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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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paradise Sky 3rd

ピンポンパンポン!


「いややたらと古いお知らせ音だな。」


遠くからだけど、地味板がお知らせ音に関してツッコミを入れてるのが耳に聞こえた。


「はいはい〜ファーストブロックの皆さんコレから試合が始まる僅かな5分前で何もルールの事情が分からないのに普通に平然と飛んでいる皆さん。……ゲームを舐めてるのかな〜」


ファーストブロックの全員の心の声

いやそっちがいつ言うか分からないから待ってたんだが…


「まぁ舐めてるし甘っちょろいという考えで参加した人がいるからこうやって舐められた態度をしている人達がいるんだろうけど…でもでも実際に甘くないんだよね〜私が考えたミニゲーム式イベントは!」


東小橋川さん本当に一度誰かに怒られてみたらどうなんだろうか。あまりにも無鉄砲すぎて周りの人達は怒りが湧き起こってるぞ。


「いいからさっさっと!本題に入りやがれ!そもそも恋愛に持ち運んだこのゲームで、ほとんどの奴等はやる気に対して戦意喪失してるばっかがいるんだぞ!その辺責任あんのか!」


先輩なんだろうか?やたらも荒い口調でアナウンス室に向かって大声で怒鳴る。まぁそう言われても仕方がないよな。


「責任?勿論あるさ…でもでもこのイベントに関しては別に本当のparadise Skyに似たようなイベントへと私は運ぶように宣言したつまりはないんだけどな。君達が勝手に想い込んで尚且つ軽く遇らう程度のゲームとそう思ったんじゃないのかな?」


口調が完全にゲーム者モードの東小橋川さんだ。コレはガチのやつだな。というか何処となくなんか楽しそうに話すな。


「え〜それってどうなんですかね〜私達初心者からしたら確かにハードルの高いイベントかもしんないですけど、半ばこういった恋愛目的もあるわけだし、寧ろ小橋さんが言ってたさっきの恋愛何とかってやつは私達初心者にとって優しいハンデとかあったりするんじゃないんですか?」


言ってる事めちゃくちゃだぞ。あのギャル後輩…いやまぁ東小橋川さんは確かにそうは言っていたが、別に初心に対しての手心を踏まえたという意味ではないはずだ。


「…………」


そうだ!そうだ!


遊び半分で参加していた生徒達はやたらと猛反抗議みたいな事で東小橋川さんにあれやこれやと文句を言う。それを聞いていたファーストブロックでの参加していた一部の生徒達は…


「………最低だな。」


「何しにきたのかしらあの子達。」


「寧ろお前らが邪魔じゃね」


逆にparadise Skyに対して熱意を持ってるまたは経験者は遊びできている奴等に対して邪険をし冷たい視線で軽蔑視する。


「……まぁそういう奴等もいればそうじゃない奴等もいる。俺達に関しては東小橋川さんにしてやったりかもしれないが…反対にしてみたら東小橋川さんもしてやられたって事になる。でも東小橋川さんなら多分…」


「………それで?他に何か言う事はあるのかな?」


…………


ほんの間があっての圧のあるアナウンスでの問い…それによって周りで反論していた生徒は黙り周りが一気に沈黙する。


まぁ東小橋川さんにゲームに関しての戯言を言った所でこうなるのは目に見えていたけどな。


「ないみたいでね。いいかいもう一度言うけどコレはあくまでも私が君達にこの前のイベントで悔しい思いをしてるからと思って新たなゲームを導入したんだ。そしてそれを君達は下心があって参加した。ただそれだけの話しなのに…君達はそれを私に文句を言うというのは筋違いなんじゃないかな?言い返す言葉があるならまずはこの形式される試合に勝ってから言ってもらいたいね。」


更に深まる沈黙。これもまぁ東小橋川さんが言ってる事に関してなんら間違いはない。寧ろ何もなしにただお気楽に参加できるなんていうのは甚だおかしいというのは誰でも気付くはず……けれど彼等彼女らはそれを気にせずに参加した。パートナーという男女共有という形の名ばかりに意図したものの末路。


「でもそう言った形でラッキーというやつもチラホラいる。女子と男子での格差はあるにしても、その辺とは関係なくリフレクションシューズによる使い手と組む事ができた。その辺に関してはしてやったりだろうな。」


「さてこんな所で妙な文句の垂れ流しはここまでにして、試合説明をさせて頂こうかな。と言ってもそれぞれのブロックによって分かれてるという話からして大体予想はついてるが……まぁ簡単に言えば大勢で行うバトルロワイヤル…そして誰かが生き残って誰かが勝利する。けれどそれだと本当に殴り合う試合みたいだからあまり面白くはない…だからその辺を弄って、本来のparadise Skyでのルールの一部をとってきた。皆んなモニターに注目してほしい…」


モニター画面に東小橋川さんが言ったルールについて棒人形による動作によっての説明が行われる。


「まず初めにそれぞれのブロックによって決められる割合での人数…その比例によって上手くバーチャルフラッグを用意しているよ。そして最初のブロックでの人数ではおおよそ1組2人というチームを組み合わせての合計20人による参加者がいる。そこから割り当てられるフラッグの数は…」


「合計で5つだな。1組2人それが合計で10組いる形になる。だから次のブロックで仮に最終ブロックだとしたらここで5組が退場しなければならない……」


「で、でも正確な人数の割り当てなら5つぐらいのブロックがあってもおかしくありませんか?」


「東小橋川さんはそんな回りくどいやり方でのゲームは考えない。寧ろそうする事で何かお目が目に叶う事があるんだろう。まぁ仮に3つや4つのブロックがあるなら俺が言った計算は間違いだ。……それじゃあ答え合わせといこうじゃないか…どの数が正しいんだ東小橋川さん。」


「5つ!10組の内5組が最終決戦に挑む事ができる。かなり無理矢理な気はするけど、参加人数での試合ブロックがこの会場の施設でしかできない形だったからその辺は許してね。でも安心して、優勝者と準優勝者そして準々優勝の3組にはちゃんとしたご褒美がある。それが何かは勝ってからのお楽しみだけどね。」


まさかのブロック分けは2つか…でもまぁ参加者が20組いた時点でそれでも多い気はするが、やっぱり無難に難しかったのかもしれんな。東小橋川さんが考えるやりかたのゲームというやつは…


「おっとまだ話の続きはここで終わりじゃないよ。ここから更に5つのフラッグでの争奪戦によるルール。知ってる人は知ってるし知らない人はちゃんと説明するから聞いておいてね。じゃないと怪我をしてからじゃ遅いからっと……じゃあまたモニター画面に注目してね。」


何やら操作を弄っていたのか、東小橋川さんが何か弄った様な声でのうわつきでモニターに記されているものが切り替わる。


ビビー!


「フラッグでの回収はごく簡単なやりかた。相手側の隙間にタッチやダウンさせたらそのフラッグは自分の物になる。まぁ主な説明概要は今映ってるモニターが1番の良い例かな。」


あの時に行った模擬戦とほぼ一緒の内容か…見た感じ普通でのやり方で攻防戦になりつつ相手に隙があればそのフラッグを回収できる。でも判定に関してはかなりシビアだ…僅かな紙一重で相手に触れたとしてもそれはノーカンにされ相手側に持続する形になる。その辺はちゃんとシステム上生きているって事だから、誰かが根回しとかして小細工を使わない限り判定が甘く見られる事はないのかもしれん……でも恐らくこの例は参考にはならない…何故ならこの例は…


「ああ因みにコレはあくまでもバランス型同士での例だからコレがその通りのルールで行われると思ったら大間違いだと思った方がいいね。」


ざわざわざわざわ


だったらその辺のルールに関して付け加えるのも説明するべきだろうと抗議する輩もいる。でもその話をするだけでも時間は割くから東小橋川さん的にはきっと説明は淡々とするんじゃないか?


「うんうん最もな意見を言ってる人達が多数いるね。でもそんな回りくどい説明って必要なのかな?」


あれ?説明はしないつもりか?詳しい説明はあの紙で書かれた内容通りにするんじゃないのか?


1週間前、校内による東小橋川さんが決定されたparadise Skyについての説明の紙が貼り出されており俺はその紙を確認した。そこに記されていた内容は…


本日正式にparadise Skyによる形式なイベントが決まりました。詳しいルール内容については当日までは発表しないつもりです。しかしある程度の内容は本来のparadise Skyとはあまり変わりません。コチラはある程度弄った上でのゲーム形式となります。また今回ペアでの参加なので、君達自身どういった形式ゲームなのかはある程度予想をもってご参加下さい。このゲームはあくまでも以前のゲームによる不満をもたらしたもの達への応急処置みたいなものです。


「………そう言えばある程度の事は予想しろと書いてはあったな。となればそこらおおよその展開では…」


「もしかして、このゲームってペアの誰かが知ってての参加条件だったんじゃ……」


ざわざわざわざわざわざわ…


ふざけるな。

そんなの何処にも書いてない。

それならそうと先に言え


あちらこちらでの文句。確かに説明ではそんな事一切の概要はなかった。言うなれば責任者がしっかりと責任をとるべき話だといわんばりの怒涛。でもそれを深く捉えなかった自分自身にも問題がある。東小橋川さんはそんな甘ったるいことで解決なんてしないはず…


「あ〜もう五月蝿い五月蝿い。そんなに文句があるなら君達にハンデをあげようじゃないか。」


………前言撤回。嫌な予感しかしない=甘いやつだった。


「ハンデだと?いったいなんのハンデだ?」


「ふふ、それはね。コレからランダムで1つの組みに必ず勝に上がれるフラッグを30秒間の間取れたら勝ちというルールにしてあげる。あ、でも1組といっても2人にかかってるフラッグだからちゃんと2人を倒さないと意味ないからね。それじゃあルーレット開始!」


いやまだ誰もOKなんてしてないぞ。周りが物凄いそわそわし始めたじゃないか…


「どうしましょう変態先輩。もし私達にそのフラッグが回ってきたら…」


「多分大丈夫だろう。10組いる中で俺達が当たったらそれはもうほんとうに運が悪く…」


ピロリン!


俺達の頭の上に謎のフラッグが立った。


「嘘。」


「………あちゃ〜」


「………なんだと?」

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