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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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paradise Sky 3分間による姉妹喧嘩バトル

パシャン!


弾き返されました!


キュイン!


「甘いです!」

クルン!


え!?背中に向けていたのが一瞬にして正面を向いた。


「ダメですよ香澄。paradise Skyではちゃんと勝利を得たとしても油断してはダメです。あなたがスターダストシューズを履いてたとしても私はその応用版を履いていますからね。」


………


「はあ?あの一年の子が周りとは違うシューズを履いている?」


「ええ、そうですよ。3年達は全員知ってます。まぁparadise Skyの部活ではそれを認知しているのは多々いますよ。いずれ自分もあのシューズを履けれたらなとかという人は大勢います。」


リフレクションシューズでの部類か…仙波に聞くまでは他の3年の部長同士でチラホラ話を聞いていただけでしかなかったが…まさかそんな裏話があったとは…


「私達にとって蒼ちゃんは皆んなの憧れの的なんです。僕からしたら本当に一緒にタッグを組んで部活の為に色々と貢献できたというのもありました。それはもうかなり楽しかったです。しかしそれを他の男に教えていたというのを目の当たりにして僕は物凄いジェラシーを感じました。コレは取られてたまるかってね。」


「ああよくあるパートナーが他の子に取られてしまう勘違いというやつだな。執念が大きければ大きいほど定着してしまったらその関係せいでの成り立ちは人間関係は尚達が悪いという心理学を僕は学んだ事がある。」


「え?何故そんな話を?」


「自覚が無いというのはさらに達が悪いというものだよ。まぁ後々になって認識し始めていくんだがね。それで、その特別なリフレクションシューズを履いていて何でこのゲームに参加できたんだ?普通なら反則扱いだろう。」


「反則ですか……寧ろ自分達の方が反則級ですよ。」


「???すまんどう言う事だ?」


「彼女の履くリフレクションシューズはまだ試験段階なんです。それを軽々と履いて出れると言う事はまぁ彼女の素質そして天才という言葉そのものなんでしょう。しかしそういった事での意味で僕達は彼女が反則だなんて誰も思っていません。あの特別なリフレクションシューズはリスクも伴っているんです。」


「リスク?」


「はい。部活の中では本当はそこまでのリスクなんてないんだろうとか嘘をついてたりとかそう言ってる奴もいましたけれど……リフレクションシューズを履いてあそこまで動悸が激しい事になるというのはまずないんです。」


「………つまりそれは何か体に負担がかかってるみたいな事だったりするのか?」


「だと思いますね。彼女からは重りみたいなのをつけられてる感覚があるとしか聞きませんが…でも確かに慣れない重りをつけて動き回ろうとしたらそりゃあ大量の汗と動悸が激しくなるという話しです。本人からはそうとしか聞きませんが、以前みたく他にも試験運用されたリフレクションシューズを履いて数々のparadise Skyをどうやら制覇していきました。。今ある一般の3つのリフレクションシューズを物にしてですけどね。」


ヒューーン!

パシャン!

ヒューーン!

パシャン!


くっ!さすがはお姉ちゃん…なんて身のこなしなんですか…とてもじゃありませんが対応できません。


「いいよ!いいよ!香澄その調子だよ!でもそんなんでいつまでもカバーできると思ったら大間違いだよ。もっも攻め込まないとフラッグを取るなんて到底無理だよ。」


何て満面な笑顔なんですか…純粋に楽しんでるのが腹正しいですね。


「………」


やっぱりそうか…本人は気付いてないかもしれないが、覚醒が徐々に薄れていってる。本来の香澄ちゃんの意思に戻りつつあるな。


「くっ!この!全然タッチできない!」


シュイン!

パシャン!


香澄のスターダストシューズによる早さで海未の真後ろにまで回って背中をタッチしようとするが、僅かな差で遮られてしまう。


「まだまだこんなんじゃ終わりませんよ。お姉ちゃんの力はあなたが最善を尽くすまでやめてなんかあげませんから。」


海未のシューズが地味板と同様に光だしまるで力を蓄えてるかのようにして構えをとる。


「……ふぅ〜はぁ〜お姉ちゃんのシューズやっぱり私が知ってるシューズじゃありませんね。しかもスターダスト型とは正反対で相性の悪いシューズです。つかず離れずが私のシューズの長所ではありましたが……そちらの場合…」


「やっぱり凄いね香澄は…うんその通り。このシューズ実は美智子さんにお願いして作ってもらったんです。今回特別発注で作ってもらったからそれなりに運転仕様はままならないとは言っていましたけれど…かなりいい感じに動けますよ。」


「妙に軽そうにいいますけど、やはり辛いんじゃないんですか?さすがの天才と言われていても慣れてないシューズはかえって体への負担がでかいはずです。それも使用運転ができていても…扱いこなせなければ意味がないですよ。」


ドドドドドゥ……


「でしたら来てみたらいいんじゃないですか。私と香澄どっちが優劣しているのか、本当の天才とその次に天才だっかもしれない同士…ここで決着をつけるのがベストだと私は思いますよ。」


「つまりそのシューズには確信があるとそう言いたいわけですか……昔からその気楽差が本当に嫌でしたよ。私がお姉ちゃんの事を側で見続けているからこそ言えますが……いったい誰のおかげでその自信過剰でいられるんですかね。」


「はい!それはもちろん香澄のおかげですね。」


「なんて忖度のない笑顔!そんなの私には通用しませんよ。通じても幼馴染の誰かさん達にしか通用しません。」


「ふふ、やっぱり香澄は今の香澄のままが1番ですよ。無理に覚醒しきった状態でゲームするよりかは今の方が何倍も楽しいです。」


「………あ、呆れました。この後に及んでまだ楽しさを1番大事にしているんですか。コレだから天才は…」


「天才はあなたもですよ…香澄。正直な所私はあなたに色々という事があるんですが…それはやはりお互いバチバチするのが1番だと思いませんか…」


「……私正直paradise Skyに関してそこまで執着してるつもりはありませんでしたけど……お姉ちゃんの策にまんまと嵌められ腹がたってしまったという事に関して今非常にお姉ちゃんに勝ちたいという意思が芽生えています。」


「え!?何でその事を!私何も香澄に伝えてないのに…」


「お姉ちゃんともあろうものがリフレクションシューズに何かついてるのかもう忘れたんですか。」


香澄は自分の耳についてる無線インカムを指で突きながら何かを示すみたいにして海未に伝える。


「………無線インカム?どう言う事ですか。」


「実はあの時変態先輩に耳打ちで言われたんですよ。覚醒するフリをして下さいって…そして自分の思うままにゲームをしてくれって……ふふ、まさかこんなあっさり騙されてくれるとは思いもしませんでしたけどね。」


「そ、そんな!だ、騙されました!それじゃあ今までのは演技だったのですか!」


「その通りです!ふふようやくその鼻っ柱を折ってやる事ができましたよ。覚醒したふりでここまでお姉ちゃんをコケにできるなんてさすがは変態先輩です。」


「むむむ!どう言う事なんですか変態イックン!」


とうとう海未にまで変態呼ばわりされてしまった俺。……何だろうちょっと嫌な気持ちになるこの気分は…


「まぁ流石にな…海未の思う通りにも動いてやりたかったが、さすがにそれだと不公平差がうまれてしまうと思って、敢えて別の形で姉妹喧嘩をさせようとしたんだ。海未が思う戦い方をしてもしそれで妙な勘違いが起こったらいやだろ?」


「そ、そんなの……大きなお世話だもん!」


お、お姉ちゃんの初めてのもんつけセリフ。ちょっとしたレアかも…


「でもコレで分かっただろう?香澄が覚醒してようがしまいが、ちゃんとした実力を出していたって事が…」


「ううっそう言われたら確かにそうですけど…」


何故か不服そうにする海未。けど事実は事実なんだから受け止めるしか無いといのは本人も理解しているはず……はずなんだが…


「スン!」


物凄いいじけてる。いったい何に不満なんだ。


「それよりもどうして、イックンはそんなに離れているんですか!ちゃんとゲームに参加してくださいよ。」


「いや勝てる勝負に参加するほど馬鹿じゃないんでな。俺は単に2人が満足できるようにこの場を提供しただけにすぎない…だから思う存分にやってくれていいぞ。」


まぁどの口が言ってるんだって話しだが、コイツらに思う存分に戦う理由を作るには最適な判断だろうな。それにこう言った口実を作る事で俺は俺自身の目的を果たしにいける。


「変態先輩がいなくても私は十分に勝てますよ。それでどうしますかお姉ちゃん?」


「………はぁ〜分かりました。私としてはお二人と一緒にとことん行けるところまでやりたかったのですが…致し方ありません。私は私の全力を持ってやります。」


心なしか海未は一星のそういった優しい部分があるからそう言う人だから姉妹だけの時間をくれたとそう思って一星に対する好感度があがり、後でお礼を含めて自分がどれだけ一星の事を好きなのかをアピールしようとそう決めたのだ。


「そのシューズがどれだけ未知なのかは知りませんが…私は絶対に負けたりしませんよ。」


「望む所です。ですが、今更になって自分の天才が衰えたとか言われても…そんな言い訳通じませんから。姉であってもそこはちゃんと重視しますので…」


「いいですけど…本当に本来の目的を忘れていそうで怖いのがありますが…まぁ私が勝てばそれでいいだけですけどね。」


「そんな事を言ってる間にもう1分半は経ちましたよ。もう後がないんじゃ無いんですか…」


ヒューーン!

サ!

ヒューーン!

パン!


「な!?」


一瞬で姿を消えさせ目の前にまた現れたのも束の間そのまま真後ろにまわられそのまま背後をタッチされフラッグの所有権が香澄の方へと行ってしまう。


「コレで私が圧政しましたね。」


「やりましたね〜ふふ…何だか楽しくなってきました。」

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