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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
番外編その2 学生としての日常編
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脱テスト対策 その四

鳴上と香澄ちゃんの驚きというより何かに恐怖している姿にいったい何があったのか疑問に思う中…席の横から声をかけられ戸惑ってしまう。


「な、何で美…コホン!蕾先輩がここに…」


「ふふ〜何ででしょうね。」


美森姉は俺にスマホのチャット履歴をコチラに向け大変ご立腹な形で見せてくる。


「な!?」


そのチャットに書き込まれていた内容とは…


[ふへへ、皆さん聞いてください!私にイックンにお家へお呼ばれされました。コレはプロポーズ的な形として受け取って問題ありませんよね!]


その後に続く文章では最早目にも当てられないチャットがいくつもいくつも書かれておりそれを海未は全く関心を持たずにのろけ的な会話を広める。


……いやもうこの内容ハッキリ言って1人相撲じゃないか…周りの奴等の反応なんてほぼ無視ってるぞ。


「ん?待てよコレが幼馴染達に流れているということは…」


「その通りだよ神楽坂君。」


「本当酷いよね〜いくらあの子が可愛い妹だからと言って手を出しちゃうのはよくないよ。」


「もう〜神楽坂君もしかして私達を攻略してハーレムでも作る気なのかな?」


ピシャン!


ばか!東小橋川さん火に油を注ぐんじゃない。一気に込み上げる怒りがコイツらから伝わってしまうだろうが…


「ふふ〜まぁあの子の事も含めて大事な話があるから…ごめんなさいねあなた達。今だけ幼馴染達の時間を作ってくれないかしら。」


「あ、はい…すみませんお邪魔しました。」


は〜憧れの美森様だ。こんな所でお会いできるなんて木葉超感激です!


え!え!どういう事!どういう事!神楽坂先輩に何でこんな大物な人達が…いやそれよりも今幼馴染って言った!嘘マジで!めっちゃ羨まじゃん!


※完全に語彙力がギャル化とした茉莉奈。本人は内心でその事に全然気付いてはいない。


「それじゃあそのごゆっくり〜」


「あ、あなたには少しだけ残ってもらいましょうか。蒼ちゃんの妹さん。」


「ひ!」


め、目が怖いです!いやだ〜お家帰して〜


美森姉の発言でこちらの事を訝しみながら帰っていく茉莉奈と鳴上。うん何も知らない2人からしたらそりゃあ怪しまれるのも無理はない。というかコイツ何者なんだって思うのも仕方がないだろう。


……そして俺と香澄ちゃんは何故か幼馴染4人に囲まれる形で席を座る。隣に座っている宇佐木田さんは物凄い圧みたいな目を発して恐ろしくもあるが…そこは敢えて触れず美森姉からの言葉を待つ…


「そ・れ・で、一星はどうして、海未のプロポーズを受ける気になったのかしら?」


「いやあんなのまともに受けるか普通!分かってて言ってるよな。」


「分かってて言ってるから尚達が悪いのよ。」


「あ〜どういう意味だ?」


「私が言ってるのはあなたにその気がなくてもあっちがそう思い込んでしまって、あなたに対してのアプローチが強まってしまった事を言ってるのよ。」


「ああ〜成る程つまりお姉ちゃんは確実に先輩の事をおとしたいという事ですね。」


「何でお前が理解できて俺ができないんだよ。」


「先輩は疎いですからね〜こう言った話では…」


「疎い云々の問題か?発想の問題だと思うが…」


「発想なら先輩が1番得意とする分野じゃないですか…なのに幼馴染さん達の想いに気付かない…つまり先輩は幼馴染さん達の事をそこまで深く想ってないという事ですよ!」


何か探偵めいた感じで話が始まったが…何で今の話で俺がコイツらの事を想ってないという発想に至るんだ。今は海未の話しじゃなかったのか?


「あの〜勝手にあなた達だけで盛り上がらないでくれませんか?まだこっちの話は終わってないんですけど。」


「そうです!そうです!恋バナならちゃんと私を介入する形で話しを進ませてください!」


「林音ちゃんが絡んだからもっと余計にややこしくなると思うんだけど…」


「それよりも何で私がここに残らされてるいるのですか?特にここに残る理由はないと思うのですけど…」


「確かにあなたのいうとおりここにいる意味はないわね。」


「じゃあ何故残らせた。いや同じ罪を被れるならいてくれた方が別にいいが…」


「待ってください。何なんですかその罪って…私と一緒に何の罪を被らせるつもりなんですか…」


「………」


「何でそこで黙りするんですか!勝手に幼馴染同士の間に私を割り込ませないでください!」


「でもでも〜今回み〜うちゃんの件で主に関わっていたのって、香澄ちゃんが1番の発端じゃないのかな〜だとしたらコレはもう香澄ちゃんもこっち側の問題になるって事なんじゃないかと思うな。」


「先輩!私やっぱり林音さん苦手です!」


「おお気が合うな。実際問題俺も東小橋川さんにはだいぶ手間を焼いてるんだ。並びにあの蒼脊とタッグになると余計に達が悪い。」


………


「ぶっえくしゅ!ずず…何だ風邪か?いやコレは俺の事を噂している奴だなきっと。」


「お前に対していったい誰が噂すんだよ。」


「なんだと!俺はこう見えて女子から…」


「避けられる人間No.2に入ってるな。あのすけこまし野郎と同じく…」


「………まさかそのせいで女子が寄り付いてこないのか?」


「自覚ないのかよお前。お前の周りにいるあの連中?やたらと仲がよすぎてかえって噂になってるぞ。何かやばい事やってるとか何とか……ああ〜違うな。主にお前と神楽坂だな。」


「ひで〜ただの冤罪じゃないか…俺達が何をしたっていうんだ。」


「女子をたぶらかす天才。と言えば1番しっくりくるんじゃないか?」


「避けられてるのにたぶらかす天才って何なんだよ。たぶらかすというなら寧ろあっちだろう。たく…」


………


「へくしゅ!」


「あら?風邪かしら?」


「いやそうじゃないんだが……何か急にくしゃみが出て…何だ噂かな?」


「ありえそうですね。特に女性からの噂が1番ありそうです。」


「言っておくが俺はそんな周りを口説くような人間じゃないからな。」


「どの口が言うんですか…どの口が…」


「ああ?何か言ったか?」


「別に何でもないですよ。」


わざと聞こえない風で言った香澄は…自分の気持ちも知らずにのうのうと話す一星にムカつきそっぽを向きながら何でもないと言う。


「まぁ一星が女たらしがどうのこうのという問題はさておき。」


「さておきじゃないんだよな〜肝心な問題なんだよな〜」


「コラ!メッだよ!一星君。今美森ちゃんが大事な話をしているんだから静かにしないと駄目なんだから。」


何で子ども扱いされてんだ。後その仕草に俺が動揺するとでも思ってやっているなら効果は薄いぞ山茶花。


「私達あの海未からのメッセージを見て思った事があるの…私達も一星の家で勉強会をすればいいんじゃないかって…」


「は?」


「それをすれば私達だってあの勘違いしている子と同じ境遇の立場になれるんじゃないかとそう思ったのよ。」


「そうですよ!私達だって神楽坂君に勉強を教えてもらえば海未ちゃんと同じその…お嫁さん候補…ゴニョゴニョ。」


宇佐木田さんが海未ちゃんと同じの続きから声が小さくなってあまり聞こえないようになって言っていたが…恐らくとんでもない事を言ってるんだろうなとそう思った。


「ふふふ〜コレは修羅場の恋の修羅場が始まるね。私としても楽しみで仕方がないよ。」


「もう!みんな勝手な事ばかり言うのは良くないよ。一星君のママ代行は私なんだからやっぱりそう言うのは良くないよ!後海未はただの娘みたいな感じだからそう言った概念は一星君にはないよ。」


「え?何ママ代行って……え?もしかして先輩ってそう言う趣味が……やっぱり変態。」


ああ〜もう勝手に話して勝手に妙な誤解が生まれていく。そして一向に香澄からの勘違いが続く。最悪だよマジで…しかも山茶花が言う娘みたいにしか見えない概念ってなんだよいったい…寧ろ妹の方がまだしっくりくるっつうの。


「てか山茶花お前はどうしても母親ポジションを維持したいからそう言ってるだけだろ。後何故周りはそれを違うと否定しないんだ。」


「まぁ山茶花はそれを1番気に入ってるみたいだし私達がとやかく言ってもね。そもそもママ代行の意味が私達にはよくわかっていないから。」


「分かっていないのに何故入院している時に何言ってるのこの子?みたいな反応をしなかったんだ。後なんか俺のお世話をする争奪戦みたいなのがなかったか?」


「さてどうだったかしらね。正直あの時はあなたが目覚めて浮き足たってたのがあるからきっと周りの気は通常じゃなかったんでしょうね。」


「あの〜聞いててあれなんですけど…いつのまにそんな事が起こっていたのですか。あとそれはそれでやばいと思いますよ。人として…」


うん何かこの場にいる香澄ちゃんがまともな事を言ってるのは確かだ。なのにこの幼馴染達は何故そう言った事での突っ込む反応をしない。俺がおかしいのか?


「もう!皆話しが脱線しちゃてるわよ。ママさん代行云々かんぬんは置いといて海未ちゃんの話しに戻さないと。」


何かやっとまともに話題を戻す奴がいてくれてホッとした。もしかすると話がややこしくなった場合宇佐木田さんが話の流れのストッパーになってくれているのかもしれない。……まぁもう1人ストッパー役として話しを中断させる奴がいるんだが…完全に楽しんでやがるな。


「そうよね話の道筋を曲げてしまったわね。けどまぁ今更言ってしまうとあの子の勘違いには色々と迷惑がかかるわね。あなたもあなたでちゃんと指摘しないとえらいめにあうわよ。」


もうあってるんだが…現在進行形で幼馴染達による身に覚えのないリンチ攻撃が…


「それよりもどうしようか次の日までにテストを丸々覚えさせるのは海未にとって難しいんじゃないかな。」


「そうねあの子が浮き足立つ話しをしてきからきっと頭の中はお花畑でしょうね。何か改善さくがあればいいのだけど…」


ジュルル


「ぷは〜それならいっそのことお泊り勉強とかすればいいんじゃないのかな。それだと見張りを兼ねてみ〜うちゃんの監視もできるしね」


とそんなこふざけた事をジュースを飲みながら提案する東小橋川さん。さすがにそんな提案を鵜呑みにするとは…


それだ!


「まじかよ。コイツら正気か…」


「………」


最初からそう言う展開に持ち越すつもりだったんですね林音さん。それなら私ここにいる必要ありませんでしたよね。何でそれを言わなかったんですかあの人は…

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