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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
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姫乃へ相談

昨日…あれから山茶花は昔の自分を取り戻したかのように生き生きとしながら学園へ通う事になり皆んなからはアレが野谷山火花かと疑心暗鬼されるほどの注目を浴びていた。

しかしそれだけじゃなく山茶花は水泳部としての本質で力をより発揮させながら更なるスポンサーからも注目の的を射る形になった。

かくして幼馴染の中で唯一山茶花の方で問題が解決したと言っても過言じゃない。

けどあくまでもコレは応急処置みたいなものでまだ完全とまではいかないかもしれないが…コレからは俺もいることだし何も問題はないのだろうもひとまず安心しきる事にした。

そして今問題視するべき点として今回もう1人の幼馴染を解決する為の作戦を姫乃に会って話をする。


「はぁ〜何かと思えば学校帰りのデートかと思いましたのに…まさかの鶴海ちゃんの次のゲームによる相談をされるとは思いもしませんでしたよ。それに2日前には山茶花の問題の件も解決されていますし…なんなんですか本当に…」


藪から棒に愚痴を言いまくる姫乃。

いやまぁ姫乃がこんな事で呼び出して不満に思うのは致し方ないけれど…何もそこまで嫌がらなくても。


「まぁまぁここは俺の奢りという事で、何を頼んでもいいから。」


「ふっ言いましたね。後悔してもしりませんから。」


そういうと本当に遠慮なくメニュー表を開くとここの喫茶店での甘い物を制覇するかのこどく色々なデザートを頼み出す。

うん大丈夫だよな俺の貯金。


デザートがくるまでの間俺は鶴海の事について姫乃へ話をする。


「ゲームでの攻略云々なら私に聞かれても仕方がありませんよ。何せそう言った類いとは無縁でしたからね。……あ、神楽坂君の家でやった日常ゲームでは話が別ですけどね。」


「一般論でのゲームの話をしたって意味がないだろう。それにゲームに関して何かしら聞きたいわけじゃない。」


「じゃあ昔の事についてとかですか?それならばもう知っているはずなのでは?」


「ああそうだな。鶴海からの言われた言葉ならそのまま疑いもなしに鵜呑みにしただろう。でも根本的に方向性が違う。アイツは間違った方向で俺達幼馴染との関係をなにかと履き違えてるんじゃないか?千奈美達を拉致するぐらいにはきっと勘違いを起こしている。わざわざ嫌いなホラーゲームを持ちかけてオンライン形式でやろうと言ってきたんだぞ。俺にはもうアイツの思考がよくわからなくなってきている。」


少なくともこのまま今日の夜に一緒にホラーゲームオンラインをやっても何も掴めないまま終わりになるイメージしかわかない。

なら今ここにいる拉致されていない姫乃からちょっとでもアドバイスを貰うのが鉄則じゃないかと俺は思ったわけだ。

一応鶴海と長い付き合いなのは俺と姫乃なわけだしな。


「……ねぇ神楽坂君。あの子がどうして私達と一緒になってあなたを復讐する事を参加したいだなんて言ったと思う?」


「え?そりゃあお前らがしたいからって言って同調したからじゃないのか?」


「確かにそうですね。あの子の頭はあなた達の旧幼馴染同様の1人と同じぐらいの頭をしています。」


それは海未の事を言っているのか?

何気に海未を小馬鹿にしている節がありそう。


「そ、そうなんだな。でも今はそれと関係がある話しなのか?」


「いいえ全く。」


「いやないのかよ。わざわざ話の引き合いに出すような事でもなかったんだな。」


「例えですよ例え…まぁ今はそれよりも鶴海ちゃんの事ですが……鶴海ちゃんは復讐に関しては私達の中ではどうでもいいと思っています。それに関しては本人からも伝わっていると思いますが…では何故どうでもいいのに私達と一緒になって学園へ編入したのかという話になるのですが…彼女は私達の中でも唯一腹黒な精神を持っているからです。」


「………どういう意味だ?」


「鶴海ちゃんは私達と一緒に神楽坂君に復讐をする事で神楽坂君がまた昔みたいに仲良く元通りになれると思って考えもく行動をしているのです。……いえしていたというのが1番いいでしょう。この前まではね。」


「じゃあやっぱり鶴海は裏があるって話なのか?単純に偽名みたいなのが分かればそれで済むみたいな話的な流れじゃないって事なんだな。」


「そこまでは私にも分かりません。それぞれ共有している事が殆どが全てというわけじゃありませんからね。彼女は彼女なりに今夜何かしらやらかすのは間違いないでしょう。まぁ正直言ってあなたをこのまま鶴海の悪巧みに乗っからせるというわけにはいきません。なので共闘しませんか?」


「共闘?……でもお前らの今の立場だと。」


「そうですね。あなた方の旧幼馴染達さん達同様復讐に関する事は一切関与しないというのが掟でした。しかしそれはあくまでもあなた方の設定上での話し…ここからは私の独壇場で動かせてもらいますよ。もう私の復讐は終えましたからね。」


アレで復讐が終わったか…まだ一部残ってはいる気がするんだが……そこはまた違う時に話す形でいいか。


「そうかそれならありがたい話ではあるな。でも協力するつもりって…いったいどうするつもりなんだ?寧ろ俺はお前に鶴海の事について何かしらのヒントがあればと思って聞いているんだが……その事について詳しく話せないのか?」


「さっきもいいましたが、私達は特に何かを共有しているわけじゃありません。全てが全てを知るというのはその中にある危険物をおもちゃんと管理していかなければならないんです。しかし私達にはそれができる程の心は持っていません。」


「いいように言えばだな。……じゃあ協力というのもできる範囲でって事になるわけだが…お前はどうやって協力を仰ぐつもりなんだ?」


「私から神楽坂君に協力するのはゲームでのサポートですね。実は鶴海ちゃんが今日配信しようとしているゲームは私の財閥家で作ったゲームなんです。」


「……嘘だろう。お前あのゲーム関係者の財閥家に引き取られていたって事なのか?」


「そうなりますね。」


「何故それを最初に言わない。」


「言ってたら恐らく食い気味になって私の事を押し倒そうとすると思っていたので。」


「何でだよ。しかも若干頬を赤らめるな。そこは引く顔をする所だろ普通。」


「今の私の気持ちを知って尚その言い方をするのですか?」


「………」


まぁ姫乃の気持ちに気付いてというより告白されてしまった以上誤魔化すなんて事ができやしないもんな。でも俺はまだその気持ちに…



「はいはいそこで暗い顔はしないで下さい。神楽坂君にはまだここでやる事がある。だから私の告白する返事に答えられない。……まぁ復讐する際での単なる鬱憤バラシみたいなものもありましたからね。」


「単なる逆ギレみたいな話しにしてんじゃねぇよ。あれこれ考えていたのが馬鹿みたいじゃないか。」


「へ〜一応考えてくれてはいたんですね。なら追い討ち作戦は成功というべきかもしれませんね。コレならあの子達よりも一歩有利って事でしょうかね。」


地味に満面な笑みでのやった感な表情でコチラの顔を伺ってくる姫乃。

コイツ色々と曝け出した後にやたらと躊躇いなくズケズケとグイグイとくる。

最早何もかもをなかったかの様に……とまではいかないかもしれないが、それなりにはお互いの昔みたいな関係には戻りつつできたかもしれないな。


「じゃあ話を元に戻しまして…鶴海ちゃんがするゲームの話しなんですけど…まぁ私の財閥関係でのゲームは云々かんぬん置いておいてですね。無線携帯で私は神楽坂君にサポートしたいと思っています。」


「サポートだって?いやいや冗談はよしてくれよ。お前にサポートなんて任せたらとんでもない事になってやられるのが目に落ちて……」


その先の続きを言おうとしたのだが…姫乃の目つきが少し恐ろしく見えたので、それ以上は口にしなかった。


「まぁ私のサポートが要らないというのでしたら、今日の所はこれでおいたまさせてもら…」


ガシ!


「は、話を聞いても?」


その場から立ち去ろうとする姫乃の腕を鷲掴みにして帰らせないよう抑える。


「さすがは神楽坂君ですね。その直結な判断は正しいかと思われます。まぁまだデザートを食べていませんしね。」


そう言った矢先に店員さんがいくつかのアイスやパフェ等を運んできておりそれを姫乃の前へと置く。


「わーー!こんなにいっぱい!食べてもいいんですか!」


「いや今更その質問はないだろう。いいからさっさと食べろ食べろ。」


またバイトをしなきゃか…

はぁ〜また美森姉に頼んであのファミレスで働かせてもらえるか聞かないとだな。


「はむはむ。え〜と、さっきの話の続きなんですけど、サポートと言っても私はそのゲームでのバグを報告するだけの役ですね。」


「バグ?」


「そうです。いくら新発売のゲームだとしてもまだまだバグはあります。なので私はそのバグ報告をして神楽坂さんに誘導させる形となるわけですね。しかし鶴海ちゃんに関して今回でのコラボという意味合いがまだ私には理解できません。なのでどうしても勝たないといけない状況になられたら私にお電話してください。陰ながら、サポート致しますので…」


「そうだな。今回での目的はアイツの我儘というのもあるけれど…千奈美達の監禁を解放しないといけない。それをするとなるとやっぱり勝つ方向性での話しじゃないかって俺は思っている。」


「とりあえず今夜のゲームでどうなるかそれを見定める必要がありそうですね。」


「ああそうだな。」


結局鶴海の事に関して何かが分かったわけじゃないが…何か底知れぬ闇みたいなのがあるかもしれないというのが何となく分かった。

寧ろ今まで不可解と感じなかったのが不思議なんだ。

元の関係に戻ればそれだけでいい。

本当にそうか?

俺はアイツの目の奥に何かしらヤバい何かを感じがするんじゃないかと今更ながら危険を察知する。

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