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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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小橋小寧々謎の女


「えーとそれじゃあ改めて火花ちゃんにも相談をのっていただけると言う事で大丈夫かな?」


「うん勿論だよ〜何せ私自身が相当厄介者みたいだしね。ね〜神楽坂君?」


ビク!


「そのへんにしておきなさい火花ちゃん。別に彼に悪気があっての言い方じゃないわよ。まぁ本人がどうかもわからずに勝手に口走った事はあまり言及はできないけどね。」


「ちょっ!蕾先輩そこはもっとフォローして下さいよ。」


「え〜だって私自身自分の案件をまず片付けないといけないからそんはまた別のややこしい事を言われてもね〜」


どの口が言うんだどの口が!


「まぁ別に大丈夫。私からして神楽坂君にあれこれどう思われようが何も思っちゃいないから別に気にしてないからね。」


「古典的なツンデレをかまさないでくれるか。若干久々にそういうツンデレもどきみたいなのを見てドキッとするわ。」


「あはは…え〜とじゃあ火花ちゃんも協力してくれるって事でいいのかな?」


「うん。でもさすがに私1人だとちょっと危ない可能性もあるかしれないから仕方なしに神楽坂君に頼る事にするね。」


「……仕方なしなら別に俺じゃなくても別の奴に頼めば…」


「お願いね?」


「……了解。」


やむをなしに二つ返事で了解した俺はやはり今の野谷山に何を言っても無駄だと察知する。


「じゃあ火花ちゃんも手伝ってくれるという事で私のやる仕事が半分消えたという事になるけれど…まぁコレばっかりは私と火花ちゃんが一緒にその恋愛相談を持ちかけてきた男の子を何回か断ってもらわなければならないね。その辺に関しては大丈夫かな?」


「あまり直接の告白というのはないのだけれど…手紙での告白ぐらいでしか私は受けた事がないから断るという経験は確かにないかも…」


「うーんだとしたら余計にその場の監視まぁ何があった時様に男の手が必要だね。という事で後々なんだけど頼めたりできるかな神楽坂君?」


「え?ああ…別に構わないが…」


「ありがとう〜助かるよ。あ、ついでにコレ渡しておくね私の連絡先…何かあったら連絡頂戴。それと個人的に何か聞くのも全然ありだよ寧ろウェルカムだから。」


「あなた…いいのそんな事をしても…」


「ん?何で?だってコレは私個人としての見解だから誰かにとやかく言われる筋合いはないんですよ先輩。」


「まぁそれで迷惑かけなければいいんだけど…」


「……何の話しをしているんだ?」


2人のよく分からない会話を横流ししつつ俺は小橋の連絡先を登録した。


「じゃあ決行は明日からでお願いできるかな。それなりの情報で構わないからまず菟ちゃんの男の子に対する心意を見極めてほしい。まぁアイドルだからって言う点はあるかもしれないけど…それでもやっぱり女の子だからね〜何処かしら乙女の気持ちはあるんじゃないかと私は思ってるんだ。」


でもそれならそれでそれなりに告白してきた男子を振るうだろうか?いや単なる相手との接点がないから断るのか?兎川の考えが今の所不明だからいきなりの決断は何もできないな。


「よしじゃあ明日は忙しくなるだろうから今日はこれでお開きという事でいいかしらね?あここのお会計は私がしとくわこれでもあなた達の先輩だからね。」


「わ〜いさすがは蕾先輩〜嬉しいな〜やっぱり頼れる仲間はたくさんいても問題ないからね〜」


「あ、あなたの分は奢らないから私と一緒に割り勘でお願いするわね。」


「何で!?」


「2人はさっきに帰ってていいわよ私達はちょっと用事があるから。」


「分かりました。じゃあ行くか野谷山。」


「え、う、うん。」


少し反応が遅れたりしたが野谷山と一緒にそのままこの店を出ていき途中まで一緒に帰ることとなった。


「さてとお会計にいかなくちゃね。私達も帰るとしますか…それでいくら払えばいいの四月一日美森先輩?」


「………やっぱりあなたが私の事を売った諜報人ね小寧々ちゃん。いったいどういうつもりで売ったのかは分からないけど一星に何を吹き込んだわけ?」


「私は何もしていないよ。単に情報を与えただけに過ぎない…それに私が四月一日美森いやこの名前は現状伏せておく必要があるんだったけ?蕾先輩曰く隠し事をしている残りの2人に関しても私はちゃんと手綱を握っている状態だよ。いつ2人がどんな時に私に何かの関係を聞きたいと言われたら勿論それに応えるつもり…でも答えは絶対にその場ではNOじゃないと彼がここに転校してきた意味ないんだもんね5人の中の内にバレてしまった幼馴染さん。」


「………本当にえきらない性格をしているわねあなた…それで私の正体が彼にバレた事を分かって脅しでも賭ける気かしら?それとも残りの子達にそれを言うつもり?」


「ああ〜大丈夫大丈夫。大丈夫だよ〜もう皆んな分かってるからそんな心配必要ないよ。逆に私が言うと…うん知ってたというたった二つ返事の2文字だけの子だったり…嘘本当!みたいな子もいたりしたから結局の所この件に関してはその幼馴染の子達には直ぐに何故か分かってしまってるのよね〜何でだと思う蕾先輩?」


……それは勿論今日の放課後の時に私が一星に対する気持ちをぶつけた瞬間部活している子達や他の帰宅している子達の耳に入ったからその噂話を耳にした。またはたまたまそこに幼馴染の4人がいたという可能性も低くはない…でもそんな1時間ちょっとで幼馴染がバレた関係を把握できるのかしら?いやそれが何故かできるのがこの小橋小寧々だったわね。


「さぁ〜とりあえずあなたはあまり私達の関係を探らない方がいいわよ。部外者(・・・)部外者(・・・)らしく大人しくすることね。でも今回のは手伝ってあげるわ。あなたが勝手にやってる事だとしても私達にも一概に関係ないとは言い切れないからね。」


「ふふ、それはあいも変わらず優しい所は変わってないんですね。いやそれは神楽坂君が入ってきたからなんでしょうか…どちらにせよ蕾先輩がまだちゃんとした心をお持ちで良かったです。ですが私にも言わせてくださいね私が部外者(・・・)というのは早慶過ぎじゃないですか?」


「え?」


何を言っているんだこの子と思った美森は僅かながら小寧々と一星に関して何も因縁なんてないと確信していたのにまさかの裏返しが返ってきた為しばらく硬直し向こうから美森に声をかける。


「はいコレ私の半分です。気にしなくていいんでそのまま受け取ってください。今はその顔が見れただけでも十分な報酬が貰えた気分なんでこれぐらいの事は何も思っちゃいません。でも……順番はどうくるかはわかりませんが彼にはそれなりの駒として動いてもらわないといけませんしね。誰かさんみたいに…」


カランカラン…


その後ろ姿の去る瞬間を見ていた美森はゆっくりと椅子へ座り…まさかねとそう思いながら残りの4人の幼馴染を頭に浮かぶ。…


でもどうにも歯痒い思いしかしないわね。このまま私もできるだけ一星の監視につかないと…じゃないと4人の内2人は復讐をどうでもいいと思ってるはずの人間だしそこまで警戒する必要はないと思うけど…やっぱり何が起こるか分からないのが私達幼馴染の裏切りの結託者…目敏い場所は端から端まで探らないといけないわね。


…………


「いいのかな?2人をあのまま置いといて…」


「あそこでやっぱりこちらも払うなんて言ったらそれこそ蕾先輩が申し訳無さそうにするだろう?それならここは遠慮なく奢ってもらうのが1番だ。」


「いやそうじゃなくて…」


「え?違うのか?」


「はぁ〜まぁ神楽坂君にとってはそうよね。」


「だから何がだ?」


「それよりもちゃんと暴走しそうになった男子がいたら止めてくれるのよね?」


「当たり前だろ。本当はこう言う厄介事は避けるのが1番いいんだが…小橋には借りがあるからな。」


「へ〜じゃあ私の事は仕方なく守ってくれるって形なんだふぅ〜ん。」


「はぁ〜〜なんなんださっきから何が言いたいんだ?」


面倒さい話し方をする野谷山に俺は痺れをきらし直接本人にいいたげのある様な口ぶりに突っ込む。


「別に何もないよ。ただ転入してきたばかりの癖にやたらと神楽坂君の周りって女の子が多いなって思っただけだよ。」


「そんな風に聞こえないんだけどな。お前からして俺の事を何か憎たらしく思ってそうな…そんな風に聞こえるのは幻聴だったりするのか?」


「自意識過剰…その答えは皮肉な考えの趣向だから私は嫌い。あまりにも自分に卑下するなら私はこの件自分自身で解決するから別に神楽坂君は自分のやるべき事に集中してればいいよ。」


な、なんなんだ。やけにあたりがきつい言い方だな。前の学食騒動ではいい事をしてくれるやつだと思っていたのに急に人柄がガラッと変わったみたいにツンケンしてきやがる。……もしかしてさっきの喫茶店での件でまだ御立腹だったりするのか?


「あ、因みに嫌悪感みたいなのを感じてるならそれは勘違いだから安心して元々私はあなたの事好きでも嫌いでもないから。」


そんな脈なしみたいな答えは別に聞きたくなかったんだが…まぁ本人曰く気にしてないならそれはそれで別にいいかさっさと途中まで送ってアパートへと戻るか…


「…………ねぇ聞きたい事があるんだけど。」


「今度は何だ?くだらない事ならもう応える気はないぞ。」


「神楽坂君って何で2年になって編入してきたの?何か訳あってここに来た理由みたいなのがあるわけ?」


「突然だな。そうだな……目的があるとすればある。でもその目的の到達までに色々な困難を乗り越えないといけないから俺の目的が達成するまではここにいられるかな。」


「それはつまりいずれはここを出ていてくっていう事なの?」


「いや今ん所それは考えてない。ただあまりにも悲しい結末なら俺はここを出ていかなければならないかもしれない…」


そうここへ戻ってきたとしてもアイツらにとって俺は邪魔な存在ならとっと高校を卒業して何となくの大学に入りながら色んな事を見つければいい……でも美森姉は少なくとも俺が邪魔という対象には入っていなさそうな感じだ。だからまだここへ残っていいかどうかは全員の意見が要になる。俺に対する復讐が終わるその時までに…


「ふ〜んじゃあその出て行く理由がもし誰かの復讐(・・)によって帰れなくなったらどうする?」


「え?」


今野谷山からの口から何を言ったんだ復讐(・・)って言ったのか?何でその言葉を野谷山が?

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