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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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paradise Sky 因縁の対決

バシャン!バシャン!バシャン!


う、嘘。そんなバカな…


ヒューーン!

ドサ!


「1組目場外並びにリフレクションシューズのバッテリー切れの為残り4組がその場での戦いとなります。尚残り3組の内フラッグを入手しているのは2組ですが、その内の1組ともう1組は苦戦悪漢という形になっております。コレはまだまだゲームは続きそうですね。」


試合のアナウンス。その声が私の耳に届いた時…ああ〜終わってしまったんだと心の奥底から反吐が出る様に口元から滲みよる様な血の味がして私を突き落とした相手を睨む。その相手は私の知ってる人物では無いような目つきと態度…あれが本当に葉月香澄なのかと…まだ実感が湧かないままそのまま敗者となってしまい、リタイアとなってしまう。


ふっ本当に情けないったらありゃしないわ。


…………試合が始まってからの10分前


「それじゃあフラッグランダム!レディGO!」


試合ゲームが始まりバラバラに出現するフラッグ。皆それぞれがどのフラッグを回収しようかまず誰かの動きを観察しながら誰も動かずそのまま視線を周りへと気にする。


妥当と言えば妥当だな。先に動いた奴がそのフラッグを回収する。そして誰かがそのフラッグを取らせない様に邪魔をして動きだし、また違うフラッグに目掛けて違う組みが動く…まぁ二番煎じもしくは三番煎じが有利という風に聞こえもする所がある。でもその1組が同時に動く必要は全くない。この試合は第一ブロック同様誰かがカバーし誰かが仕掛ければそれでいい…けどどちらにも徹さない場合どっちとも徹する動きをする必要がある。


「………まぁそうなればこっちはそろそろ本気を出す必要があるかもな。」


俺はそのまま香澄の所へ近づき周りに聞こえない形である事を伝える。それはとても非残虐的で非人道的な言い方をし彼女を闇の中へと誘うかの様にして自らの力を覚ませるように彼女を深淵の深い深い場所からある物を引き起こす。

それは俺自身に委ねた信頼の形というものを阻害させ何かを信じるという惑わすという様な催眠に近い何かをかけさせそうする事で彼女の中にある小さい頃の天才と呼ばれたアレを彼女は目の前に光を失わさせparadise Skyの狂人を再び誕生させた。


「………さてコレでどこまでが話し通りになるのかが問題だな。ちゃんと見てやりたい部分はあるけれど、邪魔をされちゃ困るからな。その邪魔する相手を俺がしなくちゃならない……そう思っていたけれど、まさか向こうから来るとは…あまりにも好都合だろう。」


ヒューーン!


「ふふ、さぁ第1ブロックでの続きをやりましょうか。虐められっこの香澄ちゃん。あの時はしてやられてしまったけれど、次もそうとは限らないわよ。本当はフラッグを手に入れての勝負がしたかったのだけれど、まぁまだ誰も動いてはいないみたいだし、ここからそのフラッグを先に手に入れてからの勝負でもいいでしょう?」


「………」


「ねぇ?聞こえてる?」


「………分かりました。それで大丈夫です。」


何か君悪いわね。でもまぁあっちが了承したんだからもう逃げ道は塞いだのも当然。私自身もリミットを解除すればさっきみたいな遅れはないはず。……多分?……いやいや何弱腰になってるのよ私。あの子と蒼さんとはまた別の話しこの子なら勝てる絶対に!


「……そっちはどうするんですか?歯向かってくるんですか?」


「いや俺は何も手を出さないでいるつもりだ。寧ろそっちだってそうなんじゃないのか?」


よく見てるわね。お兄ちゃんをあの場に置いてきたのは念の為という保証も兼ねてという保険を残したんだけれど、それは不要みたいだったわね。


「でももまぁコッチが早めに決着をつければそれで問題なんて無いわよね!」


ビュン!


茉莉奈は香澄の方角へ真っ直ぐと飛んでいき、一気に距離を詰める形と押し寄せようとする。


「アンタにフラッグは渡さな…」


バシャン!

ヒューーン!

ドスン!


「茉莉奈!」


「くっ…な、何今の…」


叩き落とされた。弾き飛ばすでもなく、お互いの接触ポイントすら間がない程だったのに…確実に第1ブロックとは違うやり方で落としにきている?いやでも彼女にそんな事が…


「……は!?」


ピューン!

ドッカン!


「嘘!嘘!嘘!コレじゃあただの物理対戦じゃないのよ!どうなってんの!」


さぁな俺自身もその辺よく分かってはいない。けど、香澄のメンタルを考えての発言コレは正直使いたくはないんだが、今のルールで色々と確信した。恐らくそういうルールも本番ではあるという事を…そして香澄の隠れていた才能を引き出す唯一のやり口コレをまさか海未から聞かされるとは思わなかったけどな。


「……アイツこっちの方はまるで眼中無しで遊びまくってるな。っと俺もいつまでもこうしゃいられない…フラッグ回収を他の奴等に取られる前にカバーしとかないといけないな。」


時間が来るまで俺が維持していてもいいかもしれないが、海未自身も回収させないように3つのフラッグを何とか守っていく様にしている。でもそれはさすがの天才でも無理だ。となれば…


「ふっ!」


ヒュイン!

ドヒュン!


「あ!待ってください!」


「させないわよ!」

「いかせるか!」


「う〜先輩達邪魔です!」


僅かな隙間を縫っていく様に交わしながら一つのフラッグを回収しにいく仙波。それを阻む様にしていた海未が仙波のパートナーともう1人地味板のパートナーが邪魔をしはびこる。


「ふふ、悪いがチーム戦ならばこの勝負僕達の勝ちだ!」


やはりフラッグ回収5つというのはただの眉唾だったみたいだな。例え天才でもそんな人知を超えた真似は絶対にできない。1対1ならまだしも…人間にも向き不向きがある。悪いがここでの勝利確実に頂く!


「取った!」


「おっと!」


バチコンーン!

キュピーーン!

パシャン!

パシャン!

パシャン!


「くっ!」


な、何て勢いのある突進なんだ。いくら反動があるとはいえ、まさか3段階もバウンドしてしまうとは…


「だが!私に歯向かった事君は後悔を……ぐえ!」


バシャン!

ズルズルズル…


仙波は大勢を整えたつもりで勢いのあるブレーキをしつつ何とかギリギリ耐えるか耐えないかのラインで抑えたつもりだったのだが…抑えきれられず、そのまま後ろ向きに反転したのも束の間顔が壁にぶつかってそのまま硬直状態となる。


「や、やべ〜やりすぎたか……ってそっちの心配なんかしてられないな。」


「ああまずここにもう1人いるのを忘れては困るからな。俺がただの遊び人野郎だとは思わない事だな。」


「けど練習してる姿なんて一度も見てなかった気がするんだが…そんなに自身いっぱいなのはただの自意識過剰か何かだったりするのか?」


「自意識過剰かどうか実際にやってみないと分からないだろ!」


え?真っ直ぐコッチに来る?しかも飛ぶというよりかはジャンプしていってる。どうなってんだ?


「そらそら、そのままの状態だと仙波みたいに一時的再起不能になるぞ。」


その発言やっぱり何かあるぞあの動き。よーく観察しろ。アレには何か妙なやり口があるはず…それも3つ種類とはまた違った何かのリフレクションシューズ。何だいったい何が……


「……!?」


反復横跳びみたいに宙の壁みたいなのを利用してコッチへ接近していっている。けどこんなの普通に考えたらparadise Skyでも何でもないんじゃないのか?いや今ポイントすべき点はそこじゃない。アイツのシューズの色具合どんどん濃くなっていってるような。


「そら!考える時間は終わりだ食らえ!」


そのまま両足揃えて攻撃…何かまずい気がする。


「避けてください!」


「!?」


その一言で俺は僅かに大勢を変え地味板の攻撃をかわそうとするが…


ブィーーン!

ブワン!


ドピュルルル!!


「う、おわ!!」


何なんだこの突風は!今紙一重で交わしたはずなのに…


「や、やばい外へ出て…」


一気に上の方へと風によってあらぬ方向へと飛んでいきそうになってしまうのを何とかしてシューズの出力をあげようと試みるが…


まずいここでのパワー型はかえって逆効果だ。かといって反転するには余裕がない…完全にうつてがなくなった。


「ふっ、完全にこのやり方は予想外だろう。そのまま場外へと行ってしまえ!」


ドン!

ズシュン!


「は?」


「イックン。少しだけ我慢してね。落下するタイミングで上手くパワー型の出力を上げてそうすればパワーバランスが保たれるはずだから!」


う、海未か…な、何で助け…


バチ、バチ…パシャン!

ヒューーン!


「うおおおお!」


一星は海未が一星よりも頭上高くに飛び上がりそのまま一星を真っ下へと落下させる形で反射を利用して強く叩き落とす。


くっ!上手くいってくれよ!

ヒューーン

キキーー!


「ふぅ何とかブレーキが効いたか…」


ヒュルルルル…


「イックンさすがですね。まさかジャンピングホッパーを何とか起点を活かして防御できるなんて、普通なら場外負けですよ。」


そんなサラッと褒めて話してくる海未に対して俺はどう反応すればいいのか分からず、何と言い返せばいいよどむ。


「と、とりあえずフラッグの回収をお前は避けなければならないんだろ。こんな所で話してる余裕は…」


「ああそれなら問題はない。俺の相方それをせいしているからな。」


「また違うやつか……次から次へと面倒な。」


「けど先に喧嘩をふっかけたのはイックンだっと思いますよ。」


「お前は敵か味方なのかどっちなんだ。」


「今は謎の選手という所ですね。……は!?コレだとヒロインになりません。やっぱり謎のヒロインにして下さい。」


「どうでもいいよ今はそんな事…」


「が、ガーン!イックンにあしらわれました。せっかくさっき助けたのにコレじゃあ私のヒーローの心が折れてしまいます。」


ヒロインがいいのかヒーローがいいのかどっちになりたいのかさっぱりわからんなコイツは…本当に面倒な幼馴染だ。

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