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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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待ち合わせに来ない理由

週末の土曜日俺は野谷山に言われ学園の校門前に訪れ彼女が来るのを待ち続ける。


「………言われたと通り来たのに既読ついたまま10分ぐらい経つけど、まだ来ないな。」


「あ!先輩!!!」


「うん?グエーー!!」


誰かの聞き覚えのある声に視線をその方向へ向けると突然何者かに腹に向かってダイレクトされる。


「だ、誰だいったい……」


「お久しぶりぶりです先輩!」


「なんだ、春野原か。」


「ひ、ひどいです!そんな言い方あんまりです。」


「何かお前キャラ変わってなくない?前は何か大人しい性格だったろ?」


「その子が神楽坂君の前で平常心な事が一度でもあった?寧ろいない方が1番ありがたがったんだけど。」


「その言い方にも棘があるんだけどな東郷。」


「久しぶり元気してた?同学年であまり会わないのって珍しい類いだけど元気ならなにより。」


「所でお前らはどうしてここに?」


「どうしても何も部活に決まってるんだけど…私達からしたら神楽坂君がいるのが謎。何でここにいるの?あれだけの騒動を起こして平然と校門前にいるのが分からないんだけど。」


「そうですよ!どう言う事ですか!何で先輩、蕾先輩と兎川先輩と二股なんかしてるんですか!付き合うなら私と付き合って〜〜!!」


「ぐぇ〜〜ギブギブ!く、苦しい苦しい!マジで離してくれ春野原。」


「ちょ、締めすぎだって夢葉それだと神楽坂君死んじゃうから。」


「あ……」


夏姫に言われようやく気づく夢葉。しかし時すでに遅く一星はあちこち体を痛めながら這いつくばる。


「うっ……危うくあの世が見えかけてしまった。」


「それよりも本当にどう言う事なんですか!蕾先輩とはもう別れたって聞いたのに何でまたお付き合いしてるんですか!」


「いやその前に謝ってほしいんだが…」


無理矢理に体を痛めつけられ謝りもせずに自分中心で質問をしてくる春野原…あまりにも身勝手すぎて困り果ててしまう。


「私もそれは気になってた。二股なのは本当なの?」


「………げ、現状維持ではそうだと言うとこになりつつあるかな?」


「何で現在進行形?もしかして何か2人の弱みを握っているとか?」


「そうなんですか!私達の事はアレは単なる遊びだったんですか!」


何か話がどんどんエスカレートになっていくな。どうしたらこの暴走女を止めたらいいんだ。


「弱みなんて握っているか。寧ろ俺の方が握られているってのが1番正しい答えだ。」


「?じゃあ神楽坂君って仕方なしに蕾先輩達と付き合ってたの?」


「……いやまぁその何というかお前らには言えない事情があって、そうなってしまったという事しか言えない。」


「ふ〜んじゃあ、あの時もそうだったんだ。本当のお付き合いはしてなかったって事なんだね。」


「いや待て!それは…」


しまったどうにかして話をごちゃ混ぜにして誤魔化そうとしてたのに要らぬ所で東郷の奴が察してしまった。


「ああ大丈夫大丈夫それだけわかれば何も問題ないし、寧ろ私や夢葉にもチャンスができたからね。」


「うん。私負けませんから。どう言う経緯で先輩とお付き合いしていたのかは分かりませんが、こっちもいっぱいアプローチしますからね先輩!」


「何のアプローチなんだ?」


何か変に息巻いてるコイツらを見てどうやら、俺と美森姉の関係性はどうでもよく思ってくれたらしい。こちらとしてはありがたい事だが、何故か腑に落ちない。


「所で話は元に戻るんだけど、神楽坂君は何でここにいるの?」


「ああ、実は野谷山と待ち合わせていて、ここで待ってるんだが一向に来ないんだよな。」


「野谷山ちゃんと待ち合わせって……校門前で待ち合わせ?」


「ああそれがどうしたんだ?」


「いや神楽坂君はチャレンジャーだなって思って、普通学園で5人の中の有名人の1人をこんな所で待ち合わせてたら、誰かに見られてとんでもない事になるのは神楽坂君だよ。それを分かっててこんな所で待ち合わせたの?」


「いや直ぐに来てくれると思ってここで待ち合わせになっただけなんだが…てか待ち合わせるだけでそこまでのデメリットを背負わないといけないのか俺は…」


「まぁ少なからず待ち合わせるなら、もっと別の場所にした方がいいって思ったんだけど、誰かに見られない内に早いとこ野谷山ちゃんの所に行ってあげた方がいいよ。」


「いやそうはしたくてもアイツの場所がわからんしな。それに下手に動いてすれ違いにでもあったりしたら元も子もないだろ?」


あれから既読はつかないし何があったんだろうか?


「寧ろこんな所で妙な噂になってる神楽坂君がいる方が野谷山ちゃんにとって失礼だと思う。………それなら私達が野谷山ちゃんの所に案内してあげようか?多分その様子だとここに現れない事情か何かありそうみたいだけど。」


「ああ、あれから既読がつかないんだ。何かあったのか心配だな。」


「ん?待ってください。確かこの時間水泳の人達って…」


「あ、そう言えばそうだね。だとするなら野谷山ちゃんもしかしたら完全に忘れているかもしれない。」


「何の事だ?」


「ひとまず野谷山ちゃんのいる水泳施設に案内するから一緒にきて……というより神楽坂君1人だけなの?他の人はいないんだ。」


「ああ今日は野谷山の身体能力を兼ねて様子を見てほしいって言われたからな。それで俺にお願いしてきたんだ。」


「………ほ、本当なのそれ?」


「………何か変か?」


「いや何でも、神楽坂君が野谷山ちゃんに見てもらうというのも若干気になるけれど、その他にも別で気にしてるのはしてる。でもそれを言っていいものかどうか…ううん、とりあえずは行こうか。」


……まぁ確かに俺が野谷山に水泳の様子を見るというのはコイツらからしたらおかしな事だとは思う。水泳をやっていた事も話したかどうか覚えてないしそれは別にいい、けど他に何か俺が野谷山のいる水泳部に入っちゃいけない理由があったりするのか?何か含みのある言い方で気になってしまうが、ひとまず考えても仕方ないしアイツの様子を見に行くとするか。


………少し先にある学園内施設水泳場


ザバン!ザバン!ザバン!


「はぁはぁはぁ…」


「野谷山もう一本いける?」


「はい!問題ありません!」


「よし、それじゃあまた定位置に戻って同じ様に泳ぎなさい。タイムが若干延びてる。これじゃあ次の試験段階では恥をかくわよ。」


「はい!」


どうしよう。このままじゃ全然目標のタイムに追いつかない。これじゃ神楽坂君を迎えにいけないしいけなくなる。というよりも今日が記録更新日だと言うのをすっかり忘れちゃってた。他の子にも話は通してはあるけれど……とてもじゃないけど、そういう雰囲気じゃなくなっちゃった。完全にポカをしてしまったわね。


「よし!野谷山もう一度ど同じフォームで往復だ。悪いけど、タイム更新まで終わる気はないから、それまで頑張ってくれ。」


「はい!」


…………


「タイム更新記録日?」


「うん。今日は水泳部の方ではまだ公開されてない非公開とされている集まりの模擬試合があるの。それに伴ってみんな今日はやっけになってるはずだから、普通は面会とか水泳部の敷地内に入るのは禁止されているんだ。」


そんな事アイツは一言も言ってなかったんだが、もしかして単純に忘れていただけか?


「でも俺達は今その場所へ行こうとしているが、大丈夫なのか?」


「普通はアウトだね。でも神楽坂君がちゃんと約束とされている証拠を見せれば何も問題はないはずだよ。」


「証拠って、いったい何を示せばいいんだ?俺達は単に口約束しかしていないし、どうやっても無理な気はするんだが…」


「だよね知ってた。」


「知ってたって、もしかして馬鹿にしているのかお前?」


あからさまにこちらの意図を分かっていたような発言に何故か小馬鹿にされた俺はつい突っ込んでしまう。


「そういうわけじゃない。知ってたから私達が一緒に同行しているって事、神楽坂君は事前に約束はしていても多分何も無しで単純にここへ来たんでしょ?なら私達がいれば役にたつよ。まぁ蕾先輩がいればもっとスムーズに済むと思うんだけどね。」


そうか、美森姉がいれば単純に野谷山とは面識もあるし同じ強豪相手だから話が通りやすいって事なのか…それなら美森姉を連れてくれば良かったな。


「というか何で、春野原はずっと俺の腕を組んできているんだ?歩きづらいんだが。」


「だって〜この頃ほとんど会えなかったんですよ。だから今のうちにアプローチしようと思って。」


「何のアプローチなんだ?」


「もう鈍感なんだから!そこは乙女の気持ちを察してほしい。」


「わけがわからん。」


「ほら夢葉いい加減にして。ここはそういう雰囲気じゃないでしょう。そんな風にアプローチしてもこの鈍感男には何も伝わらないよ。」


「それもそうですね。は〜い。」


「なぁ?何か今貶された感じがするんだが…」


「気のせい。」

「気のせいです。」


「そこは息ぴったりなんだな。」


そんな事を話しながら、やけに頑丈な警備とされている施設の場所に来た俺達。しかし東郷の言う何やら難所っぽい場所は特に人とかおらず、警備というよなものは何一つなかった。


「何もなくないか?」


「そう一見何もない様にみえるけれど、実はこれとんでもい仕組みになってるんだ。


「仕組み?」


東郷は扉の前の横にに手を翳しながら何かのセンサーみたいなのを発動させ目の前の扉の周りから赤い線がジグザグに広がっていき、今まさに何かが起ころうとしているのか、センサーの光が一点の場所に集合し立体映像いわゆるプログラム化された人間の女の子が姿を現しゆっくりと目を開きながら、こちらの様子を伺って俺達を見渡す。

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