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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
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美森姉と向き合う気持ち

あ、ありえない。

わ、私が一星の今の言葉にドギマギしたですって?いやそんな事あるはずなわけないわ。


「今絶対に認めないという顔をしているな美森姉。でも残念だけど、美森姉…その崩れたブロックが何よりも証拠だ。自分はそうじゃない…絶対に有り得ないと思うと言う事はそう言う何もかもを認めないって思っているのと一緒なんだよ。」


「急に斜め上の話をしてきたわね。それはあれかしら?私がまだ何かにビビってでの形でこうなったとでも言いたいのかしら?」


「ある意味ではそうかもしれないな。俺に対してあの時は俺のせいで怒らせたと言う風にも思えたけど……正直な話し自分自身が不甲斐ないという意味で怒りをあらわして俺にいちゃもんをつけてきたんじゃないのか?」


「……そんなわけ。」


「ならどうして、俺が自己犠牲野郎なんて思ったんだ?美森姉はきっと俺のやる事がただのお節介な身でやってるだけだとそう思っていたからなんじゃないのか?だから俺の励ましの言葉に美森姉は気にいらなかった。それは自分の為というなの偽善でしかない優しさでしかなかったんだ…」


「うるさい!なんなのよ。なんなのよほんとうに…急に何でそんな鋭い理解力なのよ。ほんとうに腹が立つわよ。……私だって、本当は山茶花みたいに何もかもを忘れて才のある道を行きたかった。でもあなたはそれをどうにかしてくれると言ったわ。」


「ああ言ったな。でも今はまだその時じゃない。」


「それも分かってるわよ。今のあなたには何もできない。ただ側にいて励ましてくれる。本当はそれだけで良かったはずなのよ。……でもあの山茶花を見たら…」


「……そうか嫉妬していたんだな。」


「はいい!!誰が嫉妬していたんですって!別にあなたに嫉妬なんて…」


「違う。山茶花に嫉妬していたんだろ?」


「え?さ、山茶花に?」


「いやそうだろう。山茶花は確かに昔の山茶花としての記憶はなくなったけれど…今の山茶花はそれを昔の一部の記憶を引き継いで昔の山茶花の思いを胸にして生きていくと決めたんだ。言ってしまえば昔の思いだせない記憶というのは少しモドカシイかもしれないけれども…それでも自分の意志がある。でも美森姉はそれが自分にもできるかどうかというのはまた履き違えた話し……不安なんだろまだ。」


「………ええ、そうね。そうかもしれない。……あなたの血で血清を作ったとしてそれで何とか防げたとしても今まで通りじゃなくなるというのはあまりにも不安なのよ。覚悟を決めていたつもりではあったけれど……やっぱり心が弱いのよね私は…」


美森姉だって、普通の女の子なんだ。

それを誰かと一緒にいる事で少しでも心が和らいでくれるのなら1番良いって話にはなる。

それでも自身の心が安定できないというのならやっぱりこうするしかない。


「弱い…そうだな。今まで一緒になってお互いのいくすえを見ていられないのは残念ではあるが……それでも昔の美森姉ならこんなたやすい事ぐらい簡単に潜り抜けられると俺は思ってる。」


「……昔の私ならか…じゃあ残念だけれど今の私には…」


「そう言う所がらしくないって言ってるんだ。確かに弱音を吐いてしまうのは仕方がない。でもそれを誰かに相談でもしたら少しは楽になったんじゃないのか?」


「……ええ誰かに話した事はあったわよ。でもそれでもどうしようもできなかったんだから仕方がないでしょう。尚且つお医者の人には今の所どうしようもない。改善策としては痛み止めか足を切り離すしかないって言われたのよ。コレじゃあ私の人生はなんだったて言うのかしら。」


「だからそれを俺がどうにかできるかもしれないって言ってんだ。妙ないたこざにはなってしまったけれど……頼む美森姉。今の俺は美森姉にとってはいけすかない奴かもしれないが今回それを押し留めて聞いてくれないか。」


「……そ、そんな風に真っ直ぐ言われたら断るにも断れないじゃないのよ。まぁいいわ。特別にあなたのその根拠もしないその賭けに乗ってあげる。」


仕方なしで納得してくれたのはほんとうに助かった。色々と一悶着はありつつではあったけれど…ひとまず第1関門突破って所かな。


「……ねぇ今更なんだけど、今日一日は私の言う事聞いてくれる約束だよね?」


「………まぁそうだな。」


「なら今日泊まっていてくれないかしら。」


「と、泊まりだと?いやそれはさすがに……」


「ジェジェンガーで負けた人は1つ大きなドギマギをさせる事ができるのよね?なら、最後にその一勝負させてくれないかしら。」


「………いやそのそれだったら今でも…」


「今はまだ無理ね。夜じゃないと無理だもの…今日私の部屋でとびっきりのドギマギな事をさせてあげるから覚悟しておきなさい。」


「………はぁ〜分かった。」


嫌な期待しかできないぞコレは…多分いやきっとエロい事に違わない。

美森姉はやったらやり返すタチだからな。

負けた条件を勝ったにして変更すれば良かった。


………夕方


「ふんふんふん♩」


「何かやたらとご機嫌だな。」


「吹っ切れちゃったからね。考えるのもバカらしくなったもの…」


「吹っ切れたか……ただ買い物にいくだけでご機嫌を取り戻したのかと思ったんだが…」


「まぁそれもあるわね。あなたと一緒にお買い物ができるんだもの…山茶花達に内緒での今日一日特権デート…こんなの嬉しくないわけないわ。」


「いやいや別に俺とじゃなくても他の男子もいたりするんだから美森姉にとってはよりどりみどりだろう。」


「一星って私の事そんな取っ替え引っ替えみたいな感じで男子とお付き合いするように見えるのかしら?」


「いやそうじゃない。単に俺みたいじゃなくても他の良い男子だっているだろうって話だ。それに美森姉は別に俺の事普通の弟みたいに思っているだけだろう。じゃなきゃいままでの関係にだって穴があったはずだ。」


「………はぁ〜どうしてもいわきゃならないのかしら。……でも私も覚悟を決めたんだもの…伝わらない相手にはそのまま素直に言うしかないわよね。」


「美森姉何の事を言っているんだ?」


「何でもないわよ。とりあえず私は今は誰ともお付き合いする気はないのよ。身近にいる幼馴染達が私にとってお付き合いしている関係で保たれているのが好きなのよ。」


「………」


「な、何よ。何か言いたがそうな顔ね。」


「いや何か未婚を先延ばしにして後から言い訳を考える女みたいだなって思って…」


「ん?それは私が今後誰とも結婚できずに未亡人のまま死ぬっていいたいのかしら?」


「いやそんな風には言ってないだろう。」


「顔がそう言ってるのよ。」


「り、理不尽すぎないか…」


勝手に思い込まれて勝手に怒ってくる。

けど美森姉ならマジでその内誰かと付き合いそうな気がするんだよな。

今はこんな言い方しているけれど…きっと色んな男子から求婚される未来しか見えない。


ドクン!


「?何だ今の胸のモヤみたいなのは……変な違和感だな。」


「一星。今日何が食べたい?」


「え?ああそうだな。……うん?それって美森姉が作ってくれるって事なのか?」


「そうよ。他に誰が作るって言うのよ。」


「いやてっきり適当な惣菜か何かを買って済ますかと思ってな。」


「はぁ〜それじゃあ栄養が偏るし楽しくもないわよ。せっかくの彼氏彼女で夫婦ごっこをしているんだから、ちゃんとその肩書通りにやらないと駄目よ。」


「でも惣菜で済ます夫婦だっているだろう。俺の家とかたまに合ったりするぞ。面倒くさいとか何とか言って、適当な物で済ますしな。」


「………あなたの家庭の事についてはさておいて…今は私達での関係性をやっていくべきなのよ。ほらつべこべ言わずに買い物買い物。」


文句を言わさずにこのままついてこいと言わんばかりの率先して前へ突き進む美森姉。

うん何だか将来尻に敷かれる男子達が可哀想に見えてくる。


そのまま買い物をして晩御飯の買い出しをして家へ帰る俺達。

そこからは美森姉が俺の好きな物をよく作ってくれて昔の話をしながら美森姉と楽しくお話しをした。


「そう言えば一星。水泳を辞めた後勉学に励んでいたのよね。」


「そうだな。正直水泳をやめてしまったというのにはちょっと残念な気持ちはあるかな。もしかしたら美森姉達とまた昔みたいに競えあえるとも思っていたんだが…」


「それはやめておきなさい。逆にあなたがとんでもない病におかれてしまう可能性があったかもしれないのよ。悔いるだけで十分よ。」


「はは、そうかもな。おかげで勉強だけはしっかりやっておいて損はないと言う事だけは分かったよ。」


「ふ〜ん。だったら私の勉強とかもみてもらおうかしら。」


「美森姉は3年だろ。2年の俺が何を教えるってんだ。」


「一星に学年での成績とか関係あるのかしら?どうせ3年の範囲も楽勝なんでしょう。わざわざ平均点を揃えてくる天才なんだもの…お茶の子さいさいなんでしょう。」


「平均点を取れたのはマグレだ。あるだろうそう言う偶然というものが…」


「ふ〜んまぐれね〜……ねぇ一星。話は変わるんだけど、あの子美々ちゃん事で少し話しておきたい事があるのよ。」


「美々って、あの風紀委員のうるさい子か?」


「……まぁそうね。そんな風に思われていたのはちょっと同じ部活仲間として、良い気分ではないわね。」


「あ、いやそのすまん。別に悪気があって言ったわけじゃないんだ。気にしたのなら謝るよ。」


「ううん。それは大丈夫よ。ただあの子実はとっつきにくい部分があるのよね。周りからしたらうざったい感じに思われてしまっているのが少し残念ではあるけれどね。」


「でもあの子美森姉に喧嘩をふっかけてただろう。それもあだなす敵と言わんばかりの言動。ちょっと変わった子だなって思ったな。」


「人一倍熱い子だっていうのは間違いないわね。それもあの子が私にあんな事言うって事は相当焦ってるってコトだと思うわ。」


「焦ってる?いったい何にだ?」


「あら〜そんなの決まってるじゃないのよ。あの子って憧れているひとに対して取られるかもしれないって妙な勘繰りをする時があるのよ。それは何でだと思う?」


「え?まさか……俺が原因か?」

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