1学期終了
「俺の味方?どう言う意味だ?」
「一星この学園では凡ゆる奴がなりふり構わず才を持つものがいたりいなかったりする。だが一部の奴等は超天才のアイツらを腹の底から憎んでる奴もいる。この場所がただお気楽なキテレツな学校じゃない。寧ろ選考されてるんだよ。」
「何の話をしているんだ。それで俺の味方がどうとかとどう言う話の繋がりになる。」
「そうだなありていに言えば正直関係がない。」
何だそれ…じゃあさっきの味方云々はただの戯言か?
「だが関係なくもない。」
「どっちなんだよ!てか何が言いたいんだよ!」
「お前が誰を信じるかって話しをしてんだ。」
「誰を信じる?」
「そう少なくとも俺や幼馴染達の事は今の段階は信じてもいい。だが2学期からはそうじゃなくなる。いいか一星…次に迫ってくる襲撃にお前は気を張らないといけない。今抱えてる問題を棚に上げつつもお前は次の問題を解決しないといけなくなる。例えそれがその次にあるどうにもならない問題が起ころうとしてもな。」
「………やっぱりお前何か知ってるんだな。先の先…どうしようもできない何かを予測している。となればお前はもう何かを知りすぎて自分では抱えきれないからそのヒフティヒフティーじゃないと答えたんじゃないのか?」
「その辺は鋭いんだな。まぁその通り…こっち側が重たい物を背負ってるのにお前だけがそれを軽く背負ってるんだと思えばそれは不公平極まりないだろう。」
「じゃあそれを勿体ぶらず話せばいいじゃないか。」
「それができればこんな風に変な回りくどい言い方はしてないよ。いや回りくどい言い方をしても伝わってなければ意味がない。だから違う話でお前に何かしら意図がつかめればと思って話したんだが…正直無駄玉だったな。」
「ああ何を言ってるかさっぱりだったしな。」
「だよなあははは!まぁそんな深く考えずやっていこうでいいじゃないか。夏休みまたお前と一緒に遊べるんだ。とりあえず何も考えず楽しもうぜ!」
「おまえな〜話の腰を無理矢理…」
ガチャン!
「ゴラァ!屋上を勝手に無断で使うな!職員室までこい!」
「げっ!やべ!おい蒼脊どうすんだ。お前コレをどう言い訳にって……え!?蒼脊!」
「何1人で喋ってるんだ。お前今話題になってる神楽坂一星だな。ちょうどいいその事を含めて話がある。ついてこい!」
「ちょ!冤罪だ!俺は何も!」
「文句を言う度説教の時間が増えるぞ。後で生徒会の奴らにも指導してもらわんとな!」
「それなら風紀委員の方では?」
「ほう〜なら風紀委員の方にするか?余計に時間を食うぞ。」
「………いえ生徒会の人でいいです。」
勝手にいなくなられた蒼脊を恨みながら俺はそのまま何もしていない罪を背負らわせ体育教師にこっぴどく叱られそのまま生徒会の人に面倒をかける。
クソ〜後で覚えてろよ蒼脊。
…………
「ふぅ〜何とか見つからずに済んだ。アイツには今度別で謝るとするか。にしても……馬が外れたな。まさかそれまでもをも内密にしているとは…はぁ〜どうすんだよ。まだ俺は抱えなきゃいけないのかよ。いやでもまだ分からないどのタイミングかはわからんが恐らくアイツらの誰かは2学期になってあの事を言うはずだ。そして一星の考察はほぼ推察してこの学園へえときた。となれば今年中には決着が着くって事か……だぁぁぁ!!ようやくアイツらの正体が分かって解決したというのにまた違う問題が発生かよ。嫌になるぜ全く。………だけど結果的にはやっぱりまだアイツの復讐自体は終わってないんだろうな。そうするとアイツらが本当の意味での姿を現さないうというのは概ね正しいのかもしれん。分かってる方も大変だがそれをちゃんと理解していない方も大変だろうな。頑張れよ一星。ここからちゃんと応援してやるからな。」
「何が応援だ?」
「げっ!体育教師の今占なんでここに!」
「よくよく見たら服が脱がれているのがあったなと思いだしそのまま神楽坂を職員室へ連行させた後戻ってきたんだ。そして何とかまだいてくれてよかったよ本当に。」
「い、いや!!!!!!」
こうして2人の秘密が何も露にされなくそのまま職員室でこっぴどく怒られる2人。その後に生徒会送りになった一星と蒼脊はクタクタになりながら帰宅し1学期を終えた。
………その頃山茶花達幼馴染による1学期終了祝いでのファミレス。
「う〜ん!!ようやく1学期が終わったわね。コレでようやくバイトに専念できるわ。」
「美森ちゃん。まだ引退勢じゃないんだからちゃんと部活にでなよ。私は部活に生徒会があるから夏休みがはいたって感じはあんまりしないかな。」
「私も〜夏休みはやたらとアイドル活動があるからあまり関係ないかも。いやまぁ毎日活動があるわけじゃないんだけどね。」
「私は勿論!paradise Skyです!この夏の風は特に気持ちいいですからやる気度もアップです。」
「夏の風はただの熱風みたいなものなんだし普通に汗が純情じゃないほど出るはずだと思うんだけど…」
「むむ!美森様はまだparadise Skyの面白さをよく理解していません。今度みっちり私が教えます。」
「ああ大丈夫よ〜私その辺あまりどうでもいいから。」
「ちょっとは気にして下さいよ!」
美森は優雅に紅茶を飲みながら海未の熱意のあるparadise Skyトークをスルーする。
「ふふ私もともかく夏は忙しくなりそうですし…皆さんの恋愛相談が滞りなくなく回ってくると思うな〜」
「あなたのそれは夏休みでも営業しているのね。全く………それで皆んな話が変わるのだけど夏休みが入ると言う事で私達にとってはほぼ変わらない日常を送る事になるのは間違いないと思うのよ。こう言った変わらない日常を夏休みずっと過ごしていいのかという話にもなってしまうんだけど…あなた達はどう思うのかしら?」
「あ、私は一星君と水泳でのトラウマ克服のお手伝いがあるから大丈夫だよ。」
「私もイックンとはまた遊ぶ約束をしてますし。部活の都合で色々と日程が合わないという話にもなってますが本人はいつまでも待ってくれると仰ってました。やっぱりイックンはかっこいいですね。」
「私もついさっき夏休みの事で神楽坂君に話したところだから都合も2人で何とかやりくりくして決めようって話しましたね。」
※主に林音の都合で無理矢理の方向へ促してのやり取り
「わ、私だってたまにだけれど神楽坂君には同行してもらうようにまたスタジオとかに一緒にいくかもしれないですし…まだ話しはしてませんけど…一応目処があるといいますか何といいますか…」
「………」
1人を除いてまさかの抜け駆け!や、やるわねこの子達。年上だからといって変な余裕をかましてしまったのが事が出てしまったわ。
「そ、そうなのね。べ、別に今の話で一星がどうのこうのという話をしているわけじゃないのよ。あくまであなた達の夏休みのプランを聞きたかったというか…」
「美森さん〜さすがに苦し紛れすぎませんか?本音の所神楽坂君の事についてどう思ってるのか聞きたかったんじゃないんですか?彼どこの部活にも入っていませんしもう学校で会う事はありませんからね。」
「うっそれを言われると…恥ずかしながらその通りだと言わざるおえないわね。でもどちらにせよ私は純粋にみんなで遊ぶという提案を出したいと言うのもあるわけなのよ。何もその個人個人で会って勝手にナニをどうしたりとか私は全く気にしてないんだから。」
「美森ちゃん卑猥だよその言い方は…」
「そ、そそ、そうですよ!誰も神楽坂君とナニをどうするかなんて話ししてないじゃないですか。」
「あれ〜でも川兎ちゃんやたらと顔が真っ赤だけど〜もしかして期待してたりとかしてるんじゃないの〜」
「し、してないわよ!もう林音ちゃんまで変な事言わないで!」
「………」
私の幼馴染の先輩達って普段そう言う事を考えてたんですね。というより平気で猥談する仲になってるのはやっぱりイックンが帰ってきたという影響がでかかったのかも。やっぱり昔みたいに皆んなでまたわいわいするのが楽しいな。
そう思いながら海未はコーラをストローで吸いながらのみほす。
「コホン!ともかく夏休み個人個人との約束がどうのこうのの約束は置いておいて……作戦をたてるわよ。夏休みは私達にとって一星へ復讐させるチャンスが到来しているんだから。」
「ああ〜まだそれあったんだね。」
「あったんだねって…しれっと過去みたいに流してるんじゃないわよ林音ちゃん。一星側では終わった事になるかもしれないけど…まだ私達の復讐は終わってないわよ。」
美森ちゃん私達が個人個人で約束しているのが気に食わないから敢えて復讐という過程を作り出して誘ってるんだね。何と言うか健気というか…
「でもでも私と林音ちゃんはあまり乗り気のしない復讐だったんで今回はそれをしてみたいという気持ちはありますね。」
「あれ〜み〜うちゃんそんなの1番興味なさそうにしてたのにどうしたの?もしかして本当は神楽坂君に何か思う所でもあったの?」
「いえそうじゃありません。単に美森様達が参加してるのに私が不参加というのは申し訳ないといいますか。空気を読めと言ってしまってもおかしくなかったんです。それを私は皆さんに対して申し訳なくて…」
「ああ〜つまり罪悪感を感じたっで事なんだね。そうかみ〜うちゃんならそう思っても不思議じゃないね。」
「はい!なので私も今回参加させていただきたいと思います。」
「でも復讐といっても具体的にはどうするつもりなの?一星君にはもう何も動じない気がするんだけど…」
「ふふ、皆んな実は私に良い提案があるのよね。」
※みんなの心の声
え、笑みが怖い…




