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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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気かがりな謎

突然の野谷山から復讐(・・)という言葉にビクッとした俺は何でそれを野谷山からの口から出たのが気がかりでしょうがなく、普通に晴れだった天気が一気に曇りへと変わり直ぐにでも雨が降る様なそんな中その場で佇んでしまう。


「………野谷山お前もしかして俺に何か復讐でもしたい事があるのか?」


「私?何で私なの?私は質問しているんだよ?もし誰かに復讐という恨みがあってそれで神楽坂君はこの街から離れられなくなったらどうするのって言う疑問を問いただけ…それが私に関与するかどうかは別の話しでしょ?」


「じゃあ逆に聞くがお前のその発言は俺に対していったいどういった情で聞いているんだ?」


単なる気まぐれでの質問…はたまた裏をかいての俺に対する当てつけの質問…いやそれもそうだがもしかして野谷山が幼馴染5人の内の1人だったりするのか?だとしたら物凄い身近な場所にずっといたって事になる。でもそれなら何で自分から正体を……違う違うそうじゃなかったアイツらは俺に復讐をしたいから姿や名前を偽っていて俺の前に現れないんだ。けどだとするなら何でこの瞬間なんだ…


「はぁ〜この場面でよくアニメと漫画とかのセリフだと質問を質問で返すなって突っ放すのがセオリーなんだけど…今回はその質問に答えてあげる。特にこれといっての情はないよ。単に他の子達から神楽坂君に復讐をしかねないなと思っただけだから。」


「え?」


「えって何その反応もしかして何か違った答えが返ってくるのを想像してた感じ?」


「いやその……」


その通りだとはとてもじゃないが言い難いな…復讐という言葉に敏感になりすぎたか…でも紛らわしいんだよなその言い回しな発言は…


「違うなら違うで言ってくれた方がこちらとしても違う答えをだすつもりだったけど。」


「ああその…俺に対する復讐する奴等っていったい誰の事を指してるのかと思って少しばかり動揺しただけなんだ。」


というのは嘘であって本当は心の何処かでお前が幼馴染の誰かという事を望んでいたという事は言わないでおく。


「何を今更言ってるんだか…夏姫ちゃんや夢葉ちゃんの事に決まってるでしょう。相当神楽坂君の事を気にしているんだからそこら辺はちゃんと彼女達にも伝えないと…女の子を泣かせる事になったら男の子として恥なんだからね。」


「それは肝に銘じておくよ。」


何で春野原やら東郷の名前が出てくるんだ。アイツらとは確かに仲良くなったが幼馴染というほど親しい関係じゃない…なのにここを離れてしまったとしてアイツらに復讐される覚えなんてないと思うがな…


ポチャ!


「やべ!雨が降り始めてきそうだな。急ぐぞ野谷山。帰り際でずぶ濡れになって帰るのはごめんだからな。」


やれやれヒヤヒヤしたぞ。今日で2人の幼馴染が見つかったのかと半ばようやくかと思えば紛らわしい発言で場が狂ってしまいそうになった。まぁ早とちりした俺も俺なんだがな…


タタタタタタタタタ…


「…………復讐という言葉に反応か…やっぱりそうなんだね。小寧々ちゃんの言う通り神楽坂君には既に琵心ちゃんと何かあったのが関係している。それも私達(・・)の知らない所で何か進展があった。これはうかうかしてられないかも…」


雨が降り出した頃2人は駅の方へ辿り着きそのままお開きとなってまた明日学園で別れを告げそれぞれ自分の家へと帰宅する。


…………


「はーいそれじゃあ次のセットリスト用意するから暫く休憩ね。」


「は〜いお疲れまです。」


兎川菟は雨の中アイドル撮影で仕事の現場を難なくとこなしながら休憩に入り窓の外を見つめる。


ザーーーー!!


「雨か……」


「どうかしたのか兎川?雨が何か気になるのか?」


「いえ、お外に干した洗濯物そういえばそのままにしていたなって思って…」


「ああ〜確かに今日は雨なんて予報なかったもんな。急な通り雨は困ったもんだぞ。」


「………本当に困ったものねぇ。雨が降る日はいつだってそう…私には何もない空っぽの心がこうやって雨で自分の心を潤してくれる。……そうあの時の約束(・・)をまるで無かった事にしてくれるかのように…」


「はーいそれじゃあ撮影開始します!菟ちゃん準備はいいかな?」


「はい!勿論です。兎川菟頑張って撮影バンバン張り切っちゃいますよ!」


兎川菟は窓の近くにあった小さい置物の兎のぬいぐるみを弄っていた2つの内1つを仰向けにさせもう一つをそのまま踏みつける様しにて傾けさせそのまま撮影の方へ足を運ぶ…


ザーーーー!!!


……………


「兎川菟か……」


俺は兎川菟の事をネットで調べている中相当な人気者のアイドルというのが発覚し読者モデルや今流行りのバーチャルアイドルとしても活躍しそして話題のスポーツの一種メーカー商品の売り子までやっているというを知った俺はとんでもない子とお見知り置きになったんだなと改め実感する。


「そんな子がよく一緒に飯を食べたりしてくれたもんだな。学園の5人の中の内に入るのはそりゃあ当たり前か…そしてよく告られるそれも当然然り…そんな子にどうやって小橋の恋愛相談件を話せるって言うんだか…」


プルプルプルプル…


そんな事を頭によぎりながら1人の通知音がなり誰かからのメッセージなのかをスマホでピッと開くと小橋小寧々から例の恋愛相談によるリストが俺や他の面子にも届けられていた。


「そういえば学園に入学してから連絡先を知ってるのって蒼脊しかいなかったな。何気に美森姉と野谷山の連絡先まで知ってしまった。まぁ嬉しいか嬉しくないかって言えば…半信半疑…レベルの高い女子の連絡先を知ってもハードルが高くてどう連絡したらいいかどもってしまうしな。」


けど…なんだろこの妙に可愛いアイコンの3人組は動物好きなのかそれぞれ自分に合った動物の反面が表しているようなアイコンだなって思ってしまう。


「………どうしようリストよりもこのアイコンについてそれぞれ問いただしたい…3人ともそのままの意味でアイコンの動物にそっくりだなって…」


美森姉のアイコンはミニチュアドンキーという馬みたいな動物であって少しじゃじゃ馬感があり気の強い動物。

野谷山に関してのアイコンは何というか独特な動物ミーアキャットという表裏のある動物

そして小橋のアイコンはラッコ………


うーん小橋の場合ちょっとベクトルが違う気がするな。そういう意味で自分に合った動物というのだろうかそう言った裏返しのあるアイコンだった為それぞれの違った種類の動物に関して突っ込もうとした矢先…


ピコン!


何だか2人の動物のアイコンってそのままの意味で似合ってるわね。


「いや美森姉が言うのか…」


まさかの自分のアイコンが動物であるにもかかわらず普通に小橋と野谷山のアイコンに対する当てつけなのか全く何も考えずにメッセージを出す美森姉に引きながら突っ込む。


ピコン!


いや蕾先輩の動物アイコンも明らかにおかしいからですから!何ですかミニチュアドンキーって変わった動物をアイコンにしないでくれませんかご飯食べている最中吹きそうになりましたよ。


ピコン!


いやそっちの動物アイコンもおかしいから…似てひなるアイコンに驚き隠せてないというか…何か…合わない気がするのよね小寧々ちゃんのラッコは…


ピコン!


それってどう言う意味!?


ピコン!


私からしてみれば火花ちゃんのアイコンも独特よ。ミーアキャットって…明らか受けを狙ってる感じにしか見えないわよ。


ピコン!


え!ミーアキャット可愛いと私は思うよ!


「何だろ全員どうでもいい会話をこのグループチャットでぎゃぎゃあ騒ぎ出し始めた……どう応えようか…」


俺は3人の動物アイコン表示の意見を無視し新たなメッセージを送る。


ピコン!


それよりも俺のアイコンの方が良くないか!独特な3人のアイコンよりアニメ動画のアイコンだぞ!


………

………

………


「え!?既読スルー!!」


あんなに盛り上がっていたグループチャットで何故か俺のだけスルーって酷くないか。


ピコン!


お?誰かから返事が返ってきたぞ。


アニメ動画って…一星君女子のグループチャットでその会話をチョイスするのはどうかと思うわよ。


ピコン!


私アニメや漫画の類についてあまり知らないから神楽坂君のいきなりのコメントにどうすればいいか分からない。


ピコン!


プフフ神楽坂君はもしかして私達に構ってほしいからそういったコメントを出したのかな?だとすれば根は構ってちゃんかな?


ピコン!

ピコン!

ピコン!

ピコン!

ピコン!


そんな妙なやりとりをやたらとグループチャットで会話をし続ける中俺は3人のコメントに追いつけず…自分がしでかした事を後悔しそのままたった一言…お前らアイコン通りの性格でワロス!と普段言わない言語を使った瞬間そこから会話が途切れてしまう。


「あ、あれ?何でそこで会話が止まるんだ。そしてまたもや既読スルーってもしかして俺このグループチャットで邪険にされてね?」


しかしそのチャットの中である1人から無理矢理話しを切り替えさせる発言が送信されなんだろうと思って読んでみると…


ピコン!


神楽坂君のしょうもないコメントはとりあえず置いておいてリストは皆んな見て明日何かあったら連絡頂戴。できる限り協力してやりたいから…


え〜〜まさかの罵声。そんなしょうもないチャットしたか俺?普通に蒼脊と同じぐらいの会話でしか話してないんだが……コイツらの扱いにはほとんど困ってしまって気が疲れる。


そのまま2人の了解という返事が送られてひとまずここでのグループチャットが終了し皆明日の為に送られたリストを拝見しながら準備を進める。


「………ふぅ。」


リストの名前で兎川への恋愛相談がやたらと多いというのを自覚した俺はとりあえず兎川へこの事をどう説得するかを頭の端におきながら明日の為に体を休め寝ようとした時スマホから通知が来ていた音に気付き中身を見ると…


「え?どう言う事だ?」


そこには連絡先を教えていない兎川からチャットが送られ明日時間がないか尋ねてくる。この妙な違和感を抱きながら俺はとりあえずOKと伝え明日の放課後校門前に待ってほしいとそうメッセージを残したまま会話のチャットが終わる。そして翌日スマホから何故か兎川からのチャット履歴が全て消えていた事に驚き何がどうなっているのかわけが分からずにいた。

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