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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第一章 幼馴染達との再会(仮)と復讐
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全ての企て


「え〜ふふ、何でそんな事思ったのかは分からないけれど、私はその時には君津家蓮苗字君から何としてでも回避したいと思ってあなたに疑惑の恋人宣言したのよ。そこから何がどうなって全てが私の企みになるのか理解に苦しむわね。」


「はぁ〜じゃあここから俺の推測で話しますよ。間違っていたなら間違っていたで構いません、そこから俺は蕾先輩にある言葉(・・)を言いますから。」


「ある言葉?」


蕾先輩がある言葉という言い方に疑問を浮かべるが俺はそれを無視し推論を述べる。


「まず疑惑の恋人からの流れは単に蕾先輩の身を守る為の保証といった所ですね。何かしらの関係で怪しまれ無いように俺を壁として選んだ。」


「いやいやあなたを壁にしても何も私に害が減るわけないでしょう。あなたはまだここへ入ってきたばかりなんだから。」


「いいえ、それは違いますね。それをする事である程度の敵が十分にできますよ。何せ蕾先輩はこの学園で5人の中で唯一人気者なんですから、それにそんな人気者の先輩に彼氏ができた周りはどういう反応を示しますかね?」


「うーん……それでも些か不十分な気がするわ。確かに私がこの学園で浮いてしまってるのは確かよ。それに周りからも妬む人達もいるのは確か…でも私はその周りから告白されるのを避ける為でもあってあなたにお願いして付き合おうとそう考えたの。」


いや半ば強引に近かったかも気がするが…


「まぁそれも多分あるんでしょうね。それもありつつですがわざわざ公開なんてする必要ありましたか?特に女子陸上部の面子に俺と蕾先輩が付き合うなんて言うのは寧ろ逆効果だったと思いますよ。」


「ふふ、にしては周りの反響はだいぶ一星君の事気にしていたみたいだったけど?」


「それも計算の内なんじゃないんですか?あくまでもそういう風に誘導する。蕾先輩あなたはとても悪質な人間ですよ。」


「コレが計算の内?だとしたら本当に私は悪どい上官いえ悪い軍師という事かしらね。」


あからさまな偽りの態度本性は上手く隠しているつもりだけど、俺の言う発言に否定という文字はとりあえず起こっていない…あくまでもそうだったらという自分の悪い部分が出てきたらの話しをしだしている。


「少なくとも悪女なのは確実ですね。」


「ちょっと本人を目の前にしてそれは失礼じゃないのかしら?」


「失礼ついでにもう一つここまでの事で蕾先輩の行動は正解でいいんですよね?」


「ノーコメントよ。」


軽く遇らう蕾先輩に俺はやっぱりなって思いつつ次の展開を彼女に問いかける。


「ふぅ〜まぁそうでしょうねここではいそうです。私が考えた企みですなんて言われたら俺が1人で考えた考察が全て無意味になりますよ。」


「いや一星君探偵にでもなった気かもしれないけど、私が企みどうのこうのって疑われても困るだけなんだけど…」


「じゃあ続きを聞いてもらいますよ。先へ進んで春野原と東郷での競い合い…」


「え〜まさかの話しスルーなの?まぁ話は聞くけどね。2人が争いの騒動になった原因は主にあなたにあると思うのだけれど…」


「確かに原因は俺なのかもしれない。……いやそもそも何で俺が原因で2人が競いあったのかは未だに理解不明だな。」


「本当に女心に鈍感な子なのね一星君。2人はあなたに好奇心を抱いたからああいう展開に及んだのよそれぐらいは気付いてあげても良かったんじゃないかしら?」


「へ〜そう思うって事は内心そういう風にしでかすようにさせたといっても間違いじゃなさそうですね。」


「もしかして揚げ足でもとったつもり?私は単にあの子達の代表として言ってるだけよ。誰かさんが鈍感すぎるのも見ていて頭が痛くなるしこの場合だって勝手に疑われて頭が痛くなってきてるんだから。」


「俺の言ってる事が虚言癖だって言いたいかもしれませんがそれは蕾先輩だってそうじゃないんですか?アイツらが俺の事を想う気持ちは確かにあると思います。でも先輩が言ってるのは恋愛での意味合い…アイツらは単に先輩後輩としての節度で俺と接していたんだ。」


「!?もしかしてあなた彼女達にそうしろと言ってわざとそういう仲を見せたの?」


「さぁ〜それはどうでしょうね。そっちが答えるまではこっちも応えるというのは割に合わないせめてそっち側が吐けばこっちも素直に話すんですがね…」


「本当に私を悪者扱いにしないと気がすまないのね…あなたの言ってる分に関しては私は悪いけど否定させてもらうわよあなたのやり方でそういう風にわざとらしく見せていたのならあの子達はとても不憫に思ってしまうわね。」


………なんて事を言っているが蕾先輩自身そんな事いっさい思っていない。彼女は上手く自分の後輩を利用して俺達の関係性をどうにか自分と蕾先輩の関係性を薄くする為にあそこでの試合の許可をした。だがあそこでの急な試合は時間をかけて申請が通るのを待たなければいけない…でも何故か普通にいきなり試合が始められる事ができた。コレが仕組んでないとか言われても説得力はないけどな。


「でもまぁそこまで私にあなたがいう計画を仕組んでいた事を肯定させたいのならやっぱり証拠があまりにも不十分ね。私自身あなたがそういう妙な勘繰りで変な男の子だって思いたくないもの…だから今ならまだ恋人関係という偽りの解消だけにしといてあげるからこの辺でね?」


「わかりました。」


「そう分かってくれたのね。それじゃあお互い今の話しは綺麗さっぱり…」


[琵心が君津家君にいい詰め寄られて困ってる?逆じゃないかな?寧ろ君津家君が琵心に無理矢理何か言い詰められていて困ってたような気がするけど……内容がよく分からないからそこまでは聞こえなかったわね。]


「!?それいったい何かしら?」


俺はスマホで蕾先輩と君津家先輩での関係性について同級生の子にこっそりと聞き出していた事をスマホで録画しその内容を蕾先輩に聴かせた。


「さぁ〜何でしょうね?このスマホから流れ出す生徒の言葉実は蕾先輩と仲の良い女子生徒から聞き出したものなんです。名前はシークレットなんで話しはしませんがだいたい予想はしているんじゃないですか?」


「くっ!京子ちゃんね。確かに私の事を目の敵にしているのもあったしよく何かしら勝負事に関しては意味も分からずつき回ってくる子だったけど…でもその子が言って事が本当かどうかなんて分かるのかしら?私が君津家君に言い寄る理由なんてそれこそただ単にその子に言わせた可能性だってあるじゃない、そんな戯言かもしれない言葉に私はうんともすんとも…」


「ええ別に言わなくても言い出すよ。だってこの人の言ってる事実は周りからでもこれだけは事実だって証明されてますから。馬鹿正直で嘘はつかない…まさに先輩と言い相性の人ですよねこの京子先輩というのは。」


「…………そう。まぁ仮にそれが事実としてその続きを聞かせてもらいましょうか私が君津家君に言い寄って何で私が悪者にされるのかをね。」


「理由は明白です。内容自体そこまで凝った事でもない物です。言った筈ですよ。俺との嘘のお付き合いから既に蕾先輩の企みが始まっていたとね。つまりその時点から君津家先輩そして蕾先輩2人はグルだったって事です。そして俺が女子陸上部の見学の時にわざと鉢合わせるかの様にして現れる様君津家先輩に指示を出していたのは紛れもなく蕾先輩本人。そこで俺と蕾先輩の騒動を見ていた人達から注目を浴びさせるのも目的の1つ中々悪どい事を考えたやり方だとは思いませんか?」


「へ〜それでそうする事で私は何の得があったって言うのかしら?それに君津家君にとっても利益になるものなんてのも何にもないと思うのだけれど…」


「得は単に蕾先輩がこれから事を運ぶ為のシナリオを上書きする事…君津家先輩に関しては脅されたという認識させてもらいましょうか。正直君津家先輩は蕾先輩に対して断りたくても断れない理由が何かあったんだと思います。そこはプライベートや部活の問題なんで部外者である俺からは何も聞く必要性はないと感じました。」


「思う所に裏がある…ね。まぁ言い方によってはそこそこ頭の回る証拠量だって思ってあげる。それで話しはここで終わりなのかしら?」


「いいえまだ最後に残ってるじゃないですか。肝心な試合での騒動で起こった出来事。」


「あら?アレは確か事故で終わったって事じゃなかったかしら?」


「白々しいですよ。君津家先輩と組んで春野原と東郷の足を怪我をさせたんじゃないですか。」


「いやいや待って頂戴。判断材料的に一星君の言う通り私が仮に君津家君と協力的関係だったとしてもわざと自分の後輩部員に怪我をさせるメリットなんて何処にもないわよ。」


「でしょうね。でも計画の為なら何としてでもやり通すじゃなければそこまでして近付きたくもなかった君津家先輩と協力関係なんて事はしなかったはずですから…何しからのメリットはあるんでしょうね蕾先輩の計画には…」


「…………」


一星の発言から何やら冷や汗を掻き出す琵心。どうしてそこまで知っているという様な反応をしているが実際の所本人がそれをどう認めるのか否定するのかはここからの展開によって判決される。


「計画自体それに関しては俺の予想です。これも憶測ですが部活や部員達の事本当は既に見限っていたんじゃないんですか?それも俺という駒を使って全て台無しにしようとした。それで目的は定かじゃありませんがそうする事で自分の計画は全て事が上手く運ぶように仕組んでいた。」


「…………」


「ですが先輩は優しい人間です。2人が走れる様に手伝ったのはきっと本心なんでしょう。でもそれでも怪我をした状態ではあの2人に勝ち目は薄いと判断した。結果2人は2着を取ってしまった。」


「それで?2人が勝ってしまった事は確かにそうなったわ。でも怪我の発端をさせた理由についてはよく分からないわね。さっきのグルがどうとか言っていたけれど話の流れからして私は普通に無害だって言い張るわよ。だって怪我をさせたのは迷子の子と告白で恨みをかっていた子達だったじゃないの…」


「そこから説明しないといけませんか…2つともどちらも蕾先輩の差し金じゃないですか。1つは君津家先輩に言って後輩を上手く利用させる事そしてもう一つ春野原の怪我については同じ部活メンバーで仲良しである合河(あいかわ )姫羅伎(ひめらぎ)による犯行ですよ。」

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