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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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天才特権

paradise skyか……そう言えば海未の家に行った時もそんな話ししてたな。というかお願いされたのもありつつ、妹に自分がしないようにしてくれと言われた。その事も含めて今はまだ有耶無耶な状態のままであると思っていたんだが、まさかここで幼馴染達を集めてその話しをしだすとはちょっと厄介な事になったな。


「paradise skyって海未ちゃんの部活のスポーツの一種だよね?それを何で私達に話したいの?」


まぁそうなるわな。正直海未の意図が俺にも分からない。正式には馬鹿の考えは分からない…ここで何を話した所で俺が参加するという方向にはならないのにコイツはどうしたいんだ。


「はい!イックンと私をparadise skyに出場させて欲しいんです!」


「うっ!ゲホ!ゲホ!ゲホ!」


「だ、大丈夫ですか!イックン!喉を詰まらせたのですか。そうだお茶を出さないと!いったい何驚いてそんなむせたのか分かりませんが、お食事の時はちゃんとよく噛んで食べないといけませんよ。」


「ケホ!ケホ!」


こうやってむせてるのはお前の唐突なものをもよおすからだ。ビックリしたぞ本当に…


「あ〜え〜と皆んなを代弁して言うんだけれど、私達の同意関係なく勝手にどうぞって感じなんだけど…」


そりゃあそうなるわな。美森姉の言う通り何が言いたのかが分からない海未の発言…ここで宣言なんかされても周りの反応からすればだから?という感じになる。


「う〜ん海未はもしかして、ここにいる私達幼馴染で上手く一星君を海未と一星君を強制参加させたいのかな?」


「そう!それです!さすがは山茶花ちゃんです!」


え?何でそんな事分かるんだ?というより強制参加させる意味とは?


「あ〜だから俺がここに呼ばれたという事か…ただ呼んだだけでここにいる理由がないと言われた時は、コイツマジでぶっ飛ばして〜と思ったりしたが、理由は何となく分かった。」


「やった!やっぱり蒼脊君も良き理解者だったんですね。」


「ふざけんな。お前みたいな何考えてるか分からない奴の理解者なんてごめんだ。というよりぶっちゃけすぎて理解するのも一苦労だ。もう少し説明しないと周りの奴らが茫然とするぞ。」


「えへへ〜それが私のいい所なんで…」


「自分で言うな!自分で!」


は?何がどうなってるんだ。何故勝手に理解を得て話が進んでる方向になってるんだ。俺だけなのか俺だけかここにいる3人の話が追いつけていないという事だっりするのか……いやいやそんか馬鹿な事は…


「ちょっとあなた達だけで、勝手に話を進めないでくれるかしら。私と川兎ちゃんは全く話が追いつけていないんだからちゃんと分かりやすく説明して頂戴よ。」


「そ、そうだよな!よく分からないよな。」


良かったどうやら俺だけじゃなく、美森姉と宇佐木田さんも分からない様子だ。コイツらの理解力が凄いってだけで普通の奴には分からない出来事だ…


「あ〜そうだな。天才特権とだけ言えば分かるか。」


「………はぁ〜そう言う事。それならそうと早く言いなさいよ。海未は何でもかんでもすっ飛ばす事を話すから分からなくなるから本当に苦労するわ。ねぇ川兎ちゃん。」


「………え!?わ、私?そ、そうですよね。海未ちゃんちゃんと私達に分かる様に話してくれなきゃだめよ。いくら幼馴染でも分からない時もあったりするんだから。」


「はいごめんなさい。私の悪い癖でしたね。でも私の意図する事が伝わって何よりです。」


い、意図だと?今の蒼脊の天才特権というワードだけで2人は分かったという事なのか?嘘だろう。そんなワードにいったい何が仕込まれていると言うんだ。


ど、どうしよう私全然分からないわ。天才特権?何それ何それ!そんなの聞いた事ないわよ。いつのまにそんなワードが生み出されたのよ。後でコッソリ山茶花ちゃんに聞いてみよう。


「おいおい何か俺以外全員分かってるみたいな話しになっているみたいだが、まさか今の会話の流れで俺が強制参加させるという方向性になったわけじゃないよな。嫌だぞいくら俺でも違う競技に参加なんてのは無理がある。だからここでのparadise skyの参加は不参…」


「それが無理なんだよね〜神楽坂君。神楽坂君は分からないかもしれないけど、幼馴染達主に超天才組が唯一神楽坂君を強制的に参加させる事ができるやり方が1つだけあるんだよ。それがここにいるメンバー僕達天才組とその1人というわけさ。」


「おい待てしれっと俺をオマケみたいに言うんじゃねぇよ。と言うかお前らやっぱり俺を見下してる感あるだろう。幼馴染ならもっと扱い方に躊躇いをもてよ。」


「あるわけないじゃん。蒼脊君にそんな価値観あると思う?」


「………お、おう…」


やたらと冷め切った眼差しのトーンの喋り方…いやまぁ確かに怖いっちゃ怖いんだが…


「まぁ蒼脊君の価値がどうのこうのの話は置いといて、神楽坂君には今回強制的にみ〜うちゃんと一緒にSky paradiseに出てもらうから。と言ってももうこの段階まではおおよそのシナリオ通りで笑っちゃうんだけどね。」


「じゃあ、何か俺がどうのこうのと否定したとしてもお前自身は既に俺を強制参加させるつもりではあったと言う事か?」


「そうそう、それに今回はみ〜うちゃんのターンだから僕達はそれに力を貸してあげるわけ…それには僕達の天才特権と蒼脊君の管轄管理されてる部門に話を通らせないといけない。だからここに蒼脊君がいる必要があった。」


完全にオマケついでな言い方ではあるが、蒼脊の存在はあまりにも重要というのが今になって分かった。けどそんなやり方幼馴染としてはあまり喜ばしい事ではないんだが…それでも蒼脊はコイツらと一緒に居続けている。なら問題はないのか?


「やりましたね!ようやく私とイックンのparadise skyでの共同作業ができるというわけなんですね。」


「自分のスポーツ競技に共同作業とか言っちゃ駄目だよ海未。」


「けどまぁそう言う話でここに集められたのなら仕方ないわね。でもいつ始まるかなんて分からないのでしょう?一星と海未が2人で参加させるのには申し分ないのだけど、そこからどうする気なの?」


「ああそれは大丈夫です。もう開始予定は決まってます。それに今回男女での参加による規律が多い為、やはり予めたてていた計画変更をしなくて良かったです。」


「それはどう言う事なんだ?」


「まぁ近い内に分かるから、ちゃんと準備だけはしといてね。……おっともうそろそろ昼休み終わっちゃうね。」


「そうだね。長々と話しちゃってたみたい早く戻ろないと…」


「ああ…」


マジか。いきなりの汚点だ。まさかコイツらにそんな特権があったなんて……いやそもそも天才特権ってなんだって話なんだが、それで俺を無理矢理強制参加させるのもどうかしてる。後でコッソリ蒼脊に聞いてその天才特権の内容を詳しく聞くか……後妹の件もどうにかしなければなくなったな。


「あ、後もう一つ神楽坂君には聞かなきゃいけなことがあったかな。」


「俺に聞きたい事?」


「そう私達のお弁当どれが美味しかったのかなって?」


「え?」


ゴクリ

ゴクリ


密かに聞こえる2人の方唾を呑み込む様な音と何故か自分の方が有利なのかあたかも勝利は目に見えてる様な顔つきをして誇らしげにコチラの様子を伺う者が1人……だから嫌なんだよこう言った角が立つ様な選択。全く持って望んでない事が起こる事は…


「別に保留でいいんじゃねぇのか?今何も誰のが美味しいって言われてもおかしくない弁当だったぞ。俺からの感想はな…でもここにいる2人を除いてそんな感想を言わせるのって抜け駆けになってないか?」


「そ、蒼脊〜」


珍しい俺の肩を持つ幼馴染の親友…今日までお前の事を頼もしいと思った事はないぞ。


「なんか腹の立つ事を考えて俺を見ていないか?」


「いやそんな事はないぞ。と言う事だからこの結果はまた後日でだな…」


「チッ…」


え?今舌打ちされた?しかも間近で…


「うんそうだね。いつも美味しいお弁当を食べさせてるからちょっと有頂天になりかけてたかも。反省反省……蒼脊君。」


「なんだ?」


「………今回は特別に見逃してあげる。次余計な事言ったら容赦しないからね。」


「!?」


「じゃあ僕先に行くね。あ、神楽坂君お弁当箱後ででいいから返してね。いつも洗ってもらうのも悪いし…」


「いや洗って返すよ。……その弁当ありがとうな。作ってきてくれて…」


「………いいよそれぐらい。神楽坂君が御所望ならいつでも作ってきてあげるからね。」


そう言って若干不機嫌もありはしたが、少し照れ臭さを出しここから出ていく東小橋川さん。本当いくつの顔を持ってわけの分からない側面だなと改めて思う。


「やれやれあの子はたまに感情を素を表に出す事があるから、扱いに困ったものもあるわね。でもやっぱりそこが可愛い部分もあったりするのだけどね。」


「可愛い?あれが?」


「真面目な顔をして嫌そうな顔をするのはコチラとしても反応に困るからやめなさい。まぁでも、私も本音を言えば美味しかったかどうか聞きたい所ではあったけど、生意気な類人猿並の弟があまりに鬱陶しい発言をしたから私も改めてという事にするわね。」


「おい!だから何で俺がそこまでディスられなきゃならないんだ。そこはさすがは一星の友人であり幼馴染とかあるんじゃないのか!」


「は?寝言は寝ていいなさいよ。下僕。」


美森姉もやたらと辛辣な言い方をして、何やら自分と蒼脊の関係をまるで主従関係みたいな表し方をしながらここを去りまるで女王様みたいな風に去る。


「ひぃ〜やっぱりアレはただの人類の脅威だ。」


「お前らは何か宇宙人と戦ってたりするのか?やたらと言語に対して何かの生命体みたいな扱いな言い方をしているんだが……というかもう美森姉のあれは…」


「美森様って感じですよね。」


「ああそうだな。………あ?」

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