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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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paradise Sky 8th

第2ブロックが始まり、東小橋川さんの陰湿のある陰謀か何かをしてくるのかとばかり思われたのだが…普通に5分間によるタッグマッチバトルだったのだが…何故か第2ブロックだけは俺達出場者や観客には一切それをお知らせ等閲覧できない形で妙な形で第2ブロックは終了してしまう。あまりにも腑が落ちない人達はどう言う事なんだと講義してくる者もいたが、やはり東小橋川さんのあまりの傍若無人さに誰しもが無理矢理納得せざるを得なかった。


「と言うかここにきて急に適当になったな。まぁ前の妙な試合もおざなりと言えばおざなりなんだがな。」


でもあのおかげで幼馴染の一部の一面を知れたって事だから、その辺は目を瞑るが…ここではその無茶苦茶なゲームすぎる気がする。


「しかし直ぐに終わった事で私達も直ぐ様に出場するって、このゲームイベントそこまで急かされないといけない形なんでしょうか?」


「………さぁな。俺もそこらへんはよく知らない。」


「……変態先輩何だか冷たいです。」


俺の愛想が無愛想だったのか、頬を膨らませながら機嫌を損ねる香澄。けどそうなるのも仕方がないだろう…いきなりドーム場での最終ブロック戦。外ではなく中でやるっていったいどうなってんだコレは…


あの後控え室で話していた俺達は鳴神さんからある情報をもう一つ提供してくれた。こっち側による色々な問題があって余計に生徒からは訝しむ形にはなってしまった。けどコレは追々何とかしていける筈だと俺はそう思う。でも肝心なのが次だ。


「第2ブロックではparadise Skyでの部活の人達が出場するらしいです。中でもずば抜けての強さを持った選手の子が3組…勿論天才候補に成り立つ存在に近い人達です。可能性としてはその3組が勝ち残るのはおおよそ確実ではないかと思っています。」


そう聞いたのに……何でここには…


「あ、あれれ?私達5組しかいませんね。それも前半にいた5組…」


「ふむコレは何やら面白おかしな事が始まるとみた。」


「仙波、アンタちゃんと分かってるわよね。ここで負けたりでもしたらどうなるか…」


「ああ勿論だとも…絶対に勝ちにいくとも…」


「さてさてそれじゃあ俺もとことんやらせてもらおうか…まぁまずは様子見だけどね。」


「ちょっと地味板君。葉月さんが出ると聞いていたのにコレじゃあ私やる気でないんだけど…」


「何か言ってるんだ…手強い奴らならちらほらいるじゃないか…」


「葉月蒼の妹……まぁ確かに強さは本物だけど…実力差は皆無みたいなものよねあの子は…でも1ブロックではそれを上手く起点とする事ができた。何であの子が部活にいないのかサッパリだわ」


「………」


「………」


「あそこの組何も喋らないでフードを被ったままなのね。と言うかどうやって生き残ったのかそれが気になるわ。」


「そんな事を気にしても仕方がないだろう。お前が戦うべきは誰だ?」


「分かってるわよ。狙いはただ1人…あの子だけは絶対に地獄に落としてみせる。」


「やめろ。普段家ではそんな事言わない癖に、そうやって権力を逆手に取る様な発言はよしたらどうだ?それにそんな事までしてあの子を虐める理由はならないんだぞ。」


「一々私の発言にケチをつけないでくれる?鬱陶しい…コレだからシスコンは困るのよね。」


「兄が妹の心配をして何が悪いお前に偽善者面は似合わないぞ。」


「あ?」


ガチな嫌な顔をしてくる妹に対して兄は萎縮しそれ以上何も言えなくなる。


ピンポンパンポーン!


「え〜コホン!コホン!皆さんお待たせしました。コレより最終ブロックを始めていきたいと思います。第1ブロックと第2ブロックで勝ち残った皆さんがこの最終ブロックで戦うというとてもシンプルかつやりやすい場所となりました。」


なりました?何がなりました?なんだ。まだ何も分からないのにそんな分かりきったような言い方……まるで何か見据えた感じで話すな。


「後皆さんに謝罪があります。第2ブロックで皆様にお見せできなかった。コレは私がてら勝手にそんな風に決めたという事情であって、特に何がどうのこうの悪質なものは一切ございません。」


※みんなの心の声

絶対嘘だ。


「……アイツ今更そんな事で信じてもらえるなんて思ってるのか?もう無理があるだろう。」


「まぁこんな事言っても信用してもらえないだろうから、一気に進めちゃうね。それじゃあ最終ブロック照明ダウン!」


ブツン!


いきなり明かりを消し最終ブロックのドーム場となる場所はそのままゆっくりと天井が開きだしその場にいる全員が何事かとという驚きと空の明るさに目を奪われ、観客席と出場者は手で目を覆い隠す。


「………いったい何がしたいんだ本当に…」


「え…なんでどうして…」


「どうしたんだ香澄ちゃん。向こうに何か……何?」


香澄が何かを見て動揺している動作に何を見て驚いているのかと彼女に聞かずその驚いてる方向へ視線を向ける。するとそこには…


「ジャジャーン!私参上!」


※出場者の声

何ーー!!?

なんだって!!?


「………」


「お。お姉ちゃん…」


「何でアイツが出場しているんだ。」


「ふふ!皆さん驚きましたか!驚きましたよね!そうです!この最終ブロックは私が参戦するのです!」


全く頭の整理が追いつかない現場の状況。コレはどう言う事だ?といわんばかりに司会室にいる東小橋川さんの方へ視線を向ける。


「あ〜まぁ皆んな困惑しちゃってるよね。大丈夫その理由もちゃんと説明するから。」


「説明だと!そんなの不要だ!」


仙波のあいた口が塞がらず、マジかと言わんばかりの顔をしていたのに何故か物凄い興奮をしながら東小橋川さんの説明を不要と言う。


「は?何言ってんだ!説明はいるだろう。ここに葉月蒼が出るって話は前もって説明されていたじゃないか。なのに出場しているってどう考えてもぶっ飛んだ話だろう。それにコレはアマチュアなミニ試合だ。なのにこんなぶっ飛んだやつを入れるなんてどうかしてる。」


あの温厚そうな地味板が食いつく様に否定をしている。まぁ当然かここに海未が現れるなんて……けどまぁおおよそ展開通りと言えばいいのか…あちら側の思惑通りすぎていってるのはほとんどの奴は面白くないんだろうな。


「お姉ちゃん何考えてるんだろう。何で急に…」


「急にね……」


「私も説明何ていりません。寧ろこの時がようやくきたんですからね。」


「いや茉莉奈。そのゲームであの子がいると言う事は周りの生徒達からはおかしいという抗議があるんだ。それを説明してからでも茉莉奈の興奮は抑えてもいいと思うがな。」


「五月蝿い!シスコンでキモイ!いい加減妹離れしなさいよロリコン!」


「また罵倒!なんて事を言うんだほんとに!」


ああ〜あんなところにもロリとか言われる先輩がいるんだな。少し共感が得て嬉しいようなそうでないような。まぁ同じなのかどうかはあれだが、変態先輩と言われてるこっち側としては同情してしまう。


「う〜ん。ひとまずコレは説明する必要はあるね。説明が要らなくて早く試合したい人がいるかもしれないけど、観客席からとしてもどうなってるのか知りたい人はいるんじゃないかな。それにどうして第2ブロックの出場者達がまるまるいないのかそれも知りたいのがあるはずだよね。主に一部の人達は…」


アイツ分かっててわざと煽る言い方をしている。まぁその辺の煽りの挑発にのる必要はないが…敢えてのるか…


スッ


「俺は聞きたいな。何でここに有名な選手がいるのか…それも単独…明らかに小橋さんが言っていたルールとはだいぶ予想外な事が起きている。大体の納得のいく説明は必要だと思う。」


「……いやいやそんなの知ってどうする!結局は蒼ちゃんと戦う事になるんだ。それならば説明なんて不要だろう!」


「それはお前だけだろう。このゲーム自体色々と妙な変更点だらけだから、もう前もっての説明のルールなんて意味がないんじゃないのか?俺は神楽坂の言う意見に賛成だな。」


「は〜先輩方、蒼さんがそこにいるだけで十分な理由になっていると思いますよ。そこの変な先輩ではないですが私も当然説明は不要かと…」


その兄である人にも意見を聞きたかったのだが、妹からの罵倒を浴びてショックをうけながら説明がいるかの抗議はどうでもいい感じになってクヨクヨする。


「……はぁ〜じゃあそこの顔を隠している人達は?」


「………私達も説明はいるかな。何せ超天才が出ているのにはわけがあるんだし、聞く耳を持ってもいいと思う。」


「お?まさかの話が聞きたいとはやはり私が物凄く強いというのを認識してくれたのですね。嬉しいです。」


「………話がややこしくなる。勝手な妄想は後にしてほしい。」


何故フードを被ったまま話しているんだ?顔を見られたくない理由でもあるのか?というかよくフードを被ったままゲームをやれたな風防止受けならヘルメットでもいい気がするんだが…というあっちの方が人相分かんなくないか…まぁどっちもどっちだと思う気がするけどな。


「え〜と、とりあえず君達の御託なんてどうでもいいんで説明するね。というか聞け…」


あ〜珍しく苛立った言い方。今まではどうでもいい事は流してたのに急なトーンで周りは一気に静粛になって誰も話はしなくなる。


「うんうん素直なのはいい事だ。じゃあそうだねまずはどう話そうかな。あんまり渋っても仕方がないし……うんそうだね。やっぱりあるべき部分を話そうか…」


スッと言えないのかアイツは毎回毎回ゲームにつけ込んで回りくどいやり方をする。


「じゃあまずひとつ目から第2ブロックでの試合なんだけど、そこにいる皆んなも知ってる葉月蒼ちゃんが勝利を獲得して今現在ここにいるという形になっています。と言うのもコレは彼女が望んだ結果になった事なんだけどね。」


「望んだ結果?いったいどう言う事なんだい蒼ちゃん!?」

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