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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
番外編その2 学生としての日常編
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濃い校長現る。朝の全校朝礼。

テストが終わってようやく1学期が終わる最中。

体育館に全学年集合で各々1学期の振り返りという事で学校朝礼が始まる。

だがこれはあくまでも名目という形で本来は校長による長々と話される色々な話しが俺達全学年での地獄が始まるのだ。


「てかそもそもここの校長っているのか?会ったことないんだが…」


「そういえばそうだね。理事長並びに学園長もそうだけど……ねぇ小寧々ちゃん理事長さんはまだ帰ってこないの?」


「う〜ん……帰って来ているとは思う。でもうちのお爺ちゃんやたらと自由だから…お父さんと一緒に何かしら遊び呆けているから何とも言えないんだよね〜」


「ああそうなんだ。だとしたらそれはそれで困っちゃうね色々と…」


「大丈夫!もし何かあったらまた私が色々と運営を建て直すから。」


「それが困るって話をしてるんだけどね。」


「………え?いや待て待て!勝手に話の流れで軽く流していたが…学園長って小橋のおじいちゃんなのか!?」


「あれ?言わなかったけ?」


「そんな事一言すら聞いてないんだが…」


「てっきり誰かが言ってるのかと思っていたんだけど…まぁ隠すつもりもないし話ちゃうね。私のお爺ちゃんとお父さんは理事長と校長を務めているんだ。今はたまたま学内にいないけれど、ちゃんと学園の運営を回しているから問題ないよ。それに私に一任されてるし何も心配は要らないしね。」


「それが心配だから2学期に関して心配してるんじゃないのよ。」


理事長と校長が東小橋川さんのじいちゃんと父親だったのか…それならそれでこっちとしては都合が良い展開に来てはいる。だけど…その2人がまだ学園に来てないとなるとやっぱりまだ段階には至れないか。


しかしそんな心配をしてる矢先…まさかの予想斜め上の展開が起ころうとしていたことに俺達は体育館朝礼でビビる事になる。


「それじゃあ私生徒会でのお知らせで生徒会長の代わりに立たないといけないからまたね。」


「そうか宇佐木田さんって服生徒会だったな。普通に俺達と体育館に来てたからあまり気にはしなかったけれど……そういえばここの風紀委員って誰…」


「あ、私もいかないとだった。それじゃあね2人とも…」


「………」


まさかの山茶花が風紀委員。え?全然似合わないんだけど…いや寧ろ合わなくないか?


「え?ひ、東小橋川さん。ほ、本当に山茶花は風紀委員なのか?」


「ああ〜戸惑うのも無理ないよね。僕自身も驚いちゃってるもん。」


「風紀委員……そういえば今までそう言った立ち位置の奴等に会わなかったな。というか向こうからこっちに接触するというのがないのが珍しいのか…」


「あ〜それはその〜何というか…僕が風紀委員の人たちをしっちゃかめっちゃかにしていたと言うのが1番の理由かもしれないね。」


「東小橋川さんが一番の理由?……ああ〜」


いや何となく分かってしまうが分かりたくないというのが本音というか……東小橋川さんはあまりにも注目の的すぎて狙いが定まってしまっている。だから風紀委員の人たちは東小橋川さんをブラックリストになるぐらいの注意人物となってしまったんだ。


「だとしてもだ。山茶花はどうしてそれを野放しにしてるんだ。」


「あはは、まぁそれは朝礼でわかる事だからもう暫く見てみようよ。」


自分の事なのにやたらと他人行儀に話す東小橋川さん。

東小橋川さんの言う通りひとまず朝礼での流れを観察すると言う形でそれぞれ学年の所へ移動し東小橋川さんも自分の組へと移動する。


コンコン!

キーン!


「え〜それでは皆さん朝の朝礼を始めたいと思います。まず最初に今学期での終わりの挨拶且つ夏休みでの注意事項並びに生徒会からの連絡事項。そして2学期に向けてでの話をさせていただき…」


ブォーーン!


そんなまどろっこしい話はやめにしようではないか小萌志君。それよりも私の武勇伝をみんなに届けたいと思っている。だから今から私の話しをさせていただこう!


突然謎の奇怪音。それに伴って体育館での生徒達はなんだと困惑し朝礼を始めようとした小萌志先生は頭を悩ませ首を横に振る。そして体育館の周りに自動でカーテンが全てしまり電気全てが真っ暗となる。そこからある一点の場所にスポットライトが浴びらせる様な形で光を照らしそして…


しゅ〜〜

パン!パンパパン!


謎の白い霧が発生すると同時に花火音が炸裂しこの体育館周辺は煙臭くなりつつ密閉臭が漂う。


いやいや正気か俺達を窒息死させる気かよ。いくら何でもこんな派手な演出どういう意味でやっているのか全くわけがわからん。いったい誰がこんな事を…


バーン!


「とぉ!いやあ待たせたな。帰ってきたぞ!君達の校長が!」


まじかよ校長かよ。


「な、なな!」


何でお父さんが帰ってきて……え!え!嘘でしょう!


体育館の下にあるリフトからなのかそこから一気に飛び上がって派手に登場。見た目はかなりヤングでとても東小橋川さんのお父さんとは思えない若さ。何歳なんだあの人…


「ひゅ〜OK君達も!このBGMと共に今学期最後の締めくくりといこうじゃないか。 Doyouunderstand?」


…………


「ひゅ〜〜いいね!君達のそのNOリアクション。まさにたぎってきてしまうよ。時代の流れを!」


分かってんなら変な踊りしないでちゃんと校長らしくしてくれないか。周りが物凄い冷めた目でみてんぞ。


も〜恥ずかしいじゃないか。何考えてだ僕の父さんは……後でとっちめてやる。


「あ、あの校長。今大事な朝礼が始まっていますので…そのおふざけは大概に…」


「ふふん〜確かにそうでしたね。今は大事な大事な朝礼がありましたね!しかし〜その朝礼による挨拶をこの校長抜きがあっていいのだろうか!いやよくない!それはよくないと私は思います。君はどうかね小萌志先生?」


「はぁ〜分かりました。ではお好きにどうぞ。」


え!小萌志先生そこで投げ出さないでくださいよ!ここはちゃんとした理屈で言ってって…ん?小萌志先生なんでそんな悔しそうな顔を?まるで逆らえられないみたいな。いやまぁ校長と一般教師での待遇を考えたらそりゃあ校長の方が上だが……でもこの時と場合では小萌志先生の方が圧制なはず…なのにどういう事だ。


「はーい!では皆さんコレから校長先生のお話を聞いてください!OKですか?」


OKなわけあるか!

ふざけんな急に帰ってきて何言い出すんだ!

ふざけるなら他所でやれ!

誰もお呼びじゃないんだよ!

そもそもこの学校に校長なんているのか!


まぁ周りからはそりゃあ当然の如く罵詈雑言の荒れ方だな。普通に学園を通ってる生徒からしたら変な登場で急に帰ってきてでの校長の挨拶。誰も歓迎する所か目障りだって思われても仕方がない。なのに…


…………


壇上にいる生徒会、風紀委員そして先生達は何で何も言わないんだ。あの校長はいったいどんな権力を持っているんだ。


「………シャラップ!」


…………


突然の大声によるシャラップ。周りは当然その声にあてられ黙ってしまい茫然とする。そして校長からの先程とは打って変わっての気品の持ち構えで生徒達を威圧し挨拶という名の罵倒を言い始める。


「はぁ〜YOU達言いたい事はそれだけですか?私が帰ってこない事に対しての不満を洗いざらい曝け出して文句をいう。oh何て言う事でしょうか…私の生徒達がこんな品格にまで落ちてしまった事に私はとても残念に思います。確かにYOU達は私が今まで不在だった事に対して今まで何をしていたんだと豪語するのは致し方ありません。ですが〜それを誰かが収めようとする者が1人でもいましたか?そしてそれを誰1人犠牲なくしてこの学園を守ろうという心意気を持つ存在が決死する覚悟で何とかしようと思いましたか?いいえいるはずがない。いるはずがないのです!何故ならあなた達は学年であり何を犠牲にしてまで覚悟を示すものは絶対にいないからです!」


あたりまえだろ!

そうだそうだ!俺達は学生だ!教師が学生を守らないでどうするんだ!

もっと学年に対しての扱いを心改めろ!


校長の言い分は確かに言い分としてはおかしい…学生がどうして自分を犠牲にしてまでしここの学園での風評を守らないといけない。そんなのアンタ達教師がやるのが筋というのが学生達の意見。まぁ恐らくあの校長が言いたい事はきっと…


「ふっあまりにも一般的な意見ですね。まぁそれも致し方ないでしょう。ここでの学園での風紀これに関してあなた方は私達教師に責任がある。ええ確かにそうです。寧ろ校長や学園長がいなかった事でここでの学園はあなた達生徒と教師が守っていくと信じて私達は一時の間だけここを離れていました。だが…」


ガコン!

きぃ〜〜〜ん!


校長はマイクを手にし周りに響くノイズ音と共に声を張り上げる。


「ある生徒によってこの学園はもはや荒らし放題。それにてここでの学園での治安は全てパァーとなった。その点ではYOU達にも責任が生じます。なぜ?という顔をする生徒がいるかもしれませんが…コレは学園によるYOU達での連帯責任で生じているからです。それもなぜ?という顔をしていますが…YOU達に渡してある学生端末手帳…あるはずですよね?入学式にそれぞれ個人の晒しとして説明としてちゃんと読むようにと担任の教師にはそれぞれ伝えています。それをちゃんと読まないYOU達は単なる愚か者という事です。」


ざわざわざわざわ…


確かにモバイル端末で渡されている学生手帳。

主な学園でのしきたりに関しての1から10番目のうちの8番目に学長並びに校長と理事長が不在での起こった出来事による後始末に関してはコレは生徒達による連帯責任として担任から処罰による命を学生達に申しつける事になる。またコレに関しての拒否権はこの学園では通じないものとする為大きなイベント概要等をする場合必ず上のものに通す許可が必要。


まぁ妥当と言えば妥当だな。となると東小橋川さんが1番の処罰対象となるんじゃ…


俺はチラリと東小橋川さんの方へ視線を向けると顔が笑っておらずやたらとビクついてる様子が見られる。


ああ〜コレは完全にアウトという様子だな。

でも処罰の内容はいったい何になるというんだ?


「学園での決まりは決定事項。後程担任からおってあなた達に処罰を執行されると思いますが……な〜にみずから何かを犠牲にするという様な危険な処罰ではありません。学園でのモラルに沿った活動をあなた達にやっていただきます。まぁ夏休みの宿題が1つ増えたと思ってくれればそれでOKです。おっとつまらない話で時間が潰れてしまいましたね。私からの話は色々とあったのですが…まぁまた二学期の時にでも私の話をじっくりと聞いてもらいましょうか。では生徒会さんそれに風紀委員さん達後は任せましたよ。」


そう言って壇上から降りる校長。周りからの戸惑いがありつつもあちら側では一応真っ当な意見を述べている。

まぁ主に東小橋川さん経由でこの学園の治安が乱れてしまったわけだが……それを何故風紀委員の人達は黙っていたのかが気になる。単に山茶花がお願いしたのかはたまた風紀委員はそれを見逃してくれたのか…どちらにせよこの朝礼色々と中身が濃かったな。


………朝礼終了後


ざわざわざわざわ


「なんだ?教室の方がやたらと騒がしいみたいだが…」


教室の中を覗くと何やら大きな声で誰かの名前を呼んでいる姿が見受けられ何事なのかと様子を見てみると…


「このクラスに神楽坂一星はいるか。いるなら話がしたい担任には許可を得ている。」


………まさかの俺指名だった。

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