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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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船橋高校


「いやあのその…」


ガヤガヤ言うお婆さんに俺はどうしたものかと困り果てていた時この状況で声をかけてくる女の子が話しかける。


「あの〜すみません。」


「え?」


俺はついその話しかけてくる女の子にドキッとしてしまい佇んでしまいその場で硬直してしまう。


「おばあちゃんこの人はおばあちゃんが横断歩道で歩くの手助けしてくれた人だよ。悪い人じゃないから安心して。」


「ほえ〜そうかのう〜それだったらそれで仕方がないのう〜」


え、さっきとうってかわって態度変わりすぎじゃね?でも……


一星は周りにいるこちらを見てきた人達の様子を伺う。


あ〜恐らくこの人の外見や仕草の雰囲気で魅了されちまったのか。だからお婆さんも何処となくさっきとは違う柔らかさが出てたって事なんだろうな。


その人はお婆さんに軽く手を振りながら上手くこの場を収め何事もなく場をしずめた。


「あ、あの〜どうもありがとうございます。おかげで助かりました。その制服船橋高校の制服ですよね。良かったてっきり誰も助けてくれないと思ってましたからどうしようかと…」


くっ!


お婆さんを助けた子はそのまま握り拳を締めながら一星の方へ振り返り一星の言葉に応えるのだが…


「は〜?いったい誰が何を助けたって言うのかしら?」


「え?」


何故かさっきとは違う妙な意思表示でこちらに虫を見る目といわんばかりの鋭い目線をしながらこちらに圧をかけるかの様に堂々と威張る。


「あなたがこんな場所で1人でいるから私の通る道を塞ぎ込んでたのよ。だからわざわざあのお婆さんを助けたわけ別にアンタの為に助けたわけじゃないから。勘違いしないでもらえるかしら。」


え〜まさかのテンプレのツンデレタイプかこの人。この何処かまじまじの反応だからツンでもデレでもないから尚達が悪いな。


「いいこの道は私の為にある道なの。それをおばあさんを助けてここで困惑しているあなたが邪魔だったから助けただけわかる?」


「あはい………うん?でもやっぱり助けてくれたって事だよね?その言い方から察するに。」


「ち、違うわよ!勘違いしないでって言ってるでしょうが!この勘違い野郎!」


「言葉がだんだん荒くなってるんだが、そこまでしても俺を助けるつもりがない根拠はなんなんだ?」


てかそのリボンの色緑色という事は同じ学年の子か……こんな子がもし俺と同じクラスだと思うと先が思いやられるな。


「ちょっと私の話し聞いてるのかしら!」


「えーと、そのすみませんちょっとボーしちゃって。」


「はぁ!?私と話しているのにボーとしてたってあかたいったい何様なわけ?」


それはこっちのセリフなんだが初対面相手にこうも突っかかるあなたこそ何者なんだ。普通ここは遠慮すべきとこなんじゃないのか?


「やあ何してるの。」


…………


やたらと威圧してくる女の子に声をかける女の子は一瞬一星の事を見つつ視線をその威圧する女の子の方へ元に戻し肩にポンと手を触れる。


「……ごめん、今話している最中なの後に……」


「え〜そんな冷たい事いわないでよ〜何だかショック受けるじゃないか。なんちゃって…」


「あなたの冗談は色々おおすぎるので本当にやめてほしいんだけど、というより私の話し聞いてた?」


「……完全に蚊帳の外なんだが…」


また同じ緑色のリボン。同じ学年の子が2人か………しかも超絶美人2人。


「なんかごめんね私の友達が変に突っかかっちゃって悪気はないんだよ。この子昔はとてつもなく人見知りだったんだから。」


「それはどの口がいうの!どの口が!」


「いひゃい!いひゃいよ!」


何だかチグハグな雰囲気をしている状況だが俺にとってはこの時間はかなりのタイムロスだ。


「えーと、そのごめん!今時間がないんだ。話ならまた何処かで話をするよ。それじゃあ!」


「うん!頑張ってね編入生(・・・)君。」


「ああ!」


あ、あれ?何であの子俺の事編入生って事知ってたんだ?いや今はいいかとりあえず急がないと。


タタタタ!


一星はそのままバタバタと走りながら学園に向かって走り抜けていく。


「ふぅ〜〜緊張した。」


「いったい何が緊張したのかな?」


「別に何もないよ。」


一星のバタバタと走る仕草を見る2人は何処か懐かしそうにしながら一星の背中姿を見て懐かしむ。


「ねぇ?編入生ってあの人だけなんだよね?」


「うん。そうだね。色々と調べてみてはいたけれど、間違いないと思うよ。」


「じゃあ、あれだね…あのメッセージは本当にそうだったって事なんだ。


「だね〜ああ、一足遅かったな。もう少し早ければ私が1番のりだったのに。」


「何の1番のりなの何の…」


タタタタタタタタ!


「よし!ギリギリだな。このまま職員室へ…」


「ちょっと待ってそこの君!」


ズサーーー!!


「今度は何だよ!」


校門に走りながら駆け込み何とかギリギリの所で間に合うというそんな安心感をする最中。今回4度目という超抜群美人可愛さ女子に声をかけられる。


俺何か呪われているのか?やたらと今日は美人な女子にいや可愛い女子に声をかけられるな。まぁ嬉しくない事はないが今はそれどころじゃないんだよな。


「えーと、俺に何か用が?」


「うーん………」


な、なんだ?やたらと俺の周りをぐるぐると周りながら観察するこの視線は…俺にいったい何か悪い所でもあるのか?それにこの人に声をかけられて他の人から物凄い圧や鋭い視線を感じる。


「やっぱりそうだ。」


「え?やっぱり。」


「君編入生だよね?」


「何でその事を知っているんだ。」


てかさっきも俺の事を編入生だって知っていたやつがいたが、何か編入生だと分かるようなフェロモンでも出しているのか俺は…


「だってその制服後ろにタグがついてるよ。見たところ最近買ったばかりのおろしたての制服なんじゃないかなって。」


す、鋭い!てか何でそんな事が分かる!この人只者じゃないぞ!いやそれで何で編入生って分かるんだ。意味不明だ。


「その〜それでどうして俺が止められたんですか?」


「うーん何となく?」


「いや何となくって…」


「ああごめんごめん別に興味本位で君を止めたかったわけじゃないんだ。ただ私のしってるよく似た顔の人かなって思ったんだけどやっぱり気のせいだったかも。」


単なる私情確認か。そんな事で止められてしまったのか…なんていうか不憫だな俺って…


「ねぇ逆に聞きたいんだけど、私の事とか分からない?」


「え?」


何でそんな言い方を?まさかこの子俺の幼馴染の知ってる誰かか?いやでも見た目も外見もすっかり変わった可能性があるからそんなピンポイントに当てられるわけが……待て待てこんな場所でおまえ俺の知ってる幼馴染の誰かかって言う質問もそもそも馬鹿げている。何いきってんだ俺は……


「ご、ごめん誰かは分からないな。」


「え〜ちょっとは当ててみてみせてよ。せっかく私が声をかけたのにコレじゃあまるで……」


「まるで?」


「私が君に恋を抱いてるみたいになるじゃない。」


「ならねぇよ!」


ざわざわざわざわ


しまったついアホな事をほざいたから反射的に突っ込んでしまった。いやまぁ実際にアホみたいな発言だったからそう突っ込まざるおえなかったけど……この子がそんな変な事をいったせいか周りのどよめきみたいなのが凄い気がするんだが…


「それでそれで!私がいったい誰かわかる?」


「分かるか!俺はそもそもここに引っ越してきたばかりなんだ。周りに疎いんだからそんなの分かるわけないだろう!」


「別にこの学園で特にそういった事で有名とかはないんだけど………あれ?もしかして本当に分からないの?」


「分からないってずっと言ってるじゃないか。第1見た目が可愛いくて美人な女の子に話しかけられてるだけでこの有様だっていうのに少しは俺の気持ちも……あ!?」


俺は学園の大きなデジタル時計を見てかなり時間が迫っていたのに気づき急いで職員室へと走りこの場を去っていく。


「ああ〜行っちゃったか。でもまぁ本人の口から聞きたい事は聞けたし別に今日はこの辺で許してあげようかな。ふふ、可愛くて美人か………ふふ。さてさていつ気付いてくれるか楽しみだな〜」


俺はそのあと職員室に何とか間に合ういやギリギリだったが次からはもっと計画的にくる様にと先生に怒られてしまった。


「くそ!今日は厄日だ。」


「何だ神楽坂?初日から文句か?」


「い、いえそういう事じゃないのですみません。」


「そうか?まぁなんだここに来たばかりだって言うし何か困った事があればなんでも聞けよ。」


「あ、はい!」


なんだ結構怖い学園かと思っていたけれど案外先生は優しいのか?


「おおっとそうだそうだまだ来たばかりの神楽坂に1つ忠告いや注意をしておかないとな。」


「注意?」


「ああおまえこの学園で有名な女子五人組を知っているか?まぁ1人は実績を抱えているやつだけどな。」


「………いえ知らないです。」


「何だおまえTVとかみたりしないのか?」


「まぁそこそこには見てはいますが、でもこの学園で有名なのはパンフレットとかで一応確認してますので理解しているつもりですよ。」


「そうかまぁうちの学園ではあらゆる才能をモチーフに生徒の株をグッとあがらせる学園だ。おまえも一応元水泳選手それをもっと上手くこなしていけば或いははたまたま世に響かせる強者になるかもしれんな。」


「………今の俺にそんな度胸ありませんよ。」


「そうか?まぁそこに関しては個人の自由だ。これからこの学園でどの様にどんな事をして知名度を上げていくのかもおまえ次第。」


「つまり自主性で何とかしろって言いたいんですよね?」


「理解が早くて助かるね〜」


そして先生はそれを目につけて生徒を上手く利用しての自分の地位を上げる為に生徒のプロセンスを有効活用とする。いわば俺達は先生達のマリオネットって所か…


「それでその五人組女性がどうかしたんですか?」


「ああ正確にはまだ4人組だ。もう1人は一年生だからあと1週間でうちに入る。とても有望な選手だぞ。」


選手?つまり競技関係の生徒って事か?まぁ俺には関わりがないし別にいいか。


「でだ、その五人組に関わりたければそれ相応の自主性を試み仲良くする事が賢明だぞ。」


「何でですか?」


「それはな彼女達五人組はこの学園で唯一の…」


先生が俺のクラスとされる場所に辿り着いたのか、その扉に手をかけそれ以上の事は言わずに扉をゆっくりと開き教室の状況を自分の目で把握しろと言わんばかりの口調をしていた為その状況を見て何がどうなっているのか俺は戸惑ってしまう。

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