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俺の幼馴染達が復讐を終えるまで姿を現さない件について  作者: Phantom
第ニ章 残る2人の幼馴染による復讐じゃない私情
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幼馴染達の昼食会

嘘だろ……


お昼休み海未に言われた通りに昼休みに屋上で食べる事になったのはなったのだが、俺は絶対にそんな事にはならないと思いつつ普通に食堂で食べようと思っていたら…


「……まさか本当に全員OKで屋上で食べる事になるとは…」


「予想外だったって事かな?寧ろこうなる事は想定していたはずだったとは思うよ。」


「東小橋川さんがそう言うってことはまぁ当然の結果になると分かってはいたんだろうな。だからこうなったと言わざるおえないが…」


まさか復讐を企んで実行した3人までもが海未の昼休みによる昼食に対して同意したというのは少しばかり驚いてはいた。海未に関して何処かしら思う所がある筈なのに、この3人は特に何も言わない…いや言っても無駄と言ったらいいのだろうか…きっと海未の性格上自分達の復讐に関してはついて来れないと思っていたんだろうな。


「まぁそこまで卑屈に考えなくてもいいわよ。どうせ私達がそう簡単に了承なんて思ってたりしていなかったんでしょう。」


「ああ美森姉なら即座に断るイメージがあったからな。」


「完全に事を終えるまではこういった関係は避けるべきなのは間違いではないのだけれど、いえ言い方が違ったわね。あなたとこうやって幼馴染同士での関係性を復活させる所まではまだ早いといった方が1番いいのかもしれないわね。」


「でももうそろそろいいかなって私は思うかな。美森ちゃんは頑なに駄目と言うかもしれないけど、実際に私達の復讐はまだ一星君に続いてもらってるしね。」


「それはあくまでも山茶花と川兎ちゃんの話しでしょう。私はもう事なきえてるんだし、もう終わってるわよ。」


「でも、言い方を変えれば私の復讐は美森さんとついになってませんか?」


「え?」


「ほら恋人疑惑。」


「………あ。」


確かにそれもあったと言わんばかりの顔をしているが、まぁ今の所それが復讐がどうのこうのと言われてもさして変わらないんだがな。


「それよか、俺までここに呼ばなくてもいいと思うんだがな。」


「駄目です!幼馴染7人でお昼を食べるんです。そして私の話しをみんなに聞いてほしいんです!」


咄嗟に何か自分の事を聞いてほしいという自分の事を幼馴染だと暴露した猪突猛進タイプの一年生。本当に昔の海未とは全くもって似てつかないな。


「あ〜そのここにきて集まって悪いんだが、俺思いっきり食堂で食べるつもりだったから今何も昼食できるもんがないんだよ。」


「そう言えば今日は珍しく何か買ってきてたりしてなかったんだな。」


「まぁ朝っぱらからいきなりの騒動に巻き込まれてしまってな。それで買いにいく暇がなかったというか…」


「へ〜そうなんですね。それなら私に言ってくれればお弁当を作って来てあげたんですけど…」


「はは、そうだな。」


「………」


俺は軽く受け流し笑いをしながら海未の顔を見て主犯格は主にお前なんだけどなと思いながら、隣でお前も大変だなという目をしてくる蒼脊の憐れみの視線を感じながらその場を立ち上がると…


ヒョイ!

ヒョイ!

ヒョイ!


「え?」


何故か3人から、美森姉と宇佐木田さんそして東小橋川さんに弁当を突き出され少し困惑しながらコレはどう言う事なのかと思考回路させる。


「はいあなた最近コンビニとかそこら辺のものばかり食べてると聞いたからお弁当今日は作ってあげてきたわよ。」


「わ、私も口に合えばだけど、この前のお礼もまだちゃんとしてなかったなって思って……いやアレは私の復讐ではあったけれど、やっぱりあそこで起こった出来事は想定外だったからというか何というか…」


「僕はほらよく2つ分作ったりしてるからいつも通り君がここにくると分かって敢えて用意したんだ。勿論食べないという選択肢はないよね?」


何だかよく分からない事になってお弁当を作ってきた理由を言われたが……特に東小橋川さんの想定内で作ってきた理由と断ったら許さないという圧が凄い。今までそんな圧なかったはずなのにどうして今日はそんな言い方を…


「いいですね!幼馴染3人からお弁当を渡されて尚も断れない理由を作る結果が生まれました。やっぱりイックンは男冥利に尽きますね!」


「海未お前場の空気を乱す素質でも持ってんのか?余計に3人を煽らせてどうする。はぁ〜妙な修羅場に同席してしまつまたな。」


「あ、あの〜作って来てくれる分にはありがたいんだが流石に3つのお弁当を食べると言うのは些か俺でも無理というか…」


「そうなの?男の子ならコレぐらい平気でしょう?因みにどのお弁当が美味しかったか勿論感想も頂くからね。後どれも美味しかったなんて言う優柔不断な回答は求めてないから私達。」


「くっ!」


この姉はこう言う時に限って融通の効いた機転を何故回さない。1番年上なのに輪を乱してどうすんだ。


「美森さん残念だけど、結果の見える勝負に僕はそんな勝負したくないかな。」


「どう言う事かしら?」


お?まさかの東小橋川さんが俺に助け舟を?そうか確か東小橋川さんって面白い勝負意外には乗り気じゃないタイプだったな。負けず嫌いな所もあるが、それはその勝負に負けるかもしれないという前提を含めた勝負の話しになる。だからもうこの勝負に成り立たない結果になんて興味がないんだろう。けどそれによって俺は救われたというべきなのか一応助け舟みたいなものだからコレはこれで助か…


「この勝負僕の方が1番上手いと言ってくれるに決まってる勝負だからだよ。2人には悪いけどこの勝負に関してはいつも僕が作ってくれるお弁当を美味しいと言ってくれている。つまり他の子が作った料理なんかでは目も当てられいぐらい神楽坂君は僕のお弁当の虜に…」


「でもこの前私の家でご飯をご馳走した時美味しいって言ってくれてましたよ。イックン物凄く懐かしそうにしながら食べて私とっても嬉しかったです。ですよねイックン。」


「は?」


やめて!その素のは?はマジで圧を感じるからやめて…というか海未お前はちょくちょくいらん煽りで周りを掻き乱すな。


「え〜とだな、確かに海未の家でご飯は食べたけど、けれどそれとこれとは話が別というか…」


「優柔不断でここまで拗らせると後が怖いぞ一星。」


「お前は俺のフォローをしろよ!」


「それよりもどう言う事かな〜神楽坂君ってもしかして色々な女の子の料理を本当は食べさせてもらってるかんじだったりするの?ふふ〜ん、あまりにも女たらしすぎて若干引いちゃうレベルぐらいだね。」


「幼馴染だろうが!幼馴染に対して俺があちらこちらに手を出す言い方をするな。というかその辺の言い回しはほぼ美森姉と宇佐木田さんのせいだろう。」


「何で私なの!」


川兎は涙目になりながら一星の言い回しが理解できずなんで自分のせいになったのかも意味不明な形で突っ込む。


「それよりもその辺ハッキリさせてもらうよ!僕の料理よりもみ〜うちゃんの料理が美味いってどう言う事なのか説明してもらおうか!」


「何で私のせいなの!その辺も説明して〜〜」


「ぐええ!ちょ!2人とも落ち着いてくれ、しまるしまる!襟首を握りながら動かさないでくれ…」


「はぁ〜もうコレじゃ昼食所じゃないわね。山茶花あなたからも何か言ってってどうかしたの山茶花?」


「み、みんな酷いよ〜どうして私にだけ黙って一星君の為にお弁当作っていたの。私だって作りたかったのに…こんなのってないよ〜」


「あ、いやそれは…」


「ち、違うのよ山茶花ちゃん。別に山茶花ちゃんを抜け駆けして作っていたわけじゃないのよ。」


「そうそう単に僕たちは神楽坂君がきっとこうなる事を予測して作ってきただけだから。」


「だとしてもだよ。私だけ作って来られてないのは何だか疎外感を感じるよう。」


「???別にお弁当作ってくる来ないだけで、大袈裟なんじゃないのか?」


「いやまぁそうなんだけど、山茶花にとってはその違うというか?」


「???何かそう言う衝動が駆られるとかそんなのがあるのか?なら水泳とかの方が衝動が駆られるんじゃないのか?理由にかんしてはそっちの方がしっくりくるんだが…」


「違いますよイックン。山茶花ちゃんは単にお料理を振る舞いたいだけなんですよ。イックンに美味しいものを食べさせたい気持ち的には私と一緒なんです。」


「………な、なるほど?」


何が?という感じではあるが、それが山茶花にとってこっちへでの起点を活かす為の行いならそれはそれで仕方がないと言えば納得いくんだが……何故俺に美味しいお弁当を?いやでも確か以前に俺の世話焼きがどうとか言ってた気がする。なんか俺の母親代理とか言ってたしな。それと何か関係が……いやないな。


「でも残念ながら山茶花ちゃんには料理というスキルが待ち合わせておらず、からっきしの料理オグムムム!」


「海未ちゃん〜あんまり余計な事を言うと災いが起こって酷い目にあうから発言には気を付けた方がいいわよ。」


「グムムム!ンー!ンー!」


何するんですかと言わんばかりの暴れように俺はこの言い方から察するにどうやら山茶花の料理は何かヤバイという事を察してしまう。しかしこれ以上の事を聞くのは野暮だと感じた俺はひとまず触れないようにと山茶花の料理に関して聞く事はしなかった。


「あのさ〜正直一星のハーレムトラブルとかどうでもいいから早いとこ話し進めてくんねぇかな。俺好きでここにいるわけじゃないんだよ。一星が3人分の弁当食べられないなら俺も半分食ってやるからそれで解決するだろう。」


「そ、そうだな!蒼脊の言う通り何か話があってこうやって集まったんだ。ただの幼馴染同士での昼食会ってわけじゃないんだろう。」


た、助かった。危うくこんなしょうもない事に亀裂が走る所だった。やっぱり蒼脊がいて良かっ…


「ん?今何か妙な単語を言わなかったか?ハーレムなんとかって…」


「あ、別に蒼脊君はただのオマケに過ぎませんからただ流していただいて大丈夫ですよ。話す口実でここに来ていただいただけですから。」


「いやこっちの話し軽くスルーしないでくれるか。普通突っ込むよな俺の先の質問の問いに関して…」


「…………」


「てかお前もお前で何ショック受けてんだよ。」


箸を落とした蒼脊は何か地味に海未に言われたくない事を言われてショックを受けてる感じを出しフリーズする。


「それはそうと私達をここに呼んだ理由確かにただの昼食会って言うわけじゃなさそうね。海未話してもらってもいいかしら?」


「はい皆さんをここに集めた理由それはつまりparadise skyの事についてお話ししたい事があるんです。」

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