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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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天才女子


「な!?」


付き合って下さい!


唐突の告白に俺は戸惑ってしまい足がすくみ目の前の状況に困惑してしまう。


「はぁ〜ごめんなさい私まだそういううつつ抜かした事に興味はないので告白はその受け取れないのごめんなさい。」


ガーン!


3人に告られている女子に俺は夢でも見ているのかそんな漫画みたいな状況に立ち入ってしまい空いた口が塞がらない。


「………!?」


「?」


何やら告られた女子がこちらに気付きやたらとあたふたしながら背中を向ける。


何だ?何か顔にゴミでもついてたのか?急にこちらへ顔を向けた途端背中をむけたぞ。てかあの子どこかで見たような…


一星は告られていた女子の顔を何処かしら見た事があったのか腕を組みながらゆっくり考える。


「ほらお前ら一憂アイドルにちょっかいかけてんじゃねぇぞ。ホームルームの時間で何やってんだか、タイミングというのと少しは考えろ。朝から振られている男子3人組を見る俺の身にもなってみろ。たく。」


ずーん


物凄く落ち込む振られた3人組はそのままとぼとぼとしながら自分の席へ座り他の生徒達も自分の席へと座り始めていき一星だけがその場でまだ告られていた女の子の事を一生懸命思い出す。


「え〜このクラスに今から新しい編入生を紹介する。知っての通り編入生の場合は念の為という事でちゃんとした自己紹介も兼ねるという決まりになっている。因みにお前らここにいる編入生はな元…」


「あーー!!!思い出した。ついさっき校舎で俺の事呼び止めた子じゃん!」


「おい神楽坂今さらなんだがホームルーム中だぞ。」


「す、すみません!いやさっきから頭の片隅に引っかかった違和感が気になってずっと考えていたら咄嗟で思い出したんです。」


「それで校舎で呼び止められた事を思い出したというわけか?だとしたらお前相当運が良い…いや悪い方かもしれんな兎川(うかわ)(うさぎ)というアイドルに呼び止められたそれだけでもありがたい事だというのに今の今まで忘れていたとはな。」


「え?そんな有名な子って……うっ」


何だ。何故か周りの視線に物凄い圧を感じる。俺何も悪い事してないと思うんだが。


「こほん!初めまして編入生さん。校舎の件では大変失礼しました。あの場での私は生徒会での立場であって服の身だしなみ等をきつく見張る義務があったんです。なので先程呼び止めたのは見慣れない人がいるなって思って声をかけたの。」


「え?でもさっきやたらと親近感わくような言い方で迫られて来た気が……」


ギラン!


痛い痛い痛い!周りの視線が更に鋭くなってやたらとキツく刺さってくる。何でだよ単に質問しただけでこの刺さり様ってこの子そんなに有……あれ?


俺は何処かしら面影があるというよりも何かの歌番組とかで見た気が……


「あ!まさかう、う、うううううう!」


「あ、もしかしてその反応わかっちゃったかな。私の正体。」


兎川(うかわ)(うさぎ)!!何で兎川菟がこの学校に!」


「それはそうだろうが彼女は学園の中で5人で有名な1人だぞ。お前学園のパンフレット読んでたんじゃなかったのか?というよりさっきからその名前で呼んでいるのに反応遅くないか。」


「うっ!」


いや確かに読んでたけれど、軽く読み流しというかあまり目に通さずにいたって言えるわけないだろうに…


「えーと、そのあまり有名人に関しては疎くて最近知ったっていうかあははは。」


「最近……」


一星の最近という言葉に何処かしら下を俯く菟。


「まぁお前に声をかけた女子兎川菟は一流アイドル級の人間だ。この学園でいずれスター歌手という立ち位置に入ると期待枠の候補に入っているからな。懲りない男子同様あまりプレッシャーをかけるような事があればわかるよな?」


告っていた男子3人組を睨む担任はそれはもうガチガチのキレを出しながら注意をしビビらせる。


「お前も自分の身の程を弁えて接するんだぞ。いくら前記での優待があるにしてもここでのお前の待遇は甘くない。それなりの成果がほしければ。」


「それなりの評価を出せば良いって事ですよね。種類は問わないという事であれば問題はありませんよ。」


「ほう〜よく分かってるじゃねぇか。まぁそう言う事だ。それとここにはもう1人5人の中で有名水泳選手の奴がいる。」


「もう1人?」


さっきの人が1人ここにいるのにもう1人もここにいるってどんなクラスの割り当てをしたんだ?


担任がその1人というのを話し出した瞬間1つの席が椅子を引きずる音を出しゆっくりと立ち上がり自己紹介する。


「初めまして野谷山(のやま)火花(ひばな)って言いますどうぞ宜しくね。」


野谷山(のやま)火花(ひばな)………」


え?何この子。この子も純粋に可愛いし綺麗なんだけど、この学園何かさっきから美女多くねえ?というよりも天才女子ばっかじゃん。てかてか…


「え、あの横断歩道で会ったこ子?」


にしては何か雰囲気が…


「初・め・ま・し・て。」


「あ、はい初めまして。」


何か圧が凄いのでとにかく流れでそのまま初めてでという事にしておこう。というよりも別人である事を願いたい。


「野谷山は女子水泳部で女子の中で世界記録を出す唯一天才水泳の1人だ。男子水泳と並ぶに相応しい逸材とも称されているな。」


いやそれただの化け物の身体能力じゃん。男子を超える身体能力って体つきが物凄い華奢な子に見えるのに体の筋肉とか背筋とか別にそこまで著しく目立たんぞ。


「えーとその…そんなにじっくりと見られると恥ずかしいんですけど(こっちみないでよ変態)…」


うわ物凄い圧と視線で何かしら訴えてるのがひっしりと伝わってくる。よしここは…


「あ、す、すみません。この学園って強者揃いなんだなと思って驚いていたのでなんかその……すみません」


「まぁとりあえずこの2人にだけは精々あまり迷惑をかけるなって事だ。余計な心配事や不安は精神に関わるからな何かあれば頼ってやればいいがあまり振り回さないように極力自分の力で何とかするように。ああそれと周りの誰かを犠牲にして迷惑をかけるというのはまぁ許してやる。そこは学生の判断だからな上の判断で退学はしたくないだろ神楽坂?」


その言い方まるで脅しだな。ちょっかいをかけるなかければお前の今の地位はドン底に突き落とすからなと……そう言ってるのも当然かまぁ何せ高嶺の花であるあの2人に俺が近づく通りはないからな。


「はい。分かりました。」


「よしみんなも編入生である神楽坂と仲良くするんだぞ。編入生だからって俺の目の前でイジメなど起こせば貴様らも退学扱いだからな。」


いや教師その言い方は誤りだぞ。それじゃあ遠回しに俺の目の前じゃなきゃイジメがあっても問題がないって風に聞こえるじゃないか。ダメな担任なのかやる気のない担任なのか最早不安でしかないな。それに編入生という言い方の固定もあまりよろしくない。それは編入生だから虐めがあっても仕方がないという認識にもなり得る。


「はぁ〜前途多難だ。」


「………」


「………」


周りの奴らの視線が俺に注目するのは大体の察しがついていた俺はそのまま自分の席がある窓側へと移動し座る。そして天才女子2人の視線が密かにこっちに向けられていた事にこの時の俺は全然気付きもせずにいた。


ホームルームが終わり最初の授業というべき時間が終わったのか明日の午前授業についての説明を詳しく伝えられ今日はこのまま短縮ホームルームという形でお開きになりそのまま俺はすぐ様に帰る準備をしようとしたのだが案の定ここから不安の種がばら撒かれるかの様に俺へ難癖をつけるやつがちょっかいをかけてくる。


さて帰る前に幼馴染5人の情報を何処かしら聞こうとするか。でもその情報を知ってそうな所というか人に心当たりないからな〜


「いやあ編入生君ちょっといいかな?」


一星に声をかけてくるのはやたらと人相が悪い男3人組。それをたまたま横目で見ていた菟と火花は何で一星が絡まれているのか状況が全く理解できずにいた。


「ごめんこの後用事があって歓迎会ならまた後で。」


「そうじゃねぇんだよ!」


ドゴン!


男子生徒は勢いよく机を蹴り飛ばし狡猾に一星をビビらせるかの様にして先程の脅し文句をいう。


「お前学園の人気者アイドルに声をかけられるだけでもありがてぇのにまさか彼女の存在をしらねぇとは何様なんだ?」


ああ〜そう言う厄介者か。面倒さいな。しかも初日から絡まれるなんて本当に最…


「ちょ…」

「やめな…」


「おいおい〜おまえら早速一星に絡むとかマジでゲスだよな。」


「!?」


今の声もしかして…


「よお久しぶりだな一星。」


蒼脊(そうせい)!」


「ゲッ!お前ら知り合いなのか?」


「ああコイツと俺は昔幼馴染なんだよ。いや〜本当このクラスに入って来た時は驚いたぜ。また会えて嬉しい限りだ。で?そんな久々の幼馴染との対面に難癖付けてる奴はいったい何の様で難癖つけてるのかな?」


「くっ!おい行くぞ!」


俺に絡んできた男子はそのまま俺の事を囲んで逃がさない為の奴らだったのかそのまま一緒に教室から出ていく。


「たくどいつもこいつも自分の女だとかそう言う風に思ってつけやがるやつに限ってちょっと話しかけられた男を見てちょっかいかけるってガキかよって話だよな。」


「いや蒼脊お前こそ何で助け…」


「おいおいそれを聞くのか?幼馴染だってのに薄情だなお前は。いやもしかして俺がお節介かけすぎたか?」


「いやそんな事はないけど、けど俺の事を助けたせいでお前の事も狙いの対象にされるんじゃ。」


「ああ大丈夫大丈夫。俺実はこう見えてあいつらよりかはそれなりに知名度あるからな。だから心配が無用だ。何より俺の他にもお前を助けようとしてくれたのがいるみたいだけどな。」


「え?」


僅かに一星は気付いてはいないが蒼脊がチラッとみた先に一星達に干渉しないかの様にそのままプイッとそっぽを向く2人はそのまま帰る準備を進める。


「ふぅやれやれだな相変わらず。」


「???蒼脊はあの2人の事知っているのか?やたらと仲良いみたいだけど。」


「は?」


「え?」


何やらお互い話が噛み合わないのか妙な疑問を浮かべた俺達は一瞬謎の沈黙が発生する。

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