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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
番外編その2 学生としての日常編
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才としての導き出された道

なんだと?その言い方だとまるでアイツらが自発的に望んでもいない才能をしたみたいな言い方じゃないか。つまりコレはアイツらが望んで得た結果だと言うことなのか?


「…………」


「ふ〜む信じられないという様な顔をしていますが…いったい何に対して信じられないのか質問をしてもいいですか?」


「……そうですね。もしかするとこっちの思ってる事が間に当たりするかもしれないんで、どうぞ。」


「では単刀直入に聞きますね。YOUは幼馴染達が望んで得た結果とでも思っていませんか?」


鋭い。1発で思ってる事を当てられてしまった。


「ふふその顔は図星ですね。まぁその様に思ってくれればいいでしょう。私はその顔を見れただけで十分です。コレ以上の事を無闇にYOUに吐いてしまえば色々と混乱が起こってしまいそうですしね。」


そう言ってもう何も伝える事はないと言う様な表情をして無理矢理話を終わらせる校長。勝手に終わらせても困るんだが…まぁいい…言わないというだけでそのうち知る事になるというのはもう分かっている。となればコレも時間が解決か…あっちに話せないのならコチラから1人ずつ聞くまでだ。


「分かりました。では最後にも一つだけ聞いてもいいですか?」


「なんでしょう?」


「山茶花達の件がそちらの都合で話せないというのは分かりましたまだけどもう一つ違う事が起こっているのに校長はお気付きですか?」


「ふ〜む。それはYOUに接触した杉原澤(すぎはらざわ)野々(ののみ)さんの事ですか?」


「……はい。」


何で分かったんだ。まだ何も名前なんて言ってないのに…この人もしかして心理把握みたいな能力でもあるのか?


「というか何で杉原澤さんだって分かったんですか?何が起こってるのかわかってるという話を切り出しただけなのに…」


「YOUにはまだ知らないのも当然ですが、彼女はYOUの事に関してやたらと私に話を聞いてきました。この学園に入った詳細。またこの1学期での経緯等を…」


「それじゃあまるで俺の事を監視していた様な発言ですね。」


「していましたとも何せYOUには今情報網として繋がっている幼馴染がいるではありませんか。そうですよね我が娘。」


ピー!

ガコン!

バタン!


「がは!」


「ひ、東小橋川さん。」


今何処から出てきたんだ。校長室の壁からカラクリ仕掛けみたいな形で出てきたぞ。てか何か今妙なボタンを押したような。


「へへ〜ごめんね。ついその気になっちゃって…」


「気になってホームルームを休むとは我が娘ながら恥ずかしい限りです。まぁちょうどよかったという話にもなりますが…コレまで色々と自由にさせた事それを踏まえて林音。YOUにはお仕置きが必要です。」


「え!待ってお父さん!僕そんな悪い事してないよ!それにコレまで神楽坂君の事で色々と話したりもしたでしょう。この情報渡しついでに色々と許してくれると嬉しいな〜」


「はぁ〜」


校長はやたらとやれやれと言わんばかりの仕草をして東小橋川さんの頭に手をのせる。


ガシ!

「あが!」


そのまま一気に鷲掴みにしてまるで物の様に上へ持ち上げながら追撃の言葉を放つ。


「私がこのまま穏便でOKとでもいいますか?思い上がりにも程々にしなさいよ。」


「いやえ〜と…」


「すみませんコレから親子として大事な話があるのでまた追って連絡でもいいでしょうか?」


「え?あ…その…」


どう返事しようか迷っていた時鷲掴みにされてコチラを直視できない東小橋川さんが手をパタパタとさせやたらと助けてという合図をコチラにおくる。しかし…


「分かりました。じゃあまた時間があったら後日に…」


「はいその時は2学期になってるかもしれませんがね。」


「あ…」


そうだコレを逃したらもうこの学園に訪れる理由がなくなる。そうなっては話の方も有耶無耶だ。やっぱり東小橋川さんに関しては放っておいて話を…


ぎゅ〜〜〜


「さて何処から話したものでしょうかね。学園での数々の勝手な催し…他の教師から私に苦情が来ていました。娘だから信用して半ば放置をしていましたが……ううん〜どうやら上限を超えた粗相…林音覚悟はいいですか。」


「だ、だずげで〜」


うん無理だ。親子の問題…東小橋川さんが自ら背負った責任…コレはどうにかできるもんだいじゃないな。


やたらとやめて〜という叫び声。俺はそれをそのままスルーし自業自得である東小橋川さんをそのまま校長室へ置いていく。


「はぁ〜結局分かる事ができたのか分からないのかという間の部分という形で無理矢理話が途切れてしまったな。てか何であそこに東小橋川さんが?まぁまた勝手に情報か何か聞こうとでもしてたんだろう。しかし…不可解な点が出てきてしまったな。」


俺が親父から聞いた話しでは俺の天才として水泳としての才があると分かったのは3歳か4歳ぐらいの話しそこで親父はもしかするとと思ってまだ実験段階であった薬を俺に投与した。しかしその薬は副作用云々の効果は子どもの俺に何かが発生するというのは特にないと聞いている。たが……


「コーチ。」


そう俺は自分が子どもの頃世話になった水泳のコーチが投与された薬で亡くなったという話を聞いた。しかもそれが何の因果か小萌志先生と同級生という話しを聞かされ更にこの学園による何かが関係しているかもしれないという疑惑が生じてしまった。俺はそのコーチと同じ結末にならない様に幼馴染達ももしかするとと思ってこの学園へ編入した。だけどもまぁ幼馴染達はそんな俺の心配等を他所に復讐やら何やらと考えて今に至る。


「もしかしたらアイツらは薬なんてものは何にも影響なんてされずに今まで何の障害もなくここまでこれたのかもしれん。やっぱり俺が思っていた事は杞憂に過ぎなかったかもしれん。僅かな自分にあった症状それがアイツらにも同じことがと心配をしていたんだが……いやそもそもそれがあるなら蒼脊が俺に言ってくるという可能性もあったはずだ。あまりにもアイツらを信用なさすぎている。」


とりあえずは1学期を何とか終えて夏休みに入るわけだが…問題はまだある。もう1人別の街から来た幼馴染。アイツが俺に言った事…やっぱり後ろめたさがあったのか…はたまた仕返しをしたいのか…それはまた2学期からの話になるか…それまで会わない事を願うしかない。まだ何も解決はしていないんだから。


「そうだコーチの事もまだ詳しいはなしは聞いてない。また別件で小萌志先生に聞かないといけない……それに」


アイツら自身まだ何か隠している。さっきの校長が言ったまだ明かせない事情。俺も同じ立場であるから対等というわけではないが…どうやらまだ信じられる関係ではないと認識する。


「この学園闇が深すぎだろう。」


そのまま愚痴をこぼしながら教室へと戻る。


「まぁ当然誰もいないよな。」


そこまで長くもないホームルーム。恐らくそれぞれクラス内での罰は宿題か何か倍増されただけだと思うが…


電子黒板にかかれたないよう…その内様は予想通り反省文10000字3枚。


「まぁ妥当ちゃ妥当かもな。担任がめんどくさがって反省文にした可能性はあるが……けど誰しもが怠いと思ってるのは間違いない。とんだトバッチリだからな。」


「トバッチリは違うと思うよ。自分達も参加してでの事だから…それにちゃんと承諾しての参加だし責任がないとは言い切れないでしょう。」


「出たなトラブル正義感メーカー。」


「人を電化製品みたいな名前で呼ばないでくれるかな〜」


校長室でお叱りを受けた東小橋川さんはそのまま自分の教室へと戻りこちらへ寄ってきたらしい。何か半ば半泣きになってるが…そんなにこっぴどく叱られたのか。


「東小橋川さん。何であそこにいたんだ…というか相変わらずの盗み聞きスキルだな。」


「そりゃあね風紀委員の人に連れていかれたとなれば僕だって無関係じゃないわけだ。でもそのまま連れて行かれるのは癪だから敢えてコッソリ潜みながら探ったんだよ。」


「それをするから校長にこっぴどく叱られたんじゃないのか。」


「む〜僕がメンタル弱いみたいな言い方はよしてほしいな。それよりもいい事を聞かせてもらったよ。まさか君にそんな都合でこの学園へ編入していたなんて…いやはやコレを美森さん達が聞いたらどう思うか。」


「どうも何も俺はまだこの事を伝えるつもりはないな。あくまでも探りを入れた形で伝える。それで精神的な不安定が起こって何かが起これば今じゃどうしようもないからな。と言ってあれだが…まずは東小橋川さんに尋ねるというのが1番手取り早いな。」


「僕が自発的に天才としての実験を了承して自らそれを選んだ道だと君はそれが聞きたいのかい?」


「ああコレは東小橋川さん達にとっての死活問題に成りかねない場合がある。それを俺は…」


「そんなの側から見ればお節介だって話しなのに気付かないかな?」


「なに?」


「神楽坂君は仮に僕達がその薬の投与に負けてしまって何かしらの副作用出て何とかしてくれるわけ?」


「………俺にそんな事を聞いてどうする?」


「いやいや神楽坂君が僕達にお節介な事をしようとするから聞いてるんだよ。質問を質問で返したら話しが永遠に終わらないからちゃんと質問した事は答えてね。」


「分かった。ならどうにもできないというのが答えだ。」


「ふ〜ん。そうなんだ〜それなのにどうしてそんな諦めきれてない顔をするのかな?」


「どうにもできない…具体的にはその副作用が出てからでは遅い…けれど副作用が出る前に回避はできる。」


「というと?」


「幼馴染達に今ある才を全て台無しにさせる。」


「本気で言ってるの?僕達はいったい何の為に才として覚醒できたのか君は知ってるのかい?」


「俺と対等に並びたかったもしくは近づきたかったが答えだろ。」


「いやうんまぁそのそうなんだけどね。でもそうじゃないと言うか…」


「???まさか何か別の理由で才の覚醒をしたというのか?」


「もうにぶちん!どんだけ斜め曲がった趣向でそう解釈するの!本当に神楽坂君は……いいコレだけはハッキリ言うけど、僕達は君と再会したかった。したかったから天才としてここまできたんだ。でもそれがどうあれ薬での投与とかそう言う話しに関してはまた別の話し…天才として導き出された道はあくまでも君との接点みたいなのが欲しかっただけだからこうしてまた君と一緒に僕達はいられるんだ。」


「それってつまり…」


おお?もしかしてようやくわかってくれたのかな?


「………どう言う意味だ?」


……………

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