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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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水泳コーチ?

放課後昨日の件で野谷山の相談があると言われたのがあったのをちょっとしたハプニングで有耶無耶になり今日また昨日訪れた喫茶店で話がしたいという事で、その喫茶店で待ち合わせする事になる。


「あ、野谷山……と蕾先輩もですか。」


「何で私だけあからさまに嫌な顔をするわけ。」


「いやまぁ〜昨日のパフェでお金が飛んでいったというかまた何か奢らされるのかなって思って…」


「しないわよ。というか私をいったいなんだと思ってるわけ?」


「人からお金をたかる悪女?」


「ふっふっふ〜その素直さ称賛に褒め称えてあげるわ。後で2人っきりではなしましょうね一星君〜」


しまった余計な口出しをしてしまった。変に怒らせてしまっては昨日と同じ事の過ちを犯してしまうなんて、あからさまに俺とした事が判断ミスをしてしまった。


「あの〜何の話しをしているの2人とも?昨日私が帰った後ここで何かあったの?」


「う〜ん、まぁ火花ちゃんには関係ない事だから大丈夫よ。それよりも本題の話しをしないとでしょう。」


「うんそうだね。」


野谷山は何か意を決した覚悟の構えでこちらを見ながら相談内容を話す。


「神楽坂君におりいって相談があるの。コレが相談にのってもらえるかどうかは分からないけれど、大事な事だから話させてもらうね。私次の水泳大会で男子混合のリレーに出る事になったの。それで今あるポテンシャルでその試合に力が発揮できるかどうか分からなくて話しを聞きたいんだけど…神楽坂君から意見や案があったら参考にしたいなって思ったの。」


「男子混合で野谷山がその大会に出場する?……え?すまん、言ってる事がよく分からないんだが…」


というよりも何でこんな訳の分からない事の相談を俺に寄せてくる女子ばっかなんだ。美森姉は彼氏のフリをお願いしたり、宇佐木田はボディガードをお願いしたり…何か変な相談事ばかりされてる気がする。……ああいや今回のは経験がある事を知っての相談事か、あからさまに俺が元水泳やってた事知ってるみたいだしな。てか水泳やってるなら知らないわけがないか…


「私から彼女に言ったのよ。神楽坂君なら火花ちゃんの力になれるってね。」


なるほどな差し金は美森姉か。同じ運動部として相談にのっているなか恐らく水泳経験者だって言うことを野谷山に話したんだろう。それで俺に相談したらどうかと言ったら現場こうなったというわけか。


「力になるって言っても俺はもうだいぶ昔に水泳をやめているアドバイスなんて何もできやしないぞ。」


「それはどうかしらね。あなたそう言いながらも私の部活でそれなりにアドバイスしていたじゃない。私なら感謝を述べて奉仕したくなるレベルよあれは。」


いや美森姉が奉仕とか全く想像がつかんしというか絶対そんな感情は抱いていないと思う。


「蕾ちゃんから、神楽坂君の水泳事情は聞いたけど嫌だったら別にいいから、私1人でなんとかするから。」


その言い方は女子特有の技すぎてズルくないか?大抵の男子は断りたくても断れづらいんだが…


「はぁ〜分かったよ俺にやれる事ならやってやるからそんな顔をするな。」


「そうだねありがとう。でもこう言っちゃあれだけど、神楽坂君は断るに断れない理由があるから私の頼まれ事はやむ得をなしに協力する他ないと思うけど?」


「………まさかお前あの時あれはこの為のしでかしだったのか?」


「何の事かわたしにはさっぱり分からないかな。」


前言撤回だ。女子特有の惑わしの言葉をかけてくるちょっと可愛い仕草の野谷山だと思ったが単なる美森姉と同じ特有の悪女だコイツは…


「あなた達も私の知らない所で何か変な事でも引き起こしたの?あからさまに火花ちゃんが何か弱みを握ってる会話にしか聞こえないんだけど。」


「何でもないよ蕾ちゃん。ちょっとした協力要請として神楽坂君が断れない理由をつくっただけだから。」


「それを弱みを握るという事じゃないの?」


何もないそぶりで優雅に紅茶を飲む野谷山に少しばかりそういった態度に少しばかり腹がたちはしたが、こちらにも非があるためどうにもこうにも何とも言い難い状況に陥る。


「それで、俺の事はともかく野谷山はいったい俺に何が聞きたいんだ?」


「うん。聞きたいのは主に体の向上性やバランス…私が他の男子に負けるわけがないのは当たり前なんだけど…」


「何でそんなに自信過剰なんだ。女子と男子じゃまず比大差があるからお前に有利なんてものは皆無なはずだろ?てか何で男子と女子で混合性のある試合なんてあったか?」


「あら?一星君もしかして知らないの?ここ最近の話しだけど、まだ非公開とされている男子女子混合の試合仕組みが今度のお試し式試合でこの子が選ばれる様になったのよ。それも日本一の水泳選手を集めての総盛り上がりの形式になるわよ。」


「嘘だろ。日本一の試合選手ってこれまで金メダルとか選手が集まるって事か?てか非公開なやつを俺が知るわけないだろ。」


「何言ってるのよ。私達の学園がどう言う施設かもう忘れたの?あらゆる優れた能力者が集まる学園よ。その中で最も超越したスポーツや文芸もしくはその他の関係するやつでもうちの学園にあらゆる情報が網羅される。それによってああいった特別な校舎や3つのグラウンドがあったりするのよ。」


「し、知らなかった。」


単なる学園のガイドブックを見ただけで、推薦を編入試験で勉学だけはと思ってやり続けてきた結果俺は完全に運動に関してはいや何かしらの接点となるものを見落としていたんだと思う。結果水泳をやっていた俺がそんな事にも気付けなかったんて……怠慢すぎたのかもしれんな。


「でも神楽坂君が知らないのも無理がないと思う。トラウマがあるんだとしたら尚更知りたくないって言うのが当たり前だっていうのは致し方ないよ。まぁただの腑抜けと思うのは私ぐらいだと思うけどね。」


やたらとキツイ言葉をしてくるな野谷山のやつ、いやそもそも初手からキツイ言葉をかけてくるやつだからあまり気にしない方がいいか。


「腑抜けかどうかはともかく一星はもう少し学園の周りを視認した方がいいと思うわよ。彼女の私からのアドバイスだって思ってここは素直に聞く事をお勧めするわ。」


また勝手な彼女風情の言い回しなんかしやがって…いやでも言ってる事は正しいんだよな。まだここに来て浅いし何よりもコイツらに振り回されっぱなしもあったから今度誰かに校内案内してもらえば……?てか野谷山って確か学級委員やってなかったか?なのに一度も校舎案内とかしてもらってないよな。……いやコイツにしてもらったらまた周りの奴らに殺意の目を食らって教室への居心地が悪くなるからやめておこう。今度蒼脊にでも頼んで案内してもらえばいいしな。いや頼んだのに用事があって断れたのを思いだした。次は絶対に強引にでも案内してもらおう。


「まぁそれもまた今度話すとして、一星はこの事に関して何か言う事はないの?」


「何とも言い難いな。俺は野谷山が水泳している姿を見た事がないし、アドバイスもクソもないと思う。」


「ふ〜んつまり火花ちゃんのスクール水着が見たいって口説いてるわけか。」


「何でそうなるんだよ。明らかに野谷山の実力のスペックがどんなものか見ないと分からんという話しだったよな?」


「そういっている一星だけど、火花ちゃんからの視点ではどうしかしら?」


「…………やっぱり変態なの神楽坂君って。」


「やっぱり変態?」


「おい誤解を招く発言はやめろ。それにそのやっぱりというのは蕾先輩には語弊の言い方にしか聞こえないから本当にやめてくれ。」


野谷山の主観で俺のことを本当に妙な誤解で変態扱いされてしまう状況が何故かは分からないができてしまっている。というか何で俺が変態扱いされなきゃならないんだ。前の時は野谷山からこんな事が起こるなんて微塵たりとも思っていなかったのに……


「ひとまず俺が変態かどうかの話は退けてくれ、今度の時間野谷山の水泳を見させてもらってどう言うスペックなのを確認してもいいか?それじゃないと俺もどうアドバイスをしたらいいか分からんからな。」


陸上の時は半ば強引な感じもあって、無理矢理陸上関係のページをネットで調べて頭に叩き込んでたからな。あの1週間は苦行にも近かった。けど水泳ならある程度の事なら言える部分もあったりはする。前の知識がまだ残っていたらの話しだがな。


「勿論いいけど………どうしようかな。」


「?」


何だか困った顔をしているが、見せてもらうのに何か不都合とかあったりしたのか?


「蕾ちゃんの時とはまた違う形だし……ねぇ蕾ちゃん本当に大丈夫だと思う?」


「私は何も心配は要らないと思うわよ。彼から特にこれといった問題がなかったのは火花ちゃんでも知っているでしょ?」


「そうだけど……うーーん。」


な、なんだ?何をそんなに唸る必要がある。やっぱり不都合か何かあるんじゃ…


「分かった。正直気乗りはしないけど……神楽坂君。」


「あ、ああ…」


「今度の土曜日時間はある?」


「まぁ暇だし何も問題はないが?」


「じゃあ今度の土曜日学園に来て、その日に私の実力を見てもらうから。」


土曜日に?もしかして何か行きつけの練習場でも連れていくつもりか?まぁそこでの実力を発揮できるなら申し分はないんだが……いや関係ない気がする。それこそ練習量や体調の問題であったりとかの話になってくるはず…いったいどう言う事なんだ?


「ふふん〜一星君きっと驚くわよ〜土曜日が楽しみね。」


「何が驚くんですか?そんなに野谷山の身体能力が凄いって事なんですか?」


「あなた本当に男の子として何か色々と見落としていないかしら。何だかそんな立ち回りをしている気がするわ。」


「だから何の話しなんだ。」


………私の実力それで神楽坂君にどう気付いてもらえるのか…私の今まで培ってきた事彼に伝わればいいんだけど……ううん頑張るしかない。頑張って本当の私が何なのか知ってもらわないと。

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