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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
番外編その2 学生としての日常編
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脱テスト対策 そのニ

うっ俺は何に意識をしているんだ。相手は海未だぞ。変な目でみるな。


「イックン〜?イックン!」


「お、おう!な、なんだ!」


「何だったってて…私さっきから質問しているのに聞こえてないみたいだから大きな声を出して呼んでるんですよ。というより何でこの至近距離で聞こえないんですか!」


「す、すまん…ちょっと考え事をしていてな。」


「考え事?私を見ていったい何を………は!?ふふふ、もしかしてそういう事なんですか〜」


「何だそういう事って…」


「普段素っ気なさそうな感じで興味が無さそうな反応をしていますが、やっぱりイックンも男の子なんですね。私の私服姿に見惚れてしまったんでしょう。」


「いや私服よりかは…」


「はい?私服よりも見惚れる場所なんてあるのですか?まさかイックン顔とか言ったりしませんよね?そんな最低な答え聞きたくありませんよ。」


「それも違くてだな。そのお前色々と出ている所は出ているんだなって思って…」


「出ている所は出ているって……もしかして太ってるとでも言うんですか!最低です!最低です!女子に向かってそれはあまりにも冒涜です!」


「違う違う!普通に足とか太ももとか胸とか女の子としてちゃんと熟成したんだなと思ってな。」


「せ、セクハラですかそれは!いやそもそもその捉え方での褒め方は失礼極まりありません!私が唯一気にしてる部分。特に胸以外の場所を指摘されるのはたまったものじゃありませんよ!後私は熟成ソーセージハム何かじゃありません!」


胸以外はって…若干胸の事に触れてはいいんだみたいな反応はおかしくないか?若干泣きだめみたいな顔で怒られてるのにどう反応すればいいかわからん。後誰も塾生ソーセージハムなんて言ってない。ある一部分を除いてはな。


「ま、まぁ昔はあれだったんだからそれでその成長ぶりは凄いと思うぞ。寧ろさっき言ったみたいに女の子として色々出てるというのはお前が1番求めていたんじゃないのか?特にお尻なんて安座型にとっけいしてるからきっと子ども産む時立派な子どもが産まれると思うぞ。」


「イックン……それはもう幼馴染としての壁を超えての発言ですよ。イックンそんなセクハラめいた発言をしてくるなんて……」


やば完全にそのまま素直の事を言ってしまった。コレじゃドンビかれてしまうよな。謝り倒さないとコレはまた変な誤解で色々と拗れてしまって…


「もしかして私に気があるってアプローチですか!」


「………は?」


アプローチ?今のがアプローチ?いや意味がわからん。お前自身がセクハラめいた発言がどうのこうのと言っているのに気があるアプローチって……何やら矛盾撒いたものが…


「ふふん〜やっぱりイックンは私にベタ惚れなんですね。やっぱり肌露出作戦は大成功でした。」


「大成功?え?お前まさかわざと見せつける為に際どい服を選んだのか?」


「当たり前じゃないですか!男の子の部屋にお呼ばれされたんですからそれ相応の覚悟でお邪魔する必要があります。なので何事にも相手を打ち倒すメンタル面が必要になるので、私は強気でココヘきたんです。」


コイツはいったい何と戦ってるんだ。いやそもそも何しに来たんだ本当に…


「あ!そろそろお昼ですね!台所借りますね〜」


「いや待て待て!まだ必要最低限の所までやってないぞ。お昼は俺が作るからお前はそのまま俺が出した問題に集中してろ。」


「え〜〜〜!!!」


「なんだその渋々嫌そうな顔は…」


「だって〜イックンが自炊できるとは到底思えませんし何より私が料理したいんです!」


「本音が出てるぞ本音が…お前はそこから動くな。後変な事をして俺に接触するな。場をかき乱しても何もいい事はないぞ。」


「どういう意味ですか!それは私に魅力がないと言いたいのです!」


ピンポン!


「?誰だ。珍しくお客さんか…」


俺はしぶしぶ怒る海未にそのまま勉強してろと注意し玄関でチャイムが鳴ったのを確認する。


ガチャ…


「あ、香澄ちゃんか。」


「お、お、お久しぶりです。へ、変態先輩!」


「香澄ちゃんそれは流石に家の前で言う名前では無い気がするぞ。後なんべんも言ってるが俺は変態でも何でもない。変な誤解をいい加減解いてくれないか…」


「実は今日寄らせていただいたのには理由があるんです!」


「こっちのは話はスルーか…」


何故か声が上擦っている香澄ちゃんはコチラの話等気にないで話しを続ける。本当どういう神経しているのやら…


「こ、コレ作ってきたんです!よかったら食べてみてください!」


何やらずっしりとした袋包みを渡され食べ物?系だとは思うのだが何故そんな重たそうなのを持ってきたんだ。


「実は変態先輩にお礼という形でいっぱい作ってきたおかずがあるんです。よかったら上がっても大丈夫でしょうか?」


「あ、ああ別に問題はない。上がってくれ…」


「わあ〜ありがとうございます。」


「めっちゃ嬉しそうに上がるな。」


何故そんなに嬉しいのかは理解できない。もしかして自分も食べたくて我慢できなかったから俺の家で食べられると思えたのか?それでウキウキだとしたら…わんぱくな性格をしていたんだな香澄ちゃんって…


「あ、台所借りますね。今温め直すのでって何でお姉ちゃんがここに!」


「わあ!!香澄じゃないの。何どうしたの!何でイックンの家に来たの!」


「それはこっちのセリフだよ!先輩の家に行くなら行くって何か一言いってよね!」


「あれ?私言ってなかったっけ?テスト勉強でイックンに誘われたって…」


「誘われた?」


「うん!イックンがお前が心配だから面倒見てやるってそう言ってたんだよ。」


「せ〜ん〜ぱ〜い〜」


「………コレわざわざ俺が誤解を解かないといけない流れか?」


しかも姉妹揃って何故同じ目的を持っているのに意図が伝わらないんだ。いやまぁ義姉妹だからそりゃあ伝わるのも伝わらないかもしれんが……同じ家にいるんだから何かしらヒントみたいなのはあっただろうに…


「ちょっと聞いてるのですか!先輩!」


「はいはい。そんな誤解をちゃんと分かっているんだろう。わざわざそんな態度をしなくていいのに…わざとやっているのか…」


「酷い!私はただ先輩の事を思って気を遣って言葉を選んだというのに!」


どの部分に言葉を選んだ余地があったんだ。思いっきり疑いのある言葉にしか聞こえんかったぞ。


「もう〜何でもいいから早くお昼ごはんにしようよ〜私お腹空いてとても勉強が捗れないよ。」


「お前はお腹が空かなくても捗らないだろう。はぁ〜とりあえず香澄ちゃんが作ってきてくれた料理があるみたいだからそれを食べ終えたら勉強の続きをするぞ。」


「え!香澄ちゃんが料理を!」


「はい!お姉ちゃんにも食べて欲しかったのにそのままそそくさとどっかに行っちゃうから、食べてもらえなかったけれど、でもここに来てくれたのなら丁度よかったよね。お姉ちゃんにも食べてもらえるしまさに一石二鳥だね。」


「………」


海未が今まで見たことのないアホ面をしている。まさか……いやいや山茶花じゃあるまいし…そんなテンプレみたいな展開なんて…


香澄が用意してくれた料理を温めなおしそれを口に運んだ俺は…


「うっ………」


チーン!


「よかった〜そこまで美味しそうなぐらい気絶してくれて私とても感激ですよ。」


「あわわ…」


違う俺はうますぎて突っ放しをしているわけじゃない。あまりにも不味すぎるという意味で気絶しかけているんだ。というか勝手に気絶扱いしないでほしい…


「え〜とそれじゃあ次はですね。」


待て待てまだ何か用意しているのか?おかずだけで俺は相当まいっているというのに何でこの子はそれに気付かない。そもそも俺の隣で普通にあわあわしている姉の姿を見て何とも気付かないのか。いや普通気付くだろう。自分の作った料理が味に関して無頓着というのを…だから海未がやたらと顔芸みたいなのをしているわけだったんだな。クソ…


「あ!そうだそうだ!香澄。そう言えばこの後お母さんに言われていた買い物があったよね。」


「え?ああ〜そう言えばそうだったかも…でもそれって明日の日曜日じゃ…」


「でもでも早めに買っておいたら助かるとも言ってたよね!」


「うんそう言ってたけど……でもお母さんそんな急ぎじゃないからいいよって…」


「そうなんだけど!けど何かこうあれと言うか何というか…う〜んう〜ん…イックンはどう思いますか?」


そんな無茶振りこっちに回してくるな!というか知るか!何だそのこっちはフォローはしたけれど、上手くいかないフォローだったから助けて欲しいみたいなフォローの仕方は…不器用すぎんだろう。


「そ、そうだな。ひとまず勉強の方では一区切りついた感じでいいとして、2人ともその用事は、済ませた方がいいんじゃないのか?」


「一区切りついた感じでいいとしてって…何でそんな当てつけたみたいな言い方をしているんですか?一区切りついていないんでしたらついてからでも全然大丈夫ですよ。というよりお姉ちゃんにも食べて欲しいのでやっぱり用事は明日にでも…」


「ああ!そうだ思いだした!実は俺この後約束があるんだった。だからすまん海未に香澄ちゃん。その用事のせいで2人には悪いがここを出てもらわないといけなくなってしまうんだ。」


「ええ!イックン今日は用事何も無いって言ってたじゃないですか!」


察しろバカ幼馴染。


「………」


いやもう何か鋭い目でこちらを睨んでる。あからさまに疑われてるじゃないか…


「……本当に用事があるんですね。というよりできたの間違いではなくてですか?」


「ああそうそうでき……こほん!ちゃんと用事あるんだよ。悪いが本当にこの後出ていかないといけない理由があるんだ。その辺聞き分けてくれると助かる。」


「そ、そんな!それじゃあこの後の私の作戦ふがふが…」


俺はこれ以上余計な事を言ってくる海未の口に手を覆い被せ黙らせる。手をパタパタとふりだしているがその辺はとりあえずスルーする。


「はぁ〜それならば仕方ないですね。お姉ちゃんこのままお買い物のに行きましょう。用事を済ませてこの後は私と一緒にテスト勉強しましょうね。」


「ふがふが!!」


恐らく驚きつつやだやだという反応だなコレは…だが余計な事を言わせない為に敢えてまだ口元を離さない。


「………先輩別にお姉ちゃんの口元を覆わなくても…離してあげたらどうですか。普通に苦しそうですよ。」


「……あ!すまん。」


「ぷしゅ〜〜」


しまった普通に轟沈したみたいに気が抜けてしまっている。抑えすぎたか…


「やれやれ…では私達は帰りますね。今日の所はひとまずおいたましますが、次はもっと美味しいものを作って持ってきますから。覚悟してくださいね。」


「ふがーー!!」


口元を抑えてないのに海未は物凄い発狂をしながらパタパタと手を振る。そして俺はこう思った。


次もあるのか〜

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