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一星が琵心の女子陸上部のサポーターになってから4日が立ち試合まで残り3日まで近づく中一星に対する陸上女子部員の評価が変わりつつあった。
「よいしょ!」
「おい神楽坂今日空いてたりするか?」
「す、すまん…今日も部活の方で顔出しがあるんだ。てか残り3日間はどこも遊びに行けなさそうだ。誘ってくれて悪いがまた今度頼む。」
「まぁ今じゃお前あの蕾先輩と付き合ってるみたいだしな。俺達からたら羨ましいが…側からみたらお前いつか殺されるぞ。」
「う…」
確かに男子側の視線がお前何良い気になってんだみたいな視線でこちらを睨みつけてるのが分かる。分かってる分かってるさ…この難題を乗り越えたらもうこの視線から取り除かれる。だからもう一踏ん張りだ神楽坂一星。
「てかそこまで話した事ない俺に誘ってくれるなんてお前いいやつなんだな。確か名前は…」
「おおそういえば自己紹介してなかったな。俺は田中だ。田中義史宜しくな!」
「何てシンプルな名前!まさにモブという名のキングオブネーミング!」
「喧嘩売ってんのかな〜もしかして〜ケッ!まぁいいやまた今度生きてたら誘ってやるよ。そん時は盛大に血祭りに上げてやるから覚悟しとけよ!」
なんだろうセリフに悪意はあるけれど、何か何処かお節介やいてくれるやつなんだなって思ってくる自分はもしかしなくても気のせいだと思いたい。後多分この誘いって明らかに俺がいずれ死ぬというのを踏まえての遊びの誘いだったんだな。友達みたいな関係作りなのを期待した俺の考えが甘かった。
「やべ!部活に遅れる。遅れたら蕾先輩に何て言われるか…」
くいくい
急いで帰り支度をする中俺の裾を引っ張る女子が1人何の様なのか声をかける。
「な、何だ?野谷山?俺に何かようか?」
「あ、あなたを訪ねてきている女子が廊下で3、4人ぐらいいるみたいよ。」
「え?」
!?
確かに見知った顔の4人組てか女子陸上部の1年と2年じゃないか何でここに?いや2年の方は別に違和感はないがいや俺に尋ねて来ている事に違和感があるんだよなコレは…
「女子陸上マネージャーになってからモテモテでとてもいいご身分ね神楽坂君?」
「え?」
な、何だろコレはいい意味で捉えていいのかいや明らかに圧みたいなのを感じる。コレはただの妬みか何か物凄い怒っているのだけは感じるぞ。
「いや別にそういうわけじゃないんだが…まぁその俺に用があるって事だからアイツらの所に行ってくる。」
「いい不純性交友は禁止だからね!」
「しねぇよ!」
なんなんだ野谷山のやつ俺をいったいなんだと思っているんだ。
ガラガラ…
俺は教室から男子側の罵声や冷やかしを浴びせられつつそのまま無視をして教室の扉を閉め4人の用事を伺う。
「俺に何か様なのか?部活ならちゃんと行くから大丈夫だ。蕾先輩にそう伝え…」
「ち、違うんです!その今日は先輩にお願いしたい事がありまして…」
「お願い?」
「はい!この子実は蕾先輩から期待されている子なんです。だからこれから残り3日間先輩が夢葉のサポートをお願いしたいんです。」
いや健気すぎじゃないかこの子…いくら同じ部活仲間とはいえそこまでお願いする事じゃないと思うが…というより春野原については蕾先輩のリストに載せられているから当然その事は知っている。
「いやいや1年生あなた達には悪いけど私の夏姫にも同じ事を言われてるからさすがにそっちは遠慮してもらいたいんだけど。」
「先輩それってつまり夢葉の可能性を捨ててしまえとそう言うわけですか?」
「じゃあこちら側も質問させてもらうけど夏姫にもそう言う可能性を捨てていとそう言いたいわけ?」
なんだか分からんが自分自身じゃないのにやたらと2人に肩を持つこの2人って相当、春野原と東郷の事が気にいってるんだな。てかそれはそれで2人にとって逆効果なんじゃないか?
くいくい
「ん?」
「神楽坂君こっちきてくれるかな?この2人の事は放っておいてくれていいから私達に付いてきて。」
春野原がそう言うとその場に残された2人はまだ春野原と東郷での事で言い合いをしており俺は春野原に手を引っ張られながら東郷と共に裏校舎へと向かう。
「それでえーと先の話の事なんだけど…」
「お前ら2人のどっちかをサポート一筋にしてくれという話か?」
「うん。神楽坂君が困るのも仕方がないと私は思う…けどやっぱりここは妥協ができない正直私達2人の誰かを選んで欲しいというのが本音だけど…」
「でもそれってやっぱり私達の力不足が原因だから…それを先輩に申し立てるのはやっぱり筋違いなんだなって思ったんです。」
「それで2人一緒に選んで残り1日で全力で誰かのサポートをして欲しいと言うのが本音なんじゃないのか?」
「!?」
「!?」
「お、驚いたどうしてその事がわかったの。」
「まるで私達のことをよく見て来たかの様な言い振りですね。」
見てるも何もここ2日間お前らが練習で見ていてほしいと言うから上手く2年と1年のグラウンドで行ったり来たりしたせいで大体の事は把握してんだよ。でもこの学園やっぱり無駄に金をかけてるよな1年と2年と3年でグラウンドを分けてるってある意味金の亡者だ。
「でも悪いがそれはできない最終日1日は身体を休めてもらって万全な状態で大会に出場してほしいのが今の俺の本音…そしてお前らをどちらか片方に熱入りという事は絶対にしない。2人とも纏めて3位から1位なるまでの実力を残り3日間でやれるところまでやってもらう。」
「そんな無茶苦茶な。」
「そうですよ。いくらなんでもそんな3位から1位なんて無駄にも程があります。」
成る程な今ので分かった事がもう一つある。コイツら自分自身に自信がないんだ。1年の東郷は今試合で初の出場での緊張…2年の春野原は去年の大会から自分に降り掛かるプレッシャーによって実力が出せず3位以下の順位にまで落ちてしまっている。となればやる事は1つに絞られる。
「よしならお前たちには昨日考えた俺の練習メニューをこなしてもらう。」
「え?でも私達は…」
「蕾先輩の特訓メニューを…」
「ああそうだな。蕾先輩の特訓リスト…アレは確かにプロ選手並のレベルだ。でもお前達にあの特訓メニューをこなす事はできない。何故ならまだお前らの実力じゃ蕾先輩に勝てないからだ。」
「そ、そんな事は!」
「あるのかもしれませんね…」
「ちょっと!夢葉。」
「だって蕾先輩と同等なんて考えただけでも周りの人達に変な期待されるだけだもん。それならそれ以下でも十分にやり遂げられればそれで…」
「じゃあ俺の考えたメニュー特訓でやるという事でいいんだな?」
「……は、はい。」
「夢葉!」
「悪いが春野原ここはお前も東郷と同じように従ってもらうぞ。残り3日あのハードメニューをこなすのは体に負荷をかけてしまう事になる。俺の考えたメニューをただこなすだけでお前らは次の試合でいい結果を出せると俺はそう思っている。」
「根拠は?」
「根拠はない。」
「ないのですか!」
「ないって…」
そんなの当たり前だ。何せコイツらの場合走るスペックが通常以上の記録で走ってるんだ。それも練習でやたらと女子だとは思えない何10年かけて練習した選手並の記録が出せないととなると…
「先輩?」
「神楽坂君?」
「いや何でもない。とりあえず2人には俺が一緒にみるから…そうだな…1年のグラウンドを借りて走ってもらうとするか…」
「分かった。」
「はい!」
ひとまずこの2人の練習は最低限詰めるところまで詰める。でもそれは蕾先輩が考えるメニューリストみたいにやるのではなく本来2人の力が発揮するようなやり方で2人には練習をこなす必要性がある。つまり…
「うーーーん!」
「火花ちゃんどうかしたの?」
「どうかしたも何もまた神楽坂君が違う女の子と仲良くなってるなって思って…」
「ああ〜確かにそうよね。気にはなるけれど今のままじゃどうしようもできないしなによりも神楽坂君に迷惑がかかっちゃうからそう言う質問とかは後にした方がいいかもね。」
「菟ちゃんは気にならないの?」
「気になるも何もこっちも活動で忙しいからさすがにそっち側に手を出せる状態じゃないのよ。」
「ああそうか…菟ちゃんの所ってまだ…」
「私の事よりも火花ちゃんはいいの?水泳の事なら彼に聞いたほうがもっとスペック上がるんじゃないの?それがずっと聞きたくてそのせいで女の子から声をかかけられているせいでもやっとしているんでしょ?」
「うん…それもあるんだけど…ううん!そんな事ないよ!と言うよりも蒼脊君はちゃんと私達の言われた通りやってるのかな?」
「それもそうよね。アレから部活に姿が見えないって話をチラホラ聞くけれど案外裏でこっそり神楽坂君の事心配して見ててくれてたりとか?」
「ううんこればっかりは分からないね。よし直接本人に聞こう多分このままいけば女子陸上部の方に行くからそのまま鉢合わせの可能性もあるし、仮に裏側でちゃんと見ててくれてるならあそこから裏側の所を目視できるもんね。」
そう言いながら菟と火花は校舎の帰り道から学園の方へ引き返し一星がいる女子陸上部へ少しだけ足を運ぶ。すると…
「あ…」
「あ…」
「あ…」
まさかの出会しで今まさに帰宅しようとしている涼風蒼脊の姿を見つけてしまった2人いや涼風蒼脊自身も見つかってしまったという反応を見せてしまった本人を含め少しばかりの一触即発が起ころうとしていた。
ゴゴゴゴゴゴ!!!!
あ、やべ〜俺確実にこの2人に殺されてしまう。目がガチ=お前何帰ろうとしてんだという圧だ。周りからは変に思われないように隠しているが俺には分かるコイツらマジだ!




