゃいいひゃい何するの!」
「アンタはもっと私達の立場について頭を使うべきだお思うのよね私は!」
余計な事を言う萌に対し雫は思いっきり萌のほっぺを引っ張りながら注意する。
「もういいわよその辺で許してあげて、雫ちゃん。萌ちゃんには悪気がなかったんだから、ね?」
「そう?アンタがそう言うならそうするけど…」
「もう〜本当だよ!これでもちゃんと悪いと思ってるんだからね!」
悪いと思ってる奴はそんな偉そうに威張らないぞってそら見た事か、また早瀬川に両頬を引っ張られてんじゃんか。進歩しないやつだな月見坂は…
「………だったら、コレから皆んなでここを巡ろうよ。どうせならあの時のお詫びというお礼という事でいいんじゃないかな?」
「ああ〜あの時アンタが何かお礼ができないかなって言ってたやつね。菟がいいならそれでいいけどわたしは。」
「萌も萌も!賛成!」
「どうかな神楽坂は?嫌じゃなければどうかと思ったんだけど…」
「ああ俺は別に構わないが…」
「本当!良かった。じゃあねちょうど周りたいところがあってね。」
………宇佐木田さん。何処かしら雲行きの悪い顔をしての提案みたいだけど、もしかしてどこか違う所とか行きたかったのか?でも本人はここを周りたいって言ってるし、何か違う隠し事でもしているのだろうか?俺や他の2人に言えない何かが…




