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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
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美森姉のお願い…自分の病との向き合う決心

病だって?陸上に関する話でなぜここで病に関する話がでてくるんだ?

何か嫌な予感しかしないな。


「俺に何ができるわけってじゃないが…美森姉の病を少なくとも著しくできる形にはどうにかいけるという事なのか?」


「それはあなた次第ね。というよりもあなたにしかできない事だと思ってるわ。」


「主に俺がサポート面で美森姉をカバーする。……いったい何の病なんだ美森姉。」


「私の病はそうね。……今日病院に行くから一緒にきてくれるかしら?」


「今日?」


「そう毎週ある定期検診みたいなものね。私はそこに顔を出さなきゃいけないのよ。だから一星にならそこへそろそろ案内してもいいかなって思ってね。」


「普通の病院ではないと言う事か?まぁお前達の何かしらの病なんだ。その辺に関しては詳しく聞くチャンスだな。」


「ふふふ、そうね。あなたにとっては色々な意味でチャンスかもしれないわね。もしかしたら残りの3人の病についても教えてくれる可能性があるかもしれないしね。」


「そうか…そうだよな。5人の病に関してその病院が管理してるんだからカルテか何かを見せてくれるかもしれないってわけか……でもそんな簡単に見せてくれるかどうかはまだ分からないよな。」


「かもしれないわね。でもあなたは既に山茶花の病について解決できたじゃないのよ。それだけでも十分にいい評価が得られると思うわよ。」


確かにその通りだが…結論的に解決されたわけじゃない。

昔の山茶花の記憶を俺は……


「……美森姉。」


美森は俺の手にそっと手を重ねてくる。


「大丈夫よ。今の山茶花は昔の山茶花とは違うかもしれないけれど…ちゃんとあなたの事は覚えていたでしょう?なら十分にあなたは誇っていいと思うわ。」


「俺は山茶花を救ったという気は全く思っていない。単なる奇跡だと思っている。昔の知ってる山茶花はもう2度と帰ってこない。何かを得るには何かを捨てる事になってしまう。だから俺は覚悟を決めたんだ。」


「そう。だからあなたはどちらかの2択の内1つを選んだのね。……今の山茶花のほうを…」


「いいや両方を俺は願っていたさ…でもそれはあわよくばの話での意味だけどな。」


「え?あなたがあの子を…今の山茶花を選んだんじゃなかったの?」


「まさか…俺は2人を選択したつもりだ。でもそれは絶対に叶わないと思っていた。ならばと思い俺は山茶花に自分の選択を任したんだ。どっちの自分でいたいのかをな。」


へぇ〜意外にも臆病な所があったあの子が…一星の励ましによって、自分自身のケジメをつけたって事なのね。

……私はあの子の事をもしかしたらちゃんと見てなかったのかもしれないわね。


「だとしたらあの子は苦渋の選択をしたという事なのよね。でもあの子はあの子で自分で解決をした。となれば何も言う事はないわね。ていうよりも今回は不幸中の幸いというべきなのか…たまたまああいった状況になってしまったのだから今回は妙なイレギュラーが起こっただけなのよねきっと。」


「……美森姉。美森姉達が自分の中にある病をなぜ隠し続けているのかは分からないが…山茶花は俺に自分の病の事を打ち明けて…はいないよな。単なるたまたま…偶然でしかなかった。でもそのおかげでどうにか一時的にどうにかできたと思っている。美森姉…美森姉も何かしらハプニングが起こる前に話してくれないか?」


「………ええそうね。山茶花のおかげで私も決心したわけだし話さないといけないわね。でもまずは私の約束通りに放課後病院に付き添ってもらうわよ。」


「ああ分かった。」


ひとまず放課後。

放課後に美森姉の行く病院に付き添う。

色々と話したわけだけど…まずはどんな病なのかを聞かないといけないな。


「というかまた美森姉の部活に俺が顔を出さないといけないのか……そんでもって今度は美森姉のサポートと来たわけか…意味があるのか分からないけど…美森姉なら問題なく優勝とかしそうなんだけどな。」


「いたいた!今度こそ見つけたでありますよ!」


ダダダダダダ!


「いましたよ神楽坂何某でありますね。」


そんな事を考えてる最中面倒くさい奴が俺の所へとやってくる。


「俺に何かようか?」


「昨日いったはずでありましょう!あなたはこの生徒会の1人である監視員の目からなんぴとたりとも逃れる事はできないのであります。」


「いや昼休みとか普通に学食へ行っただけだけど…しかもそれで監視とか何もされてなかったから特に大丈夫かなと思っていたんだが…」


「は!?そんなの嘘ですね!学食なら1番最初にいったでありますよ!」


「なら入れ違いなんじゃないのか?」


「なるほど!確かにあり得そうですね!」


「……」

「……」


「え?それで話しは終わりなのか?」


「そうであります!」


「い、いた、よ、ようやく、お、追いついたわよ…美々ちゃん。」


とここでお目付け役の人物が登場する。


「お?遅いですよ木葉ちゃん。なにしてるんですか。私達は監視役なんですからちゃんと追いかけてこないと困ります。」


「はぁはぁはぁはぁ…」


うわ完全に息切れして突っ込む気力すらもないじゃん。なんか鳴神が可哀想に思えてきたぞ。


「そ、それを、言うなら、わ、私はあなたの、お目付け、役、ですよ。」


「だ、大丈夫か?そこの自販機で飲み物でも買おうか?」


「お、おねが、い、し、しても、いいです、か。」


「あ、ああ。とりあえずそこで待っててくれ何か飲みたいものでもあるか?」


「み、水を〜」


だよな。

とりあえず何でもいいというのが1番に答えると思うが…何でもいいはさすざにやばいとおもったのだろう。

だから敢えて水を選んだ。

俺の憶測ではあるわけだけどな。


「ごくごくごくごくごくごく!」


「うわ〜物凄い飲みっぷりですね。そんなに体力が減っていたのですか?ダメですよ。ちゃんと運動しないと…仮にも水泳部なんですから。」


その水泳部の人間よりも優れてる肺活量のある君はいったいなんなんだ?

とつっこんでもいいものかどうか…

側でみていた一星はそう思いこむ。


「はぁはぁ…水泳部の肺活量と陸上部の肺活量を一緒にしないでください。そもそもあなたは毎回毎回私の話しなんて聞かずに無鉄砲すぎるんですよ!分かってるのですか!」


「私はヒーローを目指しているんですよ!肺活量を鍛えるなんて当たり前の事じゃないですか!」


「今はそんな話しをしていません。肺活量云々なんてどうでもいいんです。今ある行動に反省してほしいって言ってるんですよ。」


「え?でも私ちゃんとしてましたよね?」


「話を聞いてと言ってるんです!そんな自分は何もおかしくないみたいな反応はしないでもらえますか!」


「だっておかしくないんですもん!」


「もんじゃない!!!」


だ、駄目だなんだか話が横にズレてて俺もよくわかんなくなってきたぞ。

というよりこいつら俺を監視しにきた立場なのに2人で喧嘩をおっ始めてるし…何がしたいんだ本当に…


「まぁまぁ落ち着けって鳴神。お前の気持ちはよくわかるぞ。おれもそういった幼馴染がいるからな。本当話を聞かないやつって困るよな。」


「は?あなたと一緒にしないでもらえますか?私はちゃんと教育している方なんです。あなたみたいに放ったらかしにしている人とは違うんですよ。」


何か逆ギレされて貶されたんですけど…何でそんなとばっちりを受けなきゃならんのだ。

全く持って意味が分からない。


「全くあなたを監視する美々ちゃんが頼れると思っていた矢先に…何で私が美々ちゃんを監視しないといけないんですか…コレじゃあ堂々巡りですよ。」


「本当なんででしょうね。」


「本人自覚なしかよ。頭の中お天気だらけか。」


「あ!今あなた私の事を馬鹿にしましまたね!監視人数を増やしますよ!いいんですか!」


「少なくとも君みたいな人よりかはいい監視対象者が現れた方が何倍もマシだと思うぞ。主に鳴神の為でもあるしな。」


「な、なるほど!木葉ちゃんをちゃんと安心させる為の対応。……何であなたを危険視されているのか私にはわかりませんね。」


「今更そこでの疑問文を浮かべるのかよ。……てか本当に監視をする為に俺の前に現れたのか?お前ら?」


「そうですけど!何か文句があるのですか!」


「いやあるとかないとかそういうわけじゃなくて、単に損してないかと心配しているんだよ。」


「うぐうぐうぐ…ぷは!え?何の心配ですって?」


まだ飲み物を飲んでなのか…相当喉が渇いていたんだな。

というか飲んでる最中にやたらと息が切れていたという事は相当水分不足に陥ってたって事になるわけだが……どんだけ俺を探しに走り回ってたんだ。


「お前達だって、友達がいるだろう。そいつらとの約束を蹴ってまで俺の事を監視する必要性はないぞ。第1俺を監視してても意味はない。」


「それを決めるのはあなたでもなく私でもありません!生徒会長もしくは風紀委員長が決めるのです!」


じゃあお前はなんなんだよ。

どういう立場俺の前に現れてんだ。

最早突っ込む気力すら失せる会話をしてんぞ今。


「……そうですね。確かにその通りかもしれません。私達がこんなくだらない事で時間を費やす意味なんて全くありませんね。」


「おい。俺が言っていてなんだが…本人を目の前にして下げる言い方をしないでくれるか?」


「だって事実ですもの…後少しで開催される秋の大会に向けて私も練習しないといけませんしね。……というよりあなたもそうなんじゃないんですか美々ちゃん。」


「ふふん!コンディションは全然大丈夫ですよ!なんならあの蕾琵心先輩を負かす事だって可能なんですから。」


「は?」

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