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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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paradise Sky 4th

謎に浮かび上がるフラッグ俺と香澄の間にまさかの予想もしなかった事が起こってしまい…俺達はとんでもない冷や汗をかいてしまう。


「え、え〜と今出てきた1組からフラッグを30秒以内に取れば勝ち、かな〜……どうしようまさかあっち側にいくなんて予想外にも程がある。」


後半の方予想外と言わんばかりの慌てようのアナウンス。いやそこは普通切ってからぼやくだろう。


「と、とりあえず細かいルールの補填を省いてしまったという事で今から30秒間の間に正式(・・)なゲームを始めたいと思います!」


「ふざけんな!こんな事あってたまるか!」


「おいあれって今噂のハレンチ先輩だったか?」


「あ〜なんでも1年、2年、3年男女問わず自分の物にしてるとんでもない先輩らしいしぞ。」


「いやだ〜もしかして私もターゲットにされてるのかしら〜」


「いやお前はないだろう。おかまに興味があるとは思えんわ。」


「何か言ったかしら〜」


「いや何でも…」


何かとんでもない事を言ってる輩な声が聞こえたような。というかそういう系のやつもいるんだな。後語弊があるような奴もいたな。俺男女問わずに手ェ出してやつじゃないからな。


「全く飛んだお門違いで勘違いされてるな。俺は単に幼馴染に振り回されているだけだというのに…」


「そうですよ!変態先輩の悪口言うなんて、本当はちゃんとしたロリコンなんですから。」


「ああ全くその……おい今何て言った?」


変態だ!

変態よ!

変態だわきゃーー!!


「いやますます勘違いされたな。というかあまりにも風評被害がやばいんだが!」


ピーーーー!!


試合の合図。俺達のファーストブロックでの試合が始まる。


「いや待て待て何勝手に試合始めてんだ!」


「変態先輩私から離れないで下さいね。少なくともここから離れなければ問題ありませんから。」


「問題はないと言うが…」


ビュン!

ビュン!

ビュン!


「完全にこっちを狙い定めてきてるなやっぱり!」


「地獄に落ちろ!」

「あなたは女の敵よ!」

「ふふん〜私好みに変えてあげる!」


「ま、待てひとまず俺の話しを聞いてくれ!というか1人そんなの関係なく来てるやついないか!30秒間守れる自信がねぇ!」


「大丈夫ですよ。何の為に私がいるのか忘れましたか。」


「その自信どっから来るんだ!相手が一気にきてんだぞ。」


「でも5人だけですよね?10組いる中で5人というのは…完全に先輩を変態という目線で避けれてるって話になります。コレは逆に好都合ですよ。」


「…………」


言い方は良い感じなのかもしれんが…俺の周りに対しての目線が痛いんだが…その辺は分かっててくれているのか?この子は…


ブン!

ブン!


「まず最初にあの先輩を落とす!」


「ああその後に女の子を挟んで攻撃だ!」


まさかの共闘による作戦。当然弱そうな奴を狙うのは間違いない…そうくるのは目に見えていたが…


「ふぅ……30秒か、何とか保つしかないな。」


「先輩私が近くにいたら何も問題はないんです。私が身代わりになって先輩のパワー型で上手く逃げ切れば…」


「大丈夫だ香澄ちゃん。その役も俺が引き受ける。30秒間そっちはそっちで何とかしてくれ…」


「ええ!先輩どういう事ですか!?」


「おいおい何やら動く気配がないぞ。このままフラッグ取れんじゃねぇの?」


「確かにというかお前裏切ったりするんじゃねぇぞ。こっちとら一応真剣勝負なんだからなコレでも…」


「分かってるっての!というかそれ以前に俺達の他にも狙っている奴もいるみたいだし、完全に痛み分けだろうこれ…」


「でもその保険をかけて…」


「ああ向こうも向こうで女子は女子同士の争いをしてもらうわけだけどな。」


「おっと狙いはすぐそこだ!まずは俺が!」


「ふぅ〜」


特訓の事を思い出せ…リフレクションシューズによる動かした方や感覚その他諸々を頭の中でよぎらせ相手の一手を避けきるんだ。そして何よりも……あの海未が履きこなしていた仕草アレをよく思い出せば……


「そおら!タッチ!」


ビュン!


「な!?い、いない!そんな何処へ行ったんだ!」


「………」


「おいお前!あの先輩が何処にいったかちゃんと目視してんだろ!何処へ行ったんだ。」


「あ、あそこ…」


「は?」


あそこという指した方向に視線を向けるとほんの一瞬の事なのか自分が一星に触れる僅かな隙間でその場所から離れていきまるで瞬間移動したかのような形でその場から消えた事に誰しもが驚き呆然とする。


「や、やべ!完全にスピードの制御おかしくなってた。自分じゃまだコントロール維持できていないのか?でも前はすんなりいけたかんがあるんだけどな。」


「おい冗談だろう。この場所からあそこまで移動するのに、ほんの僅かな時間で移動したのか…それって最早強靭並なレベルじゃないのか?」


「いやでも確かに早いスピードで移動はしたが、何とか先へ回り込んだらいけそうだぞ。今ので7秒ロスだ!しめていくぞ!」


「す、凄いな変態先輩あんな瞬時にお姉ちゃんと同じ動きと一緒にするなんて、もしかして変態先輩もparadise Skyの天才なんじゃ…」


「そーれ!」


ヒュン!

ヒュン!

ヒュン!


「もう何でさっきから交わされるの!」


「ちょっとそこの2人ちゃんと囲んでよ!コレじゃ30秒ももたないじゃないの!」


「私のせいだっていうの!寧ろそっちのやり方が間違ってるんじゃないの!」


「なんですって!」


あらら、コレでは簡単に30秒が経ちそうですね。変態先輩もそこまで苦戦する事は無さそうですし…


「残念です。少し拍子抜けしました。」


「そう?なら私が相手してもいいってわけよね?香澄ちゃん?」


ドクン!


突然声をかけてくる。1人の女子生徒の声…その声に僅かな震えを感じ心臓が飛び跳ねそうになるのを必死に堪える香澄。そして恐る恐る後ろを振り返ると…


「ま、茉莉奈さん。」


「へ〜ちゃんと名前は覚えててくれたんだ。嬉しいな〜でもまぁ当然と言えば当然よね。何せあんなに一緒になって遊んだんですもの…覚えててくれなかったら私悲しい気持ちになってたわよ。」


「………」


「大丈夫よそんなに狼狽えなくても直ぐにその震えも止まると思うから…」


ギュイーーン!

ザーーーー!


「まずい!香澄ちゃん!」


「おっと!お前の相手は俺達だぜ。」


「ああここを通さないように言われてるんでな。悪いが大人しくしてもらうかそのままフラッグを取られるかどっちかにするんだな。」


そう言いながら自分の周りを囲む集団達。さっきこっちに奇襲を仕掛けてきた後輩男子も駆け寄ってくる。


「………お前らまさかあの子の指示通りにしているんじゃ…」


「ああ。悪いが俺達はあの子とちょっとした約束もされてるんでな。それがちゃんと遂行するようにもしもお前達にフラッグがあったら邪魔するように言われてんだよ。いやはや世知辛い世の中だよな。」


「でも言う事をきいたらあとはこっちの話だってわけだから権力云々無しでヤレるってのは最高だよな。」


「ああマジで上玉だからなあの権力の娘は。ギャルとまでは行くか行かないかのギリギリライン…寧ろそういう風にみせつけているならそれは過ちだったって事に気づかせないといけないな。」


「先輩〜ちゃんと俺達の約束も忘れないでくださいよ。」


「そうっすよ。というか足止めなら最初の方にしてほしかったですよ。」


コイツら序盤で徒党を組んでこっちに仕掛けてきたんじゃなかったのか……はなっからこっちを貶めるつもりだったって事なんだな。


「……お前達ゲスすぎるな。」


「は!何とでも言えばいいさ。どうせ負けるのはそっちなんだからよ。」


「ゲスはやっぱりゲスの思考しかないって事なんだな。そんな無駄話しをしているだけで、もう7秒たったぞ。やる気云々はいいかもしれんが、フラッグを取らなきゃ意味がないんじゃないのか?」


「は!いいね面白いね。おいお前らそいつを逃がさない様にちゃんとマーキングしとけよ。」


「ひひひ勿論ですよ。」


「当然です。」


………


「ふふ、どうやら向こうは完全に周りを囲んでしまったみたいね。じゃあこっちもとっとと終わらせましょうか。」


「ふ、ふん!あなたが1人いた所で何も変わりません。周りの子に言う事聞かせてるあなたなんて何のとりえも…!?」


しかしそんな彼女の左と右から同じみの顔見知りがにじりよってきてニタニタと香澄の顔を見ながら笑いだす。


「ふふ、あなたを虐めるのに私1人なわけないでしょう。ちゃんといつものメンバーもいるに決まってるじゃないの。」


「はぁ、はぁ、はぁ…」


「あれ〜大丈夫?かなり息切れしているみたいだけど、もしかしてもう降参するつもりなのかな?」


「あははは、だとしたらかなり滑稽なんだけど。さっさとかたしちゃおうか。」


「こ、こんなのルール違反じゃないですか。小萌志先生との約束を忘れたんですか。余計な事をしたらどうなるか分からないって言われたのを…」


「余計な事をしたらの話しでしょ?」


「え?」


「私あなたに余計な事したかしら?」


「……だ、だってこの状況どう見ても前と一緒の虐め…」


「違うわよ。コレはゲームよ。弱い者を真っ先に倒す。どのゲームでも一緒だと思うわよ。弱者を痛ぶってからたたき落とす。ふふ…よく男子がアマチュアな考えでゲームをするのがよく分かるわ。」


「…………そ、うだ、コレはゲームだったんだ。」


どうしよう私あの人達の前だとどうしても足がすくんでしまう。このままじゃ本来の力が発揮できません。ま、負けちゃう。残り時間が後僅かなのに負けてしまう未来が見えちゃう。ど、どうしたら…


「………聞こえるか香澄ちゃん。」


「へ、変態先輩。」


「すまんが、無理矢理無線を拾って聞かせてもらった。もう時間がないからちゃんと耳にしろよ。」


あからさまな暴言…その発言を側からで無線を拾って聞いていた一星は無理矢理香澄の無線へと繋げある一言の言葉を伝える。

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