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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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paradise sky 7th

観客席・グラウンド


「……成る程ね。確かに林音ちゃんが考えそうなやり口ね。試合は試合…そんな特別なルールなんてのは関係なくやる。やってる事はあまりにも卑劣だけど、そんな事は一言も口にしてないものね。」


美森は野々美という子から受け取った広範囲線小型無線を返し司会者側と出場者から話す会話を拾って聞いていた。


「まぁあの関係上あちらの御三方さんはどのみち破局の道へと進んだのでしょう。でなければここで茉莉奈さんが友達やめる宣言をするわけがありませんしね。」


「逆にこうは考えられないかしら。あの子の兄である君津家君が自分が確証している勝利があったからここであの子達を切り離したそう考えられないかしら。」


「せ〜んぱいさすがにそこまでの深読みはしすぎですよ。先輩も聞いていたなら分かってるんじゃないですか?彼は周りをよく観察していた。だからバーチャルフラッグの出現しているのにも気づいた。となれば林音さんが間違って事故でだしたバーチャルフラッグだとしたら彼女はわざとである可能性があるそう思いませんか?」


「ええ、事故じゃ無いのは私自身にもわかる。敢えて出現させたのにも時間低下によってより鮮明に濃くうつりださせる仕組みだって可能。それを彼女は易々とこなした。」


本当にくえない子ね。色々と学園でのお金を逆手にとってやりたい放題だわ。でもあの子の場合は実際にお金の援助があるから…どうも言えないんだけどね。それにコッチはコッチで妙な問題がついちゃったのよね。

杉原澤(すぎはらざわ)野々(ののみ)……私達幼馴染の事に関してやたらと詳しい一年生の子…でもこの子の事を海未に聞いたらそんな子は知らないといった。

つまりここの学生服はきているけれど、まだ学園には通っていない?でも単に他のクラスにいるかもしれないそうも思ってはいた。

でも部活の子達にもそういった話は聞かない……ならこの子はいったい何者なの?不審者?って思ったけれど、どうやら林音ちゃん曰くこの子は特別階級によって、1学期での成績は免除…かえって2学期からの登校となるらしい…そんな初めてな事例初めて聞くわよ全く…ともかく私達の事を林音ちゃんにも伝えたけど本人はそうですかと他人事…危機感があるのかもさっぱり分からない。

ここは年長者である私が皆んなを守らないといけないわね。今の所ターゲットにされているのは私だけみたいだし…


「でもそれでちゃんと5組が勝ったのは驚きですね。」


「ええ…あなたの読み通りになったというは少しばかりに皮肉ではあるけれど、その通りになったわ。」


「何を言ってるんですか。私は単に勝ちの道筋が分かっただけと言ったんです。誰も5組に関して誰が勝つのかまだは予想できません。」


「だとしてもあなたがあの2人が勝つと言う事が目に見えていた。となればあなたも何かしら天才の血が流れているんじゃないかしら?」


「あはは、ないですないですよ。コレは単に観察眼としてそう道筋があったと言うだけの話です。先輩にだってあるんじゃないんですか?陸上による勝ちの道筋…レーンにひかれた本の一本のレーンを真っ直ぐ見ると…そこにはあら不思議自分が勝つという確信を抱いた強さの意思がそこを自分を誘ったという経験があるはずですよ。」


「……さぁそれはどうかしらね。お互い違う部活によって勝ちという道筋なんて誰にも分かるもんじゃないわ。寧ろ予測するだけでも精一杯。」


「あは、私はその事を言っているのですよ。どんなに違うような勘だったとしても、色々なトレーニングが自分に寄り添ってしまう。それはもう凌駕する位置だと思いませんか?」


「あなた私の事について話にきたのかしら?今はそんな話関係ないと思うんだけど…」


「うわ〜怖い怖い。でも私は事実として話していません。お気に召さなかったなら申し訳ありませんが…真実は真といいます。」


「あなたさっきから変な事話しているけれど大丈夫?そんな痛いな事を言って…まさか厨二病じゃないわよね?」


「………」


少しバツが悪そうな顔をする野々美。実は内心そうなのかもと思った美森に言われ何やら顔をひきつらせる。


「そ、そんな事ありませんよ〜」


言い方に淀みがあるわね。根っこは太いのにこう言うちょっとした隙間に入り込まれるといつもの感じが崩れるのはやはり年下というものだと実感するわね。


「……まぁあなたが厨二病だろうがそうだろうかは置いておいて、ひとまず第1ブロックが終わって次に第2ブロックが始まるわけだけど、あなたは第2ブロックどうなるかっていない!?」


空で色々とやり終えた選手達が終えるのを見届けていたのも束の間一瞬にして何処かへいった野々美。結局次のブロックについては聞け仕舞いになり美森は第1ブロックで勝ち残った5組を耳にしここから離れる。


………控え室


「ふぅ〜何とか第1ブロック通過だな。お疲れ香澄ちゃん。」


「はい、ありがとうございます。その、せ、先輩もかっこよかったですよ。まだ私程ではありませんけどね。」


「は、ははそれはそうだろうな。天才を真似るというやり方は俺には到底できっこないよ。」


「え、あ、いえその…」


俺は控え室にあったペットボトルの水を香澄に渡しひとまず一息をつかせながらお互いお疲れといい少しぎこちない会話をする。


「………えーととりあえずまぁその聞きたい事とか言いたい事とか色々あるんだが……香澄ちゃんは…」


ガシャン!


「先輩!!」


「え?春野原ってグエ!」


突然扉を開けられ物凄い勢いでダイビングしてくる春野原に俺は地面に倒れ香澄は若干困った様子でど反応すればいいか分からずにいた。


「あは、はは…夢葉ちゃん相変わらずだね。そんな先輩の何処がいいんだか…」


「それをあなたがいいますか…こんな馬の骨が弱そうな先輩にそこまでのベタ惚れ要素がどこにあるのかサッパリです。」


「こ、木葉ちゃんまで…駄目ですよ。ここは関係者以外入ってきちゃだめなんですよ。」


「といいますがね…ここの控え室って、あなた達の人以外の利用者なんていませんよ。それに今まで2人で話していたんじゃないんですか?」


「そ、そういえばアイツら一向に戻って来ないなと思ってたんだが…何か理由があるのか?」


俺はひたすらしがみ付く春野原を払い除け鳴神に何で俺達2人の以外の生徒が入ってこないのかを聞く。


「先ほどの試合優勝した5組の中で最もあなた達が警戒されているんですよ。主な明白な理由は2つ…1つ目はインチキ2つ目は葉月の妹…コレが理由にはなりますが、詳しく聞きたいですか?」


聞きたく無いような聞きたいような…


「多分インチキなのは私が原因だと思います。」


「?何でそうなるんだ?別に香澄ちゃんはインチキなんてしてないだろう。」


「いいえ私が履いていたあのスターダスト型は一般には販売されていない品物なんです。それを履いてアレだけの大盤振る舞いを見せたら…」


「……他の人達からはチートとか言ってくるって事か…」


「正解です。まぁここに入らない理由はそう言った理由も然りですが…もう一つ香澄ちゃんには他のレッテルもあります。それをあの敗北したお二方が…」


「成る程察した。」


「な!?そんなの横暴じゃないですか!どれだけ香澄ちゃんを傷付けるつもりなんですか!文句言ってやります!香澄ちゃん待ってて直ぐに汚名返上させるからね!」


「あ!待って夢葉ちゃん!」


ガチャ!

ドス!


「キャ!」


春野原が出ていこうと扉を開けようとした途端まさかの向こう側から扉が開かれ中に入ってくる人影が見えそのままコチラに顔をヒョッコリと出す輩がコチラを覗き込む。


「いやいやとんだめにあったね君達。」


「仙波か…」


「僕だけじゃないさ、なぁ〜」


「よ!何か雰囲気がいいって感じじゃないな。」


「地味板もか…というか戻ってきたんだな。いいのか?お前らこっちに戻ってきて…」


「いいも何も俺達は勝者側なんだ。ここに戻ってくる権利はあるだろう。けどまぁお邪魔みたいだったな。」


さっきの扉の端っこ部分をぶつけた春野原はコチラに寄ってきてやたら慰めてほしそうに甘えながら頭を俺に擦り付ける。……小動物かコイツは…


「いや別に邪魔じゃない。」


グィ!


「ちょ!先輩酷いですよ!」


「君!女の子に対して何て事を!」


そう言いながら春野原への方へと駆け寄ってくる仙波。


「お嬢さん良かったらお名前をお聞かせ願いますか。僕と是非ID交換等を…」


「いやです。あなたみたいなキザな人私からお断りします。」


「ふ、振られた!こ、この僕が!?」


ガーン!


一々リアクションに対してオーバーなんだよ。というかお前の狙いは海未じゃないのかよ。


「それよりもだ。お前達の事で良からぬ噂が出回っているのはひとまず置いておいた方がいいんじゃないのか?今は俺達勝ち残った5組に警戒するのが賢明だと思うがな。」


「ああ〜それは問題ないかな。ここにインチキと呼ばれる人材がいるから多分次のブロックは問題ないんじゃないかと思う。実際に戦うのは俺の相方の葉月の妹ちゃんだからな。」


「な、何てやつだ!それでも蒼ちゃんに稽古をつけてもらった男の言うセリフか!少しは恥じらいがないのか恥じらいは!」


「アンタだけには言われたくないな。」


「ふっ!僕の美貌に嫉妬するのは良くないよ。まぁ僕が美しいのは仕方がない事だがね!」


うざ〜何かコイツのせいで話が脱線しそうな気がする。


「まぁその余裕が足元を掬われない様に気を付けるんだな……おっとまだ話は残っていた。」


そのままもう何も言う事は無いと踵を返そうとした地味板は何やら思い出したかの様にこっちを見る。


「お前この競技イベント…小橋さんが男女組むというやり口俺は本当に感謝しているよ。もしあの子に会ったらそう伝えておいてくれ。」


そう言って控え室から出ていく地味板…後仙波。その意味がいったいどう言う理由なのかはよく分からないが、とりあえず東小橋川さんに伝えるだけ伝えておこう。


「……5組の優勝者か…俺と香澄ちゃん、地味板組と仙波組…それに君津家兄妹……後もう一組はいったい誰が勝ったんだ?」


「もう一組はどうやらparadise Skyでの部活の子達みたいですね。あっちは初心者の子と手馴れた先輩と一緒の参加だそうです。……でももう1人の方なんだか何処かでみたがあったような。」


「………」


まぁそんな奴がいてもおかしくないだろう。そこに関しても特に問題はないと言えるかもしれんし…ここでの問題があるとすれば第2ブロック…そこでどんな奴らが這い上がってくるのかが問題だな。

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