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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
番外編その2 学生としての日常編
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学園の裏の事情

俺が何故この事を校長に話したのか…単に校長がコチラの意図を読み取って校長がコチラの探りがあって仕方なく答えたわけじゃない。その理由が3日前に遡る。


……焼肉屋


じゅ〜じゅ〜


「おお!焼き上がった焼き上がった!うんめぇ〜やっぱり誰かの奢りの焼肉屋は美味いな!」


「ああ〜そうだろうな。」


俺と蒼脊はこの前の幼馴染大会での件での約束でテスト終わりに打ち上げで焼肉を奢るという約束をしていた。そしてそれが今日お互い空いていた為安い場所ではあるが焼肉を食べる事となった。


「おいコッチのカルビも焼けてんぞお前も食え食え!」


「分かってるって2時間制なんだからそう慌てる必要もないだろう。」


「何言ってんだこの時間制が大事なんだろう。後で後悔しない為に腹の減ってる内に食べるのが1番だ!あ俺ホルモンも追加な!」


「ほんとよく食べるな。まぁ俺も人の事は言えんが……久々にご飯中を2回お代わりしてしまった。」


そんなこんなで楽しく食べている最中1時間近く食べ腹の具合もより良い感じになった頃…蒼脊が俺へ唐突な質問をする。


「そうだお前に聞きたい事があったんだ。」


「あ?聞きたい事?」


そう相槌をして俺は焦げそうになる肉を摘み取り自分の皿へ運ぶ。


「ああ。お前いつからアイツらの事分かりだしたんだ。」


「………」


そんな唐突な言葉に俺は摘んだ肉をご飯の上に乗せ、新たに違う肉を熱々の網に乗せる。


「………どういう意味だそれは?」


「とぼけんなって……初めは確かに気付かない所もあったかもしれないが……改めて認識し始めた時があっただろう。それがどのタイミングかは分からんが…少なくともお前はアイツらに気を遣わせて自分を偽りながら黙って復讐されていた。しかもお前にどうやら謎の密告者がいるみたいだしな。」


「……あの手紙(・・)お前じゃなかったのか。」


「あの手紙……じゃあ肯定という事でいいんだな。」


「密告者それが俺に問い出してきた事でそれを黙る必要がなかった。俺に送られた手紙幼馴染の誰かという部分で言ったら美森姉が最初に俺に渡してきたのは間違いない。その後に続いて宇佐木田さんも間違いはないだろう。でもその後に問題が生じた。」


僅かに燃え上がる網の上にある肉をトングを使ってヒックリ返しながら手紙の事について話す一星。


「問題……そこから山茶花が渡していったんじゃないのか?」


「そうまさに俺もそう思っていたんだが…俺がアイツらの事でようやく幼馴染だと認識したのは山茶花からなんだ。」


「山茶花から?何でタイミングはそこなんだ?まさか手紙と関係があるのか?」


「まぁそこまで大きく関係しているとは言い切れないが…確実に言える事はその手紙の内容が美森姉と宇佐木田さんから渡された手紙の内文が少し違っていたんだ。急に特徴みたいなのを書き出すような手紙…それで俺は山茶花、東小橋川さん。そして海未の正体が幼馴染だと気付いた。まぁなんとかして騙されないといけないというのが難点だったけどな。」


「じゃあやっぱり予想は当たっていたという事か…アイツらは正体を隠しているのにもかかわらず。お前はそれを分かっていての行動を起こした。でも何故そんなまどろっこしい偽善野郎なんて事をしたんだ。すぐ様にお前幼馴染の誰々と言って正体を暴いた方が早かったんじゃないのか?」


「……理由を知りたかったんだよ。美森姉や宇佐木田さんが俺に復讐した理由。2人は確かに共通点は一緒だったけれど、本筋としては違った理由で俺へえの姿を隠しての復讐をした。となれば他の3人もある可能性がなくはないと思った俺はそのまま黙って自ら幼馴染は自分だと言ってくるかもしくはこっちが気付いているけれど、やっぱり気付くタイミングで正体を明かしてほしいという点があるまではそのまま流れに沿って行えば妙な勘繰りはしないとそう思ったんだ。」


「成る程な。やっぱりお前は幼馴染達を大切にしてきているよ。本当に幸せもんだなアイツらは…おっとすまないな。」


焦げそうになったホルモンを蒼脊の皿に乗せ俺が幼馴染達の正体に気付いた理由の話をここで終わらせる。


「何かじじくさいなお前。そんな風な台詞吐いてもあまり嬉しくはないな。」


「いや別にお前を嬉しがらせたかったわけじゃないんだげどな。」


そう言って蒼脊はホルモンを口にし新しいお肉を焼いてく。


「でだそんなお前がわざわざ幼馴染達の素性を分かっていた上で話がある。」


「話?……てか素性が分かっていたどうのこうのの話はしてないんだが…」


「いい事を教えてやるよ。それもとびっきりな情報だ。」


話を聞かんやつだな勝手な憶測で勝手に話を進めるって…


「あの5人が超天才まで至った話しを知りたくないか?」


「!?お前まさか…」


「おいおい変な勘繰りは寄せ…俺は単にお前が何の為に学園に来たのかを予測して導いた答えを出しただけだ。」


だとしてもあまりにも的を射手いるというか…コチラの考えが筒抜けで見破られているかもしれないというのがちょっと疑う要素が見えて怪しい。


「……あまりにも明確的すぎて怖い部分があったりするが…お前もしかしてあの学園で何か関係とかあったりするのか?」


「まぁ一部分はな。だけどそれ以上の関係は俺にはない。あるとするなら親の方だがな。」


「親?」


「ああ実はあの学園元は誰の為に作られたかしってるか?」


「………天才達を集めての学校なんだろ?それも20年前からある歴とした学校だって聞いてるが…」


「まぁ表沙汰はな。だがその創立20年である天才組が現れるまでは20年ぴったしで廃校にしようとも考えていたらしい…」


「それがアイツらのおかげで上手く廃校が逃れたっていいたいのか?」


「それだけじゃない。その廃校が免れた理由…それが美森姉達に関係しているんだ。お前ももう分かってるんじゃないのか?あの5人だけが何故そんな偶然という輪廻の中で超天才選ばれたのかを…」


「………詳しくか。なぁ蒼脊お前自身はどうなんだ?お前もその中に入ってたんじゃないのか?」


「まさか俺は何もかもステータスはただの普通のやつと変わらない。けどある一つのキッカケで俺は凡人ではなく1人の天才的力を身につける事ができた。まぁそれも超天才ってわけじゃないけどな。」


「………蒼脊皮肉かもしれんが、ある時あるキッカケで目覚めた天才としての力で今まで努力してきた奴をねじ伏せてしまった事で後悔した事はないか?」


「それはあれかお前を題材にして何か意見を言ったらいいのか?それとも今の話しで何か違う意図でもあるのか?」


「いやそれをアイツらはどう思ってんだろうなって思ってな。」


「ならお前が直接聞けばいいさ…あの創立された学校でもう少しで帰ってくるいけすかない校長にな。」


「何で校長なんだ?」


「それを聞くかよ。もうさっき話た通りあの学園はいったい何の為にできたのか…そして誰のおかげであの学園は存続できたのか……それはあの校長が全てを物語っている。そしてお前が1番知りたがっている事…あの校長は天才の力を引き出せる何かを知っている。それをお前自身の耳で聞け。俺が言えるのはそのキッカケとなった事とアイツらが学園と深く関わっているという事だけだ。」


隠す必要はない。そう言い放つかの様にしてそのまま焼いた肉を食べる蒼脊。つまり俺の知ってる事は全てあの学校にいる校長から聞けばほとんど知る事ができるって事か…となると校長と会う日というのが絞られるわけだが…


…………校長室


それが上手くこの校長から俺を呼んだ終業式。とんだおあつらえむきだな。さて校長はそれをどう答えるか…


「ふむ私が彼女達に天才としての力を与えているとYOUは私に疑っているということですね。しかし証拠がありませんね。仮に私が彼女達に天才としての力を与えるとして何故娘にまでする必要が?」


「ごもっともな意見ですね。だけどそんなのなりふりかまう余裕がないほどにあなたは東小橋川さんを含めて力を導入させた。いわゆるドーピングと一緒の事をした。」


「ドーピングの様な事をした。生まれ持った才があった彼女達にドーピング…それは些かおかしな事ではありませんかね。」


「まだ隠すつもりなら別にいいですけど……主体である本人がここにいるのに校長はそれを無視し続ける事ができるんですかね?昔俺にも同じ様な事をした校長先生。」


「………やれやれ。やはり大人の事情込みでYOUに隠し事は無理みたいですね。さすがは私の友人でありつつYOUのお父さんは最高な人物ですよ。」


「俺の親父の事を知っている。それはつまり認めたという事でいいんですよね。」


「YES!彼女達に超天才としての力を身につけさせたのは紛れもなくこの学園に関与している人物とまではいきませんが私も候補の1人だと言っておきましょう。」


「主犯格は誰なんですか?」


「それは教え致しませんね。何故それを知りたがってるのかは分かりませんが…YOUはまだ未成年です。これ以上大人の世界に入りこむのはナンセスです。」


「では質問を変えます。山茶花達に力を身につけさせたのは山茶花達の意思ですか?それとも無理矢理ですか。」


「それもノーコメントです。」


「答えられない。それは後ろめたい事があるからなんですか。」


「企業秘密だから答えられないのです。守秘義務を守るのも大人の務め…誰も彼もがそのまま素直に答えるとは思わない事ですね。」


「けど校長を含めたこの学校での関係者が山茶花達に才としての力を発覚させたのは間違いないんですよね。」


「そうですね。そこだけは別に隠す必要性もありませんし…さっきも言いましたがYOUのお父さんがそれをYOUに伝えているというのはいやでもわかります。まぁ私としてはこの事は他言無用にしてほしいというのがお願いではありますが…」


「それを黙っているとでも?」


「ええ黙る他ないでしょうよ。YOUは少なくともここでのしきたりを守らなければならない。でないとYOUは退学のちYOUのある残っている才は根こそぎ取られてしまうのは明確ですから。」


やっぱり関連性は研究者達か。つまりコレは勝手に目覚めた才の力じゃなくて合法じゃないやり方…薬で無理矢理才の力を引き起こしたという事だ。

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