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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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クラスのイジメ

一年のクラスでの香澄の衝撃的な目的を発見する少し前…


「少し早く出てしまったけど、普通に他の生徒がまばらにいるのは何でだ?今日って何かあったか?」


「イックン!」


「え?ぐほ!」


ドン!

ズサーーー!!


後ろから思いっきりタックルされそのまま真っ直ぐ勢いよく倒れながら滑ってしまう一星はそのままバタっと倒れ朝から災難にあってしまう。


「おはようございます!今日もいい天気ですね。」


「ふざけんな!朝から勢いよくボディタックルしてくるやつが何処にいる。」


「ここにいますけど?」


「………ああそうだった。お前アホだったな。」


「そうですよ!分かってくれて何よ…何ですって!」


「気付くのおせぇよ。」


全く昨日の事で色々と悩み抱えているのを気がしらないやつはコレだから…


「そうだ海未お前、俺がparadise Skyに参加するのはもう東小橋川さんから聞いてるんだよな?」


「はい!昨日林音ちゃんに連絡が来て今日イックンに会うのを楽しみにしてました。」


「それで朝からそんなハイテンションなんだな。」


「そうですかね?いつも通りだと思うんですけど…」


「自覚無しか…まぁいいや正直俺は嫌ではあるが、この際乗りかかった船だ。参加はする。」


「本当ですか!」


「但し、妹の香澄ちゃんは不参加でもいいか?あの子どうやら相当今回に関しては乗り気じゃないみたいた。話し合ってみて、本人は棄権したいとそう言っている。それに海未はそこまでして妹に執着する必要もないんじゃないのか?今はお前の方が強いんだし…」


「え?香澄がそれを言ったんですか?」


「いや言っていたと言うか、雰囲気的に参加したく無さそうだったから。」


「………イックンは他に香澄の事について何か聞いていたりしますか?」


「え?他に?」


「はい。」


「………」


どうする昨日話した事をそのまま話すか?いやでもそれを海未に言った所で状況は改善され無さそうな気がする。頑なに香澄を参加させるといってるんだ。無駄に変な事を言ってその気にさせたら丸く収まるのも収まらないしな。


「いや特にコレと言ってはないかな。」


「そうですか……」


珍しく腑に落ちない顔をする海未。さすがに違和感を感じた俺はさっきまでの陽気な振る舞いをしていた海未に別の話題をふりかける。


「そう言えばparadise Skyってさ、初心者でもやれる様な仕組みにしてくれるというけれど、海未にとってはつまらない形式なんじゃないか?」


「いえそんな事ありませんよ!初心者でもそれなりのレベルに因んで参加してくる人もいます。初心者をどれだけ育成しつつ尚且つ一緒になって試合を挑めるかがこのスポーツでの面白い仕組みでもあるんです。


「けど実際の形式なやつではやり方は違うんだろ?何かバトルロワイヤル形式とは言っていたが…」


「はいそうですね。」


「…………」


「…………」


…………ん?


「え!?他に何かその説明について言ったりしないのか?」


「は!?そうですね。私てっきり意思疎通みたいな感じで伝わっているのかとばかり思っていたので、コレといった説明は不要かと思ってしまいました。」


「俺はエスパーでも何でもないぞ。というか何故俺とお前が意思疎通できると思っていたんだ。」


「幼馴染の感?みたいなですかね。」


そんなのあったら世の中の幼馴染達はテレパシーだけで会話できる事になるぞ。


「というよりそんなのあるわけありませんもんね。うっかりうっかりです。」


「………」


そんな間抜けな所を晒しだす海未だが、おそらく大抵の人達はこの子のそんな部分がお茶目でカッコカワイイとか言うんだろうな。俺には絶対言えない言葉だけどな。


「それで何を話したらいいんでしたっけ?」


「お前はアホだな。本当にアホすぎる子だな。」


「そんなに虐めなくてもいいじゃないですか〜私だって女の子なんですよ。もっと優しく接してくれてもいいじゃないですか。」


「接してやりたいのならちゃんと今までの会話の流れで受け答えしないと意味がないだろう。会話しているコッチが馬鹿だと思われる。」


「ぶ〜イックンの辛辣。おっとそう言えば私今日日直の当番でした。私先にいきますので、またお昼休みに会いましょう!」


「はあ?」


ビューーン!


そう言ってこの微妙なグダグダなくだりの中何も会話を進まず消化不良な状態で俺は学園へ行く事になるんだが…


「アイツの考えてる事がサッパリわからんな。というか今までの会話流れで、日直があるから先に行きますって…本当に頭の中がどうなってるのか見てみたいぞアレは…」


………下駄箱前


「たく朝から意味の分からない事に振り回されて体力だけが消耗してしまった。それにちょっと早く着きすぎてしまったし…購買で何かジュースでも…」


ガヤガヤガヤガヤ…


「ん?何か騒がしいな。何かあったのか?」


「おい聞いたかまた例のクラスでイジメがあったらしいぞ。」


「え?またかよ。というか担任は何してんだ。未だに解決してないって前代未聞だろ。」


「なんか保留にはなってるらしくてな一時的に収まるまでは保健室登校だったらしいぞ。」


「この学園でもイジメがあるんだな。まぁ関わりがないし別に関係…」


「保健室登校ってもしかして例の一年、あのparadise Skyの天才の双子の妹だったか?外見はいいのに見た目はだいぶやばいってあの噂の…」


「え?」


今何て言ったんだ?paradise Skyえ?paradise Skyの天才の妹って言ったのか?いやでも天才と言っても他にも違う天才の子がいるし…何かの勘違いの可能性も…


「………いやそんな可能性なんてあるわけないよな。というかそもそも仮にそんな事があるとしたら、姉の海未が黙って…」


ガシャン!

バシャー!

カランカランカラン…


「おいさすがにアレはやりすぎだろう。」


「先生呼んだ方がよくない?」


「…………」


下駄箱近くでの騒ぎ場所は教室じゃないな。トイレか?でもこの近くなら職員室も近かったんじゃないのか?なら直ぐに教師が駆けつけて…


「いや何か妙なタイミングなのか、教師達今違う部活での騒動を収めてるらしいぞ。あの妹の姉のところでも問題があったらしい。」


「………」


コレは完全に黒だろ。妹…姉…こんな回りくどい勘違いがあるか。


俺は恐る恐る周りがざわつく場所へゆっくりと移動していき、できるなら無関係なやつで済ませてくれと心の中で願わんばかりと思いその中へ入り顔を覗き込ませると…


「あんたマジでウザイ、姉のおかげでここにいられるのがマジで分かんないわけ?もっと自分の立場を理解したら?あんたのその訳のわかんない才ただの変態じゃないの。」


「本当そんなの誰もがきみがわるいと思われるのも仕方がないったらありゃしないわよ。もっと自覚しなさいよ。自分は周りにとって害のある人間だって…」


「…………」


………完全にイジメだ。紛うごとなきイジメだ。しかも露骨に昔にあったイジメの光景を目の当たりにしてるかのような形をそのまま再現するかの様にしてとても酷い言い方とやり方。普通に考えたら停学処分と言っても過言じゃない。こんな有様を他の教師達は保留にしているのか?


「………私はただお姉ちゃんに迷惑をかけない様に振る舞っていて…」


「はぁ?ふざけんじゃないわよ。何が迷惑かけない様によ。あんたの行いで私達に迷惑をかけてるって言ってんのよ。」


ざわざわざわざわ…


おいあまりにもそれは酷くないか?


そうよねいくらお姉さんが天才な存在だとしても、妹さんにそんな言い方って…


「あ?何?何か文句あるわけ?アンタらに口出しできる権利なんてあると思ってんの?黙ってそこから見ておけばいいのよ。ていうか見てんじゃないわよ。」


「そうだそうだ見せ物じゃないのよどっかいったいった。」


海未を虐めていた3人の女子が周りにいる奴等を追い払う様に威圧をかける様にしてコチラをイビリ倒す様に睨みつけほとんどの人達は視線を逸らす。


なるほどな。ここにいる奴らはただ単にこの場に居合わせただけに過ぎない。憐れみの言葉や否定の言葉が出てきても香澄を庇う気なんて言うのは更々ないんだろう。でもあの女子にいったい何の権力があるんだ?まさかとんでもない才を持っているとかで上からは気にかけられているとかか?


「………!?………」


周りで囲まれている中で俺と視線が合ってしまった香澄。見られたくなかったんだろうか、一回視線が合ったのも束の間一瞬にて視線を逸らす。そりゃあそうだろうな、何せ昨日とは打って変わって態度がよそよそしくなっている。この場での彼女は単に周りへの晒し者としかなっていない。それに別に関わる気がないなら無視だってできる。でもそれをするにはやはり昨日の一件でそう言った事はどうにもやるせなく俺は前へ一歩を踏み出す。


「おいお前らその辺にしとけよ。」


「はぁ?アンタ誰?………ネクタイの色からして先輩っぽいすけど、何かようですか?」


「……先輩。」


「その子怖がってんじゃないのか?その子に何の恨みがあるかは知らないが、イジメはよくないんじゃないか?」


「はぁ?先輩には関係ないでしょう。というか先輩こそ私らに声かけていいわけ?」


「はぁ?どう言う意味だそれ?」


「………へぇ〜ガチで知らないっぽいよ。どうする?アンタの権利なら直ぐ様に退学させられるんじゃね?」


「………う〜ん。それもありだけど、さすがに私でも全く知られずに退学させてもらうのは気が引けるな。やっぱり恐怖を抱いてから退学させてもらった方が楽しくない?」


「ああそれありあり、なら早いとこ言っちゃいなよ。」


「ま、待ってその人は関係な…あ!イタッ!」


「しゃべんじゃねえよ反吐虫が、お前に私らに反論する権利なんてないって何度言えばわかんだ。」


やらと威圧が高い権力を持ってる女子が香澄のツインテールの髪を握り思いっきりビビらせる様に脅しをかけながら、怖気させる様に睨みつける。


「お前らその辺に…」


「はいはいストップストップ。さすがにそこまでは許される範囲じゃないかな。」


「その声蒼…」


「シッ黙ってろ。」


何か訳があるのか俺に蒼脊の名前を本人は何故か言わせなかった。と言うより何でここに蒼脊が?

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