表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
361/372

まさかのマネジメントする相手が俺を嫌う風紀委員だった件について

朝の出来事…美森姉がやはり次の自分の想いを託そうとしていた相手…長崎美々に託そうとしたのはひとまず失敗に終わった。

しかしその流れで美森姉は上手く繋ぎ止める手段を用いて条件を出し何とか美々を騙す。


「騙すはさすがに言い換えすぎたかな。でも美森姉の言うマネージャーっていったい誰の事なんだ?」


4限の授業が終わって、俺は美森姉が学食で奢ってくれるという約束をしてくれて、そのまま山茶花達との昼食を断り学食へと行く。


「ん?待てよ?そう言えば美森姉。あの長崎という子も何か昼休みにマネージャーを紹介するとか言ってたよな。……まぁさすがに接触という事はないと思うが…時間をズラしての紹介なんだろうか…まぁ俺の方を早く終わらせてあっちに直行というのもあるしな。……うんきっとそうに違いない。」


しかしそんな言葉での裏腹には返って問題点が起こるのであった。


「あ、ようやくきたわね待ってたわよ。」


「…な、なんであなたがここにいるのですか!」


それはコッチのセリフだっつうの。

寧ろそっちこそ別の所で会うんじゃないのかよ。


「俺は美…琵心先輩に飯を奢ってもらえる為にきたんだ。」


「ただ飯ぐらいというわけですか!やはりあなたは相当な悪…いえヒモだったというわけですね。」


「……琵心先輩この子たまに頭がおかしくなるのは何で何ですか?今朝方と偉い違うんですが…」


「コラ!そこ本人を目の前にしてディスラないでください!」


「そっくりそのままお前に返すよ。俺に対してはいいのかよ。」


「はいはい変な感じで勝手に喧嘩しないの…全く何の為に2人をこうやって交わせたのか分からなくなってくるわ。」


「それはコッチのセリフだ。」

「それはコッチのセリフでありますよ。」


思いっきりハモッてしまう俺達。

だがそんな事等気にしないで美森姉は間髪入れずに話を続ける。


「あはは。やっぱりこの2人にして正解だったわね。」


「ど、どう言う意味でありますか!」


「そうだぞ。意味が分からない…いや理解したくないってのが1番の答えかな。」


「ぷふ、あははやっぱり最高ね一星は…察しが良すぎて、正直引くぐらいのレベルよ。その通り私がどうして昼休みに2人をここに交わせたのか…それはね?一星があなたの専属マネージャーになってもらう為なのよ。」


「……………いやいやいやいやいや。」


「間が長いからの長い嫌々だな。そこまで露骨に嫌がるか……いや嫌がるな確かに…」


「嫌ですけど、理解してくれてありがとうございます。こんな人が私の専属マネージャーですか!」


「はぁ〜2人はとても相性がいいって思ってるんだけどね〜……因みに何が嫌なのかしら?」


「だってこの人!色々と問題となっているんですよ!それを私が監視しているんです。知ってますよね?この間の朝でのナンパ問題…いえそれに限らずこの人の周りでは色々と問題が起こっています。なので風紀委員である私はこの人を見晴らなければならないのです。」


「……」


どうしよう否定できないというのが沈黙の答えになるんだが……大まかに目の前にいる人が原因なんだよなっていえばいいんだが……それを言ったとしても反感が返ってきそうだな。


「はぁ〜あなたにはそんな事をしてる暇なんてないでしょう。私に負けてるんだからより一層練習しないと駄目でしょう。」


「くっ!ぐうの音もでません。」


本当に悔しながらはきじりをたてる山崎。

事実だから何も言えないんだろうな。


「ふん!まぁいいでしょう。百歩譲って、この人とが私のマネージャーという事を認めます。しかしそれ相応の見返りがあるんでしょうね。」


「あるよ〜寧ろいっぱいありすぎて、やばいわね。一星と一緒に練習するという事は私に勝つ事にも繋がるし…何よりも名誉がもらえるわよ。」


「代替わりでの名誉なんて入りません。私に必要なのは力と正義だけです!それ以上のものなんていりません。」


「めんどくさいわねこの子。」


「琵心先輩本音本音。」


「おっと…こほん!どっちみちにしてもあなたにはその両方が手にはいると思うわよ。悪い話しじゃないと思うのだけれどね。」


「………ぐぬぬぬぬ。」


顰めっ面にしながら物凄く悩んでる。

どっちに対してそんなに悩んでんだ。


「わ、わがりまじだ。」


納得が言ってない了承の仕方だぞ。

いいのかよそれで…


「え、え〜とそれじゃあよろしく頼むわね。あ、私があなた達の昼食買いに行ってくるから、暫くは親睦でも深みあってて。」


美森姉余計な事を……自分が走らないからそれをコッチに押し付けて他人行儀とかマジで意味のわからないやり方しやがって……でも本当に出ないつもりなのだろうか美森姉。


「………」


「………」


そんな事を考えつつ一瞬だけ山崎の方へ視線を向ける。

やっぱり物凄く嫌そうな顔をしてやがる。


「はぁ〜」


「ちょっと!どうして私の前に座るのですか!」


「ああ?こうしないと話せないからだろう。他にどうやって話せっていうんだ。」


「私の隣で話したらいいじゃないですか!目の前だとずっと顔を直視して私は嫌なんですよ。」


「本当めんどくさいなお前…」


そう言われて、俺は渋々と隣へ座ろうとする。

しかし…


「ちょっと!そんな近くに座らないでください!なんなんですか!私を襲う気なんですか!」


「隣に座れって言ったのはお前だろ!」


「だからって、真横とは言ってません。そちらの勘違いでの勝手な解釈は遠慮お願いできますか!」


「む、ムカつくな〜」


と今度は若干席をずらして座る。


「………」

「………」


「やっぱり話にくいので私の前に座っていただいてもいいですか。」


「ぐぐぐぐっ…」


マジではっ倒したくなってきた。

こんな奴を俺がマネジメントすんのかよ。

絶対上手く行く気がしない。


「コレでいいか。」


「………まぁあんまり顔を見たくはありませんが、仕方なしで今回は妥協しておきますよ。」


「ああどうもありがとうございます。」


「……で?何を親睦するのですか?私のスリーサイズを聞きたいならお断りしますよ。」


ここの陸上部の奴は自分の身体のサイズを教えたがる傾向でもあるのか?

当たり前だが別に知りたくもない事を本人から聞いてくるから正直その質問に答えるというのが難しい。


「聞きたい事があるんだ。」


「はい。私のスリーサイズは…」


「それじゃない。というか聞かれてもないのに答えるのかよ。いやそもそも答える気でいたのかよ。」


「聞いといて損はしませんとは思いませんよ。身体的特徴はコレからのマネジメントにとって欠かせないものになりますからね。」


「内容によるだろうそんなの…というかそっちの話に無理矢理持っていくな。俺の質問の話しをさせてくれ…まだ質問内容は言ってないが…」


「はぁ〜まぁいいでしょう。私は風紀委員ですからね。あなたみたいな厄介者の人間の質問ぐらいさっとお答え致しましょう。」


「……お前の身体的能力。それは何処から手に入れたものなんだ?」


「へ?そりゃあ勿論私の努力で…」


「努力だけでそこまでの身体的能力は伸びない。確かに努力だけでかなりの身体能力を伸ばす事ができる奴はいるが…」


主に姫乃達が良い例ではあるんだけどな。


「……それこの前言ったような気がするんですけど、もしかして物覚え悪いんですか?」


「悪いな事一有名な記憶力を持つ俺は生半可な事で忘れはしない。……それは本当に生まれ持った才能なのか?」


「しつこいですね。最初っから気に食わない相手だなと思っていましたが、ここまで気に食わない人だとは思いませんでしたよ。」


「はいはい気に食わない相手で申し訳ありませんね。……それで?本当の所は?」


「………はぁ〜まぁあなたがマネージャーになるのでしたら包み隠さず話さないといけませんね。……実は私昔に大怪我をしてしまったんですよ。それも車にひかれて…」


「何?ひかれただと?…それはアレか?事故は事故でも骨の具合に関わる話しなのか?」


「うっ…そこまで聡いと少しひきますね。…でもまぁその通りです。足を怪我してしまったんですよ。それも運動ができない怪我をしてしまったんです。あ、でもでも日常的な無理な運動とかをしなければ何も問題はない怪我という事なので、普通に走る分には問題ありませんでした。」


「そ、そうか。それなら良かった。」


「変わった人ですね。赤の他人にそこまで心配されるなんて…なんか面映いというか何というか…」


「普通に気持ち悪いって言えばいいだろう。その方が慣れる。」


「ええ…それで慣れてしまわれても嫌なんですけど、もしかして変わった性癖も持ち主なんじゃ…」


「話が進まないからさっさと話してくれ…それでその後どうやってお前はそんなに早く走れるようになったんだ。しかも足がちゃんと完治するようになるまで…」


「さぁ〜そこまでは覚えていませんが…とある病院でとある女性が私の事を支援してくれたらしいんです。何だかおかしな人だったな。子どもが好きなのかどうかは知りませんが…やたらと気に掛けてくれてたなって……」


「女性か…」


俺の知らない何かが他にもあるって事か…いや分からない事だらけだから普通に考えて分かるはずがないんだが……やはり林音に聞いた方が早いか…でもここで打ち解けるにはコイツとの話題は必須だし……うーんどうしたものか…


「因みに私からも質問いいですか?」


「え?あ、ああ。そうだな。一方的な質問はさすがに良くないよな。いいぞ。俺に答えられる質問なら答えてやる。」


といってもどうせたかが知れているような質問なんだろうな。

まぁあまり気を張らずとも良さそうか…


「先輩は何で水泳をやめたんですか?それにここへ転入してきたのも何が原因なんですか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ