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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第三章 新たな復讐の惨劇新幼馴染達による反撃
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迷子になった幼馴染

迷子になった山茶花


「あ、あれれ…確かみんながいるのってここだったけ?あれれ?」


渡り廊下であちこちを見回しながら一星達がいる教室を探す。


「ど、どうしよう迷子になっちゃった。そもそもここって私の知ってる学校じゃないもんね。みんなもなんか私の知ってるみんなじゃなかったし……もしかしてもしかして私……未来にタイムスリップしたのかな!」


※山茶花は昔によく未来というタイムトラベル関係の本や漫画等を好んでおり今絶賛に心脇踊っていた。


「う〜ん。今の私が未来を変えてしまうという事は絶対にしちゃいけないし変なことをしないのが1番だよね。……でもみんな何だか私の事を今までの私じゃ無いみたいなお話もしていたわけだから…もしかするともしかすると…中身が入れ替わっちゃった的な事にったということ!」


※山茶花は更にはその先の体と心が入れ替わるという漫画にもハマっており今の彼女はとんでもない一星が知らないオタク化となっていた。


「ふふ、とうとう…とうとうこの時がやってきたんだね!私が漫画と小説の同じ世界線に立つ事ができることになったんだ!帰ったらみんなに説明しなくっちゃ。後星君が私達の所に戻ってきたらお話もしなくっちゃね。にしても大人になった星君格好良かったな。……は!もしかしてこの世界では私星君と付き合ってたりするのかも。……う〜んでも他のみんなも綺麗だったしな。」


そんな事を思いつつ更に違う方向へと迷子になっていく山茶花なのであった。


………2年生クラス


「え?火花ちゃん?ううん見てないけど…何かあったの?」


「いやそのコッチにというか授業に参加してないかと思って…」


俺は授業中でありながら後ろ扉の近くにいた女の子に山茶花がここに来ていないかをコッソリと聞く。

しかし当然ながらここに来ていないのを判明し俺はその子にお礼をいいながらそそくさとその場から退場するのだが…


「こら!兎川お前授業にも出ないでどういうつもりだ!」


「ち、違うんです。コレにはわけがあってですね。ほら!天才としての授業に遅れるというは稀にある事じゃないですか。」


「そういう話なら事前に職員室に伝達が来てるもんなんだがな。それにこの前のもそうだ。お前午前中だけ出席せずに午後だけ出席しただろう。話は通ってるんだからな。ほら!さっさっと席へつけ!」


「は、はい。」


「………」


真正面に前の扉から覗く奴がいるか普通。

宇佐木田さんって妙に真面目なところがあるから正面と向かって行く癖は何とかした方がいいな。

でもあのおかげで気を紛らしてくれたからギリ大丈夫だった。


その後宇佐木田さんを生贄にささげ俺は自分の教室から離れる。


さてコッチにはいないとなると2年の教室全体は失敗か……となると残りの2学年に期待するしかないわけだが……


「いや待てここら辺で山茶花が1番行きやすい場所主に安心と思われる場所があるかもしれない。そう言った場所となると…」


「あ、お〜い一星君。」


「林音。どうだったそっちは?」


「残念だけど外れ。僕の情報網でやっぱりダメだったよ。」


「情報網って…そんな直ぐに噂は広まらないだろう。……それよりもだ、林音この学園で1番安心できる場所とか知らないか?できれば子どもが1番行きやすくて単純な場所みたいな。」


「む、無茶苦茶な事を言うね。つまり山茶花ちゃんが1番安心しやすい所へ行ってるかもしれないって話をしてるんだよね。僕もそれは考えたよ。けどそれらしい場所は僕でも難しいかな。何せ子どもの気まぐれだからね。それを僕達が考える事とは別の行動を起こすのが子どもなんだ。昔の僕達だってそうだったでしょう?」


「それはそうかもしれない。だけど、山茶花はそう簡単に俺達とは違った行動は起こさない。アイツ人見知りだからきっと静かな場所を選ぶと思う。例えば身近な公園とかな。」


「うーーん。だとしたら僕の予想が当たるかどうかは分からないけどあそこが怪しいかもしれないね。」


………一年教室前


「う〜ん。山茶花ちゃん何処に行っちゃったんだろう。山茶花ちゃんならそこまで遠くには行かないかと思うんだけどって…あ!?」


海未は山茶花っぽい後ろ姿を見かけてつい声を高くして見つけたという。

しかしそのせいでたまたま自分の教室前で叫んでしまった結果…


ガラガラ…


「………」


「………」


「こんな所で何をしている葉月。」


「ああ〜その〜発生練習?」


「そうかそうか。」


「そうなんですよ。あははは…」


2人の笑いが廊下中に響き渡りまるで平和そのものという様な感じで終わりそうになるのだが…


「こい!お前には一から勉強を叩きなおしてやる。」


「い〜や〜!誰か〜助けてくださ〜い!」


海未はそのまま自分の担当としていた教師に連れ去られ説教をくらう。


……3年教室廊下


「……まぁほとんどの生徒はいないわよね。この時期となれば既に自分の将来の事で色々とやっている。部活を最後に専念するものもいれば勉学に励む人も然り……私は…」


そんな事を口ずさみ窓の方へと歩きながら自分の顔が映し出すのを眺める美森。


「人の心配ばかりしている場合じゃないわよね。次はもしかしたら私という可能性もなくはないわ。でもだとしたらここを卒業するまでは保っててほしいわね。私の夢の為にも…」


ブーブーブー!


そんな事を考える矢先スマホから通知が届き中身を見る。


「……そう何とか山茶花が見つかりそうなのね。だとしたらあそこが妥協かもしれないわね。だからあの子達も移動したってメッセージがきたのよね。なら私も…」


「蕾!」


とここで美森に声をかけてくる男子。

それを見た美森は深い溜息をする。


「はぁ〜全くコレで何度なのかしら。あまり気は休める気にはなれないけれどコレも定めってやつなのかしらね。美人として生まれた定めの人間は…」


………


「はぁはぁはぁ……い、いたぞ。」


あの後山茶花を探し続け妥当と思われていた場所を探したのだが俺と林音が想像していた場所とは異なる場所におりとんだ傍迷惑な俺たちの昔の知識と思いながら後悔する。


「ふ、普通にテラスに来て寝てやがる。なんて太々しいやつなんだ。いや中身は小学生なんだ。そりゃあ暖かい場所にいたら眠たくもなるんだが……まだ気温的には熱い方だぞよく寝てられるよな。」


何やら疲れてしまった様子の山茶花。

起こすというのも不躾だと思い俺は側に駆け寄って席に座る。


「そうだ。アイツらに山茶花がいたことを知らせないとな。」


チャットで皆んなに山茶花がいた事を知らせ俺はそのままスマホをしまう。


「……そういえば無我夢中で山茶花を探していたけれど、姫乃の奴は何処にいったんだ?多分山茶花を探してくれているとは思うけど……何か嫌な予感しかしないな。」


……その頃の姫乃


「全くいくら転校したてとは言えあまりにも品性がかけます。あなたを含めて他の3人の連絡が来ていないのですから、あなたがちゃんと出席してくれないと困ります。それに天才だからと言って贔屓するというのはまず私達先生側からそれをするというのはまずあり得ないということを重々承知としてって聞いてるのですか!」


「は、はい聞いてます。」


ふっあらかたの見回りをしていた先生達を見つけてどうにかしてこっちまで誘導をしましたけれど……神楽坂君ちゃんと山茶花さんとお話できる事ができたのでしょうかね。

後でちゃんとお礼してもらわないと…


………テラス


「うっ、う〜ん。」


「お?目が覚めたか?」


「あ、あれ…私いつの間にか寝ちゃってた。ふぇ?誰?」


「俺だよ。一星だよ。」


「あ〜格好良くなった星君だ〜」


「………」


何か面と向かって言われると少し照れるな。

昔の山茶花の姿が重い重なってしまって何だか面映ゆい。


「ん?どうかしたの?」


「いや何も…それよりもこんな所で何してんだ。探したんだぞ。」


「えへへ〜ごめんなさい〜途中で迷子になってたんだけど、探索していたら楽しくなっちゃって…ここに来たらおねむになっちゃった。」


なんともまぁ思考回路が完全に幼児化になっちゃっているな。

迷子になってたら普通泣き喚いて家族の誰かを呼ぶと思うんだが…山茶花ってこんなに勇ましかったか?


「楽しいか……なぁ山茶花お前不安じゃないのか?こんなわけもわからずに大人になった俺達を見て周りも自分が知っているのと比べてだいぶ変わってたりして心細くないか。」


「え?う〜〜ん…まぁ確かに星君があの日に違う所へ行ってしまったというのは悲しかったよ。けど私はそれを我慢してもう泣かないって決めたんだよ。泣き虫なのはまだ私が星君を甘えていた頃の話…だからもう大丈夫!色々と趣味もできたしね。」


「……そうか。」


そうだったのか。

山茶花は俺がいなくなってからもちゃんと努力をしていた。

それに関しては記憶喪失になった山茶花同様と変わらない。

そういった頑固で頑張り屋さんな所は相も変わらずといったところだな。


「それよりも星君。星君って今好きな人はいるの!」


「え?好きな人か?いや別にそういった奴はいないが…どうしてだ?」


「え?……うーん…私の好きな人だからかな。周りの女の子…美森ちゃん達が綺麗になってて驚いたんだよ。だから星君はああいった子の方が好きかなって…」


「いやそういった事は全然気にしはいなかった。というより皆んながという山茶花自身お前も相当な同じ部類に入るけどな。」


「え!じゃあじゃあ!星君は私が1番綺麗だって言いたいの!やったあ!それじゃあ星君と私結婚できるんだね。」


「いやいや待て待て。いくら何でも気が早すぎるって、その前に俺達まだ付き合ってすらいないし。」


「じゃあいつお付き合いしてくれるの?」


「………」


くっ外見は大人でも内面が子どもだと反応がしづらい。

それにたかが子どもの頃の話しだしここは上手く誤魔化す形でいいだろう。

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