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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
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山茶花の記憶に対する引き継ぎ

そうでないと信じたい俺は今の山茶花が昔やたらと勉強していたという話に関して違和感を感じた。

もしかしたらと思い俺は山茶花が俺達に嘘をついてるんじゃないかとそう疑うような言動をしてるにもかかわらず彼女は表と裏の顔を演じ分けているのではないかと予測する。


「ん?そんなわけないよ。だってここにいる私は未来の私なんでしょう?ならそんな事するんだったら私はいったいどう言った感じでみんなとお話しをすればいいの?」


「それを上手く立ち回ってやるのがお前の主流なんじゃないのか?」


「……今の星君何だか怖いよ。小さな頃の星君はそんな顔なんてしなかったよ。」


「ふふ、そうね確かに昔と違って太々しくなったわね。」


「美森姉黙っててくれるか。」


「は〜い。」


変に茶化そうとした美森姉を遇らいそのまま続きを話す。


「ならこう言った方が的確か…いやこれ事態すらありえないことなんだが……夢の中で記憶を失った後のお前に何か言われりしたんじゃないのか?例えば俺のことについて何か試したい事があるみたいな。」


「!?ど、どうして分かったの!確かにそう言われた夢を見たよ。でも私いきなり大人の姿になって困惑してどうすればいいかわからなかった。だから泣いていたら大人なった美森ちゃんが私の部屋に入ってきたの。」


偶然を装ってという考えもなくはない。

でも今の話では山茶花の言ってる事は正しいんだろうな。

そしてこれに乗じて美森姉はある事を企んだ。


「俺に美森姉達の誰かと付き合わせる為にあんな小芝居をしたのか?そして美森姉はそれに加担して周りを巻き込む形で俺をお前達にどくすような事を学ばさせようとした。」


「うう……」


山茶花の様子がてら妙な涙目を浮かべながら動揺している。あながち間違ってはいないけれどどう言葉を返せばいいか分からないって感じか…


「はぁ〜なんでそこまで予測できるのか私にはサッパリ分からないわね。名探偵でもなればいいんじゃないかしら。」


「名推理だろ?となれば今回の件2人の関係性が伴っての協力……悪いがあまりよろしくないな今回のは…」


「まぁそうよね。一方的にあなたになすりつけてしまってるみたいなものだもの…当然怒りを露にするのも仕方がないわ。……でもねコレは山茶花が選んだ道なのよ。ならあなたならどうしたのかしら?」


「まずは説明させてもらおうか。正直俺の思っていた二面性みたいな形じゃ無いっていうのは安心した。記憶共有みたいな形で現在進行形で記憶がなくなった後の山茶花が今の記憶に戻った山茶花と一緒の山茶花じゃないというのがより理解した。」


だけど、どうして記憶を失った山茶花がこんな面倒なことを記憶をなくした山茶花にお願いしたのかが理解できない。

寧ろこの前神社で話したあの話しはいったいどういうつもりで俺に言ったんだ。

考えられるとしたら自分が消えた後の事を思っての言動なのか……それを確かめるしかないって事だよな。


「すんごい解釈の仕方ね。でもまぁあなたの予測した推測…私自身もそう思った事があったわ。けどそれはまず無いと確信していた。何せあの時山茶花の部屋に入った瞬間山茶花は私の顔を見てこう言ったのよ。お姉ちゃん誰って?これまでずっと一緒の時間を過ごしてきた相手に言う言葉だとは到底思えなかったわ。ましてや朝から達の悪い冗談でもかと思ったりしたけどね。私の名前を言った瞬間…え?美森って、あの美森ちゃん?と首を傾げながら答えたのよ。コレをどうやったら同じ共通点で記憶供給という形になるのかしらね。」


そりゃあそうだよな。

普通に考えたら知っている幼馴染が泣き喚いているんだ。

側からみたら大きな大人が子どもみたいに泣いているというだけでも十分な理由だしな。


「じゃあそこからお前はどうやって山茶花と一緒にこんなマネを?」


「山茶花から予め言われてたのよ。もし自分の記憶が元に戻る。または昔の子どもの頃の自分に戻る様な事があればお願いしてもいいかなってね。」


「そのお願い事っていうのがこういう行為だったって事なんだな。」


「そうね。……でも少し違った形にはなったのだけれど…まぁあの子がこの様な結果にも望んでいた事でもあったわけだし文句は言えないわよね。」


「???」


どういう意味だ?何か違った事でもさせようとしてたって事なのか?

どちらにせよ俺に対する2人の思惑通りできたという認識で間違いは無さそうだ。


「ねぇねぇ2人で難しい話をしてみるみたいだけど、何の話をしてるの?私が美森ちゃんと予め話していた事と何か違う事を話していない?」


「そうね。でもあなた自身ももう1人のあなたが言ってるのじゃないかしら。例えばこのままの人生を歩み続けるかもしくは記憶を失った後の自分にコレからの事を任せるのか…」


「………」


「6歳相手の奴に何言ってるんだ。いくら頭がよくなったと言ってもそんなの答えられるわけが…」


「ごめんね。」


謝って急いでこの場から逃げだす山茶花。


「あ!おい山茶花!……まさか図星なのか。」


「はぁ〜本当ここまでするようなお膳立てはするつもりじゃなかったのだけれど…まぁ私ができるのはここまでね。」


「いや何言ってんだよ。話しから察するにお前達がどうのこうのと勝手に話を進めて何かを決めようとしたんだろう。勝手に自己完結して勝手に終わらせるのは身勝手にも程があるんじゃないのか?」


「そうだとしたらどうだっていうのかしら?あなたはここでの不可思議な問題に関して何も分からないようなそんな賢くない頭をしていないでしょう。私が勝手に責任転換しているように思われているのならそれはもうご勝手にどうぞって話しだけれど……あの子はどうかしらね。私みたいに身勝手な事であんな泣き顔を晒して走っていくようなマネはできないと思うんだけど?」


「………後で帰ってきたら説明してもらうからな。」


「あの子が何処に行ったのか検討はつくの?」


「アイツがそのまま走って直ぐ近くに逃げれる場所…地形が頭の中にあって子どもの頃から変わってない場所ならおおよそ2択に絞られる。それを考慮して選択したら後は大体の範囲でわかる。」


「本当どうやったらそんな賢く育っちゃったのかしらね。昔のあなたは私の後を追いかけてくる様な男の子だったのに、何処でそんな風に変わったのやら。」


「………そうだな。もしこんな風になったとするのなら少しだけ有難いと親父に言えたのかもしれん。でもこんなのは俺にとっては邪魔でしかない。寧ろこんなのがあるせいで後悔しかしなくなったよ。半分はな。」


「え?それはどういう…」


「すまん。コレは単なる俺の愚痴だ。聞かなかった事にしてくれ。このまま山茶花を追いかける。今日中にかたをつけて山茶花を連れて戻ってくる。」


そう言って一星はがむしゃらになって走り抜けその場までまだ疑問を抱いている美森1人を残しながら後ろを振り返る事はなかった。


「………あなたにも秘密はたくさんあるみたいね。私達の事を助けにきた。その言葉だけでも嬉しい話しだけれど……どうやってもあなたにはどうにもできない話しよ。突然訪れてくるかもしれない未来の科学医療が進歩する未来がなければね。」


………


山茶花がいるとすればきっとあそこだと思う。

泣きながらあの場所で誰かが来るのを待っているというのは昔から変わらない。

……だというのが予測できれば恐らく。


「はぁはぁはぁ……見つけた。」


案の定神社のお賽銭近くで体育座りしながら泣きべそをかく山茶花。

俺はその山茶花を見つけてこう言う。


「み〜つけた。」


「ふぇ?」


「………」


年甲斐もなく純粋な形で見つけたという言葉をかけてしまったが、やっぱり気恥ずかしいなこれ。


「どうしてここに?」


「どうしても何も昔から何かあればここへ逃げる癖は相変わらず直ってないんだな。そのおかげでここだなと思って来れたんだよ。」


「うう、ウワーーーン!!」


急に泣き出して思いっきり抱きついてくる山茶花。

やっぱりこういった状況での不安はたまらないんだろうな。


「未来に来られたもったらまさかの私が記憶喪失だなんて!そんな事あるの〜ショックだよ!」


そっちが本音かよ。

普通に未来へタイムトラベルした気でいられてあそこまで意気揚々としていたのが怖いわ。

というよりそれを分かってての行動だったんじゃないのかよ。


「ぐすん。けどそんな気はしてたからアレだったんだけど……まさか私がもう17歳になってたなんて…道理で色々と出て……おっぱいが大きくない!」


「そこは言うな。本人自身…いや記憶を失った後の山茶花自身も気にしていたんだ。」


「コレから大きくなるかな?」


「さ、さぁな。女性の体質に関してはそこまで詳しくない。日頃から努力しているんだとしたら何かしらの成果で大きくなりつつあるんじゃないか。」


「ムム!だとしたら、星君も私のおっぱい大きくしてくれるように手伝ってくれる?」


「………山茶花いくら幼馴染といはいえそう言った許容範囲なのとそうじゃないのがあるんだ。言ってしまえば一線を超えてしまう領域に入る事はいくら男性と女性でもダメな所がある。俺の言っている意味がわかるか?」


「???でもこんなに小さかったら星君に喜んで貰えないよ。」


「山茶花…そこは女の子でも言っては良い事と悪い事があるんだぞ。この意味わかるな?」


「???好きな男の子に対して女の子のある部分の成長を見てもらうのは普通じゃないの?」


「観点が違うんだよ。俺は男だからあまり言ってはダメな所がある。特に今の山茶花の場合はそうだ。女性だから俺には女性としての指摘は色々と難しい部分がある。それを教えてくれるのは同性なんだよ。」


「じゃあ今から美森ちゃんのところへ行って聞いてくるよ。」


「待て待て!それじゃあお前がここに泣いて飛び出してきた意味が分かんなくなるだろうが。」


「あ、それもそうだね。というかなんだが少し落ち着いたかも。」


自虐して精神が落ち着くって……もしかして記憶が失う前の山茶花って情緒不安定だっんじゃないのか。

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