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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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努力と才能

ルル〜ルル〜♪


彼女の歌声は月見坂や他の歌う人よりも違う何かを感じ取ってしまった俺は何処となく違和感みたいなのが心の中に渦巻きどうもはにきせぬ中何故か彼女の歌声に魅了した。


「………上手いな。」


「ふふ、そうでしょう。雫ちゃんの歌声は私でも嫉妬するぐらい羨ましい歌声だってそう思ってるの。本当に雫ちゃんの努力はちゃんと報われてるよね。」


「うんうん、シズちゃんって性格上あれだけど、歌に関しては人一倍頑張ってる女の子だもんね。うさちゃん同様シズちゃんはシズちゃんなりのポテンシャルを引き出していて萌とっても妬ましく思うな。」


それは褒め言葉なのか?若干嫉妬も仰いでいないか?


「………」


2人が言う様に確かに早瀬川の歌声が美称なのは誰がどうこの歌声を聴いても頷ける。


「さすがはユニットを組んで曲も出しているわけって事か…それに彼女の努力はちゃんと報われていたって事なんだな。」


「うんだから雫ちゃんは胸を張れるようなボーカルでもちゃんとやっていけるし何よりこれからもっと仕事も増えると思うんだよね。今はまだ売り出しの最中だから仕方ないかもしれないけど、雫ちゃんには才能があると思う、だからこれからもっと凄いアイドル声優になってほしいな。」


「………」


ガチャ!


レコーディングが終わったのか、早瀬川がやり切った感を出しながら次に歌う人物兎川へと変わる。


「あ、私トイレに行ってくるね。」


「え?でもコレから兎川のレコーディングが…」


「ああ大丈夫大丈夫、うさちゃんはね私達が培っていた中よりも生まれ持った才能の持ち主だから聴かなくてもわかるんだ。それじゃあ先に待合室で待ってるから。」


月見坂はそういいながらブースでまだ最後まで終わってない兎川と俺達を残しトイレへと行き待合室で待っているとそう言い残しこの場を去る。


「雫ちゃんやっぱり凄かったよ!私も頑張らなきゃね!」


「ええ、そうね…頑張って。」


「うん。ありがとう私頑張るから。」


そのまま雫と菟は入れ替わり雫は一星のいるところへと行き横へ座る。


「良かったよと言えば納得いくか?」


「どう言う意味かしら?何であなたにそんな質問されなきゃいけないわけ?」


「いや気のせいだったらいいんだけどな。早瀬川の歌声にケチなんてつけるつもりはない。寧ろそんな資格俺にはないしましてやこの業界や歌なんて物は分かるはずもない。」


「ならどうしてそんな事を?」


「兎川にさっき妙な意味合い的な事を聞いたんだ。[今はまだ売り出しの最中だから仕方ないかもしれないけど、雫ちゃんには才能があると思う、だからこれからもっと凄いアイドル声優になってほしいな。]ってな。コレってさ意味合い的に今はまだ生半可かもしれないけど、いずれは伸びる事があるかもしれないって言う捉え方に聞こえるんだよな。まぁただの推測でしかないからこんな勘繰った事を言ったからって早瀬川が素直に頷く…」


「そうね、間違ってはいないわ。頷く前に答えてしまって悪いけど、私は2人の中でも最低ランクの地位にいるって思ってる。寧ろ劣化版のアイドル声優と言った方が過言じゃないかしらね。」


まさかの肯定した言葉を彼女から聞かされるとは思ってもみなかった。そこは嘘でもはぐらかしたり何かしら虚勢を張るとかそう言う事をするんじゃないのかと思ったりしたんだが、どうやらそこまでのプライドみたいなのは持っていないみたいだ。


「…………」


「何その顔?あなたから私に質問してきたんでしょう。そんな間抜けみたいな顔をしていったい何かご不満でもあったかしら?」


「いやそうじゃなくて、なんでそんなあっさりと認めたのかなとそう思ってな。」


「………ねぇ菟の歌は聴いた事がある?CDとかで売り出しているからファンの一部なら知ってても聴いててもおかしくはないと思うのだけど…」


「いや寧ろアイドル声優だって事に今し方気付いたからな…まぁアニメやアニソンとか普通に好きだから、兎川の歌や名前が上がってるならすぐ様に気付いていたと思う。でも俺はアイドルとしてのアイツの表の顔でしか知らない、だからアイツの業界での知ってるのはCMとかで宣伝を見て知った事ぐらいでしかないんだ。」


一概には言えないかもしれないが、多分そうだと自分自身で納得する。もし仮に兎川の歌がアニメやゲーム等で使われているものなら俺はその場で声を聞いた瞬間彼女が歌っているアニソン関係者なんだって言うのを理解できるはずだ。


「まぁそうよね。普段あの子から聞く声量は普通の声だもの素人な男子や女子が聞いた所でなんら違和感を感じる事なんてない…歌声で全てを魅了してしまう歌に私はあの子は才能があるとそう思っているのよ。」


「けど、兎川の才能ってある時突然気付いた物なんだろ?ならそれは努力という事になるんじゃないのか?」


「そうね誰しもがさっき言った萌の言う事を真に受けて捉えれてしまえばそう言う風に認証してしまうのが道理。でもね彼女がそれに気付いた才能でここまで来たにしてはあまりにも努力とする期間が短かすぎるの、つまり私はあの子は努力ではなく才能が打ち勝ったのだと私はそう思っているわ。」


………早瀬川の言ってる事は何となくだが分かる。俺もどちらかと言えば兎川よりだ。小さい頃水泳の才能があったから、よりよい幅を利かせた範囲で上まで上がる事ができた。けど…


「でも才能があるというのは何処かしら欠点が生まれる物だ。一喜一憂に全てをこなすなんて芸当は兎川にだってできる範囲は限られてる。お前や月見坂が兎川に対して才能という立ち位置で見ているなら改めた方がいいかもしれないな。」


「その言い方まるで、自分は菟の事を理解しているみたいだけど、業界的には私達の方が一緒にいるのよ。悪いけど、そんな安易な答えだけでは素直に受け止められないわよ。」


「勘違いはするな。俺はあくまでの見解の善し悪しを見直したらどうだとそう言いたいだけだ。何も兎川の事を理解したから話してるわけじゃない。月見坂や早瀬川にだって同じ立ち位置なら同じ事を言ってたぞ。」


「………」


俺の発言に不満を持ったのかそこから何も会話を発しなくなり、用意が整ったのか兎川のレコーディングが始まる。いや始まってしまった事で俺は2人の歌声を聴いた後に兎川の歌声がより鮮明に美しく聞こえてしまうのは最早耳がおかしくなるという領域にまで俺は聴き惚れてしまっていた。


♪♪♪♪♪


「…………コレが兎川の歌声か……賛美だな。」


「ええムカつくくらいに、あの子の歌声が賛美として聴こえてくるわ。」


いや賛美すぎて、耳がおかしくなりそうだ。普通の歌ってる人よりかは何倍も透き通っていく何かを耳の中から通り抜けていくかの様に感じてくる。


「コレが兎川菟の天才ボイスなのか…」


「わかる?この歌声を聴いて何人者のアイドルとしていいえ、アイドル声優として辞めていった人達の気持ちがあなたに分かるかしら?天才は天才でもアレは達の悪い天才よ。」


そうか……俺は単に努力として目覚めた天才だとばかり思っていたが、兎川の場合はその次元を超えた歌声なんだな。だから月見坂はあの時このブースから去っていった。聞くだけ無駄…それは自信の喪失になりかねないからだ。でも隣に座っている早瀬川は何故彼女の歌声を聴けるんだ?聴くだけ自分に自信が持てなくなるのは分かっているのに何で…


「何でこの歌声を知っていて聴いてるのかって顔をしているわね。」


「いやエスパーかよ。まぁ否定はしない。」


「顔がわかりやすいのよあなた。……そうね強いて言うなら彼女の歌声を生で聴けて尚且つ自信の励みになるといえばいいのかしらね。」


「励み?妬みじゃなくてか?」


「そうね本当なら嫉妬してまうのが道理だと思う。でも私は菟の歌は誰しもが辞めていってしまう様な歌じゃないとそう認識している。時には一歩前へ踏み出す勇気の歌声として私は彼女の歌が自分自身の励みへと誘ってくれてるとそう思っているの。」


「抽象的じゃないかそんなの。」


「ええそうよ抽象的よこんなもの…でもね誰かが必ずあの子を抜ける様な存在は絶対に必要になってくる。それが底辺な存在でちっぽけな人間だとしても必ず上へ這い上がって思い知らされてやるって自慢してやるのよ。この業界全てが才能だけで埋もれていく場所じゃないって事をね。」


ライバル視か……まぁそう言う捉え方もいいもんだな。でもそれはいずれ奈落の底へと落とされてしまうという結果が俺には目に見えている。兎川の歌声と早瀬川の歌声では既に天と地の差がある。コレがもし早瀬川が兎川を越す事になるとすれば……


「あの子には悪いけど、私はユニットで仲間という概念は微塵も思ってはいないの…勿論萌もね。あの子は単に仕事と関係ない限りは菟の事を本当の姉妹の様に………いえ度が過ぎた関係で接しているわ。」


「けど、早瀬川だって兎川の事を大事にしていたんじゃないのか?俺と兎川が偽りの付き合いという事を猛反対していたし…」


「当たり前よ。この業界で勝手なスキャンダルを起こしていなくなられたら私の沽券に関わるでしょう。今だからまだ売り出せる立ち位置であるのに勝手にあの子が消息を絶たれたら身もふたもないわ。」


………そうかそう言う事かコイツらが兎川に対してどう思っているのか、そして兎川に関してのストーカーによる被害に対して何故相談をしなかったのか…コイツらの関係上お互い迷惑をかけたくなかった。そして尚且つ迷惑をかけてほしいという所謂天邪鬼状態に陥っていたんだ。素直に相談してくれればという声をかけるのは野望だったのか彼女達は兎川の何かに対する秘事を追求したりはしなかった。それを兎川自信もまだ相談はできないと思って今までずっと言わずに押し殺しながら黙秘してなぁなぁな関係で仕事をしていた。


「………一部は理解できたがまだ謎は残ってるな。」


アイドルユニットの関係上、マネージャー、現場監督…コレに関しては追々まだ追求はできる。けど問題は残りの現場と何故この時期で俺に相談をしたのかだ。まだ兎川は何か隠している事がある。それを彼女自信にどう聞くべきか…

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