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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
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美森姉のお願い事

生徒会から監視されるようになってしまった俺と山茶花。四六時中と言われてはいたが、監視対象側としていったい何を何処かどこまで見られるのかが俺達には検討もつかない。

しかし監視してくれるというのならそれはそれで別に構わないだろう。

俺からしても残りの幼馴染の復讐やら揉め事を回避するのには役に立つ。

だけど、幼馴染の復讐にかんしてはもう後僅かだ。

風香と雪羅。この2人の問題が片付けられればもう後は解決したもの……だと思いたいんだが……5人の解決をしたところで何がどう変わるのかは俺には分からない。

それにアイツも何故かここへ転校してきた理由…それさえも謎なんだ。

色々と厄介事がある以上監視がいるのには俺にとっては好都合。


「………」


「ま〜た考え事をしているね。さっきの話し何か引きずってるの?」


生徒会からの話が終わりそのまま授業に戻るようにと言われ俺達はそのまま教室へと戻される。

しかし具体的による監視対象がどこまでなのかは何もわからないまま俺達はその辺に関しては敢えて聞かずに生徒会室から出た。


「気になると言えば気にはなっているかな。あの生徒会に限らずなんだが…この学校での風紀委員ってそう言えばあった事なかったなと。」


「ああ〜そうか星君はまだ会った事がなかったんだよね。今風紀委員は不在扱いになってるんだ。」


何故風紀委員会が不在扱いになるんだ。

学生なんだよな?

意味がわからん。


「それはあれか、留学生とか外国人の子が風紀委員をやっているからだとか?」


「ああ〜そうじゃなくてね。何と言えばいいんだろう。風紀委員に関しては今3年の人達しかいなくて、代わりの風紀委員の人を連れてきたんだけど、それも何故か登校してきてないみたいなの。」


「意味がわからん。不登校ということか?」


「そうなるのかな?正直言って私も見た事があったのは去年だけなの。」


「去年だけだと?……待てじゃあ今年になって風紀委員は誰1人この学園に来てないって事なのか?」


「そのはずだったんだけれど、どうやら来てはいるみたいだね。私達の事を探っていたってさっき木葉ちゃんが言ってたみたいだから。」


「あ、ああ…そうか。でもそれなら今学園にいるんじゃないのか?」


「……正直私からしたらあまり会いたくはないんだけどね。」


「何故?」


「あはは、ほら私達幼馴染って、その自分でいうのもアレなんでけど、モテるじゃない。」


「ああ〜納得。」


つまりアレだ

風紀委員の奴は男でそいつらが山茶花達にちょっかいをかけているってわけか……そりゃあ会いたくはないわな。


「やれやれ俺の幼馴染達がモテているというのも何だか誇らしいというか妬ましいというか…少し複雑な気分だな。」


「え?それってもしかして嫉妬してくれてるという事?私達に?」


「何故そうなる。単に尊敬できるという意味合いでの言葉だよ。今のは飛躍しすぎな。」


「え〜それはそれでつまんないな〜せっかく星君とのアプローチもできていたのに、そんな素っ気ない態度だと私プンプンしちゃうよ。」


「……それに対して俺はどう答えたらいいんだ。お前の事が好きだからコレからちゃんとした対応をするとでも言えばいいのか?」


「ええ〜そんな真顔で言われると私キュンキュンしちゃうよ。やっぱり星君は昔みたく優しい所があるんだね。」


「今のが昔みたいな優しい話の流れだと?……すまん。俺にはよくわからないんだが。」


「……はぁ〜やっぱりまだアプローチが足りないのかも。でもそうだよね〜星君にはいろんなライバルの子が沢山いるんだもの…こんな事で挫けちゃ昔の私から託された意味がないもんね。うんだから私コレからも星君にいっぱいアプローチするから。」


「いや何勝手に自己完結してんだよ。俺何も一言も言ってないんだが…後それは単なる独り言だろ?あたかもコレでいけるといった感じの了承をするな。」


「ぶす〜〜!」


「いやそんな膨らんだ顔で睨まれてもな……」


「いいもん!私が他のひとに告白されても勝手に私がその人と付き合ってもいいんだもん!」


「まぁそこはお前の勝手だから別に止めはしないが…」


「何で止めないの!?」


「お前はどうしたいんだ。」


そんな意味のわからないことを話しつつ結局風紀委員の存在についてはあやふやになり俺達は教室へと戻って途中から授業に参加する。

しかし鳴神達の監視か……昼休みに放課後……うん?放課後?…何故放課後も見られなくちゃならない。その頃はもう下校なのに何故監視される必要があるんだ。

まぁまた昼休みに聞けばいいか。


その後磨賀と宇佐木田さんも戻ってきて途中から授業に参加し磨賀への校内案内を昼休みに宇佐木田さんが任せられる事となって、嫌そうな顔を俺に向けてきたのだが、敢えて俺はスルーし宇佐木田さんは顔を膨らませながらベーと舌を出して俺に怒りの視線を向けてきた。


……昼休み


バン!


「失礼します!神楽坂何某はおられますでしょうか!」


「美々ちゃん。ここ上級生の教室。あとクラス違うから。」


「あ、あれれ?そうだったけ?」


「ほらいきますよ。」


「はーい!!」


………


生徒達の心の声

……な、何今の?


「……何だか面白そう少し気になるかも…」


あっ小寧々ちゃんまた悪い顔になってる。

どうせくだらない事でも考えてるんだろうな。

それに神楽坂君今度は何をしたのいったい。

後で教室を覗きに行ってみよう。


……一星の教室


バン!


「神楽坂何某はおいででございますでしょうか!」


「だから美々ちゃん。いい加減先輩をつけてください。もしくはさんとか……はぁ〜もういいです。コチラに神楽坂先輩はいますか?」


「アイツならチャイムが終わったのと同時に学食に行ったぞ。」


「な、なんですと!?つまり謀反を起こしたって事なんですね!」


「む、謀反?」


「ああ、すみませんこの子の話は無視してもらって大丈夫なので…」


火花先輩は教室におられる。

という事はあの人逃げましたね。

私達から逃れたいが為の逃げを起こした。

ふっいい度胸ですね。

この生徒会書記から逃れられると思ったら大間違いです。


……学食


「うう!」


「どうかしたの?一星君?何か体をぶるぶると震わせて…風邪でも引いた?」


「いやそうじゃないんだが、なんか悪寒がしたというか…」


「風邪なんじゃないの?最近寒くなってきたというのもあるしね。」


「この前風邪を引いたばかりだから大丈夫だよ。それよりもだ…俺に用事って何だ?」


「ああそうそうそれだったわね。実はあなたにお願いがあるのよ。」


「美森姉が俺にお願い?……何か嫌な予感しかしないんだが…」


「ふ〜ん。因みにどういった意味で嫌な予感がしたのかしら?」


「………」


「あら黙っちゃっていったいどうしたの?」


「いや何でも…」


美森姉は俺の思考を理解しているというか変に的確な事を言ってくるから、あまり妙な事は言えないんだよな。


「そう。なら私の話しをしてもいいかしら?」


「ど、どうぞ。」


「あなたがここに来てからやたらと新幼馴染やら他の子をたぶらかしているのをよく見るわ。」


何だその俺はナンパ男でもいいたいげな言い方は。

あまりにも語弊すぎるだろう。


「そ、そんな事はないんじゃないかな。普通に学園生活を過ごしてるつもりなんだが…」


「つもりだけね。実際の所今波瀾万丈な充実な生活を送ってるんじゃないの?」


「そんなわけあるかよ。幼馴染達の復讐に要らぬ厄介事…コレらを踏まえて俺はトラブルに巻き込まれている。俺の目的は別であるってのに妙なトラブルばっかだ。まぁそのトラブル関係性が悪化という事はほとんどないわけだどな。」


「ふふ、まぁそういうことにしてあげるわ。」


何か見据えたような言い方をしてくるな。

いったい何考えてんだ。


「さてそろそろ本題に入らせてもらおうかしら。」


「本題に入らせる気がなかったのは何処のどいつなんだかな。で何の話だ?」


「実はもうすぐ秋の大会が始まるのよ。」


「秋の大会?……ああ、陸上の話か。いや秋の大会って言われてすぐに分かるわけがない。それで陸上のその大会がどうかしたのか?」


「私はそこで優勝しなければならないのよ。」


「それはアレか3年だから最後という意味でか?」


「ふふ、そうね。まぁ3番目の理由がそれになるわね。」


「3番目?おかしなことをいうんだな。3年だから最後の大会。そこで全力を出し尽くすというのが大体の3年最後の目的として1番なはずなんだが…」


「……そうね。普通の3年の引退する分での理由が大体それに当たるわ。でも私は違う。それは一星がよく分かってる事なんじゃないの?」


「……続きを聞かせてくれるか?」


「ええ、秋の大会での全国大会…そこで私は最後の出場者として選手として出ることになる。今までの積み重なった練習を表にだして私本来の実力を出す必要がある。」


「それは…今更なんじゃないのか?今の美森姉に何かが降りかかるような事は何もないんだろ?」


「私が最強だとでもいいたいの?」


いや寧ろ化け物だと言いたいんだが…それを言えば殺されるのは100の承知なので敢えていうまい。


「今私のこと化け物か何か思わなかった?」


「………」


「ふふ、後で覚えておきなさいよ一星。」


「俺何も言ってないんだが…」


「顔でわかるわよ。それよりも私が最強とか化け物とかの話しじゃなくて…私が実力を出すために一星が必要なのよ。」


「どういう意味だ?まさかまた俺にマネージャーか何かのサポートをやってくれとか言わないよな。」


「あら理解が早くて助かるわね。」


「いやいや冗談じゃないぞ。あの時は美森姉が美森姉かもしれないという理由で入りはしたが…今回に限ってはやる理由がない。」


「私の()が関係している事だとしても?」

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